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これが本日のチョモの弁当に入っている説明書である。
昨日のお昼に弁当のイメージを頭の中で練りながら、コッソリ書きあげて隠しておいたのだ。 朝に弁当を作ったあとで説明書を綴る時間は、ないから。 おとついのことである。 ヘイポーの自転車の練習の付き添いで私は細長い公園で読書をしていた。その公園には、ベンチに腰掛ける老人二人と、ボールを投げ合っている高校生らしき三人がいた。三人は休憩をとりつつボールを飛ばしては取りそれを投げつける、もしくは蹴る。ドッヂボール時々サッカー、というような遊びをしていたと思う。そのボールが私の座っているベンチの後ろにコロコロと転がってきた。男の子のひとりがボールを拾いにやってきて、何かしら言いながらボールを投げた。それを受けた男の子か女の子かが投げ返し、ボールはもっと遠くに飛んでいったようだ。それを向こうに拾いにいった男の子と他二名の間で、距離があったためだろう大声で会話が繰り広げられた。内容はなんということもないただの会話なのだが、その彼らの仲間内での言葉遣いというのが、非常に「反抗期チョモ」の口調と、似たものだった。女の子が言う「~ほんなら休ましたるわ。」男の子が言う「~させられた。」そして言う「~とかムカつくし。」とくに彼らの仲が険悪になっているようなコトはない。楽しそうなコトにも変わりはないようだ。感情的な言葉なのでなく、単なる語尾として使っているのである。 休ましたるわっ!! させられたっ!! ムカつくしっ!! と、言っているのではなく、 休ましたるわぁー… させられたぁー… ムカつくしぃー… こんなトコだろうか。 口をついて出てきただけで、その語尾に心はこもっていなさそうである。 反抗期のチョモは、帰宅するなり文句めいたことしか口にしない。「ムカつくし」「しんどいし」「ダルいし」「ヤれるかっちゅーねん」「てか、ムリ~」「ちゅうかな~アホやろ」「ぅあ?何しとんねん」。前向きな感情は全く感じたことがない、それらの言葉から。本人は無感情でタラタラ垂れ流すだけの言葉なのだろう。「仲間内」でならそれはそれでよかろう。流されるだけの語尾で終わり、誰も不愉快な思いはしない関係性があるのだろうから、「仲間内」で使ったらよろしいがな。私が思うのは、ソレを「仲間内」ではない「家族内」にまで適用するな、ということである。ハッキリ言って不愉快だ。せっかくヘイポーと楽しく農園について語っているのに、仲間内言葉でチョモがチャチャ入れると足蹴りを喰らわせねばならず、楽しい気分が台無しでなのである。「私はたった今、あなたの言葉でとても不愉快な思いをしました。」というのを伝えるためには「足蹴り」という制裁が必要なのである。言ってわかるようなチョモではないから。それが「反抗期」というものだ。制裁するのも、痛いのだ。足の甲とかは当たり所が悪いとごっつぃ、痛い。テキも蹴られると思うから防御する、するとコッチの痛い部分がテキの痛くない部分に当たったりして、痛いのは私だけという悲惨な制裁になる時がある。 彼らの会話からそんなことを思い出した私は、心からチョモの反抗に反抗をしたいという気持ちになってきた。それで、帰路につきながらその思いのたけをヘイポーに語ったのである。 「今度チョモが腹立つコトを言ったりヤったりした時には、次の日の弁当を『御日ノ丸』にしてやろうかな。予備の梅干しを2個くらい、さも『おかず』みたいにアルミカップに入れて添える、ていう嫌がらせもしとこっかな。」 「いいんちゃう?自分がそうやったら次の日のお弁当が『御日ノ丸』になるってわかったら、もうやらないかもしれないしイヤなこと。そうしないとアイツ、わからへんヤツやしな。」 辛口の意見やね~、目指せ、たかじん。 「そうしよっかな~♪名付けて!!『虐待弁当・御日ノ丸』!!」 駅で売りてぇ~~~~~。 虐待…響きがわりぃな。 『御日ノ丸』なんだから、神々しく玉音っぽく謹んで君が代…そんなコンセプトで。 つーわけで『御日ノ丸弁当』の構想を練った。これは家庭内弁当戦争である。士気を高めるため私は歌う。 守るも攻めるも黒鉄(くろがね)の 浮べる城ぞ頼みなる 浮べるその城日の本の 皇国(みくに)の四方(よも)を守るべし 真鉄(まがね)のその艦(ふね)日の本に 仇なす国をせめよかし …チャカ・チャン・チャン 本日は~阪急沿線数ある遊技場の中から~当店にご来店いただき~ まことに~あ・まことに~ありがとうございま~す 50番台~あ・50番台~スタートです~ あ・おめでとうございま~す パチンコ屋さんでしか聴いたことねぇ、軍艦マーチ。 今日日、館内放送でまだゆぅかというくらいに「いらっしゃいませ~いらっしゃいませらっしゃいませ~らっしゃいまっせ~」と肺活量のスゴさをアピールしているパチンコ屋さんも、ないと思う。大音量で軍艦マーチを流す店もないだろう。…今にもツブれそうな店は別として。…いやそんな店でも、有線で軍歌は選ばないかも。 そうだよな…ギャンブル性だよな。 弁当には要らない、ギャンブル性。 まったくいらんもん、イれていみる、意味もなく。 ハラがヘったか我が息子よ おあがりなさい、本日の弁当、恐れ多くも ザ・ロシアン御日ノ丸を。 本当の御日ノ丸にしようと思いましたが、それではハシがススまんじゃろうて、味、内蔵方式を採用。 説明しよう。下のピカソライクな図を見たまえ。 ランダムにしたのでわかりにくくなったが、このようにこの弁当はA~Hまでの8ブロックから成る。ではAブロックを例にとり拡大してみよう。 各ブロックがこのように、更に①~⑤のブロックに分かれている。おかずは、この①~⑤のいずれかの位置にジョーダンくらいに入っている。AとDで拡大しよう。 A-③・D-②におかずがある時、チョモが赤枠のごはんをいくらすくおうが、味は無い。完全な御日ノ丸状態である。 わかったね?つまり、「ADGH」「FBCE」の二口で食べるのが◎! しかし、おかずの食い合わせが悪い可能性はある、と言っておこう。 ラップを用意しておいた。キレイにはがしておくのがよいだろう。こんなにゴハンばかり入らない、と思えば残りをラップに移し、にぎってプリーズ。部活後に食す「おいしい爆弾むすび」を作るがよい。コレを“カミカゼ”と呼びたまえ。「千徒くん何たべてんの?」「ウマい弾丸、カミカゼです。」 そして最後にシメた。 と、これが昨日の昼までの私の御日ノ丸大作戦であったのだが、もちろんこの段階では弁当を作っていない。だって作るのは今朝なんだから。弁当を作って説明書でなく、説明書に合わせた弁当作りをせねばならないのだ。 しかし、たくさんの問題が勃発した。 チョモが部活を終えて夕食前に帰宅すると、明日は朝練がないと言う。朝練だけじゃなく、午後の部活もないと言う。えーーー…部活後のカミカゼは、どんすんだよぉ。もう御日ノ丸のために大量のゴハンを炊いたあとである。…やるしかない。 そして私はうなされた、夢に。今までの夢見人生、5本の指には入ろうか、というくらいのうなされっぷりでむーちんに起こされたのが2時半過ぎ。夢にうなされている場合の、一番よい起き方は「自力で起きる」ということである。一番アカンのが「途中で起こされる」という起き方。なぜに起こされるとアカンのか、それは途中で起こされた時の体のダルさは、異常だからである。ともすると正気を失いかねないダルさなのだ。しかし周りは夢にうなされていると「おいっ大丈夫か?!」と助けようとするものである。起こされたあとが大丈夫ではないことが多い。もし隣で寝ている誰かが夢にうなされていた場合、「自力で起きる」ポイントは夢の中で何度もあるのでそのことをよく観察して欲しい。むやみやたらと起こすのは、かえって苦しい時もあるのだ。うなされているひとが時々目を開けるようであれば、自力ポイントに近づいているので心配はいらない。起こさないで。そのままにしといて。目を開けた瞬間、うなされているひとには現実が見えているものなのだ。「あぁ…夢だコレ…」とちゃんと自覚できている。でも目を閉じたらスコンと夢の中へ入ってしまうのだ、なんでだろう。しかし2回3回と繰り返すとイイ感じであまりしんどいことなく、自力で起きることが出来る。それで起きることがなくても、自分で涙を流して起きることになっている。涙が最終ポイントである。もし涙が出ていて起きる気配がないのなら、その時は一刻も早く起こしたほうがよいと思う。涙が出る時間が長ければ長いほど、体がキケンである。途中で起こされたダルさなんてもんぢゃないから。真っ直ぐ歩けないよ、しばらく。 途中で起こされた私は、とりあえず起き上がり、トイレに行くまでの居間で倒れ、冷蔵庫の前でまるでシナでもつくっているかのように水を飲んだ。「うるさいよぉまぅ…」というヘイポーに反応することも出来ず、「どんな怖い夢を見たんや?」と問うむーちんに答える気力も持ち合わせていなかった。最悪のコンディションは3時過ぎまで続いた。少し落ち着いて「夢…むー出てきたで…」と報告すると、私の夢にダケは絶大なる信頼を置いているむーちんは「えっ?!死ぬ夢?!」とバビった。「いや死んではなかった…何年か前にガラスのコップが割れたことあったやろ?…あのコップを…」と私が話し始めると「ひえぇえぇっぇえ~オマエ、やめろよやめろよ、話すなっ!」と人一倍バビり屋のむーちんは私から離れていった。自分からきーたんだろぉ…もぉ…ダルいっちゅーのにぃ…。 ベッドに横たわり浅くウトウトで睡眠を繋いで6時半に起きた時には「あぁー…」という地獄からの呻き声を漏らした。今更フツーの弁当をこさえる思考能力はない。あぁー…やるしかない。 昨日の昼に計画をした時、チョモの弁当箱がこの家にあるわけがないので「だいたいこのくらいかな~」と見積もって8分割にしたのだが、実際、8分割できるほどの大きさがなかったという失敗まで起きてしまった。あぁー…。しかし「無味ゾーン」のハズレは作りたい。そこで、おかずを7種類に減らした。あぁー…。1ブロックは「白いゴハン」というハズレ中のハズレをこさえた次第だ。あぁ…ダメだ…完成度が低い…。持ち堪えるダケで精一杯である。余裕のヨの字も…ない。 それを、なぜだか朝練がないというのに今日に限って早起きしたチョモの目を盗み盗みこさえるという緊張感。あぁー…オマエ…台所に来んぢゃねぇよ…朝ごはんをそんなに早く喰い終わるんぢゃねぇよ…。ノリを隠れて切りながら「私…このままぶっ倒れるかも…」と二度ほど覚悟したりなんかした。 これが、そうやって死に物狂いでこさえた『ザ・ロシアン御日ノ丸弁当』である。最後の力を振り絞ってシャッターを押した後、私は5分間ほど正気を失った。…アブねぇ…こんなコトしてるお日柄ぢゃねぇぞ今日は。ご機嫌うるわしゅうないぞ全然。
by yoyo4697ru980gw
| 2009-05-28 10:38
| +mender!+
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