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「5月のおこづかいもーたら、またギャスト行こうな?」
発起人、イノッキ。 泣かせるゼ、5月のおこづかいもーたら、てトコ。5月の給料が振り込まれたら、じゃないトコ。 ギャストメンバーの調達をやると言うイノッキは「ともらち4人バランス法」を説いているので、人数は私を除き4人で揃えることだろう。大人数ではややこしい、2人ではなんかつまらん、3人ではトラブル発生、4人がちょうど、といった「イノッキともらち4人説」である。 我が家は休日の食事の用意がないしチョモが午前中に部活があるので、昼食ガッツリ食べる気DEギャスト。チョモと私を除く三名は「ちょっとお茶」感覚DEギャスト。それじゃぁ現地集合にしようよ、中学校の真ン前がギャストなわけだしチョモは部活終わり次第合流、私は朝昼ごはんを兼ねて早目に到着、本でも読んどく、みんなは昼ごはんを食べて来たい時間に来たらええやん。そういう私の意見をチョモがメールで伝えると、バラバラにギャストに入って行くのが13才の彼らにはイヤらしい。私が一番に行っとくわけやから「待ち合わせしてるんですけどー」かなんかって席を覗けば「こっちこっち~」ってやるのに。個室に通されてるわけじゃなしガヤガヤしてるオープンな席やねんから、そんなにむつかしいコトでもないぢゃん。 「一回ウチに集合してみんなでギャストに行こう、ってよ?」 「ウチに集合してどーすんねん、アンタわざわざ帰って来てまた行くわけ?目の前にギャストあんのに?」 「いや、まぅおるやん。」 わしゃが引率かいっ。ギャスト御一行様をお連れすんのかいっ。 「んじゃ、アンタだけ現地集合な?ゼッケン付いたままおいでぇや、ギャストで名前言っとくから。そしたらアンタのゼッケンみてギャストの人が『あ、千徒様、あちらの席でお連れ様がお待ちですよ。』て案内してくれんちゃん?」 「ハズいわ。体操服の中に私服、着て行っとくわ。」 「別に着て行かんでも持って行って部室で着替えたらええやん。」 「部室って先輩も一緒に着替えるねんで?ヤバいやんか。それに部室から私服で出て行くのもアカンやろ。」 「…あぁ…そうか…アカンかな?今からちょっと法事で直で向かわないと時間が間に合わないもんで…とかゆぅてサ。」 「学校の目の前やで?ギャスト。バレバレやんか。」 「法事前にちょいとギャストで腹ごしらえ、4時間ばかし。」 「どこが『ちょいと』やねんっ。ええわ…下に服、着とく。もしかすっとリレーするかもしらんから、短パンの下にゴムでとめて…」 翌朝、短パンの下に私服のジャージを着てまくり上げてゴムで留め、その上から学校指定ジャージを着込み、山籠りでもしに行くかというような防寒対策バッチリの格好になったチョモは、早くも汗ばみながら数十回のモモアゲをして短パンから私服が出てこないのを確認し「よしっ」とわけのわからない手応えをつかんだようだった。 「これでバレへんな。」 昨日まで痩せていたチョモはその朝、突然に太腿が競輪選手なみに太くなっていた。こんなに筋肉つけちゃってリンゲンはさぞかしびっくらこくことだろう。しかし、そのエセ筋肉の中身はポリエステルのジャージなので、リレーの記録は落ちるだろう。本気で走ったらポリエステル筋肉がズレ落ちて来るおそれがあるからな、最低記録を樹立することだろう。 「んじゃ、終わったらギャストに行くわ~。信号待ちしてる間に変身するわ、行ってきま~すっ!」 ギャストの前の信号で待っている間に学校指定ジャージをズルズルズル~と脱いで、部活中学生から私服中学生へ、変~身~! 先に到着しているギャストメンバーは間違いなく他人のフリをかますだろう。私に限って言えば親子の縁を切って差し上げてもかまわなくってよ。 イノッキがウラという女子を誘い、チョモがササヤンと連絡をつけ、我が家に集合して私が道を間違えて引率し、私は途中で気が付いた。 「あのさぁこの道、まっすぐ行ったら私の中ではギャストが左に出てくると思うねんけど、ココ、出てこへんと思わへん?」 「出てこへんで?」 「なんでゆぅてくれへんのよ?」 「なんでいつもの道で行かへんねんっ!」 「これがいつもの道やんな?」 「ちゃうわっ!」 「あれ?」 「引き返す?」 「引き返さない。ほら、とぉみちになるけど行けることは行けるやん、中学校の横通って。チョモに『おお~い!はよせぇよ~!』て声でも掛けて行ったらええねん、そうしよ・そうしよ。チョモおちょくって行こ。」 「どんだけチョモ彦のコト好きやねんっ」 「ウチの大事な一人息子やないか。」 「一人ちゃうやんかっ」 「あれ?違った?」 中学校の横を過ぎる時、皆同じジャージの中からチョモをロックオンすることは出来なかったので「誰でもいいからとりあえず手ぇ振っとこ。あとで手ぇ振ってたけど気付いた?て言えるように。」と既成事実を作るためだけに知らない生徒に向かって手を振った。 ギャストで何するん?と、ギャストに長居する意味がわからないササヤンにチョモは「宿題とかを持って来てもいいし」みたいな返事を晩にしていたが、女子の二人は「ギャストに行くから宿題を終わらせた派」であった。イノッキは「ギャストに行って宿題を書く派」である。「ギャストに行くなら宿題もってく派」のチョモ。イノッキとチョモには違いがある。 宿題を書くタイプのイノッキは宿題の答えを書き写す。 「全部合ってるっつーのはおかしいやん。3回に1回くらいは間違えとくねん、じゃないとアンタが全問正解なんておかしいやんか。」 「いいねん、自分で丸付けすんねから、バレへん。」 「計算式もなくいきなり答えがわかって正解なんか、ありえへんな。」 「いいねん、どうせ自分で丸付けやねんから。」 自分で書き写して自分で丸付けすんねやったら、もうやらんでええんちゃうか。 「イノッキの、それ何?」 「ふでばこ。」 「デカっ」 「これしかなかってん。」 私は学生の時にポケットが筆箱であった。スカートの左ポケットの中に、ペンとシャーペンと消しゴム。ポケットには小銭も入れていたのでよく落とした。線は基本的にフリーハンドだからものさしいらない、ペンは事務用ボールペンの代表のような黒ペンと赤ペンの芯をセロハンテープで合体させ「一方は赤・一方は黒」という便利なペンを作っていた。事務用のペンだとそれが可能である。後ろにもペン先が取り付けられる具合になっているのだ。だからこのペンがあれば一本でイける。教科書の余白に書き込む主義だったのでノートは全教科を一冊にまとめられた。簡潔にノートをまとめる学生だったので一年間、一冊で足りた。すでに並々ならぬエコ精神で勉学に励んでいたわけである。しかしこれを当時の教師たちがエコと評価してくれることはなく、テストの時などにポケットから消しゴムを出していたらカンニングと勘違いされるから、受験の時までに筆箱を持つようにと何人もの先生に指導された。当時のテスト中にポケットから消しゴムを出しても私が疑われなかったのは、答案用紙がカンニングの恩恵を受けてはいないことを裏付ける点数だったからである。インディアンと点数はウソ・ツカナイ。しかし反抗心からポケットに筆記用具を入れているわけではないのだ。私がいくら便利と思っても先生が持てと言うのなら持ちます、筆箱。テストの時と受験の時の私の筆箱は、こぢゃれたパーティに行っている時にファッションチェックを受けた神田うのが小脇に抱えているバッグ程度。バッグとしては小さいが、筆箱としてはデカいという誤ったチョイスであった。筆記用具が無駄に入れることが出来たので、ボールペンと思って取り出したものがシャーペンだったことが度々ある。非常に邪魔だったので高校に入学したらまたポケット筆箱へと戻したが、ここでも教師がエコと評価してくれることはついぞなかった。またもミスチョイス筆箱を持ち歩くよう指導が入った。以来、私の筆箱はドコでも「デカっ!」と言われてきた。今現在の私の筆箱の中にはペンだけで28本入っている。印鑑やカッターナイフ、折れた孫の手の先っぽも入っている。しかもまだ若干の余裕アリ。 必ず訊かれる「それ何?」 私は答える「ふでばこ。」 相手は言う「デカっ!」 この会話の答える側でなく訊く側の人間に、なってみて思ったが、「筆箱が大きい」には限度っちゅーもんが、あるな。 「なぁイノッキ…それ欲しい。」 「あげようか?」 「ちょーだい・ちょーだい。やった~。」 「ほんじゃぁ…はい。」 「えっ?!今っ?!いやいや、今じゃなくてええよ、今度で。今なかったら困るやろ?」 「いや?いいねん、このままバッグに入れるから。」 わー…なんか同じ匂いがする…筆箱がなかったら困るやろ?という教師に私はいつでも言っていた。「いいえ困りません、このままポケットに入れるから。」 そうだよな、このままでも困ることはないんよな、筆箱ってなくてもええモンよな。…わかるゼ。 それにしてもデカいニンジン筆箱だ。後ろの私の筆箱をアッサリと抜いているデカさ。何より、軽そうなトコがいい。 宿題をもってくタイプのチョモは宿題を出して眺めてはみるが違うことをやっている。 本に飽きた私がTゲームのやり方を女子に教えている間に、一口分のミルクティ『ひとくティ』を量産。 「とにかくやってみてコツをつかもうや~」と言えば、頼みもしないのに対戦相手に立候補。 Tゲーム中の推測タイムにちまちまとひとくティを一口ずつグイっとイく。てめぇは呑んだくれの老いぼれか。 違いがあるのに「宿題をやっていない」という同じ結末に着地する二人。 君たちに告ぐ、君たちの宿題ね、 ただのお荷物。
by yoyo4697ru980gw
| 2009-05-10 22:35
| +談合料亭『千徒馬亭』+
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