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さてネタにしまひょ。
舞妓はぁああぁああぁあぁあん体験、オモテとウラから。 まず、舞妓体験処へと着きますと、二階にあがって舞妓はんの着物選びから始まります。 舞妓はんの着物には季節があり、それに合わせた帯があり、季節ごとのかんざしがあり、それらは「おかぁさん」が選びはる。「アンタ、今日はコレ、着よし。」と言われるのでそれを着る。そう、舞妓はんは、絶対服従の世界の住人です。「おねぇさん」との繋がりは、親きょうだいの繋がりより濃いそうな。おねぇさんがもう舞妓の世界に身のないひとになったとしても、おねぇさんだったひとはずっと一生「おねぇさん」なのです。 舞妓体験が出来るところは数あれど、決してリーズナブルでない(舞妓になって写真撮るだけなら1万円以下で出来るトコも、ありんす。ちなみに私が選んだトコは「こだわりコース」で26,000円。がしかし1周年記念価格の24,000円成、今だけお得どすえ♪)『花風』を選んだのは、本格派の舞妓体験がウリということと、一日に2~3組しか予約をとらないということ、そして何より「おもてなし」という宣伝文句の中に京都の文化や行事・風習についての情報も提供したいと考えています。という一文があったから。なんか、本格派ぢゃないスか。…て、カンジするじぢゃないスか。ほんでこの『花風』という店を監修しているひとが、映画『舞妓Haaaan!!』の着付け指導したひとってゆーから、ホンマもんの「男衆」が帯、ギュってやるのかも。oh!!ホンカクテキ。 とは言え舞妓体験は「商売」。「だって本格派って言ったじゃない」なんてゆーたかて、仕込みから入る舞妓体験なんてあり得ません。お金を払い、3時間くらい舞妓の体験をする。ソコはギブとテイクの現実です。ですから、お客さんの好みを聞いてくれます。季節に関係なく、好きな着物を選べます。しかし、私は6月に着る着物を選び、その着物に合わせる帯が自動的に一種類になるということなので、その帯に。かんざしは、もちろん6月のかんざし。どこまで「本格派」に出来るかどうかは、客がどれほどイエスマンになれるかにかかっています。だって舞妓はんは、絶対服従。それに、習え。その6月の着物と、自動的にコレになるという帯がコチラ。 「アンタ6月やからコレ、着よし。」 「Yes I do.」 さて、和化粧です。白塗りってヤツですが、これがですねー、想像を絶するマットな感じ。下地に肌用の、お相撲さんがマゲ結う時のアイテム「ビンツケ」を塗るわけですが、これが毛穴を塞ぐ塞ぐ。ロウのカタマリみたいなモンを、女性スタッフが掌で溶かしながら顔に塗りつけてゆきます。この女性がなかなか手際のよいかたで、私の顔面の凹凸に滑らすようにうすーくビンツケを塗ってくれるわけですが、あっつー間に塗りつけたという事実はあれど、30分くらいビンツケを塗り込んだくらいの皮膚呼吸の出来なさと言ったら。後で聞いた話なんですが、この固形のビンツケを掌で溶かせるスタッフは彼女くらいのモンだそうです。そういえば、彼女の掌はあたたかかった。和化粧をする女性と下地を塗る女性が違ったのには、そうゆう理由があったからなのですね。私ひとりに対して、3名の女性スタッフにお付きいただきました。和化粧担当、下地担当、会話と下準備担当。ま、勝手に担当をその動作から付けてるだけですが。下準備担当の女の子が、小物の希望を私に訊きながら、和化粧がされてゆく、といった流れです。 その間、一度たりとも、鏡を見せてもらうことは出来ません。水で溶いたおしろいをハケで塗るので冷たいから心の準備を!と言われたら、時間との勝負なのか、ハイっ!と一気に白塗り。目を開けたら視界に入るのが、白い睫の先。会話担当の女の子に、聞いてみました。 「私、白いですか?」 「はい。真っ白です。」 「だいぶ、白いです?」 「はい。だいぶ白いです。」 「ほっほ~…。」 「睫とか、鼻とかが、白く見えてますかね?」 「ええ。」 「真っ白、ですよ。」 「そうみたいですね。」 色々な小物を出して選んでいる時には全て「ちょっとおねぇさんの舞妓さんの」の説明が付いているほうのアイテムを選びます。かんざしを選ぶ時も「若くないほうのかんざしって、どっちでした?」と問うと、一番若いスタッフであろう彼女が遠慮がちに言うに、「えぇ…おねぇさんのほうはこちらですね…若くないとは言っても…まぁ…19とか…20とか…」。 やべーやべー10以上御歳喰っちまってるー。舞妓はんって「色っぽい」てイメージがあったけど、そうね…若いのね…。男衆のひとが言うに、「舞妓」は「おぼこい」ことを全面に出してるんですって。だから舞妓の着物は、袖の部分とか詰めてるトコ、ある。七五三の着物が詰めてあるよな感じで。「おこぼ」ってカッポカッポ鳴る高下駄を履くのも、おぼこさの演出。でも、舞妓さんは履き慣れてるから「おこぼ」で走るらしい。もしかのハナシやけど、ナイと思うけど、もし花街で走ってコケそうになってる舞妓はんいはったら、「おぼこいねぇ~っ」と言うのが一番の正解かも。 さて、和化粧を施すのにどのくらいの時間がかかるでしょうか。 答えは「さほどかからない」です。 ハケでササーと塗って、粉みたいなのパフパフはたいて、クイっとポイントメークして、スーと紅引いたら、おしまい。 紅を引くあたりで思わず、「あのー…もっそマット感がありますねけど、白塗りってこうゆうもんですか?」と確認。答えはこう。「ええ。水で溶いているだけで油分が一切ありませんから、普段のお化粧とはやっぱり違いますね。」汗とかでダラ~と流れたりするのかと思ったので訊いてみたら、和化粧ってね、ダラ~って流れることはまずないんですって。毛穴塞いぢゃってるから、汗は出ないので。その代わり、触れたら剥がれる、というおっそろしい崩れ方をするそうな。それはまさにジクソーパズルが1ピースないかのような、もしくは、昭和の銭湯の壁のタイルが一枚欠けているかのような、そんな化粧の崩れ方なのであろう…と想像した私は、「お客様にはよく、触らないようにしてくださいね、とお願いします。」と言う和化粧担当の女性スタッフに「あー、はい。はいはいはいはい。」と不必要に多い返事をした。固い決心の表れだったんだけどね。舞妓はんは、和化粧をした後の飲食は避けるそうな。舞妓はん、飲まず喰わず。 後ろだけのカツラに自分のフロントとサイドの髪を撫で付け、和化粧も終わると、いよいよ舞妓はんの着物を着付けます。さて、着物の着付けにどのくらいの時間がかかるでしょうか。 答えは「驚くほどかからない」です。 「男衆が今こちらに向かっているところなので、すいません、少々お待ちいただけますか?」ということで、5分くらいかな、待ったのは。走っておこしになったらしい男衆さんの、息がハァハァゆぅておりましたが、その息が整う間もなく、着付けは完了。 正月に着物を自分で着る時の着付け、肌着から始めて帯を桃山に結うまでで所要時間は約40分。何が手間かかるって、「おはしょり」をキレイに出すことです。 ところがアータ、舞妓はんの着物、ナイんすよ「おはしょり」。腰紐の位置が、腰も腰。骨盤の下やで、シャチョー。 「結構、下で締めるでしょ?」 と男衆。 「すいぶんと、下ですねぇ。」 「舞妓さんは、おはしょりもないし、補正もしません。」 舞妓はん、簡易包装。 だらりの帯もね、なんか特殊な結い方しとんかおもてました。 男衆が、私に言いました。 「じゃ、締めます。」 ギュっ! …だけ。 …だけ?! これでホンマに、大丈夫かえ??くらいの、一本締め。 でも、声は漏れちゃうくらいの、締め上げ。 「…ウプっ…。」 「大丈夫ですか?」 「ぁい…大丈夫です…ぃや、ぐるじぃでず…」 「これでもホンモノの舞妓さんの6割ですよ。」 「6割でずか?!」 「はい。」 「げっごう…締めまずねぇ…」 「動いて着崩れたらダメですからね。」 そりゃそーだ。 全てが終わってようやっと、ロールアップカーテンが掛けられた姿見が、ちんとんしゃんてんとーんと、オープン。そこに居る我が「舞妓はん」姿と御対面。 「だ…誰…?」 いや…ある…顔は真っ白だが…よく知る自分の面影は…ある。しかーし、なんなんだ、この違和感。 それはね、白塗りで眉毛をつぶして、「ここに眉毛があると理想的だなぁ~」という位置に眉毛が描かれているから。ひとの顔の印象って、眉毛ひとつでえらく変わるものですねぇ。それから、舞妓はんの紅はずいぶんと内側に引かれてる。だから、口を閉じている時はええけど、開いたりすると引いた紅の口角よりはるかに裂けてしまう。 矢印が本来の口。 ね?かなりの、口裂け女。 白塗りの特徴は、境目がハッキリしているということ。塗っていないトコロは、ハッキリ、無い。 白い部分に焦点を当てると、バンザイ。 生え際のトコロは「ここまで!」と決められた境界線がハッキリわかる。 ちなみに、赤い矢印が、本来の私の眉毛の位置。 変身が完了しましたら、今度は、撮影。 「散策」というものがついているコースを選んだ私は、この「散策」を「好き勝手に散歩出来る」と解釈していました。 違うのね。「野外撮影」てことデシタ。まずは『花風』の中庭で、カメラマンの言う通りのポーズをキめます。では、どのような指導が入っているかの説明をいたしましょう。 Aの位置で着物を握るように、スタッフが誘導してくれます。裾を揃えてくれるのも、指4本をココに入れてと指示してくれるのも、スタッフです。 Bの袖、無造作にそうなっているように見えますが、計算です。この袖の下に腕が来るようにとの指示です。 Cの首の傾げ具合、目線、全て目の前のカメラマンがカメラを覗きつつ左手だけで「はい、こっち、ここいらへんを見てくださーい。」と言っているので、カメラマンの手を見ます。 Dに、実はレフ板持ってるスタッフが居てます。 ね?素直に見たら、こなれた舞妓っぷりを発揮しとるくらいの「なりきり一直線」型にわか舞妓はん。 ウラではどこまでもイエスマンですから。 そして「散策」と銘打った「野外撮影」。 ウラ、見せちゃうと、こんなん。 このかたがだらりの帯を締め上げた、インパルス堤下似の男衆さん。着付けもするし、写真も撮るし、舞妓はん情報も説明するし、大忙し。舞妓はんは、自分の髪で日本髪を結っているから、一回結うとしばらく解かない。結うのに7~8千円かかるので、すぐに解いてしまうともったいな~い。んで、例えば贔屓スジのお客様から「舞妓姿やのぅて普段着でおいでぇな~」てなお食事のお誘いがあって、それが昨日、日本髪を結ったトコなんかやったりしたら、ウマいこと来週くらいにしてもらうよう、もってくそうな。そりゃさ、「昨日、日本髪結ったから、来週にしとくんなはれ~。」なんかゆぅてない思うで。話術も磨くとみた、舞妓はん。京都出身の舞妓はんは殆どいないとか、そうゆうことも言ってたな。キツさを知っているだけに、舞妓になろうとはしない。それで、舞妓にはならず「継ぐ」というカタチで「おかぁさん」になるケースが多いそうな。舞妓はんは、根性を持ってなんだら出来ゃしまへん。 堤下ライクの男衆さんが、私にこう注文する。 「ええっと…うつろな目をして、遠くを見て、アゴ引いて、そのまま顔だけ左に向けられますか?」 … … …。 私、考え込んで、かなりアゴを引いたみたい。それを察して、堤下男衆さんが、言う。 「…難しいですよね?」 「はい。」 即答。 「…うつろな目…ですよねぇ…うぅーん…」 今までの人生でうつろな目をしたことがあったろうか、私。寝起きくらいのもんだな。 「ボーーーーーーっとして…ゆぅか…」 あ。それなら得意っス。 そのボーーーーっとしたトコロを、堤下男衆さんが一眼レフで捉えた一枚が、たぶん、コレ。 眠たいダケぢゃないのか?
by yoyo4697ru980gw
| 2008-06-24 00:46
| +朝臣寺+
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Comments(2)
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s_h_i_g_e_y_a_n at 2008-06-26 15:05
おおお、ついに舞妓か?
2万4千円であっという間に、おぼこくなれるとは…!? 堤下もなかなか、手際よくなったもんよ。 大枚はたいただけあってきれいになったのう おうおう、おぼこいではないか、まぅ 近うよれ なに俺はダメとな? なぜじゃ? --- -------------------------- ∧∧ ミ _ ドスッ ( ,,)┌───┴┴───┐ / つ. いちげんさんお断り │ ~′ /´ └───┬┬───┘ ∪ ∪ ││ _ε3 ガ━(゚Д゚;)━ ン !!!
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MA
at 2008-06-26 22:56
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