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「テストで目の前にサイコロがふたつ置かれてな」
発達障害の診断がされると兵庫県では療育手帳が発行されるが、この手帳には更新が必要である。 ヒー坊がテストを受けている間、保護者の私は聞き取りをされたのでそれにサクっと答えた。 そのテスト内容が衝撃的だったようで、別室で待っていた私の所に到着すると、手帳が出来上がるのを待っている間にテスト内容を披露した。 このサイコロの問題の他にも、「みかんが好きな場合はりんごも好き・みかんが嫌いな場合はバナナも嫌い、この2つの条件を満たす時、次の文であてはまるとは言えないものを答えなさい」という問題があった。 発達障害が苦手とする「複数の条件が一度に襲いかかった時に該当する条件が選べない」というハードな問題に直面したそうだ。 「ほんっっっとうに難しいねん、チョーーー難しい。何が正解かわからない。何を選んでいいかもわからない。あてはまるとは言えないっていうのはわかるけど、A・B・Cとかあって『Aバナナが好きな人はりんごも好きである』とかややこしい文章になってるねん。テスト終わってからでいいからどれが正解やったか教えて欲しい」 成人しているヒー坊は更新テストはこれが最後で、手帳は一生モノとなったので、せめて何が正解かを教えていただきたい、今後の参考のために。 この問題が発達障害にとって難しいのは、条件2つずつのセットが2つあるという部分以外にも「あてはまるとは言えないもの」という表現である。「あてはまらないもの」とすんなり決まるのではなく「あてはまるとは言えない」とすんなり決まらないことを選ばねばならないこと。 「必ずしもあてはまるとは言えない場合」を答えなくてはならないのだ。 このテストの出し方に私はうなった。 発達障害の困難な部分でなおかつ社会適応能力として重要になってくる部分を、テストしている問題だからである。 おそらくヒー坊は、この答えを出せていない。 理由はヒー坊が自閉症スペクトラム障害だからである。 この問題が理解できて正解が答えられるのであれば、ヒー坊は社会に適応できる健常者なのである。 この答えを出せないことこそが、発達障害の証と言ってもいいだろう。 発達障害の問題点を浮き彫りにするテストを作れるということは、発達障害の問題点を正しく理解しているということである。 「メモとか取らせてくれたら整理できるからわかると思うねんけど、書かしてくれへんねん」 そこをテストされているのだから当然ではないか、ヒー坊よ。 健常者はその問題の情報整理はメモを取らずに脳内で処理して答えているのだ。 しかも「脳内で整理するぞ~!」と思って整理しているのではなく、脳が勝手に整理している。 ヒー坊の脳の少しの萎縮と少しの脳室の肥大が原因である可能性があり、それは先天性なので変わらない。 だから発達障害者は考え方のパターンを勉強する。 ①考え方のパターンを増やす ②その考え方が導き出す答えを記憶する ③記憶した答えが当てはまる場面が実際にあれば覚えた答えを答える 健常者が誰かに教えられなくてもいつの間にか自然と身に着けている考え方を、発達障害者は誰かに教えられて訓練で「適応力」として身に付けるのである。 適応力は十分に身に付くとは言えない。 どの考え方が自分に無いのかは、教えてもらうまで「無いことすら知らない」のだ。 そしてその大半のことが健常者は考えるまでもなく自然にやっていることだから「自然に出来ないひとがいる」ということもまた、健常者は知らないのである。 「サイコロが置かれてから問題を解くねんけど、その問題が2つのサイコロがあってそのサイコロの中に小さいサイコロが2コずつ入ってるねんて」 「置かれたサイコロの中にホンマに2コずつ入ってるの?」 「入ってない」 「なんで置いたんやろ?入ってないのに」 「わからんけど・・・最初の2コのサイコロと思って想像するためちゃう?」 想像か。 誘導するためのアイテムもわかりつくしているのだろうか。 ヒー坊は十数個のサイコロをただただ両手でこすり合わせてばら撒き何かしらのグループ分けをする、という遊びを何年も飽きずに毎日やっていた。 2回ほどこの遊びのルールを聞いたがサッパリわからなかった。 想像力で遊び呆けたのだと思う。 だからといってこの問題が得意とは限らないが。 「ほんでな、出てきた小さいサイコロの中にも2コずつ入ってるねんて!これネズミ講の計算やと思って!」 マトリョーシカか、て思ったけど。 そうか。 サイコロの数の合計を答える問題で計算式があるんだから、これはネズミ算なんだな。 「今ちょうどネズミ講をすすめる会社とやりとりしてるねん。21歳の発達障害でもネズミ講やと思うねんなァ・・・ネズミ講って廃れへんなァ」 「えーーーー?!ネズミ講やってるん?!」 「やってるわけないやろ。ネズミ講をネズミ講と言わずに騙してネズミ講をやらせようとしてる人を、騙してネズミ講やとわからせてネズミ講を暴かれる不安を与えるやりとりの最中や」 どうや、オマエには理解できまい。 「はい、母の日やから」 ![]() 「そうやで」 「アップデートしていってるな~ありがとう」 試供品がPCの前に置いてあったり、チョコレートのクーポンを「引き換えておいで」とくれたりする母の日に「値段じゃないからねこういうのはね」と自分で言い「それはプレゼントを贈った相手が言うセリフや」という漫才をする、そんな母の日からヒー坊は始まった。 それが去年は、何気なく見ていたテレビで紹介された大阪のパンを「これ食べたーい」と言ったのを覚えていて店を探して母の日にプレゼントというアップデートをして、私を驚かせた。 「どこで買ってきたん?」 ![]() 「じゃ一種類しか商品がないの?専門店?」 「違うけど、いろいろあるけど、まぅには一種類しかない」 私の専売特許? 「母の日のシール、浮いてるで?」 ![]() お店のひと、ソフトタッチ。 ![]() 「やろ?まぅはコレしか食べられへんやろ?おいしいって言ってたから売ってるヤツ全部買ってきた。あんまりなかったけど」 「大人買いやんか!」 大人になったもんやなァ。 うれしいのは大人買いしたことよりも、母の日のプレゼントを考えてくれたその時間なんだぞ。 「何にしようかな~ってずっと考えててん。まぅ、メリメロのスイートポテトめっちゃ気に入ってたやん?やから買いに行った」 プレゼントする相手が何が喜ぶかと考えて、そのひとのために選び、吟味してくれたその気持ちがうれしいのである。 ![]() 軽度障害者の保護者は、健常者の中に入れても障害者の中に入れても我が子は浮く存在だと感じると思います。 本人もそれは感じています。 我が子が成人を迎えた時、訓練の場として親が納得するような施設はさほど見つからないでしょう。 どの施設に行かせようか、それとも社会に出そうか、訓練に通わせようか、と迷ったら本人に選ばせてみてはいかがでしょうか。 我が子の成長ぶりに感動する母の日がいつか来るかもしれないですよ。
by yoyo4697ru980gw
| 2019-05-13 01:25
| +談合料亭『千徒馬亭』+
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