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「なぁミズオぉ~ヘイポーな、誕生日プレゼントに何が欲しいと思うぅ??」
「ミズが聞き出そうか?ヒィの欲しいモノ。」 「ちゃうねんちゃうねん、そうじゃなくてー。当ててみ?ゆぅてんねん。あのコ、何が欲しいってゆぅた思う?て私がミズオに問題を出してんねん。」 「あぁ~そうゆう意味ぃ~??」 「そうゆう意味。」 「ヒィやろぉ…何やろ?ゲームか何か??」 「違う。」 「えー…なんやろ?遊ぶもん?」 「まぁ…本人はそれで遊ぶつもりやろけど、通常は地味に使うモノ。」 「ヒィ…おかしいもんなぁ…」 「やろぉ?…絶対『誕生日プレゼント』で欲しがるモンとちゃうことだけは確かやわ。」 「そんなん、わかるわけないしっ~。」 「ヒントな?去年の誕生日が万歩計、クリスマスがシュレッダー。今年の誕生日は候補がふたつあって、第二希望がストップウォッチ。」 「なんでそんなモンが欲しいねん…」 同感や。 去年の誕生日に万歩計が欲しいと言われた時には、万歩計の付加価値のほうに興味があるもんだとばかり思っていたので、ラジオが聴けるヤツ?それとも、ゲーム感覚で何かのキャラクターが歩いた分だけ育っていくヤツとか?といろいろ訊いてみたが本人「フツーの」と言う。家電屋さんに買いに行って選ばせたら、付加価値のないフツーのを気に入っていた。この万歩計のドコがよかったのかと訊けば、ものすんごく精密に歩数をカウントするコトであった。継続した振動でなければ歩いているとみなさない、万歩計の中の万歩計みたいな万歩計。クリスマスにシュレッダーがいいと言った時にも、なんでシュレッダーなのか問うてみたところ、興奮してヘイポーはこう言った。「だって~一枚入れるとめっちゃいっぱいになって落ちてくるねんでぇ~知ってるぅ?」…それこそがシュレッダーのやるべき仕事だ、それ以外には他にすることがない。 う~んう~ん…と、ノーヒントに近いヒントで探れないミズオに私は、ほぼ答えのようなヒントを与えた。 「ヘイポーが今年、誕生日に欲しいもんはな、日本野鳥の会の人たちの必需品。」 「あ、コレ?」 ミズオは二つの掌で筒を作り、両目に当てた。 「の、もうひとつのほうね。双眼鏡じゃ、ないほうやねん。」 「え??こっち???」 ミズオが片手で数をエア・カウント、カチカチカチカチ…。 「…はい、正解です。」 「は?こっち、なん?めっちゃ地味…何がしたいんやろなぁ…ヒィ…」 「それがな…チョモが『バカ』とか『アホ』とか『チビ』とか言った回数を数えるためらしいねん。…見せしめ、やな。」 「…ヒィ…そーとー根に持ってるなぁ…」 「アイツ…根に持つタイプやからなぁ…『本日のチョモの暴言回数はコチラです』て動かない証拠として見せるんやで、ヤなヤツ。」 暴言の単位は「ダボ」だね。本日のチョモの暴言回数「53ダボ」となっております。1ダボにつき1平手打ちでチャラとなっとるんでね、おのれ、歯を喰いしばれ。 昨夜むーちんをほうっておいて22時まで公園で、私たちは『闇バド』を楽しんでいた。どこにいるのかとメールで訊くむーちんに「バラ公でバド」と返事をしたが、蛍光灯の下でひとりぼっちで食事をしているむーちんには屋外でバドミントンをしていることなど信じられなかったようで、電話をかけてきて「なんで今頃バドなんかしとんや?」と暗いトーンで訊いた。私は満月やしライトもあるし意外とイける、と説明。「あ…そう。」とむーちんはもう諦めたようだった。 よい気候になったね~暑くも無く寒くも無く~そろそろ野宿とか出来そうじゃない?と22時までは言っていたが、閉店する前にと買って来た弁当をベンチで食べていたら「よい気候」にはまだ早いと気付いた。 「野宿が出来る、てのは言いすぎた…野宿はまだ無理やな、布団が要る。」 「…うん、フトンいるな…」 上着を持たずTシャツとハーフパンツだけの格好のチョモは、小刻みに震えながらスペシャルハンバーグ弁当大盛りを食べていた。 「帰ろうか。」 「早く帰ろう!」 20時くらいから帰りたくて帰りたくてしかたなかったヘイポーは、弁当を一等に食べ終えていたのであとは帰るダケ。 ライトが消えても、月明かりで何もかもうっすらとわかるこんな夜は、野宿に最適だと思うが今はまだ布団が要る。…帰ろう。 順番にシャワーを浴びて、あとは眠るダケ。帰宅時間が遅かったので、もうみんなおやすみモード。チョモは明日の部活のために眠り、むーちんも布団に入る。私がシャワーからあがると、半分以上は眠っているむーちんと真剣なヘイポーが襖を隔ててこんな会話をしていた。 「ヒィー…寝ぇへんのんかぁ…?」 「…うん。」 「オマエはまたー…ゲームの本ばっか読んで…はよ寝ぇ…」 「…ゲームの本、ちゃうで。」 「…なに…してんねん…?」 「新聞よんでる。」 背中を掻きながらヘイポーは新聞を繰っていた。 「…政治経済…読んでるかぁ…?」 「いや?政治経済はまだ早い。」 「ごもっとも。」 私は横槍を入れた。 政治経済は、まだ早い。が、新聞を読むには、時間が遅い。 情報の新鮮さで言うならば、明日の朝刊を早起きして読むがよろしい。 このような人間であるヘイポー御所望の誕生日プレゼント第一希望、日本野鳥の会の人たちのアレ。 『数取器(手掌用)』ゆぅねんて。 『HAND COUNTER』でも可。 上手に使用したいなら、こう。 ヘイポーは言った。 「まぅっ!ほら、見てっ!」 データ集計、カウントに! 安定したクリック操作と 抜群の耐久性 「ボク、やっぱり自分が好きなことを数えることにした。」 …そうだね。 チョモの暴言のカウントに、その安定したクリック操作と抜群の耐久性はもったいないもんな。 「このひと、1234まで押したんやな。すごい頑張ったんやな。」 パッケージのイラストで数取器は1234をカウントしている。 …そうだね。疲れたろうに、親指。 …カチカチカチカチカチカチカチカチ。 「う~ん、イイ音。」 …そうだね。でもスマンがその音色の価値がわからんのだ、私には。 はっぴばーすでぃヘイポー。 君は今年、12才になった。 その趣味はもう一生モノだろうな。
by yoyo4697ru980gw
| 2009-06-07 14:34
| +YOU WIN!!+
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