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「4月からGWが終わるまで九州で肉体労働と運転をするので日中に眠気が来ないような薬にして欲しいのと、でもゆぅても1月と2月にちょいちょい倒れてるので夜は麻薬使って眠れたほうがいいかなと思ってて~…ま、そのヘンの痛み止めの組み合わせを」 「肉体労働ですか…農業か何かですか?」 「養鶏です」 「養鶏ですか、カッコイイですね」 「?」 カッコイイ…か? 女医の立場から見ると養鶏はカッコイイ職業なのだろうか、迷いもなく出てきたけどカッコイイというワードが。 世間での畜産のポジションが変わったのか? とうとうコンプライアンス的にもう庶民レベルで職業差別的な発言が叩かれてんの? 「養鶏ですか~それはキツいですね」て言ったらコンプライアンスに引っ掛かるとか? だって事実キツいスよ?肉体労働ですからね。 世の中のありとあらゆる人間から見て「カッコイイ」とは思わないのが畜産業だと思うんだけども。 親の職業だから仕方なく継いでる、やる人がいないから儲かる、という仕事だと認識してるけど。 ウチは誰も継がないので、もうとっくに【俺が引退したら終わり】と申告しております関係者に。 早いよね、引退を決める前に廃業を決めて役所に届けたウチのオトン。 本家分家制度が令和時代に残る土地で長男なのに家を継いではいない放蕩息子なので、もともとが世襲を重んじる性格じゃないんだと思う。 己の人生は自由に生きたらええ、てのが基本的な考え方で、その代わり「自由と責任はセット」ということに誰よりも厳しい。 無責任に自由にやる人間を論破するのでことごとく嫌われているが、なぜこの人がウチのオトンを好きなんだろう…て人がオトンを好きなので私はオトンを尊敬していて正解なんじゃないかと思っている、私しか尊敬していないが。 でも尊敬してるからってオトンの稼業を継ぐか、て言ったらハナシは別。 職業選択の自由てのがあるからね。 オトンの仕事だから学生の時から手伝ってるけど、一度もカッコイイとは思ったことがない。 やりたいと思ったことも、ない。 ソコはもうプライドを持って堂々と言えたもんですよ、臭い・汚い・カッコ悪いの三拍子揃った職業です「ブロイラー」てのは。 動物園て臭いでしょ?アレのもっと環境が劣悪なバージョンだからね、ブロイラー。 日本人全員のクチに入る鶏肉をあれだけ安価で提供しても生活出来るほど利益が出るってことはそれほどの数を育てて出荷してます、それが養鶏。 カッコイイ職業と言えば、それこそ医者とか、パイロット、スポーツ選手、芸能人、IT業あたりでしょうかね。 農業・畜産・漁業なんかの肉体労働は「誰もやんない」てカンジ。 理由はカッコ悪いから憧れられないのよ、子どもにね。 漁師はまだ憧れる子供はいる。 ただねぇ環境が揃ってないとなかなかじゃないかな「環境的に親が漁師で」てパターンで。 遠洋漁業だったりすると父親が数か月不在なので、物心つくまでは「この人だれ?」となって親の職業は把握してないけど、漁師が身近な存在だと港に出迎えに行く光景は何度も目にするので子供のうちにお父さんカッコイイ!となるし、お父さんのような漁師にオレはなる!的なワンピース思考になってくれる子もいるだろう。 姿をくらましていた父親が大漁旗はためかせた船に乗ってご登場、そんなんされたらカッコイイ~~~!てなる・なる、ならんほうがおかしいやろて。 養鶏してる父親がヒヨコの首をへし折って10m先からポーンと空中に放り、私の横の淘汰(弱っていていずれ死ぬヒヨコを人工的に先に殺す行為)をしたヒヨコの山にポンで落ちて来て「プロの技」つってご登場しても、カッコイイ~~~!とはならんもんな、ロングシュート決まるねぇとは思うけど。 子供人気は薄いけど農業は若者人気がちょっと出てきたよね、無農薬とかオシャレな野菜が流行り始めた頃ぐらいから。 農業にITが導入され溶液栽培とか自動管理とか遠隔操作とかね、肉体労働から頭脳戦に変化して研究対象になるとちょっとオシャレ感が出るので興味を持つ人が増えるのかな。 ウチのばーちゃんが農業やってた昭和時代なんて親戚総出の肉体労働、収穫時期には子供も駆り出される一大イベント。 遊んでるんだか働いてるんだかワケわかんない、てんやわんやの繁忙期。 子供の時には何か知らんがワクワクした、農業の収穫期てワクワクするの。 それ以外にワクワクするポイントは全然無いけど。 漁業と農業はギリでまだ魅力が普通の人間に伝わることもあるけど、まぁ~畜産は「変わった子」扱いですな。 肉の各部位が言えたりすると小学生では「すごいね~」て言われるのに、それを中学でも極めて「高校になったらイオンの精肉コーナーでバイトしたい」とか言い出すと、一旦ちょっと親はどっかに相談を持ち掛けるよね、肉屋じゃない限りは。 世襲でなく養鶏業に流れて来る人種は、控えめに言ってならず者。 勤め人としてやっていけない人が「養鶏は儲かる」とそそのかされて入って来るとか、鶏を愛してやまない変人とか。 つまり、変人が極めて続けるか、適性のない人が数か月で辞めるか、この2パターンです。 無能で修行せずに騙されて「個人事業主」として養鶏を始めてしまったら、宮崎の養鶏業界ではスタートから借金を抱えることになるので、それを返済するために養鶏をするしかなくなるか、逃げるか。 逃げる人ならたくさん見聞きしてきました。 何の基礎もなく養鶏をするヤツはチキンてコトね。 畜産は本来、ノウハウがないと利益が出せない業種なんですよ、だから小さい頃から畜産を体験している畜産業の親の子供が継ぐ世襲制がうまくいくのです。 将来の夢で「ブロイラーやりた~い!」て変な子、会ったことないものなァ~まだ。 だから家業である稼業だけど、継ぐ者が身内にいなければ一代限りです。 そういう家が多くなっているから、宮崎では一所懸命「チキン業儲かるよ~」ゆぅて養鶏の経験がない若者を「給料で換算すると月100万なんてすぐ」とかなんとかゆぅて関係者が釣ってるけど、これ、問題やと思いますよ。 ハイリスク・ハイリターンに耐えられるかどうかのテストをまずしないと、若者が潰れちゃいますよ。 「育てる」て一番大変な仕事なんです、人間も鶏もね。 できればやりたくねぇ、と思ってるけど、残念ながら兄よりも弟よりも私が一番向いてるみたいなので、やりたくねぇけどやらされてきたのが養鶏です。 そもそも若者人気があるような、若者が本気出したくなるような職種じゃないです、養鶏。 イヤイヤやっても効率が悪いので「どうやったら早く終わるか」を追求して学生の頃は手伝いをしたもんだけど、どう頑張っても早くは終わんないのよ、ヒヨコが鶏になるのに一定期間が必要なのは決まってて、私が仕事を効率よくやったところでその期間は短くはなんないのよ。 だから「どうやったら楽しめるか」にシフト。 楽しんでる時間て短く感じるでしょ?相対性理論でしょコレたしか。 だからコレが正解なのよ、やりたくねぇことはどうやったら楽しくやれるかを工夫すると、やってる時間を短く感じる。 自分が仕事をしている時間を短く感じたらそれで解決なのよ、だって短くて済むじゃん。 台風天国宮崎のド田舎で生まれ育った私の感覚では、自然災害という人間のチカラではどうしようも出来ない事による「停電・断水・冠水・土砂崩れ・通行止」とかは毎年のこと。 「断水」とか「通行止」とかは一年の半分の恒例行事で、令和時代になっても宮崎なんて陸の孤島だから、稼業である養鶏が失敗した時の損失額なんて、億とか兆です。 「生きていけない上に死ねもしない」てことになるんですね、死んで済む額じゃないですから。 引退するまでそのプレッシャーに耐えうる精神力の持ち主が養鶏家ってことなんですが、自給自足力もすごいんです宮崎の養鶏家は。 台風被害で野菜とかがバカ高くなったりしますけど、台風きても日照りが続いても、鶏肉の価格は安定して安いですよね。 多少の値上げはしても高騰することはなく、食肉の中では常に低価格。 ブロイラーの若鳥って自然災害に打ち勝って安定供給できるように、養鶏家が段取りしてるからです。 令和時代に山水引いて、ガスはプロパン、電気の供給が半日止まれば自家発電の装置まで出してきます。 予備的な発電機とかじゃダメですよ、なんせ4万羽の鶏を生かすのに何十万て電気代を払ってるんですからね。 自然災害が起こると電気を作るのに時間も金も使うことになり仕事は増えますが、養鶏家の生き抜く力のおかげで「原始時代」みたいなライフラインゼロの状況が現代で数日続いたとしても、鶏を死なすことなく出荷出来るんです。 だから安いんですよ、鶏肉は。 飼育コストが低いの。 年寄りの養鶏家のサバイバル能力が高いから。 で、問題はココからなんですが、現代で自給自足力のある養鶏家が何人いるの?てハナシなんです。 ウチのオトンは72歳で3年後に引退しますが、これまで若いモンが誰も育ちませんでした。 3年修行できる若い人がいないんです。 仕事がツラいんじゃないの、畜産の中ではたった2ヶ月で食肉として出荷できる養鶏はラクです、女子高生が片手間に手伝えるくらいですからね。 仕事が続かない原因は「臭い・汚い・カッコ悪い」のほうじゃないんです。 人間の体力の問題でもありません、重労働レベルで言ったらスポーツ選手のほうがなんぼか重労働で、養鶏はスポーツ選手の半分も体力を使わない。 原因は、人間が鶏の病気や自然災害に打ち勝つ精神力が保てないことです。 鶏インフルが発生するとすぐに話題になりますが、養鶏は菌が出て当たり前の世界なんですよ。 インフルだけじゃないんです、菌なんて。 それを人間の力で菌が出ないようにするのが養鶏家の仕事です。 菌が発生すれば半日でバタバタと鶏が死んでいくことになります。 目に見えて損失が出ている現状を数日間体験しながら食い止める精神力が必要なので、修行では「精神力と養鶏の知識」を教えます。 これに3年かかるんです。 しかしその3年が耐えられないので、現在の「養鶏家に転職する人たち」は始める前に設備投資をしています。 電気やガスの恩恵を受けててっとり早く儲けることに繋げようということだとは思うんです、文明が進化していれば可能ですもんね。 これだけ儲かるならこの仕事を続けよう、とのモチベーションを継続させるために設備投資させる方法を提案するのだと思いますが、それね「何もなければ可能」です。 電気があればね。 はるか昔から養鶏業ね、自動給餌・自動給水です。 電気のチカラは使っておりますよ、私が学生の時分から。 でも宮崎ね、大型台風来るんですよ、毎年ね。 自然災害の規模は私が住んでいた28年前よりデカくなっています。 設備投資に2000万とかかけて、2か月に1回の収入で、何年で返せると思います? 最初の3年が一番リスク高いんですよ、経験がないから失敗して1回7~800万の損失の上に生活費ゼロ状態で次の入雛の準備で5~60万はかかり、それが借金として膨らんでいきます。 億いくのなんてすぐですよ、それが返せるのは3年後からですが、精神的に持ちます? 養鶏業をしっかり3年学んで続けたら、億の借金は生きてるウチに返せるのが養鶏業界です。 現にウチのオトンは6憶の借金をたしか50代までには返していたはずですから。 長期的に見ての返済計画が立てられるのは、経験による精神力がモノを言うんです。 災害が起こるから電気ありきで考える養鶏をしていない、が宮崎では正解やと思います。 郷土料理においしいチキン南蛮があればこそやわらかい若鳥の需要は常にあるわけで、だから養鶏が儲かるのはわかっているのだと思いますが、安定供給の方法が文明に頼れるような土地じゃないですよ、宮崎は。 原始的にやれる人ほど成功してますからね、つぎ込むのは設備投資への金じゃなくて、原始能力の高い養鶏家からコツを学ぶ時間ですよ。 いま引退間近の養鶏家を使って、実地して携わらせるのを3年先にやりなはれ。 自給自足のサバイバルのノウハウを教えよ、若者の育成目的で。 その後は、引退後の養鶏家を顧問として雇い、各養鶏場を回らしたほうがいいスよ。 引退した養鶏家なんて暇やからそんなに給料を出さなくても、死ぬ前にチキン業界の若いの育てとくか~て暇つぶしにやりよりますよ、ボケ防止にね。 老人のノウハウを若い人たちに知識として与え、それを若い人たちが文明の力でもっとラクに、もっと安定させてゆく、それが令和の温故知新じゃないでしょうか。
by yoyo4697ru980gw
| 2022-03-21 15:07
| +ミルニング+
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