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私には長きに渡り、愛して病まないこともなくしっかり病んでいるハイテクなゲームがある。
ジャンケンマンフィーバーといってジャンケンをして遊ぶマシンである。 スーパーマーケットの子供服売場の一角の「らんらんらんど」にはある確立が高いが、そこにある『ジャンケンマンフィーバー』は進化版であって、私がこよなく愛する『元祖ジャンケンマンフィーバー』でないことが多い。 私が愛すのは『昭和』の『ジャンケンマンフィーバー』である。 ジャンケンマンフィーバーという機械はワケのわからん娯楽で、機械とジャンケンを楽しむゲームである。 感情を一切読めない相手とジャンケンをしてそれに勝って何を楽しむのかと言われたら返す言葉はないが、強いて言うなら「掛け声」を楽しむゲームである。 ボタンが3つもあって、それは「グー」と「チョキ」と「パー」である。 勝負がつくまで行われるのは世間一般のジャンケンのルールと変わりない。 しかし世間一般のルールと違うのはジャンケンをするのにメダルを1枚投入する必要があるということだ。 メダル1枚で遊べるゲーセン屈指の廉なゲームである。 そして投入するやいきなり何の条件も提示せずに、ジャ~ンケ~ンッ!と、やたら元気のいい性別のわからない子供の指揮でジャンケンが始まる。 人間同士なら「負けたヤツがジュース買いに行くことな?」とかゆうパシリの決定方法であったり「勝ったらコッチ負けたらソッチな?」とかゆう意見が分かれた二人の最終決定方法であったり、何かしらのジャンケン後の約束事があって始めるジャンケンであるが、ジャンケンマンとジャンケンをするのには、とくにその結果に我の時間や行動の束縛はない。 ただじゃんけんをする、それだけ。 勝てばルーレットによって決定された勝手な配当でメダルの払い出しがある。ためらんない。 いちいち、勝つ度に払い出す。ためらんないの。 だから、いちいち1枚ずつメダルも入れなきゃなんない。ためらんないだってば。 払い出されるメダルはおおかた二束三文であるが、タイミングがよいとデカく当てることが出来る。 デカいっつっても、20枚ね。 そして払い出されるメダルの音が異様にデカいのも特徴だ。 それなので20枚のメダルが払い出されるとその音が長引く結果、チビッコたちに囲まれてしまう。 この機械で二桁の大台に乗るとちょいとしたラッキーマンとして、ポカンと口を開けたままのチビッコにロックオンされる。 見られるでもなく、応援されるでもなく、質問されるわけでもなく、まァ…ヨカッタネと言われるわけでもない。 だた、当てたらそうゆうカンジのチビッコが2~3名、ツキビトにはなる。 そしてそうゆうチビッコは、後ろに並ぶ。 だから、私はいつだってこのゲーム機で自分が「もういいや」と思うまで遊んだことがない。 たいがい20枚が当たった時点で、なんとなくやめる流れになってしまうゲームなのだ。 20枚当たらなかった時でも、なんとなくでやめている。 「いつまでやっててもじゃんけん以外はやらんなァ…」と当然の考えが頭をよぎるからである。 ジャンケンマンフィーバーが、ジャ~ンケ~ンッ!と言ったら、プレイヤーである私は「グー」か「チョキ」か「パー」のボタンを押さねばならない。 しかし3つものボタンがあれば、そりゃちょっとくらい迷う。 その間、この掛け声以降は放置プレイ。 「考え中」というような効果音も、例えば「どれにする?」というようなアシストもない。 ジャ~ンケ~ンッ!と言われてボタンを押すのを3秒考えチョキを押したら負けた、といった場合の時の掛け声はこうなる。 ジャ~ンケ~ンっ!… … … ポン!ズコー 語尾は、もちろん下がる。 昭和だ、非常に昭和である、悲しいまでに昭和である。 ズコ、て。いまどきズコ、て。 ジャンケンマンはあんなに元気にジャ~ンケ~ンッ!と言っているのにもかかわらず、すぐにこちらがボタンを押さないならばいつまでも無音で待っているのである。 えらく待つねー…すんごい、待つのよ、ジャンケンマン。 そして押せば最初のテンションと同じテンションでポン!と言う。 テンションの持続力に感服する。 私なら、そんなに真剣に考えて出したチョキに対して、このジャンケンマンのテンションで「ポン」とは言えない。 ほんで自分は勝ってるのに相手が負けたからって「ズコ」とも、言えん。 なんて包容力のある機械だろうか。 機械だって勝ちにきてるだろうに、その評価は私の感情に対してのみ発言されるわけである。 そしてメダルが払いだされる時にはヤッピー!と言う。 ヤッピーに聞こえるんだけど、ラッキーかなぁ。 ラッキーとかそうゆう降って湧いた幸運じゃなくて、じゃんけんに勝ったからその褒美として勝ち取ったわけだが、幸運を全面に出しやがる小憎たらしさも隅に置けない。 ポン!フィ~バ~ッ!テテテテテテテ、ヤッピー!! テテテテの部分はルーレットが回る音。 ソコ、効果音アリ。 そして「ヤッピー」と言われて2枚のメダルが、ガタンガッタン、と落ちてくる。 引き分けだった時には、ジャンケンマンは異様なほどのヒートアップをみせる。 あ~いこでっ!!! と、もう勝ちにしかいってないようなジャンケンハイに入ってしまうのだ。 あいこが続くほどハイテンションになってゆくという演出がされるように感じ取る私は、ジャンケンマンに感情移入をしてしまっているのだろうか。 1回目のあいこより2回目のあいこのほうが、ジャンケンマン声張ってる。 3回目にはむせちゃうんじゃないかというくらいのテンションの高さである。 そのように聞こえるだけかもしれないのだが、事実、痛々しいまでに「あ~~~いこでっ!!」とじゃんけんをせがむのだ。 人間とやってもあいこになればそれなりにお互いのボルテージは上がるものだが、ここまで振り切ってしまうあいこは人間業では繰り出せない。さすが機械。 そんなにしてそんなにしてそんなにして勢い込んでやったあいこなのに、こちらが負けると「そのリアクションはなんやねん」と言いたくなるくらいにセオリー通りの「ズコー」を言う。 「勝ち」か「負け」かの結果に対するボキャブラリーは、ひとつずつしか持ち合わせがないようだ。 ま…内部事情もあるだろう、メイン基盤の性能上、いろいろ。 しかし「あいこ」だけはサブ基盤の回路にショート寸前のプログラムとして組み込んだりしたんじゃないか、と思いたい。 能力以上に、ガンバってる感がある。 ジャ~ンケ~ンッ! …ポンあ~いこで~ショ! あ~~いこでっ!! あぁあぁあ~~~いこぉぉでっ!!!ショ、ズコー あいこの後の合いの手は「ショ」。 ジャンケンマシンは、ただジャンケンを楽しむだけの機械である。
by yoyo4697ru980gw
| 2008-09-18 00:40
| +朝臣寺+
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