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夏祭りのナツ

「せっかくやからお祭り行っておいで」
伊丹のナツは盆踊りのナツだけど、宮崎のナツは花火大会のナツ。
週末はどこかしこで花火が上がるナツ。
おばーちゃんの新盆でおばーちゃんとよく見た花火を、我が子に見せる。
「行こっか、抽選会」
ひ孫、花火じゃなくて抽選会が目的。
さすがクーポン桐谷の異名を持つ男。

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「一枚百円やって。どうする?何枚にする?10枚とか買えば当たる確率も上がるんちゃう?」
「いや、一枚。」
抽選目的なのに、そこはあくまでも運を買う男。
「一枚入魂で。」
「こないだタカボがさ、アイス買って来てくれって言うから買って行ったら『アイス代』つって宝くじが入ってる袋をくれたのよ。あれって10枚買ったら1枚は300円当たることになってんねん。何かのついでに換金するか~と思ってそのままにしてて、ほんでそのうちタカボが十数年ぶりに服を買おうと思ってるから付き合えってゆーのね。その時に、いま買った服をたぶん十数年着るんやろうな~おもて『もう生きてるうちに服を買うことはないやろうから良いものを買ったら?』て言ってちょっと上等の服を買いに行ったら、ちょうどセールで買い物総額が予算より2万円くらい安く買えたの。得したから宝くじ買うって言い出して窓口で『宝くじ50枚』て」
「50枚?!」
「15000円やで。いらんやろ、そんなに。この世で一番当たらんのが宝くじやでって教えたら『確率的にはそうやろうな』やって。」
「セールで得しても宝くじに使っちゃうんやな」
「と、思うやん?ついでに私がもらった宝くじの束の300円も換金しとこおもて換金したら1500円。当たりくじだけが5枚入ってる袋やってん。だからいつも50枚こーとんねん。セールで得したとか関係なく宝くじ買うねん50枚」
あからさまに募金箱に寄付をするひとじゃないけど、日本一当たらないくじと知ってて買ったり、気が向いたらちゃんと仕事をして稼いで経費であげられるモノを経費にせずに税金を高くするひとがお前の祖父だぞ。
ま、その税金をつい最近まで滞納してたけどな☆
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「花火の時間って何時なんですか?」
「ステージが終わったら、になります」
「あ~…そうですか。抽選会はだいたい何時頃?」
「それも、ステージが終わったらですかね」
「あ~…お祭りって何時までなんでしょう?」
「抽選会が終わったらですね」
さすが宮崎、時間と土地が余ってる。

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「こんなにたくさん人おってんな。昼間どこに隠れてんねやろ全然みひんけど」
「本格的やな」
本格的と言えば、関西イチ本格的な無料音楽フェスITAMI GREENJAM'19もどうぞよろしく。22日夜の盆踊りはとくによろしくお願いします。

木村つづく氏とDJ-SHIRO氏の息の合った司会がおもしろい。
只今の旬よしもとの、新喜劇地域限定バージョンといった趣き。
地元住民の行動パターンを知っていないと笑いが取れない攻めの話術と、突っ込み過ぎないツッコミ。
あとで聞いたら宮崎でのつづく人気はスゴいらしい。
テレビを見ない弟がつづく番組を見てみろと勧めるほど。
テレビを見ない姉である私は、とくに単体でふたりを見たいわけじゃないけどな。
DJシローこと濱田詩朗人気はどうなっているのだろうか。
私はどっちも同じくらいの推しっぷりだけど。
ふたりの掛け合いがおもしろいと思う、息ピッタリで。

抽選会を仕切るふたりの順応性の高さがとくにおもしろい。


「次は電子レンジです」
「電子レンジ!いいですねぇ僕が欲しいくらいです電子レンジ、いくつあっても困りませんもんねぇ」
困る困る、2台目でさっそく置き場所に困る。

「ガソリン20リットルが当たってるんですが取りに来てないかたがいますんで、番号をもう一度言いますね」
当選番号を連呼して無事に当選者がステージに駆け寄る。
「ずっと待ってたんですよ、ガソリンぶっかけようかと思って。」
「おめでとうございます、ガソリン20リットル。ガソリンね、何に使いたいですか?」
「車…」
「でしょうね!」

抽選会中に迷子が現れたら呼びかける。

「おっと、ここで迷子です!この顔に見覚えあるお母さんいないですか?」
「あ、お母さんおられました」
迷子をお母さんに引き渡す際にはふたりできっちり声を合わせる。
「おめでとうございま~す!」
「奇跡の再会ですね」
「スタッフ一生懸命探しました。こんな奇跡ってあるんですねぇ。」
中年が大爆笑。
生き別れになった肉親捜しをする番組の「スタッフ一生懸命に探しました…お父さん、見つかりました!」てヤツね。

「いいですねぇ、次はテレビ!濱田さん欲しんじゃないですか?」
「欲しいですねぇ、ウチのテレビは小さいですからね」
「こん~なちっちゃいテレビを家族全員で頑張って見てますもんね、濱田さんちは。」
小さいテレビは頑張らないと見れたもんじゃない。

こんなカンジでずっと続く抽選会なので、立って見ているひとをつまらなくさせない。
ライブのおもしろさだと思うな~アレは。

ステージではいろいろなプログラムが進行する。
歌や踊りや太鼓など。
盆踊りが普及していないのがもったいない広さ。
皆さん、盆踊りは先祖供養なのをお忘れですか。

「ジャグラーのピカチュウって言わなかった今?」

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「言ったな」
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「いいんかな?ピカチュウって名乗って」

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「同じ名前はダメでしょ。新つけないと。新ピカチュウ」
新加勢大周方式で。
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ひがちゅうでした。
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司会者のおふたり推しなんだけど、ひがちゅうを中心に写真が何枚もあるのは、ひがちゅう本人が画像を撮ってSNSにバンバン載せていいと言ったから。
むしろ積極的に載せて欲しい口調だったから。
そんなようなことを言ったから、8月10日はひがちゅう記念日。
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大道芸素晴らしいひがちゅう。
視聴者の率直な感想を言いますが、話術イマイチです。

つづく濱田ペアのような声量もボケも出ていないのが残念ポイント。
「もう一段高くします」
とコップを置いて板を乗せる時には、このようなショーの定番フレーズを言う。
「このコップ、なんと!!100均で買えます」
手垢にまみれた感の中途半端さがあるこのフレーズ。
100均で買えるシリーズとでも言おうか店舗名を出すバージョンもある。
ダイソーで売ってますとか、キャンドゥでさがしましたとか。
まだ汚れたてでひと昔の前のフレーズとして使うには浅いので、もうちょっと使い倒されてからわざと使うほうがいいと思う。
100均だから簡単に手に入ると思ってるだろうけど、ダイソー商品は月に800点の新商品が出てて商品回転率は高いから、ひがちゅうとまったく同じコップは意外ともう買えないかもしれない。
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コップの上に板を乗せ、その上に乗るひがちゅう。
コップ板が二段になると難易度も危険度も高くなります。
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成功した時の目の前の子供のリアクションの質がお高い!

今では大道芸だけで食べていってるひがちゅうですが、前は仕事をしながらジャグリングをしていました。
その時の仕事はエンジニア。
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自らすすんで危険な職に就くために辞めた前の職場では、安全管理を担当していました。
危険な仕事に晒されたひがちゅうです。
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でも大丈夫、失敗しなかったので。
さすが安全管理をしていただけありますね。
成功だったので、おまけで脚立をアゴに乗せると言うひがちゅう。
ジャグリングにおまけが付くと、脚立をアゴに乗せるというサービスになるのか。
ジャグリング界ではアゴにモノを乗せることはおまけ程度なのだろうか。
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まぁまぁの大きさだけど。

ステージのジャグリングもいいけど、バックステージのバランス芸も捨てがたい。
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ゴミ箱の魔術師。
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ゴミの中からかき氷カップだけを積み上げる。
このカップ、なんと業務スーパーで売ってます。
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高く積み上がるカップに子供達も興味津々。
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ギャラリー参加型のゴミジャグリングは楽しくゴミの分別をするのでしょう。
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崩れそうで崩れない。
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しかし、とうとう崩れる。
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崩れたあとはしっかりとゴミ。
あんなにゴミ以上だったのに、すっかりゴミ以下。
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そのような、夏です。







# by yoyo4697ru980gw | 2019-08-19 01:40 | +朝臣寺+ | Comments(0)
素潜り玄人への道 ~わりとショートカットで~
物心ついた時から寒冷蕁麻疹を患っている弟は、私が知る限り泳げなかった。
プールに入ったら全身に蕁麻疹が出て腫れあがるので、泳げる前に入れなかった。
ダウンなんて一切いらない宮崎で、冬には防寒をしていても顔が腫れる。
とにかく冷えることは何もできないのだ。
そんな弟がいつからか生意気にも「俺オマエより泳げるわ」と言うようになった。
その頃にボルダリングを覚え、岩を登るついでに素潜りまで覚えたようだ。

「どうする?アジが100匹くらい釣れてるみたいよ?行く?」
「アジ南蛮漬けやな・・・でも立て続けに食事する約束入れちゃったんだよね。食べる日がないんだけど」
「だったらオレ、潜ろうかな。アンタ波打ち際でワキャワキャゆーて貝取りでもしとけば?」
「ふざけんなっ水着持ってきとる。潜る」
「いやいやいや水着とかそんな軽装で素潜り出来るような場所じゃないから。ウェットスーツじゃないと岩とかにぶつかってウニ刺さるしカキで切れるよ?」
「一回アンタが潜るの見てから決める。たぶんラッシュガードで潜れる」
「ガッツあるな、おい。泳げる?結構体力いるよ?疲れるよ素潜りって」
「泳げないけど海だから浮くしね」
「経験ないんでしょ?」
「何を持ってして経験なのさ」
「釣りしてて一回落ちたことがあるとか、波にのまれたことがあるとか」
「どんな日常やねんそれ。ここに住んでる間アホほど海で泳いだけど離岸流に本格的にさらわれたこともねーわ。サラっと波に引かれたことはあるけど制服のまま入水しても常にブジカヘル」
無事に帰還いたし候。運とカンが多い生涯を送って来ました。
「ん~無理だと思うけどねぇ。最初は波打ち際で貝取るくらいにしといたら?絶対に素人はいけないとこ行くからまず見ときなよ、何人も死んでるから」
「死ぬんだぁ・・・でも人間って死ぬ時は死ぬからねぇ」
「波に体もっていかれるのってそんな甘いことじゃないからね。知らんから言えるだけ。パニックになるよ」

カナヅチから素潜りのプロに変貌を遂げたタカシ先生からの助言。
其の一、潜るなら完全防備!
ウエットスーツに地下足袋・手袋、肌を絶対に露出しないこと。カキやフジツボ、貝類がびっしりへばりついた岩にぶち当たったらザックリ切れます。人間は無力です、波の力を前にして抵抗できるならそれは人間以上の何かです。
其の二、体には何もつけるな!
素潜りは海水を飲みまくります。タカシ先生もグビグビいってます。
腰から水の入ったペットボトルなどを重り代わりにつるし飲んだあとはそれが浮き替わり、みたいなことを言っているうちは素人です。腰回りにつけた装備が波で体をもっていかれた時に岩の間に挟まり水中でパニくって息が止められず溺死した人間はたくさんいます。玄人は浮きを手で持って行き浮きのほうに装備をつけます。そして波で自分が危なくなれば手を離すのです。装備よりもすぐに命を取れる、それがプロです。
其の三、自分の限界は過小評価!
あともうちょっと行ける、は絶対に行けません。自分の限界は自分が感じるよりも先に訪れます。限界の一歩手前でやめる判断が出来ることそれが玄人の第一条件。素潜りのプロとは出来る人ではなくやめられる人のことを言うのです。

「命あっての素潜りだから」
名言出しました、タカシ先生。

では皆さんのイメージを覆す素潜りのはじまりはじまり~

「うわ~ぬかるんでる~タイヤ半分埋まった~」
「四駆でよかったね」
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「まだこれ二駆よ」
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「二駆で行けるんだ」
「馬力が違うからね」
馬力はいいけど燃費が悪いそうです。

「落ちないでね?」
「なにそのワンランク上の注意」
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「行けばわかる」
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海への道が見えないイヤな予感。
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やっぱりな。
現地の釣り人しか行かないパターンの海ね。
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落ちたら死ぬデスルート経由。
そこまでして釣果重視か!の遊びじゃないヤツですね。
この世にはデートで行ったらフラれるタイプの海がありますが、それがココです。
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オマエよくも出がけに「サンダルで行けるかな?」の私の問いに「いけるんじゃない?」て返したな。潜りをあんなに無理と言ったくせにこのルートをサンダルで行けるって危険予測の見積もりが狂ってるだろ。
フザけて昨日買ったモンペさっそく着るか~なんつって着てよかった。
さすが運とカンだけの女、命拾いしたぜ。
リゾート気分で南国の海テイストのファッションでしけこんでたら大怪我するところだった。

私を置いてサクサク歩く弟の荷物。
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5キロ。
よくこの道で5キロを運ぶ気が起こるな。
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手ぶらでも無理な足場で5キロを担ぐ弟。
「海に着くまでが危険すぎるんじゃっ!」
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「ひぇえぇええぇっぇえっ!落ちる~!待って写真撮るからつかんでて怖いコワイこわい」
「度胸あるな」
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「狭すぎてアングルがうまくいかない!もうええわ、早く行って!この幅でふたり立ち止まるの無理っ怖いっ!」
「オマエふざけんなっ」
姉弟喧嘩、勃発。
危険な状況で男女は恋に落ちるらしいけど、崖から落ちそうになると男女は間違いなく喧嘩になります。
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「ちょっと、どっから降りた?」
「ソコに道あるじゃん」
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「ドコよ?」
「みんな降りてるから色変わってるトコあるやろ?」
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「いまいち明確じゃないんだけど、その後のルートが。」
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たぶんこんな感じの道順。
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こうかな。
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正解どれやねんっ!
手探りすぎんねんっ!置いていくなっ!

なかなかのひと悶着がありまして素潜りポイントへ到着。
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目指すはこちらの洞窟です。
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見えていますが意外と距離はあります。
この洞窟にはまだ行ったことがなくて探索してみたかったらしいですが、白波が立っていてとても危険なんですって。
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「いいなァ楽しそうで。このまま潜ろうかな」
「タオル持って来た?」
「いいえ」
「タオル敷かないと車濡れるじゃん」
小せぇ男だな。
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わずかばかりの日陰はあっという間になくなり太陽が動いていることを実感させてくれます。
ジリジリ、暑い。というよりもはや痛いです。
「あつ~潜りた~い」
「無理無理。ここは波の引きが強いから。じゃ洞窟までちょっと行ってくる」
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優雅に見ているでしょうが、
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過酷な場所なので居るだけで大変。

「ハリセンボンつかまえた~!まぅ見る~?」
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洞窟に向かう途中、ハリセンボンを捕まえて私に見るかと問うので「見る」と答えると岩場を戻る弟。
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泳いだほうがラクで早いじゃないかと言うと、泳いで戻ったらハリセンボンが流れていくらしい。
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それで歩いて持って来ました。
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プカプカ浮くハリセンボンがグングン流れます。

穏やかに見えるこの海、じつは潜っている場所は素人には潮目を読むのが難しい入り江なのです。
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ポトンと放ったハリセンボンは波に弄ばれて右往左往。
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岩付近はとくに波のチカラが強くまた予測も出来ません。
この日はプランクトンの粒が肉眼で確認できるほど濁っていて視界がとても悪い。
濁っていても上から覗き込んでこの透明度ですから、南国の海はバカにできませんね。
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浮いたハリセンボンはこのような軌道で流され見えなくなりました。

「潜れるな。よし、潜るわ」
「いやいやいやいや、ココはやめとけ。ココは最初に潜るところじゃないから。もっと初心者のトコ連れて行くから。俺が最初に行ったトコ。そこなら何かあったら助けられるけど、ココは無理。潮目読めるわけねぇ」
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こんな潮目でしょ?いけると思うけどなァ。

「帰りは違う道で戻るよ」
「道か?これ」
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ピースサインを繰り出す弟の片手の荷物は海水を吸っているので5キロ以上。
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誰が設置したのかわからない岩から生えているロープをポーンと蹴って私を置いていく弟。
これ、画像では急な傾斜みたいに見えますが、ほぼ垂直の壁です。
弟が転げてくるんじゃないかと思ってテッペンに着くのを見届けてから私がGOですが、このロープは切れちゃうんじゃないかと信用がならんので全体重を預けることが出来ず、素手で登ったほうが早かったくらい時間がかかりました。
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素潜りポイントは遥か下。
「こっちね~」
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弟はアレかな、死に場所を探してさまよっているのかな今。
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足場がだんだん悪くなります。
「こっちね~」
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もう道でもなんでもないような道を進みますが、弟は道だと言い張ります。
左に足を踏み外せば、ズドン
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右に道を踏み外せば、ドボンです。
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「うわ~緑々しいねぇ~!ほら見てん」弟、緑のグラデーションに歓喜。
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「…そうね」
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危険極まりない環境で見るこの景色に、私はグラデーションを愛でるほどの感動をおぼえてはおらんが。

「ここ出たら初心者の海に行くから。そこだと離岸流とかないし。波はあるけどね」
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どやって出んねんっココを!
ここを出るのが過酷すぎて初心者の海なんて余裕やっちゅーねん。

では、ココからは初心者用の海で素潜りデビューを果たし、当然ながら海中なので画像はございません。
ちなみに素潜りをするような恰好じゃない軽装というのは、こういう装備を言います。
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「先生、あっちのほう行きたい」
「最初から沖に出るのは危険だってば。しばらくはここらへんの足つくとこで波にのまれて」
岩の浅瀬で波にさらわれる。
手も足も上にあがって転がる転がる、痛い痛い。
「ねぇ、最初最初って言うけどさ?どんなひとでも最初の1回目はあるわけやん、プロにも。」
「そりゃそうよ」
「その1回目ってのが私には今日」
「うん。で?」
「干潮って2~3時間しかないんでしょ?急ごう」
「ガッツあるな、おい」
それもさっきから言ってるけどさ、ガッツあるんじゃなくてガッツしかないのほうなんだけどな。

タカシ先生が白波の立つ浅瀬で波のパターンをつかめというので、コロコロ転がってビックリするくらい海水を飲む。
泳いでいて顔を海水に着けたままシュノーケルに入った海水を吹き上げるのは初心者には難しい。
「なんで鼻からも口からも海水を飲んで苦しいんだろう?何が悪いの?」
「鼻で息してるからよ」
「鼻で息しないの?」
「しない」
「先に言っといてくれる?そういうコツ」
「普通は鼻で息して海水吸って口からも飲んで苦しくなってパニックになるんだけどね。よくパニックならないね」
「なってるで。だからといってバシャバシャやったところで無駄に体力を使うだけやから海水飲み干して呼吸する、しょっちゅう苦しい」
「しょっぱくない?」
「しょっぱい。すごく喉が渇いてあ゛~水が飲みたいっ!て思う、喉がカラい、かなりつらい。でも水が欲しい~!てのが続いても1分程度なんだねアレ。ずっと喉がカラいわけじゃないってわかったら1分の我慢やなおもて」
「そういう気持ちの切り替えって、普通は難しいの。初心者はとくに怖いってのが先だから」
「気持ちの切り替えが人より早いからね、私は」
「そだね。どうする?沖に出てみる?」
「行こう」
「行く?!」
「なんなんだ、自分できーといて」
「いや…俺は最初行かなかったから」
次がいつでもあるキミと私とでは、取り組み姿勢が違うのだよワトソン君。
私には次に故郷に帰る理由が今のところ無い、きっと夏にはもう帰りません。

「ぅわ~~~~っ苦しいっ」
「本当に?」
「なんでウソつかなアカンねん」
「ぜんぜん平気そうやから。たまに顔あげて自分の位置、確認して」
「ヤだ。顔上げたら疲れる」
「俺より前を泳いでるっておかしいやろ?後ろにいるのを引っ張るならわかるけど、前にいるアンタをもう2回引き戻してるからね?本当に危ないから、顔上げて位置確認しないと」
「アンタなんのためにおんねん?」
「へ?それ俺の役目?」
「何かあったら助けるって言ってたじゃん」
「あ、そういう感じの助けだったんだ…」
行き過ぎる防止のために先生がついています。

「どうする?この先ちょっと危険になってくるんだけど、行く?」
「行く行く~」
「行く?!」
「どういうことやねん、きーといて」
「いや…さっき岩場に上がる体力なくなってたし、行かないかな~て思ったんだけど。ガッツあるな。今もうココでもよくついてきたなって感じよ?宮崎で素潜りしてきました、て堂々と言えるレベル」
「んじゃ堂々と言いふらすわ」
初日で沖の危険な潮目のポイントまで行ったらもうどこでも潜れるレベルだそうですよ、私の次の職は海女っつーことでよろしいですかね。

足のつかないところで海水を飲むということが初心者には怖いことなんですって。
私も怖くないというわけではないのですが、たぶん好奇心のほうが勝つのだと思います。
だから夢を持てない若人のみなさんがた、夢を探し出せなくてもくじける必要はありません。
好奇心があれば行動を起こすことは出来ます。
私の好奇心はおもしろそうというだけの動機ですよ、こんなつかみどころのない理由で恐怖心をねじ伏せるわけですから、好奇心ってコスパいいよね。

ただねぇ…いただきたくない勲章がねぇ…。
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「痛ぁいっ!!足が腫れてる!!」
「あ、それ勲章・勲章」
望まざる切り傷は岩に叩きつけられた時に切れたそばから海水で消毒されているので治りは早いですが、陸に上がると紫外線にさらされて腫れていきます。
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細かな水疱は紫外線による火傷です。
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指先も切れまくります。
太ももがパンパンで膝を曲げることが出来ない筋肉痛が3日ほど続き呻きながら起きる朝を迎える、それが素潜り玄人への道です。
たった一日で先に進んでショートカットで道を究めると勲章がえげつないので気をつけましょう。







# by yoyo4697ru980gw | 2019-08-05 13:19 | +朝臣寺+ | Comments(0)
まだまだ生き残っている昭和の押し売り
私は、押し売り大歓迎だ。
訪問販売のことではなく、お店に行ったら客にへばりついて接客をする押し売りのことである。
客が興味を示している商品はもちろん、眼中にない商品まで出して来てアピールし、ロックオンした客の頭のテッペンのさらにテッペンの天井付近から爪先の先のさらに先の地面まで褒めちぎる、褒める範囲が客を追い抜いてしまう、令和元年にはもう廃れてしまっているであろう昭和の押し売り文句を浴びるのが大歓迎なのである。

先日、大阪で昭和の押し売りに出会った。
その場所は、大阪船場センタービル。
船場は問屋街というイメージが強いが小売りをしている店もある。
1号館~10号館まであるセンタービルの最初に入った入り口付近で店頭に出ているラックに「小売りしていません」と手書きの札がかかっていると、それより先に進む勇気が萎えてしまうとは思う。しかしそこは意を決して奥へ進んでほしい。
意外に小売りをしている店はあるし、問屋街で小売りをしている店なんて楽しいに決まってる。

「それ、おもしろいんですよ。半額」
半額に割り引かれたことがおもしろいわけではない。
商品がおもしろいのだが、とにかく大阪商人は値引き率が高ければ高いほどすぐさまそれをアピールするし、関西人は安く買えば買っただけすぐさま値段をひとに教えたい生き物なので、最重要項目として語尾には値段の補足がされることが多い。

商魂たくましき大阪商人の昭和押し売りおじちゃまは政治家にいそうな外見で、完璧なまでに私をマーク。
足袋のワゴンで足を止めると、すかさず「白足袋がお買い得ですよ」と押し売る。
おしゃべりなボディガードといった距離感で、まぁまぁ近い。
「白足袋はたくさんあるからいらんねん」
「それは失礼しました」
「黒足袋を探してるけどこれって紳士用しかないねんね。一番小さいサイズで24.5からしか見ぃひんもんねぇ」
私って足袋ならいくつも見てきましたから~を匂わせるちょっとした小技を挟み、押し売りとは対等にやりあう姿勢を見せる。
「そうですねぇ、黒は紳士用ですね。浴衣はいかがですか?お安くなってますよ」
「浴衣は衣装としてよーけ持ってんねん、踊りやってるから」
「それはそれは。踊りを。よろしいですな。何の踊りを?」
「民踊・盆踊り、その他もろもろを」
「そうでしたかよろしいなァ」
アハ~気持ちいいほど何もよろしいと思ってないよろしいなァである懐かしい。
昭和の押し売りは押し売ることに魂を捧げているので、買う客にしか魂のこもったおべんちゃらを言わない。
本当にこんなに気持ちよく完全上辺だけの言葉を使えるなんて、ちょっとでも迷いや魂の濁りがあったら無理だと思う。
褒められて伸びるタイプの客たちは船場で心がポッキリ折れてしまうに違いない。
自分にどのくらいの精神力があるのか気になっている御仁は、ぜひとも大阪船場センタービルへ。

「その扇子はすごく風きますねんで」
「ほんまやね。たためる団扇やんか便利やね」
「おもしろいでしょ?バッグの中におひとつ、ね」
尾木ママのようなやさしい口調で、でも押し売り。
オネェ口調で押し売り、平成で確立された話術である。
靴屋でも服屋でもオネェ口調で押し売る店を知っているが、オネエ口調だとグイグイいける接客が出来るのだろうか。
押し売る側も大変な時代なのだろう、ネットショッピングの普及により客足が遠のき口調をやわらかくする必要があるのかもしれない。
結局のところ内容は一緒なんだけど。

「こっちの小さい扇子はね、」
饒舌ボディガードがミニ扇子を広げて説明する。
さっきよりもさらに距離を詰めてきた。
「ほら。いくらあおいでも風きまへん。」
言い切ったな。
「これは絶対に風なんか来ませんわ。どうやっても来ませんね」
セールスポイントがソコなのだから、仕方なくデメリットを説明する饒舌ボディガード。
それで距離がさっきよりも近かったのか、こんなに近くからあおいでもちっとも風来ないアピールのための距離感。さすが魂に濁りなし。

「んじゃ、これ買おうかな。おもろいほう」
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「それは風来ますよ。一番来ます。半額でお買い得ですよ」
さっきの風来ない扇子のアピールが功を奏して高いほうを買うと宣言する客を演出してみたけど、はじめから押し売りされてた高いほうを買う気だったもんねー。
ちょっとそのほかの商品の押し売り文句も浴びようと思って興味のないフリかましてたけど。
「おもしろいでしょ?ね?」
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買う気を見せているから魂もこもる饒舌ボディガード。
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「それはちょっと上に押すとココにはまります、ね?」
語尾のね?のウィスパーボイスを録音したいくらい。
言えば録音させてくれそうな優しさ。
しかし実際に録音すると雑音しか聞こえない消え入るような優しさの、ね?なのだ。

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「赤も素敵。よくお似合いやわ」
色のバリエーションが3つあるのですべて手に取り広げてみる。
「赤色がよかったわ、ね?」
「紺色にするわ」
言うこと聞かないタイプ。
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ここにはまることで柄がより団扇に近づく。
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かさばらない団扇おひとついかがですか。
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半額の650円。

袋に入れてくれようとする饒舌ボディガードにNOレジ袋を申し出る。
「そのままで。バッグに入れてすぐ使うから」
だってそうオススメされたからね。
「はい、ありがとうございますどうも」
饒舌ボディガードは距離を詰めたまま店先まで後を追って来て、最後に私にこう言った。
「押し売り、大変失礼致しました。」
わかっててやっていることを我慢できず最後に言ってしまう。
それが昭和の押し売り。







# by yoyo4697ru980gw | 2019-07-31 22:13 | +丁猫犬堂+ | Comments(0)