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「リンゲンがなぁ…『千徒は~スパイクはもうちょっと待とか~』てゆぅてんねん。」
「だから今、買うつもりはないってずっと言ってんぢゃんよ。リンゲンも同じ意見てコトやろ?それでいいねん、今はいらん。あんた一人がスパイクスパイクゆぅてるダケや。中途半端やねん今のあんたって。」 春にあった部活動説明会の時に、保護者から「スパイクが2足いるとかゆうことを聞くんですけど…1年でも要るんですか?」という質問があった。それにリンゲンは、「1年生は全員同じ一番安いスパイクでやります、子供たちは次々にええスパイクを欲しがりますからね、キリがありません。まだまだ、1足で十分です。」と答えた。が、しかしこうも言った。「でも、ホンマにレベルが上がればコンマ何秒という差になってきます。そうゆうことになってくると、少しでも軽いスパイクを…ちゅうことになるんですわ。その時はすんませんけど、お願いします。」 チョモは試合の経験を力に変えて部活に取り組みタイムを更新し続けてきた。加えて、チビである。「伸びる」という要素が強いのである、タイムもそして背も。これがタイムが安定しているか自己ベスト更新に時間がかかるのなら「これが限界か」という諦めもつく。チビでなければ「成長期一段落」という見極めもつく。まったくつかないのだ、何も。それにまだ1年である。さほどのトレーニングも積んでいないし、つけるべき筋肉を全てつけているわけでもない。寝ているか走っているか食べているかの毎日で、梅雨前くらいに買った制服がもう「来年は確実に小さい…」と思える伸びっぷりである。今ぢゃねぇんだよ、誰がどうみても。それなのに我が子かわいさにむーちんがスパイクを買ってあげるようなことを匂わすもんだから、「じゃぁ、記録会で何秒縮めたら買ってくれる?」とすっかり確約まで出してきたチョモ。無駄な金を使わせんぢゃねぇよ、オマエの足1ヶ月で何センチ伸びてると思ってんだよっ。オマエの靴下と下駄を買うのに、今月2回もバイトしたんだぞっ夏なのにっ。もらった体操服がもう小さくなってきたから、3日ほどバイト行こうかと考えてんだぞっ盆なのにっ。私が盆部族連盟の族長だと知っての発言か?小刀をやろう、切腹しろ。 「あんな?全国大会に1年男子100mなんて種目はナイから。100mは100mやから。1年だろうが2年だろうが3年だろうが、タイムやから。とにかく、今ぢゃないねん、わかる?誰がどうみても、今ぢゃないのよ。全国にイけるタイム出してからスパイクのせいにせぇよ。」 「…全国かぁ…」 成長過程のほんの入り口に立ったアンタに、全国の標準記録突破の壁は分厚かろ?視野が狭いんだよ、視野が~いろんなコトをよくよく考えろよ~まずはひとつでええから~ライバルのキディとウチの経済状況が違うということを真っ先に考えてくれ。「キディが買ったから僕も」ていう基準をいいかげん、捨ててくれ。オマエの個人主義はドコいったんだ。ウチには「ダレソレが持っているから」という理由で購入する基準はないぞ。 「あんなぁ~イード先輩が『足のサイズなんぼ?』てきくからな?『25です』ゆぅてん。そしたら25.5でよかったら一代目のスパイクあげよか?って。先輩、もう三代目やねん。」 「おぉ~もらいもらい~。額を地面にこすりつけて礼を言ってもらっておいで。」 「ゆぅてきたで。『いや…いらないです。』って。」 「こらぁああぁああぁああ(怒)!!俊足イードの怨念がこもったスパイクで走って記録を出さんかいっ!!」 「ウソ・ウソ。もらう・もらう。」 怨念がこもりすぎて鈍い金色の光りを放つ、イードの一代目スパイクを受け継いだチョモは言った。 「よっし!!合宿の目標、出来た。今、200を走り込んでスタミナはついてるハズやから、合宿では11秒台を出すことにする!!」 「ハイ出しておいで~」 「ムリやおもてるやろっ?!11秒台やでっ?!速いやろ?!出たらスゴくない?!」 「11秒ナニよ?11″99なら、殆ど12秒やないか。」 「それでも11秒台は11秒台やんか。」 「一応、な。」 「やろっ?!11秒台出したらスパイク買ってくれる?!」 「買ってくれない。」 まだゆぅか。 「今日、練習にイードイードが来たらゆぅといてな?おやつパーチー。カキ氷でおもてなしするから。粗食に耐えられるなら昼ごはんも一緒にどうぞ。」 「イードイード、この家、知らんやんか。」 「だから『お迎えにあがります』ゆぅてアンタがメルセデス・チャリでお迎えにあがんねんやんか。『モノがカキ氷なだけに、届けることができませんから』ゆぅて来てもらい?『ウチのマミィが礼をしたいと申しております、そうじゃないと泣くそうです。』ゆぅて納得させんねで?イードイード遠慮深そうやからな、あのコは。」 「まぁ3年生は引退してるからなぁ…来てたらゆぅわ。イードイードは来てるから、今日も来ると思う。」 「…チョモ…イードイードって…誰のこと?」 ウチで待ち合わせして部活に行くことになっているので毎朝ウチに寄っているカイAが、私たちの会話に質問を投げかけた。 「イードイードやんか。知らん?士囲先輩。」 「士囲先輩かよっ!イードイードて…めっちゃ馴れ馴れしいやん…」 「馴れ馴れしいってナンやねん、『愛嬌』やないか。」 本人の前ではゆぅてねぇよ、…たぶん。イードにおーてプログラム見せてもーたで、って言ったのが本人に聞こえてたら仕方ないけどね。 引退した先輩数名がまだ夏休みの部活に来るという。その中にチョモが関わりを持っていなかった先輩が居て、2年の先輩にこう言われたそうである。 「あの先輩に『ミゾ~』って呼び掛けてみ?オレ、最初は殴られたけど呼び続けてたら『ミゾ』って呼び捨てしても許してくれんねん。千徒も頑張って許可されろよ。」 それで早速、バトンか何かを渡しながらトライしたそうである。 「はい、ミゾ。」 まさしく、馴れ馴れしい。「最初が肝心」とはいうが、慣れてきてから呼び捨てしろよ。引退しちゃってるから慣れるほどの時間はないとの判断からか、チョモは行動を短縮したようである。するとミゾ先輩が、 「千徒…オマエ、おもろいな…。」 ゆぅて、初回にして呼び捨ての許可を与えたそうである。練習中、面識のあったキム先輩とミゾ先輩の二人が居るトコロでチョモは、さもキム先輩に話し掛けている風を装い、 「あの~コレって、ソレがドウでアレなんですかねぇ…ミゾ?」 とミゾの不意を突いた。 「えっ?!ミゾ?!オレぢゃなくて?!」 と、すっかり自分との会話だと思っていたキム先輩は突っ込んだそうだ。 「うん、ミゾ。」 ときっぱりチョモが答えるとミゾ先輩は、 「な?コイツ、おもろいやろ??」 とすっかり「ミゾ」と呼ばれることへの制裁意欲を失くしていたらしい。 「なぁ~まうぅ~、チョモにスパイク、買ってあげようやぁ~。」 「買ってあげない。しつこいなぁ…今ぢゃないって、ゆってんぢゃん。」 「オレ、もうパチンコやめるからやぁ~…な?」 「今までパチンコにつぎ込んだお金をチャラに出来たら買ってあげぇや。350万ほどございます。当分ムリぢゃない?…やるなぁ、チョモ。アンタが走るだけでむーちんのビョーキが治ったで。ギャンブラーがトレーナーになりよった。スポンサーにまでなるってか。はよチョモのトレーニングに行ってきぃな、あ・水分はこまめにとりや?水筒、もって行き。」 「え~~~~~?!もっと軽いの持って行くから。途中でスポーツドリング、買うやんな?チョモぉ?」 「う…うーん…」 「水でよろしい。水筒もってけチョモ。用意しろ、チョモ。」 ネットで憧れのスパイクを吟味していたチョモは、スポンサーむーちんに寄っていってはスパイクの性能を語り、催眠術をかけたようである。残念だがチョモ、脳の配線がイカれてる私にはその催眠術はキかない。だから資産運用の活用術を教えてやろう。オマエのその「愛嬌」という貯金を今こそ引き出して使え。 「ミゾ、足のサイズなんぼ?」 と訊いてミゾのスパイクも譲り受けたらどうだろう。マミィのおもてなしを告げると「え…そんなん…いいよいいよ…」と案の定、遠慮していたイードもミゾと一緒にならカキ氷を食べに来るんぢゃねぇか?アハタルトも焼いておこう。「じゃ~オレ行こっかな~っ」とオマエには何の礼をする義理もねぇのにおやつパーチーに乗り気だったカスガセンパイもついでだからお釣りで買っておくか。でもスパイクばっかり3足もいらねぇからなぁ…カスガセンパイは背ぇが高かったな。こう言っておけ。 「カスガセンパイ、なんか体操服小さくないスか?そろそろ買い替えます?んじゃ、小さくなったヤツは要りませんよね?」 みんな、ありがとう。下痢するほど食っていきな、カキ氷。
by yoyo4697ru980gw
| 2009-08-08 15:16
| +YOU WIN!!+
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