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ゲームDE御臨終
テレビの側でそうなっているのか、ゲーム機の側でそうなっているのか知らないが、テレビ画面にゲームの電源を入れてから30分後「30分」と表示される「ゲームモード」というモードがある。これはゲームモードというのをオフにすれば表示されないのであるが、それをオフにすればその時点で我が家は一生ゲームが出来ないことになるので、仕方なしにこの「ゲームモード」というモードでゲームをしなくてはならない。そして、「30分」と表示された時点で、ゲームの電源を1分以内にオフにしなければならない。それは私が作ったルールであり、それを破るとその時点で親子の縁をオフにする旨、勧告してあるのである。自活するか否かをかけてゲームを進めなければならない過酷なゲーム環境でも、イチャはその30分にゲームを、やる。テレビゲームはおもしろいらしい。
ゲームの種類によっては、今までやってきたことがムダになってしまうことになるらしく、イチャはよく「セーブ出来るところまで待って。」と言う。「どうぞご勝手に、さようなら。短い間でしたがお世話しましたよ。ゲームをセーブしたらこの生活はセーブしないってことやからな。明日からどうぞおひとりで人生をお楽しみください。」と言うと、「今までのやってきたこと全部ムダや…全部ムダ…何もしてないのと同じや…」と言いながら電源を消す。なっかなか次に行けないようで、ひとつのゲームにかれこれ半年はかけている。よくぞそこまでの時間をかけてひとつのことを続けたもんだな。途中で気付かなかったのだろうか、30分では無理っぽいな、とかそういった感覚をつかまなかったのだろうか。そんなことをも気付かないほどの集中力で挑んだのか。すげぇな、ゲーム。が、しかしその継続力と集中力はゲームにしか発揮されていないようである。我が子をみている限りでは、脳トレをゲームでやったとして、そのトレーニングによって培った能力は、実生活では活用されないようだ。ゲームをやる上での「慣れ」に上書きされるだけだ。結局、応用力なんか、つきゃしねぇ。

夕方、ゲームをしていたイチャが真剣に見入っているテレビ画面をふと見ると、バッチリなタイミングで丁度「30分」と表示された。「うわ…」とイチャは小声で叫んだ。そして私のほうを向いて私がニヤリとしているのを見、どうしてもセーブしたい気持ちが勝ったのか、直接的に訴えてもダメだと痛感してきたイチャは私にこう言った。
「先生がなぁ…ゲームでなぁ…」
一節一節を間延びさせるのは時間稼ぎの技らしい。
「はい。」
「先生がぁ…ゲームでぇ…」
「それは、もう聞いた。」
「ゲームで死んだりした時、『わ、死んだっ!』とか言うやぁ~ん…?それを~…やめよう、て言うねん。」
「先生とゲームの話題で会話をしとんか。そっちを『やめよう』やで。」
「なんかぁ…「死ぬ」って言う言葉かなぁ…麻痺するから、簡単に『わ~死んだ~』とか言うのはやめよう、『わ~ダメやった~』とかにしよう、て言うねん。死ぬとは言わんとな、アカンかったわ、とかそうゆう風に。」
「あっそ。んじゃ、ダメにして。アカンよ。早く電源、切りなさい。3、2、1、ゼロ。」
「はぁ…やっぱアカンか…」
「あくかっ!…で?今のゲームはどうなったって?ダメになったか?アカンかったわ、になったか?それ以外の言葉で表現してみ?」
「…お亡くなりになりました…。はぁ…今までしてきたこと、全部ムダ…」
「御愁傷さまです。」
「御臨終や…何もしんかったんと一緒のことや…また…」
「惜しい人を亡くしましたね。」
「まぅやってコツコツやってきた事がパァになったら、イヤやろ?!そんな気持ちになるねん、わかるやろ?!」
「どうぞお気を落としのなきよう。」
我が子はゲームから、コツコツやってきた事がパァになるということを学んでいるようだ。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-02-24 21:00 | +cool down run+ | Comments(2)
Commented by yurufuwac at 2008-02-25 17:12
*sawachi
私ね~、この「あと ちょっと」を許してしまう 意志のない人間なのだよ。。とほほ。反省・・。
でも まっぴの お子の様に ゲームで忍耐力は、ある意味
画期的な改革だわ!
さすが~。まっぴ!
Commented by MA at 2008-02-25 18:10 x
私が「あとちょっと」を許さないのは、それを許すと後々自分が苦労しそうだからやで(笑)自分可愛さ、自分可愛さ。結局かいっ!て感じやろぉ(笑)??はっはっは~。薄々我が子が気付いてきたら、メソメソしながら「あなただって、おか~さんが苦しむのなんてみたくないでしょ…?」て、恩着せたんねん。いやぁ~「情」ってすばらし~。ぷぷ。
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