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「ぅわ~また騙された~これチキン南蛮ちゃう~!」
「また騙されたん?まぅ、もうチキン南蛮を選ぶのやめたら?」 「ぅん…なんか最近ではもう『また騙されるんやろうなぁ』と思いながらチキン南蛮食べるようになってるからなぁ…『チキン南蛮ぢゃナイんやろうなぁ』と思いながら買ってるからなぁ…今度こそホンマもうやめよう。別のメニューにしよう。」 「て、こないだも同じことゆぅてたで?」 「そやねーーーーーーん。どうしてもどうしてもどうしても『チキン南蛮』っていうメニューがあると『これこそ当たりちゃうか』と思って淡い期待にすがってしまうのよ…わかってるんだけどねぇ…『今日のチキン南蛮に当たるための今までだったのねぇ~オヨヨ』みたいなね、そうゆう自分勝手な三流寸劇が出来てしまうのよぉ『チキン南蛮』ていう文字を見るだけでね。はぁ…でもこいつはヒドイなぁ、今までの歴代『チキン南蛮』の中でワースト一位に躍り出た不正解や。」 「今回の『チキン南蛮』はどうなん?」 「これはねぇ…鶏むね肉のチキンカツにマヨネーズをかけて千切り玉ねぎを乗せた食べ物やね。正解は『チキン』しかない。『南蛮』詐欺やで。罪を犯してるくらいに間違い過ぎてる。南蛮酢はドコいったんだよ…おもいっきり関西テイストや…関西でしか通用せんで。」 「残念やったなぁ…」 「もぅ見捨てようかなぁ…チキン南蛮。いいや…これを捨てたらもう他に無いからな…」 私は、故郷宮崎の郷土料理っちゅう郷土料理が、とことん苦手だ。今よりも偏食だった子供の時に、給食で出る郷土料理メニューは苦痛も苦痛であった。私たちの年代の子供時分は学校側が給食のルールとして【昼休みを潰してでも、掃除時間に喰い込もうが、給食センターの車が来る時間になるまで「お残しは許しません」システム】を導入していたからだ。 私がいぢでも食べなかったメニューを参考までにご紹介しよう。たぶん「郷土料理」だと思う。 だご汁・冷や汁・焼きなば・にがごい・むかご飯、それから何てメニューか名前は知らないが、ピーナツにピーナツバターとミソをからめたような、おかずともおやつとも言えないアレも苦手だ。給食には出ないがそのほかにも、ゆべし・ねりくり・おびき・すなずり(酢のほう)・ずし(鮎の)あたりも未だに苦手だ。 こんなに郷土料理を避けてきた私が、故郷を離れたこの地で求めるソウルフードが先出の「チキン南蛮」である。「あくまき」も求めるが、さすがに関西で「あくまき」は無理だろう。私は一年に1~2度、関西在住の宮崎出身のかたから「あくまき」をもらうが、それ以外で「あくまき」を求めようという気持ちは無い。大好きだけれど求めたところで、手に入る代物ではないと思う。それほど宮崎の人間でさえ「あくまき」を作るひとは限られているのである。関西に来てまで「あくまき」を作ろうという奇特な宮崎出身者は少ないだろう。だいたい「おばーちゃん」世代が作る。「おかーさん」世代になると作り方は知っているがめんどっちくてやらない。「娘」世代は完全に食べるだけ。「孫」世代になると食べ方を知らない。我が子らは食べ方を知らない「孫」世代にあたるが「あくまき」を温めて食べている。教えたことなかったっけ「あくまき」は常温の食べ物だ。きな粉で食べるが安倍川もちとは違うのだ。冷やすとおいしくいただけるという人もいるほど、温かみとは無縁の食べ物である。それから参考までに「あくまき」は包丁では切らないよ。包んであるタケノコの皮を縛るのに使っている「竹皮の紐」をほどいた時に捨てずにとっておいて、水に濡らしてそれで切るんだよ。皿も箸も使わずに食べられるのにフォークを使っているし、その溜め方の知らなさ加減、堂々たる「孫」世代っぷりである。私もかつては純粋な「孫」だった。記念すべき「あくまきデビュー」はそうとは知らずプレーンで味わったものだ。ほぼ無味無臭、アクがあるだけの食べ物だった。ほんでなんでかなァって思うんは、孫があくまき食べるのを傍観してんのよね、最初って。アレなんで周りの大人って食べ方を教えてあげへんねやろ?教えられないと「なにこれ?」って代物やのに、食べ物やという情報しか大人はくれへんねん。 「知ってる?あくまき」 「え?何これ?」 「おいしいよ。」 「食べられるの?」 「食べられる食べられる~おいしいよ、食べてごらん。」 最初は絶対に教えへんよね?開けさすトコロからもう孫をおちょくるアイテムにしてるもん。「うわっなにこれっ?」ていう顔を孫がするのを楽しんでるし、一口食べて吐き出すのを面白がってやらすのよ。何もゆわんと食べるのをただ見てる。 不思議なコトにこの「あくまきの儀」は世襲制で、順繰り順繰りその役割が繰り上がってゆくのである。「おかーさん」が「おばーちゃん」になる頃どうゆうわけか「あくまき」を作ってみるのだ、作れって言われたわけでもないのに。最初はあまりうまく出来ないが、喰える。「あくまき」って意外と難しいのね~と感じた途端「あくまきを完璧に作ること」が「おばーちゃんのステータス」になるのである。もうアイデンティティと言ってもよいだろう。そうなると食べる専門だった「娘」がそろそろ「おかーさん」くらいになっていて「孫」を預かってもらおうと里帰りをした折に「あくまき作り」に挑む母の姿を見たりなんかする。そして作り方を知ってまずはびっくりするのだ。 「えぇっ?!あくまきって灰で煮てるの?!」 一気に興味が湧き、煮る手順の一部始終を見学してしまうのである。おばーちゃんは「あくまき」を半日も煮る。いいか孫よ覚えておくがよい「あくまき」は常温保存で一週間くらいはモつはずだから、冷蔵庫に入れようとせぬように。冷やすとカタくなって「あくまき」のプルンプリンした最高の食感が損なわれるのだ。冷蔵保存をするな。おばーちゃんたちはたいがい「あくまき」をみずやに置いている。たいがい湯呑の横にボンと置いている。「あくまき」はお茶受けだからね。 嗚呼、私の求める郷土料理よ。こんなにも焦がれているのにココ関西では手に入るようで入らない。 『宮崎のチキン南蛮』と言えば、もうソレしかないくらい有名なのに、売っている『チキン南蛮』は宮崎仕様ではないのだ。 チキンはもも肉を使用せよ 衣は天ぷらの衣でもなくカツの衣でもないもちろんカラアゲの衣でもないと心得よ 揚げたてのチキンをシャバシャバの南蛮酢にくぐらせよ タルタルはソースではないメインである疎かにするな この4点だけ せめてこの4点だけは 基本のこの4点の条件だけは満たしてほしい そしたらタマネギがみじん切りぢゃなくて千切りでも我慢するから~ 「うわぁ~ハズレだった…」 「また騙された?」 「まんまと…。見本と全然違うぢゃんけっ!あのサンプルと同じに作ったら近いモンが出来てるはずやのにっ!」 「今回のはどんな食べ物?」 「コレはねぇ…鶏の天ぷらに甘酢あんをかけて市販のタルタルをあしらった食べ物やな。」 「残念やったな?」 この気持ちをシェフに伝えたいほど、残念や。
by yoyo4697ru980gw
| 2011-02-13 21:55
| +in the sky?+
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