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「ひーばぁ、ビニール袋2枚ある?」
「これでいいの?」 「違う違う、薄いビニール袋のほう」 「これ?」 「そうそう」 フェリーで宮崎港に着いた朝、陸上の試合会場が遠いのでヒーネの家に泊まっていた姪と合流。 会場まで送って行く二日目に、姪は足にビニール袋を履いた。 「何があったんアンタ?」 「何で?」 「違うよ~靴が濡れてるんだよ~」 「で?」 「こうだよ」 「やろ?」 この防水靴下を見て陸上部のみんなが真似をはじめたと言っていたけど、ビニールソックスのレジェンドはウチの姪ですからね。 レジェンドはこういうところが抜かりないな。 「オマエ、鹿見たか?」 「鹿おんの?」 「山の鹿が食べ物なくなって下まで降りて来とんど~しょっちゅう。田んぼに電柵あったやろ?あれは鹿避けやけど鹿が電柵を避けて入ってきとる」 「必死なヤツは命の危険も冒すぞ~あの電柵当たってみ?いってぇいてぇ」 「当たったん?」 「お~17時になったら電気入るの忘れてて足が当たってビリビリ~ってよ。ここに張ってる針金も全部これ電柵やからオマエ気を付けろよ、帰り。電気の修理してて仕事中に感電することなんていくらでもあるけどそんな電流とは大違いの強さやぞ。しばらく立てん」 「危ないなァよぉ死なんかったなひとりで」 「心臓まで電気が走ってお父さんもいよいよ死んだと思ったけど、電流よりお父さんのほうがさらに強かった」 「最近丸くなったな~て思ってたけど電気治療してたんや」 「お!それか!最近いろんな人に、怖い人かと思ってたけどそうでもないんですね~て言われよる!」 「もう1回くらい当たっといたら?」 「なにこれ」 「使い捨てのツナギ。着たいなら持って帰っていいぞ」 「どんな趣味やねん、不織布のツナギを持って帰って着たいって。ここで作業用に着るわ。…LL?Sサイズないの?」 「大は小を兼ねる」 「限度があろうが。LLがSは兼ねんっ」 着てはみましたが、案の定ブカブカ。 「長靴ないの?」 「黄色いのがその机の下にあるじゃろ?」 「いいね~青いツナギに黄色い長靴、色がうるさいところが作業用ってカンジで~…デカい!長靴デカいっ!」 「大は小を兼ねる」 「何センチやねんこれ」 「27センチ」 「限度があろうが」 「ちょっとナニコレするわ、ナニコレ」 本年度のナニコレ、ブカブカコレクション。 小さいモデルが着用すると前が見えません。 身体のラインに沿わせずあえて余らせる不織布。 スカイブルーのツナギはいたるところが浮いてゴワゴワ。 使い捨てのマスクはLサイズ。 油断してアゴまで下がったマスクは超Cool! 足元を彩るのはビビットな黄色の長靴27㎝。 ブスコブスコ音を鳴らして歩くのが2019年のトレンド♪ 17時になると強めの電流が流れるので注意。 といってもこの敷地内は関係者以外立ち入り禁止なんですけどね。 親子という特別な関係を利用して撮影を行っております。 「ねぇ、思ったんやけどさ。夕方過ぎてからのほうが仕事はかどらへん?」 「日中は仕事してないよお父さんは。11時から15時までは昼寝」 「昼寝なげぇな」 「暑くて仕事どころじゃねぇわ。生きてるだけでくたびれるぞ夏の昼間なんて」 「明日さ、早朝に来て、昼間は海でボディーボードしてくるわ。ほんで夕食のあと仮眠取って夜中に働く」 「はいはい」 「昼間の海で疲れたら仮眠がそのまま睡眠になるから。夜中に来なくても心配しないで」 「へいへい」 「いいの?」 「どうぞ、お好きに。オマエの働き方がオマエの給料になるんだから好きにやってちょーだいよ~」 私がサボるとオトンが得する給料形態です。 「鹿おった、鹿」 「お~、夜はとくにおるわて」 「2時間ほど波と戯れて来た。大半のまれた」 「よく仮眠ですんだな」 「眠ってないのよ。海で冷えたんやろな、痛みがひどくなったからもう働いたほうがマシやなおもて早めに来た」 「おお?オマエも難儀な病気になったもんじゃの」 「内臓イカレてからのほうが周りにかわいがってもらえてるよ」 「見た目が可哀そうで反感買わんようになったか?」 「努力が顔に出て人相良くなってんねや」 ほ~ぅ、と不服そうに言いながら、飲んでみろと出してきたキヨーレオピン。 「どうも疲れが取れないから薬局で何かいいのないかって聞いたら『すごく効きますよ~!』てすすめられた」 「いいカモやな。老人を食い物にしやがって」 「お父さんはもう老人か?」 「老人やないか」 「そうか~お父さんもとうとう老人になったのか~」 「自分から孫たちにジィって言ってるやん。70やろ」 「今年ね。まだ誕生日きてない」 「そのトシで『まだ誕生日きてない』とか言うんや?もしかして同じ年に生まれたって人に何月生まれか聞いて『学年はひとつ下』とか言うんちゃうやろな、そのトシで」 「言うぞ」 「社会人人生のほうが長いやろ。70なっても学年にこだわるんやな」 「11月くるまでは69」 まだ言うか。 「カプセル作って飲む」 滋養強壮カプセルなんか作って飲んでるから、山奥でひっそりと麻薬育てて儲けてるって誤解されるんだよ。 のどごし悪そう。 「もっと波々注いでもフタすれば漏れんし、味もせん」 「無味無臭でも滋養強壮はするんでしょ?効いた実感あんの?」 「ちょっとはあるような気がせんでもない」 「これっぽっちも効いてねーな」 身体によかれと思ってやっていることがアレルギーの過剰反応を引き起こしている、みたいなモンなのです。 「もしかして宮崎?」 「宮崎」 関西の友人から、大型台風の被害は大丈夫かと心配のメールが届きました。 「大丈夫じゃないよ。実家は浸水しちゃうから今夜は避難所生活」 おじーちゃんちからの帰り、患っている内臓に激痛が走ってとても運転出来ない状態になったので、長男に運転を代わってもらいました。 「急がなくていいから安全な運転して…」 避難というと大層なカンジになってしまいますが、宮崎の台風被害なんて毎年のことですからね。 樹が折れたとか道路が裂けたとか、そんなことは被害の序の口です。 側溝のいたるところで噴水が上がっていたり、川上から畳が流れてきたり、トタン屋根が一反木綿のように空を舞っているのです。 お店が無駄に広くてよかったね。 床がフローリングのような模様ですがこれはフェイクでコンクリートです。 宮崎は台風慣れしているので台風ごときではお店も閉まりませんし、客もキャンセルしません。 「ごめんね~台風じゃなかったらもっと食材たくさん用意出来たんだけどね~」と言いながら営業しちゃいます、それが宮崎。 顔ハメ歴の長い私の指導のもと4名分の顔ハメを。 「ちょっと位置的にキツいトコあるな」 「え~ココつらくない?」 「いけんことはないと思うで頑張れば」 「ちょっと身体カタいからなぁ…」 「身体カタいのちょっとではすまんやろ。壊滅的にカタいやんけ」 「えー…」 「口をあけてみ?全員」 「アンタらちょっとこっち来てみ」 学習って大事ですね。 こんなフザけている私たちですが、ちゃんとおばーちゃんの新盆も全員揃ってお迎えお送りしましたよ。 フザけているだけじゃないんです、ちゃんとやることもやるんです。 「ちゃんと高さ合わしてや」 「え~…まさかのこっちが?!」 「こういうもんは年下が年上に合わせるもんやろ~」 小さすぎてメンズ浴衣のサイズないからキッズLサイズの甚平着てんねんぞ! 6歳とお揃いのスタイルです。 一緒におウチに帰ろうね。 台風で体操と散歩が出来ないおじーちゃんに、100均で買ったおもちゃで脳に刺激を与える遊びをさせます。 老人はね毎日毎日のちょっとだけ頑張る運動や体操が大事です。 楽しむ前の段階ですな。 「ねぇ?そこからでこのハート入ってる?」 「うん入ってるよ~」 「後ろのヒマワリも入ってる?」 「入ってる入ってる~」 ど天然やからな、ヒーネ。 「来週になったらあのアーチの花の飾りつけがまた変わるんです。あの黄色のハートは今週までですよ!」 「んじゃあそこまで歩いて写真撮ろうよ~!」 てな会話がなされてね、ヒマワリ畑があってその前にハートの花のフレームがあった時のアングルは普通はこうですわ。 残念なのは天気じゃなくてアンタのアングルだよっ! 私にはまだ仕事があったので宮崎に残るけど、お盆休みが終わり通常の日常が戻るので施設と大学にそれぞれ通うために初めての兄弟船旅で帰るふたり。 「ふたりでしゃべってるの見たことないよね。なんでヒー坊、チョモのことキライなんやろ」 アンタら3人はみんなチョモのこと大好きなのにね。 「身内だから合わないっていう関係があるのはアンタが一番知ってんじゃん」 「あぁ~。」 納得の仕方のキレがいいな。 「ほの、本音を言いなさい。自分の気持ちをいつでも正直に言うことをしないとこれからどんどん自分がつらくなるだけやで」 「本音が言えるなら…苦労はないよぉ…」 中学生になったんだからそろそろわかってもいい年齢だぞ、ほの。 複雑な家庭環境ほど自分をしっかりと持ちそれをしっかりと表現することが重要だ。 本音しか言わなくて失敗するか、本音を言わなくて失敗するか。 どっちにしろ最初は失敗がついてくる。 本音を言っても言わなくても失敗するなら言わないほうを選ぶひとは多いと思うけど、配慮しなきゃいけないのは本音を言う言わないという選択じゃなくて思いやりをプラス出来る人間にいかに成長するかってとこなんじゃないか。 自分を通すと決めたなら孤立することは覚悟の上でそうしな。 その途中で自分の本音を言う場面では、自分をかばうのではなくひとをかばう時に言え。 それが思いやりをプラスした本音だぞ。 そのひとの本音を聞いた時、それが誰のための本音かってのは誰でも察すことが出来るのだから、自分の本音に常に誰かをかばうくらいの思いやりをプラスすることを考えよし。 保身ではなく思いやりだぞ。 ひとを思いやった分だけ、自分が思いやってもらえる。 それが人間性ってヤツで、人間性に裏付けされた本音は好意的に受け入れられる。 拒否や非難されることが前もって自分でわかるから言えない本音は、言う価値のない本音だということに早く気付け、ほの。 これは言うべき本音だと確信が持てる本音を、言える人間になるんだぞ。 かれこれ9年、溝が埋まりません。 そろそろ身内に思いやりを持ちなさい、オマエたちももういいオトナなんだから。
by yoyo4697ru980gw
| 2019-09-20 18:24
| +ミルニング+
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