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そういえば正月に、おみくじの筒をシャカシャカ振っている間それを監視していた(ちょっと言い方悪いな…見守っていらした)巫女さんが、私がいつまでも振っているので間がもたなくなったのかちょっと身を乗り出してこう聞いてきました。
「袴ですか?」 「ええ、袴です」 「珍しいですね」 「年末年始くらいはねぇ」 とは言ってみたものの、ボランティアや冬のイベントはだいたい袴なので月に2回くらいはねぇ。 「そうなんですね~素敵!」 女で馬乗り袴を穿いているのは確かに珍しいほうだけど私はこの格好で電車にも乗ります。 年末年始は40キロほどほっつき歩くし、わりと目撃されている袴姿。 でも地味色の袴って意外と日常に溶け込んでしまって「見た」という印象は残らないかもね。 巫女さんの緋袴のほうがよっぽど日常的に目にしないし、巫女さんは神社の敷地内くらいしかウロチョロしてないので、珍しいの度合いで言うと巫女さんのほうなんだけどな。 私が和装を好む理由のひとつは、アクセサリーをしないで済むからです。 洋装でドレスアップする場合やフォーマルスタイルでは、アクセサリー類が必要になってきます。 「持っていないから」だとまだ救いようがあるんですが、一応あることはあるんです。 「似合ってないから」なんです身に付けないのは。 パールなんて致命的に似合いません。 冠婚葬祭で使い勝手がいいと思い、旅行のついでにミキモト真珠島付近の真珠激安店で見繕っていたら、家族からは口々に「どしたん?!」「アクセサリーに興味あったん?!」「欲しいん?!」と、ショーゲキの質問がなされ「ん~…ん、まー…」と言いながらも、案の定似合ってはなかったんですが、自分でアレンジできるタイプの許容範囲内のパールを買ったわけです。 真珠が連なってるネックレスなんて似合うわけがないので、極限までパールを減らしたパールのネックレス。 フォーマルな洋装に着替えてネックレスをしてパンプスを履いてネックレス外して玄関を出る、ということを毎回やっています。 十分シンプルだと思うのですがこれでもまだ華美で、そうなると似合わないのだなと思って、こんな作戦でフォーマルを演出するピアスまであります。 パールかどうかもわからないほどのマメパール。 これが似合わない人間ているわけないと思いましたが、いたんですひとりだけ。 私なんですけども。 そんなアクセサリーが拒否してくる女が唯一、本当に仕方のない時だけするドレスアップアクセサリーがあります。 925シルバー。 シルバーと聞いたらクロムハーツなどのゴツ系を思い浮かべる人が多いと思いますが、アンティークデザインのものです。 90年代、高校生の私は10回ほど、耳の裏に押し当てた消しゴムめがけて安全ピンを貫通させてピアスホールを空けました。 7回は自分、3回はクラスメイトに、安全ピンで安全じゃない行為をしていたんですね。 当時、高校生たち御用達のジュエリー店はもっぱら銀座ジュエリーマキでした。 ルビーやジルコニア、トパーズ、ダイヤなどの宝石のクズをピアスにして100円で売る、ということをしていたので学生が手を出せるジュエリー店だったのです。 女子高生は流行の発信源であり未来のご婦人ですから、銀座ジュエリーマキの目の付けドコロの良さ。 このマキの100円ピアスは女子高生たちには「ゴマピ」と呼ばれていました。 私の物持ちの良さもさることながら、100円でもK18の品質は確かな銀座ジュエリーマキに驚きです。 この小さなポストにもキャッチにもちゃんとK18て彫ってあるんですよ、読めないけど。 10~20種類ほどあるゴマピは殆どの女子高生はコンプリートでした、なんせ100円ですから。 私はこれもさほど似合っているわけではなかったので、好きな色だけを5~6種類。 この頃に「似合わない」よりは小マシなピアスに出会います、925シルバーです。 300円500円商品が主流のファンシーショップのショーケースの中に、ひときわ高い925シルバーアクセがありました。 インディアンジュエリーとアンティークで、価格帯は1000円~3000円。 クロムハーツに比べてチープなことこの上ないんですけどね、学生のお小遣いでは即決では買わない金額です。 それにシルバーは変色するので手入れが面倒なこともあり、女子には不人気でした。 そのショーケースには3つほど欲しいピアスがあって買うためにお金を貯めていたら、ある日クラスメイトのナッタが私に「プレゼントをしたいから何か欲しいものはないか」と聞いてきたのです。 誕生日でもないし理由のないプレゼントを受け取る理由はないと気持ち悪がっていたらナッタが、私に助けてもらったからそのお礼だと。 助けた覚えはなかったのでどう助けたかを聞いたら、すごく複雑に助けてたらしいので聞いたまま説明しますね。 ナッタの好きなA君。A君も私もナッタも同じクラス。ナッタはA君とあまり会話出来ないけど思い切って告白したら好きな人がいるとフラれました。A君が好きなBさんも同じクラス。私はBさんが嫌い。どうも私はA君の前でBさんに嫌いと言っていたらしく、A君にBさんの何か嫌いなのかを聞かれて、嫌いな説明をしたらしんです。覚えてないけど。そしたらBさんへの恋心が失せたA君はナッタを呼び出し「俺のことまだ好き?」と聞いてきました。まだ好きだと答えたら付き合おうと言われ、好きな人いるって言ってたのになんで?と聞くと「こないだまぅが…」と言って、私の嫌っている理由が「俺もちょっとそれはイヤやな」と合致した…「だからまぅのおかげ!」byナッタ。 こういうことなんですが、これって私は助けてますかね。 もちろん言いましたよナッタに、それって私のおかげじゃないと思うけどて。 まだ好き?て聞いて付き合おうとするA君の根性も嫌いだし、フラれたのに「まだ好き?」で付き合ってそれを喜んでるアンタもどうかと思うぞとも、我の意見は言ったんですが「ま~ままままま~」となだめられて、他にもまぅにはお世話になってるからプレゼントするときかないんです。 アヤシイの、ナッタのお世話になってるは。 私の好き嫌いがナッタを助けたことになり、私の日常会話がナッタのお世話をしてる。 それってナッタの思い込み。 でも思い込みのチカラって凄くて、10代だからなのかナッタだからなのか、ナッタの思い込みだけで守護神のように崇められていった私は、依存関係を感じるようになりました。 自分の意思で動く人と行動を共にすることは苦痛じゃないけれど、私の行動や意見に同調だけして行動を共にするとなるとこれは苦痛です。 「まだプレゼントしていないから」が近くにいる理由だったので私は一旦プレゼントをもらって距離を置くことにしました。 若かったんですね、最善の方法ではなかったと今ならわかります。 予算を聞いたら「2000円くらいかなぁ~」と軽く言うので「そんなにあるの?!」と返したら「だってまぅにはお世話になってるもん」と言い放つナッタ。 当時の私にはこのまま一緒にいては金額が膨れ上がる危機に直面しているように感じられました。 「そんなに予算あるならちょうど自分ではまだ買えない欲しいモノがある」 一緒にファンシーショップへ行き、私はたしか1200円と1600円のピアスのどちらかで迷いました。 ナッタは「シルバー?シルバーのピアスが欲しいの?本当にこれ?」と何度も聞きます。 それくらい当時の女子高生にはシルバーはウケが悪かったんです。 「どれが欲しいヤツ?」 「買おうと思ってるのは、コレとコレとコレの3つ。いま迷ってるのはコッチかコッチ」 「この3つの中で一番欲しいのは?」 「コレに決まってんじゃん」 一番高価な、3000円くらいの。 「じゃ、コレをプレゼントする」 「えーーーーーーーーーーーーヤだ!」 「なんで?!」 「だって高いから怖い。ヤだ!ワイロみたい」 「何かやってとか言わないよ。お願いもしないし。あ、するかな。友達やめないで」 「ヤだ。今すぐやめたい。コワイ」 「ウソウソ冗談よ、いいよやめても。私はイヤだけどまぅがやめたかったらいいよ。でも本当にコレはプレゼントする、今までお世話になったから」 「最後にプレゼントしたらちゃんと関係を清算してね」 「付き合ってるみたいになってるけど、私、彼氏いるからね」 「知ってるよ、私のおかげで付き合ってる男ね」 「そう♡」 「ケッ…本当にいいの?この一番高いヤツで?予算超えてるよ?」 「うん、いいよ。まぅだから」 「うわ~ありがとう!このプレゼントは一番うれしい!」 「そんなに欲しかったの?」 「うん。3か月くらいずっと欲しかったけどお金なかったから」 「そんな前から?言えばいいじゃん!何かない?ってずっと聞いてたのに!」 「ナッタに買ってもらう気なかったから」 こうして手切れとして買ってもらったアンティークなシルバーピアス、ナッタありがとう今でも大事に使わせていただいております。 ナッタと絶交したわけではないですが距離は置きました、依存関係を修復するために。 対等に助けたり、助けられたりする関係のために。 シルバーアクセと人間関係って一緒よね、手間をかけないとキレイにならない。 歯磨き粉で磨きます。 塩の粒子が入っているタイプは傷がつくのでノーマルな歯磨き粉で。 生き残ったあの時のシルバーは3つのうち2つ。 くすんでは磨き、くすんでは磨きして、ちょうどいい輝きを出していくのです。
by yoyo4697ru980gw
| 2020-01-29 03:54
| +mender!+
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