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11月末、退職。約3年間続けた仕事を辞めた。辞める3日前に恒例の「茶話会」を開く、ミーティングも兼ねて。オーナーが「歳末セールとして2日間、半額やるねんね。まぅちゃんいないけど二人でがんばってね。忙しいから覚悟してね。…まぅちゃん、2日間だけ手伝い来る??」「いいえ、来ません。」キッパリ、辞めた私。ユンちゃんにココアの作り方を教えるのが最後の仕事であった。
ユンちゃんと新人パートのタケさんに「関西アイテム」である「粉モン焼くとき便利やでセット」を贈る。 晩酌を欠かさないパパさんには、清酒発祥の地伊丹の期間限定清酒。 さぁて、オーナーであるママさんには何を。 以前、私はココに勤め始めた頃にニットを売って小銭を稼いでいた時期があり、そのことを自分では「内職」と呼んでいた。「子供が小さいと働きには出れへんし内職でもと思うけど内職って金にはならんよね~」とヒーさんとオーナーが会話しており、「まぅちゃんは?内職やったこと、ある??」と訊かれ「…はい…今、やってるっちゃぁやってます…。」とニット納品をしていることを告げると「それは、内職やなくて事業やな。」ということで、頑張り~それは頑張り~!といった雰囲気になってしまった。その時には完全出来高制であるこの内職が「いかにして休むか」しか頭にナイ自分にどうも向いてるとは言えないので辞めようと決めていたのであるが、その事業を応援するわ~頑張ってやってみ~ゆくゆくは会社とかになってさ~!といった流れになり、商品をお二人とも「じゃぁ、私たちも買うわ~」と購入してくれ、辞めることにしているとは言いだせなかった。しばらく「どう?うまくいってる??」とオーナーは気にかけてくれたが、その都度「いや…辞めることにしました。」と言いだせずにいた。その時に、オーナーは私にこう言ったのである。 「私たちの年代はな、時間がナイねんな。お金はあんねん。だから、何か同じような商品があったとして、何を見て買うかーゆぅたら、『何かちょっとしたヒト手間をかけてる』ていうところを見んねんな。何か他とは違うヒト工夫があることに対して、買おうかなーてなるねん。ちょっとしたコトやねんけど、何かひとつ、他と違ったアイデアやな。そこにお金を払おうか、ってなるねん。まぅちゃん、ヒト手間やで。ちょっとしたヒト手間をかけることやねんで。アンタ、いろんなコト考えるの好きなコやから、いろいろやってみたら?」 そのアドバイスを聞いていたヒーさんは「ママ、そんなんゆぅてホンマにまぅちゃんが成功してやで?ママ、店辞めるわ~とかなったらどーすんのー?」とからかっていたのだが、オーナーは真剣に「いや…このコがな、頑張ってるんやったら応援したいやんっ!事業を成功さすなんか並大抵のことちゃうで?でもやるだけのことはやって頑張ったらええやんか~っ!」と、自分のコトのように熱くなるのだった。「いえいえ私の本業は主婦ですから、辞めるとしたら専業主婦がよくなって辞めると思います。」 宣言通り、専業主婦がよくなって辞める私をお許しください。 この時、オーナーに言われた「ヒト手間をかける」が何にでも通ずることやなぁ~といたく私の心に沁み入った。オーナーから学んだコトはつまり「ヒト手間を尽くす」ことである。もうヒト手間をかけることで何事も深みが加えられるとゆうもんである。そのヒト手間は、思いを乗せるということでもいいし、時間を割くということでもいいし、牛乳瓶の紙蓋にポッチをつけるということでもいい。牛乳瓶の紙蓋にポッチがついたことでどれほど昭和時代の深爪の人間が牛乳を飲めたか計り知れない。高度経済成長期、爪が伸びるヒマもないほど働かざるを得なかった深爪の民は、わずかなポッチそのヒト手間を尽くした結果、カルシウムを摂ることができたのである。もはや栓、誤ではない…つまみあったら開けそこなわへんで~牛乳。ヒト手間は…ひとの心を…打つねぇ。 私は辞める前にこの「ヒト手間を尽くす」ということをトコトンやると決めた。それを、お世話になったオーナーへのお礼の品にすることにした。使いもしないようなキレイな御進物、それなりの値段でカッコも付くやろけど、実用的じゃなかったら意味な~い。お金はあんねから見て楽しむようなモンは自分で買わはる、オーナー。趣味嗜好があるようなモンはモノを選ぶモノが問われる。ほなら、私、実用新案でいこ~思うねん。 てなわけで私はコツコツ、冷蔵庫の一段目の高さを調べたり、お店の備品の壊れ具合を確かめまくった。そして、今必要と思われる消耗品の買い足し、買い替えを行った。これがあったら便利と思われるものも探す。すべてのアイテムを揃えるのに2ヶ月かかってしまった。ボチボチ探していたっていうのもあるけど、サイズや形を妥協せずに探すと決めたらなかなかナイもんなのね、これ。道具屋さんからダイソーまでいろいろな所で集めた、たったいま店に足りていないもの。ぁあこうやって、アレが足りないコレが足りないという備品の把握をするようになる年数ココに居たんだなぁ…と感慨もひとしお。 それにしても一番長く続いたパートだったのに、ホンマに真面目なトコだった。いやいや今までがフザけた会社だったわけじゃないけど、私の代わりなんていくらでもいるトコだったから。こんな責任重大なトコ、よくも続いたなぁ。 そんな真面目なこの職場で、唯一フザけた付き合いに誘うことが出来たおともらち「本屋のミコさん」。 前日にフザけたお別れの品を、一粒も涙、流していないのに涙を拭いながら渡す。 「ミコさん、明日私、早引けて帰るから、お別れにフザけたもん、持ってきました…。今すぐ、開けてください…。」 「えっ?!何、なに?!今?今、開けるん??」 ミコさん、ちょっと慌てる。 「私もまぅちゃんにじゃぁ…物々交換しよ~か。お疲れ様、はい。」 「わ~~~~~何ですぅ??」 「…て、まぅちゃんこそ何よ??」 「…いや…私のんは、課長におごらせましたから。」 「課長?!ドコの課長??」 「見てもーたらわかります…はよ開けて!!」 珍味詰め合わせ、商品名「課長のおごり」。 「…なに…これ。どこでこんなん見つけてくるんよ…。」 「課長のおごりですから。」 拭沢油吉の一万円札型あぶらとり紙、拭いてください、金持ち気分で。消化器の形した消臭剤、消しちゃってください、そこまでじゃナイやろ。の、2点、おまけです。と説明すると、受験生がいる我が家にはこうゆう笑いが必要やねん、ありがと・ありがと。とミコさん。 「ごめんな、私の、オシャレやけど~。」 フザけた私に、似合わないオッサレ~なティタイムの予感。 今日一日ゆっくりしてもゆったりしてもダラダラしても、いつまでも時間、余ってた。 私が仕事を辞めた分、残業をして穴埋めするという帰宅が遅れ気味のいいひとむーちんが、お昼過ぎに電話をしてきて若にいるからおにぎりを持ってきて、と言う。持って行くと私にこう訊く。 「楽しい?神々の遊び?」 「…何?神々の遊び?」 「…暇を…持て余した…神々の…遊び。…やんけ。」 あぁ、持て余してるヒマのコトね。…ワタシだったのか。…オマエだ気付かなかったのか。いや気付かなかった。暇を…持て余した…神々の…ア・ソ・ビ。 「楽しいで?今日は農作業に精を出した。明日も農作業に精を出すけど、落語も観らなアカンし、持て余してるヒマがないねん。やりたいことが1年分くらいたまってる。せっせとやってく。んじゃ。」 「はいよ…。オマエはホンマ気楽でええなぁ…。」 気楽ちゃいまっせ、やっとこ稼いでた5万円分の収入を失う今後、ドコで切り詰めドコに割り振った分のコストを抑えるか、それがとりあえずの1年間の課題やね。しかしこのその課題をも上回る、時間に縛られない生活の開放感ったらないね。自分の気持ちの赴くままに行動すると、お金がナイってことなんだなぁ。お金がナイってことは、ヒト手間ヒト工夫が必要な生活をするってことなんだなぁ。深みが出るなぁ…違う意味で。
by yoyo4697ru980gw
| 2008-12-02 00:08
| +ミルニング+
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