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どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ
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ボンブー魂は真澄みなりけり
真っ暗な中ヘイポーと二人で歩いて家路についていると、バス停を過ぎて曲がったところで後ろから声を掛けられた。
「おっほほ~…い、…ってば。」
何度も「おっほほ~い」てゆぅたんか、チョモ。制服は紺だし肌は焦げてっし、わっかんねぇな。
「アンタ、何してこんなに遅いねんっ!カイAなんてかなり前に帰っとったぞ?バス停の前でおーて声掛けたん30分以上、前や。」
「だーかーらー…僕はー…リレーのレギュラーやのっ!」
「行ったん?尼?」
「いいや?」
「じゃぁなんでこんなに遅いねんっ」
「だーかーらぁー…」
「今日なぁ、中止やってん…」
「…何が?」
「ボンブーよ。」
「あぁ…今日やったんか。」
「そーれーがーさぁ~♪」

我々は9月にあった最後のボンブーでとあるおっちゃんに2度、スカウトされたのである。ボンブー会場には盆踊り主催者や関係者がいっぱい集っているのだが、我々はまったくの個人でどこにも属してはいない。『ボンブー連』なんて勝手に言っているだけでドコの馬の骨ともわからない身なのであるが、ボンブー会場をハシゴして見ず知らずのお子ちゃまたちをうまいことたぶらかしては輪の中に入れてみたり、たったひとりだけであっても合いの手の声を張っていたりした甲斐があり、夏のボンブー後半では「来週はウチの盆踊りを盛り上げに来て♪」とお呼びがかかるようになっていた。そんな「盛り上げにおいで」コールを発していた中のおっちゃん、名前を存じ上げないので仮に「カッパサン」とお呼びするが、このひとがひときわ熱心に我々を口説いてきた。

名前も素性も明かさないまま「ほんじゃ当日に会場で。」という口約束が成立してしまうのが、ボンブー仲間内の了解事である。場所がわからないからと会場である公園の名前やその場所を訊くことはあっても、互いの名前を訊き合ったりはしない。それなのに会場で会えば互いの家族構成まで知っているかのように挨拶を交わし合い、「ほなおつかれちゃーん」と言い合って別れるのだ。去年から本格的に始めたボンブーの、「盆踊りの見本」にとストーカーばりに追っかけまわしたおっちゃんとは会場で会うたびに話しているのに、おっちゃんの釣りの予定まで知っているのに、その名前を知ったのは違うトコロからである。おっちゃんと一緒にいた酔っぱらいのにぃちゃんが単体で踊っている会場で「ソノハラさん(仮名)に、きーてみ?」と言われ、「ソノハラさんて、誰?」と訊いたら「自分がストーカーしとった人おるやろ?あのひと、ソノハラさんて言うねん。」と、ソノハラさんであることが判明した。「あのおっちゃんさぁ?ソノハラさんって言うらしいわ。オソノさんって呼ぼっと。」とおっちゃんの知らないトコロで渾名までつけた。しかし、オソノさんの名前の情報提供者である酔っぱらいのにぃちゃんの名前は知らない。にぃちゃんにしたって、私がオソノさんのストーカーをしていた過去や来週末に行く会場がドコかは知っていても、私の名は知らないのである。
ナーナーの口約束を守り名前すら知らないのに会話をする、何日にドコの会場に居るのかを言い合うのに連絡先は全く知らない。それがボンブーの世界である。いいねぇ~いいねぇ~すんげぇテキトー。テキトーなのに絶対に出会うもんね。
携帯で連絡を取り合えばいいと考えて互いが好き勝手に行動し「ドコ~?」「図書館~」「え~さっき行ったのに~」「今から家に戻るトコ~」「うわ~アカンアカン~あんたんちと逆方向におる~20分くらいかかるよ…おる?」「20分後に来てもええけど、5分後には出掛けるで?」といつまでたってもすれ違って、近所なのに出会えないなんてことはいくらでもある。
なまじ「便利」に慣れてしまうと、カンが鈍るのだ。「不便」ということは、判断力を研ぎ澄ませざるを得ないということでもある。私は利便性よりも、多くの場合にカンのほうをとる。たとえそれが誰の目にも合理的でないとしても、だ。頭では「コッチのほうが便利で早い」とわかっていてもキョーレツにカンが「でもコッチぢゃぁ、ねぇな。」と訴えてきたらその時は手間を惜しまない。そのカンはおおかた、結果上々。このカンを便利に慣れて鈍らしてしまうと、そりゃぁもう判断力は散々なモンである。間違った判断は、失敗の連鎖を生むものなのだ。熟考してつけた判断力は時に、失敗の連鎖を食い止めることに繋がる。ラクを好んでしまう私は、カンを鈍らすとどうしようもない人間になることは目に見えているので、意識的に「不便」と思えるほうを選択せねばならんのだ。

「いろいろな盆踊りでお見かけしますが、9月13日は時間ありませんか?」
8月のボンブーで我々はカッパサンに声を掛けられた。祭りを取り仕切っているようなポジションに就いているらしいカッパサンは、9月に行われる祭りのパレードだかセレモニーだかの説明をしていたのだが、私はその祭りにもともと行くつもりであったので「行く行く、お呼びがかかるならどこにでも行きますよ~。」といったテキトーな返事をし、他からかかった「盛り上げにおいで」コールに応えている間に、市内各所でダブって開催されているボンブーではカッパサンと顔を合わす機会を逃したままで、9月の祭り当日を迎えた。私を見つけて寄って来たカッパサンは「実はコレコレこうゆうナニナニがあって…」という祭りの詳しい流れを説明し、「だから来年は、是非パレードに出てくださいね。」と言う。当日になって私は「顔を出しますわ~」くらいの誘いなんかじゃなくて「参加者の一員」として正式に誘われているのだというカッパサンの熱心さを知ったのである。「来週末のボンブー」くらいの約束は出来てもさすがに来年ともなると簡単にハイとは言えない。「来年の夏になったらまた盆踊りで出会うとは思うから、覚えていたらそン時にまた誘ってくださいね。」と私はカッパサンに返事をした。「出会いますかねぇ…」と心配するカッパサンに「出会う・出会う~今年こんなにでおてますやんか~」と返し、「わかりますかねぇ…」と案ずるカッパサンに「わかったら、ってコトにしましょ。覚えていたら、てコトでね。」と返す。ボンブー界の口約束は「テキトーなくせに守られる」という法則があるからね。

したようなしないような来年の約束を一応して、「ボンブーキチガイ」としての今年最後の踊り納め「摂津音頭保存会」主催の盆踊りへと繰り出した夜のことである。カッパサンがギューちゃんを連れてヘイポーと私をボンブーの輪の外へと誘導して言う。
「11月にナニナニのコレコレがありまして、それに参加しませんか?10月にその練習があります、毎週水曜日に18時から、どうでしょう?」
カッパサンが連れていたギューちゃんは、これまた名前は知らないので勝手にギューちゃんと呼んでいるが、今年はぢめて行ったボンブー会場で出会った小学生である。休憩時間に「よっ!」とギューちゃんが手をあげるので「よっ!」と応じたが、見覚えがなかった。もしかしてヘイポーのクラスメイトかと思い「この子の同級生?」と訊いたが、学校が違った。「なんで私を知ってんの?」と訊けば、「さっきの、声。」と言う。その会場で合いの手の声を張っているのは毎度おなじみキチガイである私だけだったのだが、合いの手のアレンジが出来る曲がかかったので、その時に「しっかりせぇ~や・声・張れ・やっ!」と煽ったのである。その「声張れ」との煽りに、ひとりだけ派手に声を張った奇特な踊り子がいた、それがギューちゃんである。その瞬間からギューちゃんと私は「ボンブー合いの手仲間」となり、数々の会場でギューちゃんは私を見ながら声を張り、私はギューちゃんの張った声を必ず「んっっうまいっっ!!」と褒めちぎった。彼のボンブーが完璧なので、ナゼにそんなにウマいんや?と訊けば、「習ってる」と言う。そしてギューちゃんは「ギュ~ちゃぁ~ん!」というセリフで始まるマンボ調の曲を踊りながら、「はじめてのチュー」を歌うコロスケの声のように歌われているオリジナルのキーで全く音をハズすことなくフルコーラス、歌い上げたんである。これにはオソノさんから「素晴らしいっ!!」の一声が出た。彼を「ギューちゃん」と呼ぶ所以である。声を張れと煽る相手にするには、ギューちゃんは尋常ぢゃない基礎を積んでいるのだった。カブでナナハン、煽っちゃったな。

「このコも行ってんねん、お子さん小学生やろ?」
カッパサンは11月に行われるイベントに参加する小学生をピックアップしてい、そのイベントのための練習が10月にあるという。伝承系盆踊りである「摂津音頭」と「むぎわら音頭」を「正統」で習うらしい。
「ちゃんとした踊りのほうやで。手とかちゃんとやるから、厳しいよ?」
とギューちゃんはアドバイスした。正統派の踊りでボンブーに参加しているギューちゃんは一番内側の輪で踊っているが、エクササイズにアレンジして跳びはねまくっている我々ボンブー連は、常に一番外側で踊っている。ギューちゃんはたまに我々に付き合って外側の輪に加わることもあるが、まだ4年生である彼をコチラ側に引き寄せるのも時期尚早かと思い「ちゃんと内側で正統な踊りをやっといで。」と心を鬼にして送り出してきた。振り返りつつ内側の輪に戻るギューちゃんに私はガッツポーズを見せ、それから彼を指差して「声張るから安心せぇっ!」と『予告合いの手』を宣言。ギューちゃんはそれにグッドラックサインで応える。ギューちゃんと私はこのような絆で繋がっている。そのギューちゃんが、我々をこう誘う。
「18時からやからな、おにぎりが出るよ。」
「うほ~ぅっ!マヂかっ?!」
「北センターの二階。北センター知ってる?」
「たぶん、わかる・わかる。行こうよ、ヘイポー。出なよ、ヘイポー。一緒に行くからサ、おにぎり食べようよ。」
「おにぎりで…決めるん?」
「いやいやいや、そうゆうわけぢゃナイけどサ。正統派の踊りを習ってみるのも魅力やんか。それにおにぎりが付くとえらい魅力になるのは、確かやでぇ?」
何かに出るんやろぉ…そうゆうのはイヤなんだけど…と渋るヘイポーを、アンタがボンブーをせずに誰がするわけ?学校でも「盆踊りと言えばヘイポー」で通ってんぢゃん!と説得。校長先生までもがヘイポーに盆踊りの話題をフるくらい、ヘイポーは「盆踊り」の代名詞となった。体育大会の役割ではクラスメイトから「可否小音頭を代表で踊る人はヘイポーがいいんじゃないか」という意見まで出たという。しかし「可否小音頭」の踊り方見本としての代表は、朝礼台の上でたったひとりで踊ってみせる。…なにが楽しいねん。ボンブー魂を支えているものは「一に楽しい二に楽しい三四も楽しいデラ楽しい」の精神であるのだ。楽しむことが何よりボンブー魂に磨きをかける。ヘイポーは代表の座を丁重にお断りして「準備係」としてせっせとピンクのコーンを運び、玉入れの玉をバラまいた。
「やらないってんならボンブー魂、ナイんちゃう?」
とトドメを刺してみたら、ヘイポーはこの練習に参加する決意をした。まだ「練習に参加する」決意を固めただけで「イベントに参加する」かどうかは決めていないらしい。我々はその場でカッパサンから「踊りのお師匠さん」みたいな女性を紹介され、挨拶を交わして参加の意思表示をしたのだった。
こうして我々は昨日、10月最初の水曜日を迎えたというわけである。

しかし、16時くらいに我々は迷っていた。台風である。小学校は昨日の午後には「明日の給食をストップ」することを決め、文書を配布。明日は暴風警報が解除されるまで自宅待機が言い渡された。もし学校があるならば弁当持参だと。その配布文書に目を通した頃には、すっかり雨脚が強くなっていた。
「どうなんやろう?練習、あるんかな?」
とヘイポーは訊いてきた。
「連絡先がわかんないから確認できんしなぁ…一応センターまで行ってみようか。だって練習は室内でやってるんだし…」
「そうやんなぁ…室内やったら雨とか関係ないしなぁ…」
ないだろうなとは思いつつ、私たちは「行ってなかったら帰って来たらええだけのハナシやし」という結論を出し、歩いてセンターへ向かった。着いた頃には風も吹いて横殴りの雨に変わっていた。17時40分。「急ごう」と小走りしたが余裕で到着。真っ暗なセンターの入口で私たちは「やっぱないみたいやね~」と言い合い、それでも18時過ぎるまで待ってみようということになった。子供ぢゃないんやし時間を過ぎてもナニの動きもないようなら帰るさ。
私たちはハナモゲストという替え歌バンドを結成して密かに便所内活動をしているが、最近ハナモゲストは「振り付け」に手を出している。現在、力を入れて取り組んでいるのがB'zの名曲『ultra soul』に「ヒーロー・コレオグラフィ」を付けようという試みである。振りつけの全てを「ヒーローがやりそうな必殺技ポーズ」や「ヒーローがやりそうな変身ポーズ」などで組み立て、盛りあがるトコロでは必殺技を繰り出し、曲に合わせて変身ばっかりやるという、ヒーロー・ダイジェストのようなコレオグラフィである。これが♪そしてっか、がや~く、ウルトラ・ソウルっ!ショワッチ!!♪の部分だけ完成している。我々はこの部分のヒーロー・コレオグラフィを100%の力で練習しながら待った。コレオグラファーである私のレクチャーは容赦ない。「そして~♪で、こうやで?か、がや~く♪で、こう。手を回すのが逆ぢゃん。なるべく素早く回すねん。ほんでショワッチの手の向き、これ大事やから。シャキーンってもってきてよ?じゃぁ、もう一回、イくで?ハイっ!♪そして~か、がや~く、ウルトラ・ソウルっ!ショワッチっ!!ぁう~っ!!!いいねぇ~・いいねぇ~いいねぇ~!」
練習を重ね過ぎて動きがシャープになるのにも気付かず♪ウルトラ・ウルトラ♪と夢中になっていたら、背後で声がした。
「あぁ、やっぱりっ!!」
傘を刺して荷物を抱えた女性が言う。
「ひょっとしたら、いるんじゃないかと思って。来てよかった…ごめんなさいねぇ。」
それは踊りのお師匠さんだった。挨拶を交わした時には一目でお師匠さんだとわかる浴衣姿だったが、洋服姿で髪も結わずにいる外見ではすぐにはわからなかった。
「ぁあっ!!こんばんは~。誰かと思いました。」
「本当に来てもらったのにごめんなさいね、今日は中止になったのよ。学校の先生たちも来るのよ、それで学校には中止の連絡はして子供たちには伝えてあるんだけど、あなたの連絡先がわからなくって。」
練習に来る子供たちは皆が同じ学校であり、関係者も同じ学校の教諭とその学区の地区の大人たちでの組織のようである。地区も学校も違うし役員の免除期間であるこの一年、私は学校関係・地区関係の何の資料をしらみつぶしに当たっても、名前が浮上しない身の上なのだ。
「わざわざすいません。時間を過ぎてもないようなら帰ろうかってことで来てみたんです。」
「本当にこの雨の中を、ごめんなさいね。連絡先をきいておいてもいいかしら?そしたら今日のようなことにならないと思うわ、申し訳なかったですねぇ…」
「いえいえいえ、いいんですよ。それじゃぁ、赤外線でやりとりしましょうか。」
お師匠さんとそんな会話をしていたら、なんとカッパサンまで現れた。
「ぁあ~~~やっぱり~~~っ!もしかして来てるんちゃうかおもて~!ごめんなぁ~~~っ!!連絡先を知らんから行かな!おもて。来てよかったわ~ごめん・ごめん。」
とカッパサンは、合羽に身を包みパっと見ダレだかわかんないくらいの完全防備で、ずぶ濡れになって走って来た。
「わぁ~わざわざすんませんねぇ~。なかったら了解して帰るのに…ほんま、すんません。」
「歩いて来たの?遠いんちゃん?」
「ヘーキ・ヘーキ。このあたりはしょっちゅう散歩してるくらいやから。」

帰路につきもうそろそろ家というトコロで私たちはチョモに捉えられた。そして玄関まで歩く間に「そーれーがーさぁ♪」とお師匠さんとカッパサンの魂の清らかさを語って聞かせたんである。
「この雨の中、合羽着てずぶ濡れになって走って来たんやで?私たちがもしかして来てるかもしれないって思って。お師匠さんも、荷物抱えて傘さしてサ、きっと家に帰るとこやったんやで。それを「ひょっとして…」とおもてセンターまで足を運んでくれたの。ほっといても時間を過ぎて始まらなかったら帰るってことくらいは想像つくやんか。それでも来てくれて、私たちの姿を見て『来てよかった』って言うの、お師匠さんもカッパサンも。なんて優しいひとたちなんだろう…ボンブー魂って尊いなぁ…。」
「そりゃぁ…自分が誘ったんやから…来るやろう…」
そんな「常識」と考えられる言動を、悉く覆されたのを忘れたかチョモよ。
宝塚では血を流すほどコケたのに見事に通行人にスルーされて見捨てられ、わからぬことを訊こうと声をかけたおっちゃんには煙たがられ、大阪でふと立ち止まれば後ろから来た人に舌打ちされながら追い越され、商品をよく見ようと手を伸ばせば触るなと言われ、学校で役員の保護者に「お疲れ様です」と声を掛けても7割は無視される。それでも私は体育大会で自転車の誘導をするために門に立っていた役員サンに性懲りもなく「お疲れ様です」と言ったサ、無視されたがな。疲れてナイんだよ、たぶん。「反応が無いのは元気な証拠」と思うことにしたサ。便りが無いのもメールが無いのも、元気な証拠だ。返事が無いのにメゲずにトライするのは、健気な証拠である。

健気なんてもうやめちゃおうかと何度、思ったことだろう。もうええわいと幾度、腐ったか。すんでのところで踏みとどまっている今日である。あっさりやめればそれまでヨ、染まるのなんか簡単サ。やめたところでどーなんのよって、ラクになるやろね。ラクになったらどーなるわけ、カンが鈍るね。カンに頼っている私はどーなんのサ、落ちぶれるよな。ただでさえ落ちこぼれの道を歩んで来たのに、落ちぶれたんぢゃおハナシになんねぇっつーの。
そして私は途方に暮れる、「やり続けるしかねぇ」という道しか自分には残されていない現実に気が付いて。それしか能がないんだったゼ…忘れそうになってた…。
お師匠さんとカッパサンの思いやりは、そんな私の心にスペシウム光線を与える親切であった。打たれ強い私はスペシウム光線により潜在能力を開花させたんである。

あと100回はトライ出来るゼ、かっかっか~!

優しさとはたった1回でも、かようにひとのココロを前向きにするんである。
私もボンブー連ゾクチョーとして恥じない根性をつける所存だ。
ボンブー魂、真澄みなりけり。
by yoyo4697ru980gw | 2009-10-08 18:13 | +ミルニング+ | Comments(0)
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