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「白羊羹」と書かれたおやつをもらった。
固形墨のように箱に入っている白羊羹を、どのような白さなのかと確認するためにその場で開封してみたら、箱の中の白羊羹はさらに銀色の袋で真空パックされていた。どこまで厳重なんだ、白羊羹よ。まるで白いシャツのようだ、その気難しさが。あたかも白い日傘のような待遇ではないか、その白さ維持のための過保護さが。 白いシャツも白い日傘も、常に白くなくてはいけない。 真っ白であることこそが白いシャツの価値、光を反射することこそが白い日傘の本分。 白いシャツを着ているからカレーうどんが食べられなかったりするので白いシャツは気難しいし、白い日傘は見た目の涼しさと光反射という機能性のために黄ばんでいてはいけない。 だから白いシャツを着ればカレーうどんを食べたあとによく振ったコーラなどを飲んではいけない気難しさが伴っているし、黄ばみやすいのと黒く汚れるのを避けるため白い日傘は閉じたらすぐにカバーに入れたり、何の気なしに地ベタにチョイと置いたり壁にペと立て掛けたり出来ないほど扱いが過保護になるものなのだ。 白羊羹の白がいかほど白いのか、その確認を私はしたかった。しかし、私は和菓子をほとんど食べない。開封しても食べないのだ。だから食べないのであれば粗末にしてはいけないな、と思って持ち帰って食卓の上に置いていた。この家で好んで羊羹を食べている人間をひとりも知らないが、何かの拍子に食べるかと思って。そしたら見てみようと思って。 しかし、いつまでもいつまでも白羊羹の箱は食卓にあった。 やっぱりな。だってこの家で誰かが羊羹を食べている姿を私は見たことがないもの…そう思いながらなんの気なしに白羊羹の箱を持ち上げると、そいつは抜け殻だった。 「ないっ!!!白羊羹の中身がなくなってる!!!」 「どうせまぅ食べへんやろ?食べへんからソコに置いてたんやろ?」 「食べへんけど…見たかったのに…アンタ食べた?」 「チョモちゃうか?見たかった、て何やねん」 「羊羹は黒いと思ってたから白羊羹って言われるとどうゆう白か気になるやんか」 「白羊羹で検索すれば?」 「オマエは検索に毒されとんな。私は、白羊羹の中身を画像で見たいわけじゃないの。ココにある白羊羹を実際に見たいの。検索で出て来る白羊羹じゃない、ココにある白羊羹」 「ないやん」 「ないからって検索した白羊羹で画像を見れたらそれでイイってコトじゃないの」 「白羊羹で検索したらソレと同じ白羊羹が出てくるから、それを買いなさい、そして見なさい」 「わっかんねぇ野郎だなオマエは。現物を肉眼で見たいっつってんやん」 私は意地でも白羊羹を検索しないぞ。 たまたまもらった白羊羹をこの目で見て『世の中にはこんな白さの白羊羹っつー食べ物があるんだなぁ』と次に思うまで、絶対に白羊羹を検索したりはしない。 だから誰か、早く、はやく白羊羹を私にください。
by yoyo4697ru980gw
| 2015-02-11 15:31
| +談合料亭『千徒馬亭』+
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