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「あの写真撮ってたの、アレってネタにすんの?」
「ううーん…まぁ…するってゆぅたらするかもしれへんし、しないってコトのほうが多いんだけど…」 ヘイポーは、私が何かをデジカメで撮っていると「ネタ?」と訊く。 ブログのネタに画像を付けることは多いが、実は写真を撮っている時点ではネタとしてはあがっていないものである。芸人がネタを練るのとは違うのだ、最初からネタ作りのための写真を撮っているわけでもない。「記念に~」くらいの観光写真のつもりか「おもろいから写真とっとこ。」といった素材要素であるだけで。撮ったからといって全てをブログのネタとしていることもなく、「あぁコレあの時はおもろいおもたけど、今見るとそーでもないなぁ…削除。」てコトのほうが多い。…そんなモンなんだよね~一時の気の迷いからなんでもかんでもネタに出来るんやったら、私の一日、ブログ更新で潰れる。それほど私、覚醒中ずっと「おっもろいなぁ~」ゆぅてる。たいしておもんなくても、ゆぅてる。おもろいの沸点がね、低いの私。 「なんであんなコトを…ネタにすんのぉ…?…かなぁ?整理整頓なんて…ごく一般的なことやで…」 ヘイポー、新聞の数独を解きながら言う。おーっほ、「ごく一般的なこと」ですって。よくゆぅてけつかった、その大人びた発言は何ぢゃ。ほならネタにして「ごく一般的」かどうか、判断してもらいまひょか?さぁ判定員の皆さん、ready? 先日、我が家、不動産の売買契約、結んで参りました。 13時に不動産屋で契約の運びとなり、私たちは15分程前に到着。売主と相手方不動産の到着を待っている間、契約ルームの一角に設置されたプレイコーナーで時間を潰した。どうも年齢の設定が「幼児」であるようで、大人の私は違った楽しみ方を考えた。「お絵かきの紙」のような束があり、その中には歴代の作品が保存してあるではないか。 「おお~っとこの作品の保存状態は完璧じゃないか~」 と、その作品に芸術的な判定を勝手にすることにした。 「うほっぉ~こりゃウマいな、このアンパンマン。」 とおもたけど、裏を返すとこうなっている。 「写したんだね…」 ま・だいたいが、こうゆうタッチのぬり絵。 画伯の推定年齢、ま・2~3才。 ぬり絵ともじのおけいこを兼ね備えたその紙は「ドコを核とするか」で4タイプに分かれる。 もじのおけいこタイプ もじはいいからぬり絵にいっちゃうタイプ らくがおタイプ 裏使って自由にするタイプ 「ち」で「さ」はなんとなく惜しいけど「ほ」はちょっとね書き出しが違ったね。 自由すぎるだろっ。 似顔絵もヒドいけど、「ばばあ」って呼び方もヒドい。「あ」をズラして「ばあば」って呼んだほうが聞こえがよいのでそう呼んで欲しい。 この芸術的センスはスゴいの一言である。 「手薄」というワビがキいてる。 こんなカップを見かけたら「のっぴきならない事情があってここまでの作業をする担当しか居なかった」ので「あえて」これで完成としたということだ。是非とも入手しておきたい。落ちつきはらった味わいである。この趣を極致と言わずにどれを極致と言えばよいだろう。 これだけぬるのに困らないわかりやすいぬり絵なのに、右目の瞳孔しかぬらないセンスは特筆に値する。 私は学んだ。 ゾウの顔だけをぬるという高度な技を使えば、耳が取ってつけたような印象になるのだということを。 そして私は刺激された。私もこの紙に挑みたい、画伯たちのように。 クイズに挑戦してみることにした。 ペンのキャップを外すとペン先が無かった、というオチが用意されていた。不動産屋さん、おちゃめ。…と、思っていたところにフクちゃんと売主さんが御到着。揃ったので売買契約が交わされることとなった。私は妻として主人の横にチョコンと座っていなければならないだろうと考え、 「フクちゃん、この紙、もろてええ?」 とテイクアウトを希望した。フクちゃんは、紙の内容もさして探らずに「どーぞどーぞ」と気前がよかった。ま・ダメって言われたらくれるって言うまでひつこく「なんでよ?あ?どしてよ?」て言って、結局イエスって言わすんだけどサ。結果オーライにもっていく必要もなく、あっさりくれた。これが歴代作品集のうちのひとつでも、何の確認もせずフクちゃんは気前よくくれそうだ。著作権は不動産屋に帰属しているようだ。作品を持って帰って新進気鋭アーティスト好きの社長にでも売り捌こうか…3時間ネバったら高値をつけてくれそう。…黒一色で瞳孔だけを着色してあるコレなんかは、たぶん初期のころの未発表作品でして…この斬新さが特徴とも言われているんですが…今も昔も値がつけられない逸品なんですよ。…億、イくなコリャ。 これから契約に関することで、重要な説明をする義務がある事柄について説明しますよ、という説明の、説明です、という「そっからかいっ」と言いたくなるような(実際、言ったんだけどね。)文書の説明を受けることから契約は始まった。とにかく進もうよ~という説明の1時間が過ぎた頃、私の横の席でヘイポーが深く溜息を吐いた。大人の私でもいい加減あきてきた。しかし私は「父親が主の社会的な場に同席した我が子がワーキャー騒いで野放し状態である」という態度を決して許さない。私が決して許さないことを我が子たちも心得ている。ココでダラ~とテーブルに突っ伏すような態度を取れば、私に手をぶたれ背中を叩かれ顎を引かされ、足も組めないような座り方でイスに、じっとしているダケで大変な姿勢を取らされることは間違いのないことがわかっているだろうヘイポーは、私が目を合わせると溜息を飲み込んだ。しかし、それは漏れた。 「…長い?」 と私が訊くと、 「う…うん…。」 とヘイポー。 「じゃぁ、あそこのおあそびコーナーに行っとく?ちょっと…設定年齢が合ってなさげだけど…イスに座ってるよりあそこの方がいいんじゃない?」 私が促すと、そうすると言ってヘイポーは静かに移動した。 一通りの説明が完了して、サインをする。これが一枚や二枚のことでなく、長々と続く。おあそびコーナーを見るとヘイポーは黙っておあそびコーナーの整理整頓をしていた。 ペンのキャップが色がバラバラで被せてあったのをせっせと統一している。 私はこっそりとデジカメを取り出し、イスの背もたれに寄りかかってテーブルの下からバレないようにその様子を撮ってみた。 むーちんがサインをする間、とくにすることもなかったんでね。 手狭なスペースをあちらこちらに移動して、ヘイポーはせっせと片付けをする。 クレヨンをチェックし、 絵本をチェックする。 壁際で寝返りは打たずに、整理整頓。 きちんと並べ、 出ている配線も見逃さない。 邪魔な位置にあるテーブルも、置き場所を見極めるようだ。 何をはぢめたかと思えば、 ナンなんだ、その部品は。 一通りの整頓が終わり、ヘイポーは席に戻ってきた。 「お疲れさん…。片付け楽しかった?」 と訊けば、いろいろな物がグチャグチャで苦労をした、と言う。フクちゃんは何かの書類を揃えるために席をはずしていたが、その苦労を聞いていた売主さん側の不動産屋さんは、時給を払ってもらわなアカンな~とその労をねぎらってくれた。フクちゃんのポケットマネーから出してもらうことにしよう。しかしフクちゃんは若いし勤続年数もそんなになさそうだから、時給500円で足らずはラムネで支払いそうだな。ラムネはそんなに好きじゃないからマルカワのガムにしてもらいなさいな、私に2コわけてね、グレープ味。 むーちんが契約書にこれでもかと印鑑を捺し続けている間、ヘイポーには気がかりがあった。 色鉛筆を、フタに書いてある色の順番どおりに並べたのであるが、一本足りないらしい。探してみたけどなかったそうだ。 「よく使う色やから、使い切ったんちゃう?」 と言ってみたら、 「いや?…そんな有名な色じゃなかった。」 「マイナーな色が、無いの?黒とか、赤とか、青とかじゃないの?」 「うん…そうゆうよく聞く色の名前じゃなかった…」 「…何色なん?」 「…ええっと…何やったかなぁ…赤はあって…ピンクあって…ピンクの次くらいの色…何やったかなぁ…」 「ぐんじょう、ちゃうか?」 ぐんじょういろ、色としてはマイナーな色だけどネームバリューだけはなぜかあるという奇妙なポジションのメジャーな色、群青…漢字ではこう書くんだゼ。 「…何やったかなぁ…確かめてこよっかなぁ…」 「そうやな、確かめたほうがいいな。」 マイナーな色の名前は、何かの拍子に思い出すっていう可能性が低いからな。 おあそびコーナーへ戻り、指差し確認をして戻ってきたヘイポーは言った。 「べにいろ、やった。」 …べにいろ…。まーたえーらい古風な色が無いのねー。赤は使わず、あえて紅…さしますえ。ゲスト画伯は、芸術肌。 契約が終わってフクちゃんが、売主さんとその担当不動産屋さんをお見送りに行っている間、私はヘイポーのお片付け激写をやり、 件の色鉛筆の確認をしたけれど、 ヘイポー間違っちゃってるんじゃないか? 私の目には「べにいろ」はあるように見える。 無いのは「しゅいろ」に見えるのだが。 あと全く関係ないけど、色鉛筆に「きんいろ」と「ぎんいろ」が入るだけでえらいグレードは上がるが、金色と銀色を使った絵は使い方を間違えると悪趣味になる。奇抜には「落ち着かない」という副作用があるからね。 絵本は「あいうえお順」にしてみたんだけど、「ウォーリーの本は、例外。」なんだって。なしてウォーリーだけ特別扱いなんだ? それにしてもTVが二台置ける棚なのに、絵本の数が少な過ぎるな。2時間の契約時間で幼児をおとなしく遊ばせようってんなら、トリックアートと3Dの本は置いとくべきだね。静かに遊ばせようとお考えならレゴを置いておくことをオススメする。コストダウンを狙うなら、新聞紙とビニール袋を。ウチの子は新聞紙で半日遊べるゼ。日曜日の新聞だったら「数独」だけで30分はカタい。 この部品は棚の一番下に置いてあったものだが、赤ちゃんがつかんで口に入れては危険なのでちょっとだけ高い所へ移動さしたらしい。 気配りが行き届いてるね。 同じくダランと下に垂れていた配線も、赤ちゃんが「ワ~…」てなったら危ないので、きも~ち上にあげといたそうだ。 12才にして老婆心あふれてる。 なかなかフクちゃんが戻って来ないので、部屋をグルグルしていたら「田中邸」の模型を発見。 田中さん、やりすぎなほど最敬礼。 しかも犬に向かって。 大きさの比率からいって、犬、どんだけデカいねん。 そしてよぉ~く見たら見えるだろうか。田中邸が大変なことになっているのが。 田中さんの後ろにベッドがあるが、その横で車が横転している。 そして玄関を挟んで向かって右の部屋のベッドの横では、車が転倒。完全にひっくり返っている。田中さん、犬に最敬礼してるばやいちゃうで。 「フクちゃん…田中邸、大変なコトになっとるで?」 私は事の重大さを戻ってきたフクちゃんに報告したが、フクちゃんは麦茶のおかわりを入れるのに忙しく「あ・そうですかぁ?」と言っていた。「これって写真撮ってもよかった?」とこのスクープのすっぱ抜きの是非を問うたが、フクちゃんはあいか~らず麦茶を入れるのに忙しく、「あ・いいですよ~」と言っていた。フクちゃん、毎日見てっから麻痺しちゃってんだな。教えてあげよっと。 「田中さんちのベッドの横で車が転がってるけど?しかも二台。」 それなのに田中さん犬に頭下げてはんで、どーかしちゃってんぢゃねぇの? 「あっはは~、そうでしたか~。」 フクちゃんにとっては日常的な出来事らしい。 この模型どおりに田中邸が完成したら、転倒車二台は漏れなくついてくんのか? それで田中さんは最敬礼してんだな。 ウチの物件には?転倒車はつくのか? わざわざ転倒ささんでもフツーにくれたらええで、ガソリン漏れるからさ。
by yoyo4697ru980gw
| 2009-07-06 23:17
| +開楽館+
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