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布告弁当   

2009年 11月 13日
「なぁ…ヘイポーきーてよっ、アイツほんまイヤやねん、チョモよぉっ!」
「…ボク…寝てるから。」
「…寝てんの?」
「うん、寝てるの。」
「それはそれは失礼しました…ホンマに寝てんの?」
「ホンマに寝てるの。」
起きてんぢゃん。

チョモの朝練がある時、ヘイポーとチョモの登校時間の差は1時間くらいある。だから、チョモが家を出てもヘイポーは30分は眠っていられるのだが、起きると必ずと言っていいほどチョモと私の会話を聞いていてその内容を突っ込んだりする。むーちんと私の会話を聞いていて「むーちんとラブラブやったなぁ?」とか言うので「むーは私がいないとダメなヤツでなぁ…手袋の場所がわからんのや…私の隠し財産の場所なら知ってるのに…」と答える。あ・むーちんに貸した2万円、まだ返ってきてねぇぞ。
むーちんと私の会話を聞いているということは、ヘイポーは6時半からタヌキ寝入りをかましていることになる。それなのに、今日は寝ていると言い張るのだ。今朝は歴史的な朝だとゆうのに。

「えっ…?!そのノリ…今日もしかしてオヒノマル??いやー…今日オヒノマルは困るねんけどなぁ…ホンマ…あー…アカン…オヒノマルを食べてる時間がないのに…」
「オヒノマルと思うんやったら思っといたらええやんか。」
「だってそのノリは、オヒノマルやん。」
「ふ…アッチ行けよ。」
私はキッチンバサミでノリを細く切りながら、チョモのケツを蹴り上げた。チョモのしろ~いテーピングのあるケツを。
チョモのケツ痛が長引いたため、むーちんがかかりつけにもう一度連れてゆくよう、私に言いつけた。私はかかりつけに行っても結果は一緒だと言った。だって「いがんでる」という痛みっぽいからだ。スジ違えてる、とかそうゆう痛みは医者より接骨院のほうがどうにかできることを、ハタチでぎっくり腰を患った私は知っている。そしたら、むーちんが評判のいい接骨院をリサーチ。そこへ連れてゆきハリを打って見事に痛みは消え去った。しかし、チョモが接骨院にかかる前に経験者の母は言ったのだ。
「一回いがんだら、一生つきあっていくしかないねん。私もそう言われた、痛めた時に。『そのうちわかるようになる』って。そん~なまさか、治ったんだから~って思ってたけどな最初は。何回かやって言われた意味を理解したわ。ボキボキいわしてるやろ?私、アレな、ズレてるんがわかるから入れてんねん。そのタイミングでやらんかったら完全にはずれる~てわかるから。ハズれたら接骨に通う羽目になんねん。接骨とか行った時は正常になってるからいいねん、でも普通に生活してたら必ずいがむからな?いかにストレッチが大事やったか、てコトやねん。もうそんなんなってるから今さら遅いけどサ。『そのうちわかるようになる』まで正しい姿勢とストレッチをやりや、ここいらの接骨院って高いねん。ホンマになぁ…ただでさえ金が出ていってんねから今…たのむで。」
インフルエンザでさえ撃退したのに、電流ビリビリ流してお金まで流してんぢゃねぇよ…ホンマ、たのむで。

筋肉の痛みを取るためにチョモは毎夜、氷嚢でアイシングをしているのだが、そのまま眠ってしまう夜が続いていた。そのまま眠ってしまった、というだけなら大目にみよう。ヤツは、私のベッドで「そのまま眠ってしまう」のだ。ロフトベッドにチョモが眠り、その下にスッポリと入れた折りたたみベッドで私が眠ることになっているのだが、チョモは下のベッドでアイシングをしながら眠ってけつかるのだ。夜中に眠ろうとした時にほぼ毎日、私はチョモを揺り起こすが、チョモはいつまでもデカい図体を丸めてベッドにしがみつく。殴って蹴って叩いて引っ張って、はがすようにベッドから引きずり降ろしているのだ。そしてこの二日間、私のベッドで眠ってけつかったチョモは、氷嚢の中の水を私のベッドにぶちまけていた。「おもらし」くらいの量である。
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これが、問題のアイシング用氷嚢である。
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このように使う。卓袱台があるような昭和のテレビドラマに出てくる普段は元気な子供が、高熱を出した時に額を冷やすような吊り下げ式ではない。私の子供時分ですでに氷嚢ではなく「氷枕」というアイテムに変わっていたのだが、これは「昭和の名器」だと思う。パッケージがなんか昭和っぽかった。リサイクルショップで180円。
口の部分にパッキンがついているのだが、眠ったチョモは寝返りを打ちこの氷嚢の上に全体重を乗せるらしく、その重みに耐えかねた氷嚢は破裂を免れようと圧力を分散させるため、どうもパッキン部分から水をジワリと漏らしているらしい。「アイシングするなら自分のベッドへ」と注意をしたが、翌日またもヤツはおもらし。しかも敷布団のど真ん中をビッチョリ。私は夜な夜なタオルで拭き拭き、それでもちべたいのでタオルを重ね、自分の重みで滲みてきて濡れるのはイヤだから、ど真ん中のおもらしを避けるため「C」の姿勢になって眠ったのだ。私は怒り心頭。

「…だからな?ヘイポー。私は昨日やぁ…こ~やってこんな寝にくい姿勢で眠ったんやで?」
「めっちゃ迷惑やな。」
「ほんと、迷惑。」
タヌキ寝入りだと踏んだ私は、寝ていると言い張るヘイポーに構わず語った。案の定タヌキ寝入っていたヘイポーは反応した。
「だから今日は制裁弁当にしたんや。」
「オヒノマル?」
「オヒノマルぢゃ刑が甘いから、布告弁当。」
「フコクベントウ??」
「うん、最新の制裁弁当。法律だって毎年変わってんだから、私の刑法だって変わんだよ。」
今年のクリスマスプレゼント候補を早々と絞りにかかっているヘイポーの第一希望はついこないだまで「六法全書」であった。
「二千円を超えてもいいんやろ?価値があったら。」
「本当に価値があると認めたらね。ヘイポーのためになるならね。」
「六法全集なら、認める?」
「…六法『全書』やろ?六法ゆぅくらいやからまとめとるやろ、一冊に。残りの二法は第二巻で!てのはイヤぢゃん。しまった…民法は二巻やったわ…一巻しか持ってきてない…とかなりそうでヤだ。」
自分の気に入っている法令を丸暗記して楽しんでいるヘイポーは、六法全書を手に入れていつでもペラペラしたいようだ。今は、ネットで法令を検索しないといけないから電気が必要になってくる。「インターネットの電源入れていい?」と言っても「ダメ」と私が言うので、なかなか思うようにいかないのだ。しかしヘイポーの調べによると法律は毎年変わっているらしく、すると「六法全書」は毎年、買い替えなくてはならない。そうなると今年以降のクリスマスプレゼントが「今年の六法全書」となってしまう恐れがある。
「やっぱり六法全書はやめようかなぁ…今はじめるにはちょっと早いかなぁ…と思って。」
「うん…ずいぶんと早いと思う。」
私が六法全書をはじめたのは高校生の時だ。授業で使ったからだが、買い替えた記憶はないし、卒業したら見ることもなかったな。12歳で六法全書をはじめるのは早いだろう。そもそも「六法全書」って「はじめる」ものなのか?冷やし中華ぢゃあるめぇし。

制裁弁当新バージョンであったので私はワンランク上の包布を用いた。
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この包布でお弁当が包まれていたら今日の弁当はちょいと豪華版だとおもてええで、とチョモには言ってある。だからチョモはこの包布で「おっ?!」と思うわけだが、まァ滅多にこの包布が登場することはない。しかし本日はあえて使う。記念すべき制裁弁当の新作発表であるからだ。
「布告弁当と言ってね、布告した命令が書いてあるんだけど、ごはんの分量が多いので梅干しを2コにサービスしておいた。だから『。』が2コついてるってコトなんだよね。ソコがちょっと不満。」
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本日ヨリ下ベッドヘノ立入ヲ禁ズ。。

な?せっかく布告してるのに緊張感がナイだろ?句点がふたつってのは。
ヘイポーも来年から中学生になって弁当になるんでね、制裁弁当の刑法改正を丸暗記して十分に理解し、刑に処されないよう気をつけることやね。ちなみに、千徒家制裁弁当の刑法は罪のレベルによって随時更新していきますんでね。ほんでその新しい制裁は六法全書に記されることは一切、ないんでね。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-11-13 23:01 | +mender!+ | Comments(1)

シブチン自由研究   

2009年 10月 24日
「柿渋作りをしよう。」
「やればええやん。」
「手が2本ほど足らんねん。来年の夏休みの自由研究は保証すんで?撮った写真はあんたが使えるように消さずに保存しとくから。一緒に作業すれば工程は頭に入るやろ?レポートってのはその手順を書いたらええわけやん。なんやったらその後の変化も写真に残してもええで。1年がかりの自由研究となれば堂々と『研究』て言えるだけの価値はあるね。資料は完ペキで労力は半分。条件はイイと思うけど?」
「よしっ!やんでっはよっ!」
「え?!今?!今からって意味じゃないんやけど…昼からすれば…」
「ほらっ!今するって決めたら、今っ!!今じゃないともうやらへんっ!!」
「ええぇー…今はちょっとすることあんだけどなぁ…」
「僕だってすることあんねから。今じゃないともうせへんで。」
急にやる気を出してんぢゃねぇよ…。

私は2年間の「仕事は絶対やりません」期間で、自分が興味のあることは片っ端からやりまくりたいと思っている。今までだって趣味と呼べることは数々、手を出しては来たが、それでも手を出さなかったことのほうが多いのだ。「これにまで手を出してしまうとさすがに疎か度が基準値を超える」という自覚が一応はあって、針が振り切れるのは防ごうという気持ちでセーブはしていたのである。それが仕事という時間的な拘束から解放された今、もう何でもやっちゃえるような気分になってしまっているのである。何に興味を抱いても「今だったらやれる」と思えて仕方がない。ひとつのことに没頭すれば2年でモノになるかもしんないのに、アレもコレもと欲張って自己満足で終わるタイプだな、私。しかしだな、「なんでもやっちゃえるような気分」の時にホンマに「なんでもやっちゃった」て、これってのちの財産と言えるのではないだろうか。「やっちゃってる」今は財産と呼べるような程度のモノになっていないかもしれないが、後々「やったことがある」という事実が違う機会に私を助けないとも限らない。その機会がないと誰が言えよう。「経験」というものが視野を広げるきっかけになることもあるにはあるではないか。その経験は興味を持つことからスタートするのである。興味を持ったらまず行動、ひとを巻き込んででも即行動。

「ネットで調べたんやけどな?柿渋って、完成に1年はかかるみたい。」
「へ?!じゃぁ、今日作っても出来あがるんは1年後??」
「うーん…『熟成』みたいなコトやと思う。その進み具合によりけり。柿渋染ってのをすぐにやることも出来るけど、私の望む『深み』みたいなもんを求めるなら、2年後と考えて正解や思うわ。」
「なげぇー…」
「でも作業自体は今日ダケのコトやん。あとは待つだけやから。ひとつ問題なのは、柿渋液が出来てそれが熟成する時に『独特の匂いを放つ』ってコトやねんな…。それが『我慢出来るひとは出来る』みたいな表現やねん。まァ自然のものしか使ってないわけやから、化学薬品的な匂いになるわけじゃないってコトはわかるやん?でも私は『柿』があまり好きではないし、食べることも滅多にない。それでもし柿渋の熟成の匂いを『我慢出来ないひと』の部類に入った場合がなぁ…。熟成は進むわ匂いは我慢出来んわ部屋は狭いわ、となれば逃げ場は無く地獄の2年間、ということになるやんな。それが気がかりなコトなんだけど。」
「作ってみて、熟成してる時に『もう無理っ!』ておもたら、捨てるしかナイんちゃう?」
「それも考えたけど、それぢゃぁ一生懸命おじーちゃんちで柿を収穫してくれたヘイポーに申し訳ない。食べられもしない渋柿をこんなにたくさん集めてくれたんやもん。『渋柿ばっかりやったら可哀想やから甘柿も入れといたで』って。何個か甘柿も入ってるらしい…余計なコトしやがって。渋が必要やから『渋柿を集めて来て』って頼んだのに甘いの混じってんねて。しかもドレが甘いのかわからんのや…非常に困るぞ…。熟れてるのが甘柿やろうとは思うけど…。柿渋作りに使うから渋柿って説明したのに『柿渋』を知らんかったらしいねん。」
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「あいつ…『柿渋って何?』ってきーたらよかったのになァ…訊きもせず?」
「訊きもせず。」
おじーちゃんと渋柿をもいでいて「なんでママは渋柿が欲しいって?」と訊くおじーちゃんに「何か作るらしい」と説明。おじーちゃんが「あぁ、じゃぁ干し柿にするんやろ。干し柿は時間がかかるからすぐには食べられへんねんで?ほんなら、甘柿も入れといたらえんちゃうか?甘柿ならそのまま食べられるから。」と提案したので「そうやな。甘柿も取って入れといてあげような。」と入れといてあげたらしい。ソコで「柿渋を作るらしいよ?」と「柿渋」というキーワードが出ていたら、おじーちゃんだって「柿渋を作るんかぁ…じゃぁ渋の強い熟れてない渋柿が要るんやな?よっしゃ。」とカタイカタイ渋柿をチョイスしてくれたろうにねぇ。オマエが知らなくてもおじーちゃんなら知ってたのにねぇ…「柿渋」って単語さえ出てりゃぁな。
「ところで『柿渋』ってナニ??」
オマエもかっ!
「だいたいは話しの流れでつかんでるものと思ってたけど、オマエはひょっとしてアホか?」
「ジョーダンやがな、ジョーダン。」
「…ったく…。」
「ジュースやろ?」
罰ゲームか。オマエは出来たてホヤホヤを飲み干すか?渋いぞ。
「柿渋は自然塗料です。だけに留まらず、漢方薬として塗り薬として、その用途は様々でございますが~私が柿渋を作る目的は、番台に塗ってみたいから。この番台に一番合うと思う塗料が柿渋に思えるのよ。作った時の量の3分の1になると考えても十分、余ると思うから、レポートにその用途について調べた項目をつける、そんでアンタはこれでうちわでも作って『柿渋作品』として提出すればもうカンペキなわけ。番傘あるやろ?紙の傘。あれにたしか柿渋が使われてた思うで。布とか紙とかの補強剤として使われてんねん、柿渋って。防水・防腐・防虫効果アリ。番台にとってこれ以上の塗料は無いと思う。白木用のワックスも考えたけど、たぶん相性が悪いし金もかかるやん?柿渋なら手間こそかかるが、タダやからな。」
「…はぁ…よ~するにウチが貧乏ってことやんけ、それ。」
ネガティブシンキングだな、チョモ。「経験の回数を積むことにチャレンジしやすい境遇」という言い方にしろ。「自らやることに適した環境」でもいいぞ。経験の時間を惜しむでない。
「…はぁ…しくだい…あんのに…」
これもしくだいを片付けてんだよ、来年の夏の。
「とっととヤれよ。」
「…はぁ~もぉ~…」

「シブ、落ちひんやろから手袋したほうがええで。」
「コレ、甘柿かなぁ?熟れてるの。」
「切って、舐めて、確かめてみて?」
「はぁ?舐めるん??」
「じゃぁ他にどやって確かめんねん?」
「まぅが確かめぇや。」
「ヤだよ、シブいから。」
「甘柿やったらシブくないやん。」
「なおさらヤだよ、甘柿は好きぢゃないのに。アンタ食べられるんやからイイぢゃん。」
「あー…まぁ…甘柿ならなぁ…」
ペロ・ペロ。
「シブっ!!か~っ…シブっ!!!」
「どんなシブさ?」
「耐えられんっ!」
「そんなに?これだけオレンジ色してんのにそんなにシブいの?」
「かぁ~っ!!シブシブシブシブっ!!まぅも舐めてみたらわかるわっ!!!」
甘いのと渋いのと、どっちになら耐えられるか…後者だな。甘いと思って甘柿を食べての後悔と、渋いと思って渋柿を食べての後悔、どっちの後悔が私にとってアキラメのつく後悔であろう…後者か。ペロ・ペロ。
「どぅわぁ~~~っ!シっっっブっ!!」
「な?」
「キョーーーーレツにシブいなっ!さすが未熟ってカンジのシブさ。オレンジ色のくせして見せかけかよ…ぁあ~シブっ!!」
身震いのするシブさ。舐めなきゃよかった…この後悔、アキラメつかねぇ…。
「もう甘柿の確認せんでええで。この色でこんだけシブかったらもう十分な渋がとれる。全て砕くから種取りやって。」

皮ごと切って、種を取り除く。
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「おっ!なんかコレ、甘柿っぽいカンジすんで?」
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ペロ・ペロ。
「だぁ~っ!シブいぃ~~~~~っ!!」
「全部が十分シブいってゆぅたやろ…アホちゃうか。」
「だってぇ…切ってみたら甘柿っぽかってんもん…」
「渋いってば。たとえ甘柿でも熟れてぇへん。」

しかし何度ゆぅても、つい魔が差して舐めてしまうチョモ。
「か~っ!!シっブっ!!」
「…だからよ…何で確かめんねん…」
「だってぇ…切ってみたらおいしそうなカンジが…」
「何回ダマされとんねん…渋いって気付けよそろそろ…」

「うぉーーーーっシブいっっっ!!」
「またか…」
「これは甘柿やと…シブシブシブシブっ…」
「アホか。」

「はぁーーーー…シブーーーーい…」
「もうオマエ全部、舐めろよ…。言うけど、全部、シブいから。わかった?」

「おっ?コレは甘いんちゃうか??…シブっ!!!!!ホンマに甘柿、入ってんのかよもぉぉおおぉおおぉおお!!」
「全部、シブい柿。甘柿っていう種類のシブい柿なら入ってるけど。」

「まぅ!!コレは今度こそ甘柿かもっ!!」
「やめとけ。シブいで。」
「いやいやいや?ほら、このカンジ!これは甘いんちゃう?!」
「わからんヤツやな、舐めてみれば?100%シブいから。」
「…いくで?…ホンマ、いくで??」
「いけよ。」
「がぁああああ!!シブっっっ!!」
「わかってたけど。」
「なんか…舌がおかしくなってきた…」
耐水性が出てうがいごときではシブが取れなくなったんだろ。防水・防腐・防虫加工がされたんぢゃないか?
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シブだらけの柿を水とともにミキサーでガ~~~。
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それを布巾で絞ってビンにためる。
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和紙でフタをして暗所で2年。
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深みのある自然塗料『柿渋』のシブさは舐めて確認できやしないだろうが、チョモならしつこく舐めそうだ。
自由研究のタイトルは『シブチン自由研究』でどうだろうか。
『シブチン』とは関西弁では単なる『ケチ』という意味ではない。金を出すべきところでも決して出さないという『ドケチ』のことである。相当しつこいケチなのだ。
レポートの最後に柿渋のシブさは舐めて確認したと特筆すべきだな。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-10-24 00:55 | +mender!+ | Comments(0)

チマリ~ノ   

2009年 10月 21日
出掛けていて帰宅したら玄関横のロッカーの上に黒豆が届いていた。
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16時に来たという書き置き。実家から届いた『丹波の黒豆』である。早速、お礼の電話を入れる。「宮崎にも送ってあげぇ~」「はいどうもありがとうございます~」と電話が終わり箱ごと、とりあえず、玄関のタタキに入れる。とりあえず、写メを撮る。とりあえず、メールする。

枝つきのまま送ったら、怒るよね?

キツいってサ…。だーよーねー。
えだまめの中ではやっぱ黒豆が最高だよね。ふっくらもちもち大きくて。しか~し、旬な味はおいしいだけに面倒なのだ。
「さぁ…やるか…。」
ただでさえ狭いダイドコに、箱ごと入れて新聞敷いてアグラをかいて座り込むと、もう何人たりとも入れない。ダイドコにハサミの音がこだまする。パチン・パチン・パチン…。
「はぁ~~~~~~あきてきた…。ヘイポー♪ヘイポーヘイポー、ちょっときて~♪」
「何?」
「きっとヘイポーに向いてるよ、キングオブチマチマ。」
「何よ?キングオブチマチマって…」
「チマチマ作業の中の最高のチマチマ、キングオブチマチマ作業をご提供。アンタならこれにやりがいを感じることが出来ると思う。」
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これを
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この状態にする
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ヘイポーが。

しかもこれだけでは終わらないのが、旬をおいしくいただくコツである。
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最高の味わいにするためのひと手間。
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こうすることで、塩で茹でた時に「黒豆のえだまめ」が最高の味を醸し出すのだ。

「あ~…なんか…あきてきた…」
「ちょっとぉ…アンタがあきたら誰がすんのよ…アンタしか適任者はおらんのやから…」
「ほら、みて。ダブル豆しば、作ってみた。」
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「こら、遊ぶな。」
「遊びながらやるのが楽しくなるコツやで。」
知っとるわい、でも今はそんな余裕はないの。だってもう眠りたいから。
「ここに置いとこ~っと。」
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「ソレって捨ててんぢゃないの?」
「いや?置いてる。」
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豆しば、ゴミ扱い。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-10-21 16:08 | +mender!+ | Comments(0)

プチ整形   

2009年 10月 08日
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これは兵庫県のマスコット『はばタン』
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んでこれがプチ整形して私のチクリン(PC)のデスクトップ背景にしているキャラクター『ばびタン』
バビってる。
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で、これはいたから取り敢えず一緒に写真を撮ってみたマスコット。
誰?
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by yoyo4697ru980gw | 2009-10-08 09:24 | +mender!+ | Comments(0)

何割を、だ。   

2009年 09月 04日
『使いこなす』と言えるのは、その機能の「何割を知って」いて「何割を実際に使っている」ことを言うのだろう。コレ、この二つのポイント、重要やんな?例で言えば、ウチのリモコンと呼べるものは5個あるわけだが、その中で最もボタン数の多いものは、リモコンひとつに60コもついている。この全てのボタンの機能を熟知していて全部を押したことがあればそれは『使いこなしている』と言える。しかしそんなやつぁ、この家にはひとりもおらん。60個のウチの何コのボタンの意味を知っていれば『こなす』に値する数だ?その知っているボタンのうち何コ実際に使っていれば『こなしてる』ことになるのだ?60個もあんのに3コのボタンしかその機能の内容をわかってなくてやで?でもその3コのボタンを全て実際に使用してたらやで?『こなしてる』感じがするんやけど。58個の機能をわかってんのに使用してるんは5コ、てなったら『こなせてへん』感じ、出てくるやんか。けどボタンの数だけで言えば、5コって3コを上回ってる事実はあるわけでね。

つーのも、久々にエキサイトのネームカードを編集してみたのである。その時についでに「ちょっとつぶやいてみようかなぁ」という好奇心から『つぶろぐ』のプロフィール設定というものをやってみたのである。
1秒単位のリアルタイムで好きにつぶやけるようで「つぶやきをどうぞ」という促しを受け、画面では全角150文字以内でつぶやけるようになっている。150文字…つぶやきの範疇を超えてはいないか。確かに実際、独り言をつぶやいていない日はないのだから、つぶやくことなど切れ目なくありそうだ。が、一回のつぶやきにそんなに文字数があるだろうか。20文字くらいでおおかたのつぶやきにカタはつくんぢゃないか?では「つぶやき」にとれるかどうか、上限の全角150文字、つぶやいてみよう。

9日が提出期限のなんやらチェック入れて提出ゆぅヤツがあったなぁよぉけ種類があってからにこれぢゃぁ迷うっちゅ~ねん…なんぼなんでも20種類の中からひとつ選べは多いんちゃうか…いやでも9日までやったらまだ日ぃあるからなぁ…ゆぅても何日間もかけて考えたないーゆぅねんっ選択肢もっと狭めてくれたら親切やのになぁ

文字やからええけど、声に出してつぶやいてみ?ひとがおるトコでつぶやいてたら2回は「誰にゆぅてんのん?」て訊かれるで。

この『つぶろぐ』どうやらつぶやき合える友達を増やすことができるとあって、それらを基本的に『つぶとも』と呼んでもいいし独自にグループ名を命名してもよいようだ。大人数で同じ話題でつぶやき合ったとしたら、それは議論もしくは意見交換ではないのか。つぶやきに…仲間が…『つぶ連』にしてみた。「つぶやく連中」という意味である。しかし「連中」と言いながらつぶやく行為というのは本来、孤独なものであるので「つぶ連ってゆぅてて、自分以外にはいない。」てのがグっとクる。『つぶ連』増やさんとこ…と心に誓う。
一言もつぶやいていない私を知っているらしいエキサイトは、「つぶやきをどうぞ」と促した下にこう表示している。

MAさんはまだつぶやいていません。

MAさんはまだつぶやいていません…まだつぶやいていません…グっとクる。
「まだ」つぶやいていません、と。私の性格も知らんとさもつぶやくつもりがあるみたいなことを言っている。つぶやく準備は万全ですがつぶやくには至っておりません、といったつぶやき権放棄の姿勢をみせようか。それとも、つぶやこうと思えばつぶやけるのですが私のような若輩者がつぶやくなど…という謙虚さをみせようか。
つぶやいてしまったらこの表示はなくなるのだろう。ひとたびつぶやいてしまったら、エキサイトは私のつぶやきに「たった今つぶやきました」とは言っちゃくれなさそうだ。きっと私のつぶやきだけが、単なるつぶやきなのにつぶさに表示され蓄積されてしまうのだ。こんなつぶやき、あるぅ?残っちゃうつぶやき。つぶやきの記録…全てを書き取る書記係が「ええっと…」ていうつぶやきまで書き取ってたってハナシは聞かんなぁ…。

MAさんはまだつぶやいていません。

いいねぇ…つぶやかない女。この表示、消さんとこ…と心に誓う。
すると、私がつぶやいてないってのにその下で「つぶお」というたぶん男が勝手にジャンジャンつぶやいてけつかる。誰ぢゃ、つぶお。思うに、エキサイトが用意した「このようにつぶやくんですよ」のお手本キャラ「つぶお」と考える。業務内容的なコトをつぶやく「つぶお」。つぶお…口数の多い男だ…しかし私の下ではこの「つぶお」しかつぶやいておらん。孤独だ…『まわりのつぶやき』と書いてあるのに、つぶおがまわりを見渡してもきっと「つぶお」以外には誰もおらんのだ。それでもつぶおはつぶやかずにはおられない…つぶお…『つぶ連』には私ひとりというこの孤独感に、ちみは共感するんではなかろうか…。

と、思えばーーーー!!つぶおーーーーー!!
ネームカード表示の下に、つぶ連1人
なにっ?!ひとっこひとり、入れちゃおらんぞ『つぶ連』に。
アイコンを見るにそれはバッチリ「つぶお」だ。
つぶおよ…グっとキた。ちみはにぎやかし担当なんだな?

私はこうして『つぶろぐ』のいろいろな機能や使い方を知った上で、それをつぶやくことに使用しないまま、無駄にブログに持って来てみた。おそらくこのままだろう。使わないのだ。これでは『使いこなして』いないのか?つぶやかなければ『つぶろぐ』を使いこなしたとは言えないのか?しかし、私は『つぶろぐ』のプロフィール設定をやり、自分のグっとキた感情通りに活用しているのだ。それが画面上に反映されないだけのことなのだ。やっぱ使いこなしてねぇのか、つぶお?どーでもええけどうっとこでくつろぎすぎてんぞ、つぶお。横になるな、狭いんだから。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-04 00:04 | +mender!+ | Comments(0)

リッキーのやすり   

2009年 09月 03日
喫茶店を辞め、まず何をしたかったってそれは「爪を伸ばす」ことである。喫茶店とはオミズ色の強い商売であるが、ちょいと特殊な商売環境である我が喫茶店は、ランチを主とした「食堂」と化していて、いわゆるコーヒー飲みながら色気のあるハナシに花を咲かせて長居したついでに「喫茶店の軽食」ではなく、短時間で回転よろしく「がっつり定食」というメニューで営業。その中で約3年間、だいたい1年を過ぎたあたりから私はパン系のメニューを作っていた。爪を伸ばしてはいけないと言われていたわけではないのだが、ある程度伸びれば自主的に切っていた。時間があると爪に落書きをしては悦に入っていた私であるが、飲食業なので自粛。辞めてからも何度か喫茶店のオーナーからお呼びが掛かり「来れるようなら来てね」ということで、誰かが休みの時に日雇いのバイトが入るといった環境にあるのだが、その時に長々と伸ばした爪にフレンチネイルを施したまま出勤してしまうことがある。
「まぅちゃん…その爪を見て思い出したけど…」
「はっ!!!!あ…すいません…落としてくるのを忘れました…」
「いやいや今日一日だけのことやから、それはええねんよ。だた、せっかくキレイに爪やっとんのに、今日は洗い場やから剥がれてしまうで?」
「いんです・いんです、剥がれるのは。また塗ればええことですから。」
「爪を見て思い出してなぁ…まぅちゃんこんなん好きやったなぁ…自分でするんやろ?」
「もちろん、自分でやりますよっ!!やってもらったら高いですから。やってる時も楽しいんですよ。」
「わかるわぁ…まぅちゃんは楽しんでそうやわ…」
何色と何色を組み合わせたら和風な配色になるのを発見しただとか、こうしておくといいカンジに長持ちしてリペアが可能でっせだとか、そうゆうことをオーナーに熱く語る。「なるほどねぇ…それでこっちのコレは?」「これは実はアクリル絵の具で~…」と会話が続くオーナーに、私は我が家には無い環境を感じた。男にまみれた我が家では、こうゆう感じを共有出来ることはまずないのだ。

基礎代謝が1000㌔カロリー以下である私の体は頑丈とは言い難く、そんな体で伸びる爪も頑丈であるわけはなく、伸ばし過ぎると布団を持ちあげたり重い物を掴んだりした時にグニャリと曲がり痛い思いをするので「曲がる心配のない最長」の長さというのを把握していなければならない。それが4ミリである。5ミリではアブナイ。この1ミリの差が大きな差で、5ミリに達した爪で布団をヨイコラショと持ち上げると根元から反対方向にバッキリと折れ、流血。二日ばかしバンドエイドで深爪を保護せねばならない。MAX4ミリ、それが最長である。深爪から4ミリまで伸ばすのには、1ヶ月以上もかかるんである。しかし4ミリから先の1ミリというのは油断しているとすぐに伸びる。爪切りで切ってしまうほどにない1ミリ。そこで活躍するのが「爪やすり」である。エメリーボードという粗密2種の紙やすりを表裏に張り合わせたものがあるのだが、二枚爪になる率が高いやすれかたをしてしまう。エメリーボードではキメがまだまだ粗いのだ。4ミリを超えてからの爪というのは0.3ミリ伸びると危険度が増すという独自のデータに基づき、0.3ミリ伸びてやすってたんじゃ手遅れだと断言できる。0.2ミリでやすって4ミリを維持しなければならんということは、2日に1回やすっていることになるのだ。ミナミの帝王か、ワシは。難波金融の取り立て屋でもここまで頻繁にはやすらんぞ。爪にやすりをかけながら吐く厭味も、もう出んぞ。町の工場の社長サンの家に土足で上がり込み卓袱台に腰を降ろしてヴェルサーチあたりの白いダブルスーツ(あんのかな?)から金の爪やすりを取り出す、ワシ。ゆ~~~~くっりと爪をやすりながら正座で震える社長サンに言う。
「ゼニにかけては一歩も退きまへんでぇ…借りたものは返す…世間の常識や、なぁ…社長はん?ワシらも慈善事業やないんやからのぉ…」
足元に跪く社長サンに一瞥くれてワシは爪先をフっと吹く。
「ま…、近いうちまた寄してもらいまっさ…ゆっくり眠りなはれや、社長はん。」
ポン・ポン。爪やすりで社長の肩を叩くな、なで肩を。
Vシネ、こんなイメージ、ない?しょうね入れて観たことはないねけど、借りたもんを返せない人を相手に爪やすりながら厭味言ってるシーンが具体的に思い描けたりせんかいな。そんなシーンを実際に観たわけぢゃないんだけどね。

厭味のひとつも吐けないほどの短時間で爪がやすれる優秀な「爪やすり」をご紹介しよう。
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ガラス製の爪やすりである。ゆぅたら、やする部分が「すりガラス」になっていてエメリーボードなんて比ではないほどキメが細かく、素早く爪がやすれちゃう。やすることに夢中になってしまうと4ミリの爪が1ミリに減るほどやすれてしまうのだ。シュシュっと往復させるだけで0.2ミリの爪がなくなる。そしてその断面は極めてなめらか。
やすることにはこんなに優秀なんであるが、欠点がひとつ。使い心地が鳥肌モン。イヤ~なカンジ。黒板に爪立ててガリガリガリって掻くアノ感触がするの。途中でギキィーッてゆぅね、まさにアノ感触よ。
やすりながらなんて、リッキー(もちろん竹内力)…もう何にも言えねぇ。
しかし、このガラス製のやすりで爪にやすりをかけることを「帝王磨き」とは呼んでいる。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-03 12:41 | +mender!+ | Comments(0)

さ~けるチーズ   

2009年 08月 31日
おやつでも食べようか、軽食でも食べとこか、小腹を満たす程度、という風に出掛けた先で「ちょっと食べる」シチュエーションになる時がある。そんな時、この夏はヘイポーと私の二人きりであることが多かった。
何にしようかとスーパーに立ち寄ると、決まってヘイポーが「さけるチーズ」というチーズの名前を口にする。「さけるチーズ」それだけでよいと言う。しばらく何も食べたりしない時は、さけるようなチーズごときでは満腹にはならないだろうと思い、もっと食べでのあるものを選ばせるのだが、ヘイポーの様子を見ればかなり「さけるチーズ」に心を奪われて泣く泣く違うものを選んでいるように見える。二度三度、私に却下されてしかたなく「さけるチーズ」を避ける。そこで、「あまり空腹ではないけどおやつでも」の場面で「さけるチーズにしようかなぁ…」とやっぱり言ったヘイポーに「さけるチーズ」を与えてみた。「おやつ」というよりも「つまみ」の印象が濃い。さけるチーズを裂くと「ソフトさきいか」みたいな見た目になるので「つまみ」っぽい。

スーパー内の休憩スペースの椅子に座り、テーブルにおやつを広げる。ヘイポーは「さけるチーズ」を裂く。ほそ~く、ほそ~く、裂く。私が二つ目のおやつを平らげても、まだ半分も裂いていない。
「ヘイポー…そのおやつは時間がかかるな?そやってチマチマ裂くの?」
「うん。アカンの?」
「いや…アカンことはないけど…でもえらい時間がかかるやん…もう私、おやつタイム終わったけど。」
「じゃぁ、もっと太く裂こうか?」
「うん、やってみて。」
じゃぁ…と言ってヘイポーは、きも~ち太めに裂いた。
「…終わりそうもないね今日のおやつ。…いつになったら帰れると思う?」
手持ち無沙汰からもうひとつおやつを出そうとするとヘイポーが言う。
「もうこのまま食べちゃおっかな…裂くのやめて。」
「じゃぁべつに『さけるチーズ』ぢゃなくてもフツーのチーズでよかったぢゃん。『さけるチーズ』にしたからには裂かないと意味がナイんぢゃない?」
「そうやなぁ…」
さけるチーズを裂かない理由、めんどくさい。

2個組だったのでおやつとしてその場でひとつを食べてきたが、もうひとつはまだ冷蔵庫にあるんでねぇか?
さけるんだけど裂くのがめんどくさくて結局は裂かずに食べるムダにさけるチーズ。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-08-31 15:04 | +mender!+ | Comments(0)

マヌプ   

2009年 07月 02日
ぜんざいだな。
そう思って4日間ぜんざいを作って食べるのだけど、2日続いても何の反応もたいしてないが3日目にはたいがい「またっ?!」ということになる。…うん、わかる、わかってる。一日に4~5回のおやつタイムがあって、そのおやつが5回とも同じモノということがある。日中、ひとりで食べている時にはもちろん何の反応もない。午後と夜のおやつに私が「じゃがりこ」を食べていると「じゃがりこが安かったんか~?」といった反応があることもあるが、まぁだいたいはスルーである。翌日の午後と夜のおやつタイムでも「じゃがりこ」を食べているのを見ればヘイポーがガサっという音に反応して言う「またっ?!」。…うん、わかる、わかってる。この病的な偏り具合、自覚はあるのだ。だって「何か食べてる」と思えばそれは「じゃがりこ」ということなんだから、いくらなんでも「おかしいやろ」と自分自身でもわかっている。ずっとアメ舐めてる「またっ?!」…うん、わかる、わかってる。常にコーヒー飲んでる「またっ?!」…うん、わかる、わかってる。この偏りは「体の欲すままに」という正直な摂取である。健康状態にもこれといった変化は無い。このような偏った食生活では「スコーンと落ちる時」が何年かに一度くらいやって来る。何日か前がそうだった。私は目覚めてから眠るまで、常にタンブラーにコーヒーが入っている状態である。水のようにコーヒーを飲むのだがその日、午後から眠るまで一滴のコーヒーも体に入れなかった。外出しているならまだしも、家に居てコーヒーを入れないという状況は蟻がえなりかずきの代役をするようなもんである。ありえな~り。これが「落ちたな…」と達観して言える状態である。体が欲さなければそれに準ずる。7時間もコーヒーを飲んでいないなんて、ここ数年の私の生活では有り得ないことだったが、久々に落ちとったな。このようにアリがえなりかずきの代わりをするくらい有り得ない落ち方のことを「アリえなりぃ」と命名しよう。例「今日の午後からはどうも天気が怪しくなるみたいだよ?空からボンタンアメが降るでしょう、てTVでアリえなりぃなコト言ってたー。」カタカナ+ひらがな、という組み合わせが「ドラえもん」的でなんかね、ほら、何が起こってもどうにかなりそうでしょ?っっっね?(同意が欲しい時には思いっきりタメ~てから「ね?」て言おうっっっっっねっ?)

このように食に偏りのある私には、隠された能力がある。それは「私が気に入った商品が店頭からなくなる」という廃品促進能力である。食品に限らずではあるが、8割は食品に関して廃れる。コープでしか売っていない大好物のシリアルが、こないだ店頭からなくなっていた時には「私が気に入ったばっかりに…」と肩を落とした。2ヶ月前までは店頭にあった「しそ茶」も、今はどこにも売っていない。「まぅちゃんが気に入ってるんやったらなくなるのも時間の問題やな」と言われているほどの確率で目を付けたものが廃物になる。
人気がないものが好きなのだな、と思っていたのだが、先達て「どう考えても人気はそれなりにある」と思っていたお気に入りが姿を消した。「マヌカプリン」というおいしいプリンである。3週間ほど、行っても行っても未入荷が続き、人気があるから材料不足かはたまた不況による輸入困難の状態か、と言い言いずっと入荷されるのを待っていたのだが、次に行った時になんと店が潰れていた。
「うわ…み…店が…潰れてる…」
と唖然としていると、ヘイポーは言った。
「もぅ…まぅが気に入ったから潰れたんちゃーん…」
ライバル会社の業績芳しく頭を抱えている社長さん、私に御一報ください。私とうとう、好きになるだけで会社を潰せるまでに能力が「磨き」かかってマス。ライバル会社のよい所を詳しく書いてくださいね、私、きっとその会社を好きになってみせます。

そこで、マヌカハニーを購入し、研究に研究を重ねて「マヌカプリン」を作った。
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売っているマヌカプリンは190円。売っているマヌカプリンほどのとろけるカンジは出せないが、かなり近い「とろけるカンジ」は出せ、味はほぼ同等のウチの「マヌプ」は材料費60円。私が作るのだからその調理方法は至極簡単。調理器具は電子レンジしか使わない。
これを「おもてなしマヌプ」としていろんな人におもてなししたが、大好評である。
つい2日前、保険の見直しをした時に保険屋さんにおもてなしした時も「売れるで~」とお墨付きをいただいたが、「もう190円で売ってるで、店は潰れたけど。」とお教えした。
材料も簡単に揃えられるし作るのも簡単、しかしレシピは絶対に教えない。
「ウチに来れば食べられる」という付加価値をもたせ、客引きとして活用するのである。

「今日ウチ来たらマヌプがあるよ~」
ゆぅて、洗いモノを山ほどためておこう。ミズオにメールしよ~っと。アイツ「こないだまであったのに…なくなった…」と残念がる私に必ず「まぅちゃんが好きになったからやろ?」て言いやがるからな。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-07-02 10:27 | +mender!+ | Comments(0)

プレタポルテ御日ノ丸   

2009年 06月 03日
たこやき

―それは、九州産まれの私にとって「おやつ」である。階級でゆぅたらヘビーの、ハラ持ちのするおやつである。10個食べたとしたらそれはもう「軽食」と言ってもよいだろう。しかし関西の食生活をすればご多分に漏れず「たこやき」は「おかずのひとつ」として献立に加わる。たこやきをおかずに飯がススむんである。
―私は、ススまない。未だにおくちの中でたこやきとゴハンが喧嘩する。だから夕餉の献立に「たこやき」を持ってきたばやい、私だけおかずが一品、減るということになる。だって合わねぇもの、たこやきゴハン。たこやき定食やお好み焼き定食のコトを私は密かに「なにわメシ」と呼んでいる。「イタメシ」に近いカンジかな、そうゆうジャンル。「イタリアンはちょっと苦手」というひとがいるように、「ナニワーノはチョット苦手」というひとも関西人でないひとの中には結構いることだろう。

「あー…こないだも言われたけど、今日も言われたからゆぅとくわ。『またロシアンオヒノマル作って、てちゃんと伝えてくれた?』て言われたから…伝えたで?」
「誰からの伝言よ?」
「誰…ゆぅて、わかるんか?」
「知らないコの期待に応えてられるほどヒマとちゃうわい。」
「ヒマやんけ。ゆぅてたで『よぉやるわ』って。ノリで字ぃを作ってサ、よぉやるで。」
「あ、言っとくけどアレ、字ぃを切ったノリちゃうで?見る?ほら。」
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「こうやって細く切ったダケのノリをちぎって文字にしとんや。制裁弁当やねんから、なんで私が苦労せなアカンねん、アホらし~。コレをペペペーて置いてるだけやから全部カタカナにしとんのやがな。ひらがな無し、曲線は面倒やからな。もうちょっと細くしたら漢字もイけんで?ただし、面倒やからせんけどな。」
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だって、万全の体調で臨んだら制裁弁当御日ノ丸は10分もかからないんだから。そんな弁当のタイトルに手間暇かけるわけあらへんやろ。
「わざわざノリ切って…とかおもてんねやろなぁ~。ふぉっふぉっふぉ、残念ながら『もう弁当できたしな~しゃ~ないからノリでもペペペー』て、ヨユーのゆうちゃんやからな。山田優です、ごきげんよう。レ・レ・レイク♪あ…明日、オヒノマルにするわ。」
喰い合わせのごっつい悪い、制裁色が濃いオヒノマル。
「えー…明日なんやったかなぁ…あー国語か…まー…体育以外ならいっか…」
授業と御日ノ丸に何の関係が?

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「しょっぱ・あまっ」とか「にがっ・からっ」とかの喰い合わせをご用意。
前回あまり作れなかった無味ゾーンを今回は多めに入れて手抜きのスパイス、効かせました。
「なにわメシ」をイメージさせる「たこやき」がおっされ~。
説明書は懐紙という和紙にしてオートクチュール的な高級感を出しといた。なんせ新作発表会ですから。
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「どうやった?オヒノマル2009 なにわコレクション。」
「あー最悪やった、喰い合わせ。」
「よーっしよしよしっ、成功・成功。それでええねん・それでええねん、制裁弁当はそうでなきゃ。どうやった?無味ゾーン、豊富やったやろ?無味ゾーン、確率、上げといた。」
「無味ゾーンはたこやきでなんとか凌いだ。」
凌げるのか…たこやきで。
さすが「なにわメシ」で鍛えた味覚。
次は「オヒノマル・京都オバンザイ」でイこかな。
いや~漢字が入るとちょっとレベルあがっちゃうなぁ。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-06-03 22:08 | +mender!+ | Comments(0)

オヒノマル玉砕   

2009年 05月 28日
「遅かったなぁ、何してたん?今日は部活がないから早く帰るハズやのに、てヘイポーがまだかまだかと待ってたで?なんか見せたいモンがあるとかゆぅて。」
「そうなんか?なんや?」
玄関が開く音を聞いて裏へ何かを取りに行ったヘイポーは、ガチャポンのカプセルの半分をチョモに見せた。
「はい。」
「うわっ!なんやこれっ。死骸やないかっ。」
「うん、しとめた。」
カプセルの中には、大きな蚊の死骸があった。
「…ヤブ蚊やな。」
て、チョモに見せたいってコレ?
「遅いなぁゆぅてチョモ待ってたん、コレ?」
「そやで。」
「だ、そうです。」
「ん、気持悪い。」
終了。
なんなの、なんなのこれー。
「なんで遅かったん?」
「いや…部活あってん。実は朝練も。」
「お~っ、てことは作ったん?カミカゼ。…だからアンタさぁ部活の有無をいいかげん把握し…」
「あ~っ!!そうや、オヒノマル!!」
私のカミカゼという呪文でチョモは弁当を思い出した。
「半分も食べられへんかった。」
しめしめ。味を付けてもハシがススまんかったか。
「それでこそ、オヒノマル。ほら、おとついな?「日の丸弁当、食べてみひん?」てきーたやろ?アレ、日の丸を嫌と感じるかどうかの確認やってん、実は。虐待弁当やねんから、嫌って思ってないと意味ないやん?それで確認してん「日の丸が好き」じゃ、虐待にならんからな。ススまんかったなら、それでいいねん。アレはアンタに対する制裁やねんから。制裁弁当・制裁弁当。」
「…いや?好きやな、あのロシアンオヒノマル。食べられへんかったんは、説明書を読むのに時間がかかって食べる時間がなくなったからやし。」
「なにっ?!なんで説明書を読むのにそんなに時間がかかんねん、一枚やろ。」
「…ちゃうねんがな…みんなが『何コレ~』とか『千徒のオカンおもろいことするな~』とか興味津々や。読まして~って説明書がいろんなひとの手に渡ってやぁ、ちょっとまだ読んでないねんから~ゆぅてんのにアッチ行きコッチ行きやんけ。」
…しまった…野次馬は計画に入れてなかった…。つーか食べもしひんヤツが説明書を読んでどうすんだよっ。
「ただでさえ授業が遅くなって時間なかったのに、読んでる途中で説明書はなくなるし、みんなは集まって来てハズいし。」
「あ・それでもイイ、それでもイイな。屈辱弁当・屈辱弁当。ソッチでもイイ。」
「ラップぐちゃぐちゃ~って丸めてから説明書が返ってきたから、カミカゼとか作れへんし。」
…説明書は先に読むもんだろうが、説明書やねんから。
「それに、ドコ食べても味がしたし。」
「…あぁ…そうやねんなぁ…ちょっとアクシデントがなぁ…今朝は…8ブロックなんて無理やってん。7つに減らしたんやけどな、チマチマすくわんと無味ゾーンがない、てことになってたんや…失敗したな…」
「ほんで、食い合わせの悪いトコなんてなかった。」
「…それもなぁ…朝に食い合わせの悪いコンビを作る予定やってんけど…今朝のコンディションが最悪でなぁ…食い合わせまで吟味する思考が持てへんかったんや…失敗やそれも…」
「次にオヒノマル作る時は説明書いらんで。アレ、回ってめんどくさいから。だからルール同じにしてや、いちいちルールは変えんといて。そしたらロシアンっぽく食べるし。オヒノマルにするんやったら今日のヤツで作って。」
…アカーン。
…完全に、失敗や。
次を希望したらアカンやないか、虐待やねんから。制裁やねんから、屈辱やねんから。
「おっ!コレ、腐ってへんかな?まだ食べられるんちゃん?」
チョモは残したオヒノマルを温めて、夕食の時に食べた。
…好物に…すんぢゃねぇよ…結局この制裁も…私だけが苦しかったのかよ…御日ノ丸大作戦…美シク散リマシタ。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-05-28 22:32 | +mender!+ | Comments(0)