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失敗から学ぶことは多いと言うが、失敗しないで済むならずっと失敗しないに越したことはない。と、かつてウチのオカンは言っていた。なんてオメデタイひとなんだ…と感じたのを覚えている。あまり早くに失敗を経験すれば失敗することばっかり先に考えてバネになんて出来無さそうだし、かといって遅過ぎても挫折感のほうが大きくて立ち直る気力が振り絞れない気もする。失敗にだってタイミングが必要だな。
さて、チョモは陸上でたった今バッチリなタイミングで失敗中である。失敗をバネにグングン成長し、成長してはまた失敗する。市内のルートン(試合)で負けの勲章2位になり、1位であった同じアレ中のキディにこれでもかこれでもかと喰らいついては「今日キティに勝ったっ!!3時間前にキティの足にソフトボールが当たってて。」という強運で地味に勝つ。キディに何かしらのアクシデントがあれば勝てるというトコロまでその差を縮めたものの、詰めが甘い。通信ルートンではゴールの手前に白線があり、そこをゴールと間違えて失速。またまた詰めが甘い。「ゴール、間違えんなよ?」と言われて挑んだ阪神ルートンの低学年リレーでは、近畿ルートンにも行けるタイムが出せるんでねぇかという4人で予選ダントツ1位、県大会出場は確実、大会新が狙えるんぢゃないかとの期待を裏切って、コール後の紙を出し忘れていて気付いた時には2分過ぎ…失格。詰めが…甘い。もう低学年リレーの県大会出場権はこれにて消えたそうな。 「県Tがもらえんねん。県大会に行けるひとにはな?先生が『兵庫』って書いてるTシャツをプレゼントしてくれんねん。絶対欲しい。低リで確実に県、行くけどな~♪」 とタイムで安心し切っていたチョモであったが、落とし穴はフライングとかバトンパスとかにあったんぢゃナイんだよね、申告漏れ。一番ヤっちゃイケナイこと、でも意外にありがち。 残す県大会への切符は、一年男子100mのみ。決勝で6位以内に入らねばならぬ。13秒台ではアウトだろうな。阪神ルートンが一番キワドイ試合である。市内ルートンは勝つのが目に見えている試合で通信ルートンは負けるのが目に見えている試合、決勝が接戦となるのが阪神ルートンなのだ。一年生男子は試合当日までタイムが伸びている可能性が十分にあるため、申込記録が自己新とは限らない。現にチョモなんて、前の通信ルートンの失速100mで申込記録は13"04。「失速してフラット」くらいじゃないと、県大会には進めない。詰めの甘さが出てしまってはもうオシマイ。一週間後の県大会出場をかけた阪神ルートン、泣いても笑っても最後のチャンスである。コール漏れで失った県への挑戦を自力でトりに行かねばもうアトが無い。 予選ですでにチョモは一位二位を争うおチビちゃん具合である。 不憫だ…DNA的にチョモは大きくなりそうもナイからな…私の兄弟のDNAが作用して伸びたとしても彼ら中学では伸び悩んでたみたいだし…。でも大丈夫だチョモ、普段は努力している姿が「頑張っているように見えない」と真逆の評価につながることが多いが、小さいってダケで「ひとより頑張ってる感」ってのは伝わるのだ、走りってのはね。まぁ、短距離よりは長距離、ことさらフルマラソンなんかだとより一層、伝わるんだけどね。その体格で「頑張ってる感」を出してイこ~っ!! 決勝本番寸前まで「悪いなぁキディ…僕、勝っちゃうけどゴメンな~」「あ、ほんでキディごめんな。僕、勝つけど。」「おいキディ起きろよっアップすんでっ、おい起きろって、僕、勝つけど。」と、しつこく大口を叩いていたチョモであるが、競技場に入ったら真剣勝負に出たらしい。 「試合ではライバルやからな、一切キディとは口きかへん。」と、レーンが隣同士であっても真横に座っても中学が一緒でも個人戦。ま、打倒キディと燃えている一方的なむーちんチョモ親子に、キディはいつだって涼しい顔をしているんだけどね。キディ、クーリッシュ。だってキディは予選でスタートつまづいたのに、いつものタイムを維持出来た実力を持つ。 決勝では一段とおチビちゃん度が増したチョモ。ちっせ。 でも大丈夫だチョモ、頑張ってる感も増すハズだから。 接戦、接戦。ほぼ横一列で進む決勝に、私の隣で観戦していた知らないおじーちゃんが「おっほーーーっっ!!」という雄叫びをあげた。 1位から4位までは0"01の差である。チョモはまたもや負の勲章4位でキディに表彰台を奪われた。 「うわぁあぁぁああぁぁぁ!!キディに勝った、おもたのにぃいぃぃいぃいいぃいい!!」 2位・4位・7位、コレだけはアカン順位やとむーちんが肩を落とす。2位はアレだね「敗れてもらう銀メダル」4位は「負けて踏まれぬ表彰台」7位は「取るに足らないブービー賞」どれもこれも、負の勲章である。 表彰台を踏み外したチョモであるが、県ルートンへの切符は持ち帰った。 準決勝に進めたらええほうのタイムであるチョモのこの一年間は失敗タイミングとして活用し、大いに励むことであろう。 「リンゲンな?これええスパイクやで、ホンマは2万円やけどキディ、1万でどう?とかゆーてキディには商売すんねけどな?僕には『部室に余ってるスパイクあるけど、履いてみるか?』やねん…なんでやろうなぁ…期待されてナイんかなぁ…やっぱ…」 「千徒はスパイクに1万が出せる!ちゅう期待はしてへんやろ。ウチが就学援助の申請したん、リンゲン知っとる。」 「えっ?!リンゲンも知ってんのっ?!」 「リンゲンに限らず学校中の先生が知っとるわい。学校が仲介しとんや、教育委員会かどっかから認定が来て担任から封筒もらうやろ?アンタ、学校名が入った封筒もーたやろ?『大事な書類やから』とかナンとか言ってもーたハズやで。あの封筒は、低所得者限定やから、父親が年齢的に役職があるような生徒は、もらうことはありません。」 「なーーーーにぃーーーーー?!それでか、リンゲン…。知っとんか…。」 「商売したくても、ウチに金無いのはお見通しや。」 「じゃぁ、どうしたらスパイク買ってくれんね~んっ?」 「スパイクのせいにすんなよ、ホンマに力があるヤツは裸足で走ってもちゃんと早い。」 弘法筆を選ばすってゆぅてな、弘法ほどのひとともなりゃぁ筆の選り好みなんてしないんだよ。が、実際は弘法さんは筆にめちゃめちゃこだわったひとである。弘法さんともなりゃぁ筆の目利きにだって長けている。用途別に筆を使い分けたほど『筆』という道具を知っていた。では仮に、弘法さんがどっかの辺鄙な場所に居たとしよう、そこで字を書く機会があったとしよう、村人が用意したのは半分ネズミが齧ったような粗末な筆一本しかない。弘法さんは「ヤだヤだ、写経用の筆ぢゃなきゃ書かないもんっ、じゃないとイイ字は書けなんもんねー」とダダを捏ねるだろうか?否、弘法大師空海ほどの能書家ならば一本だけある村の筆をつかって「さすが弘法」と言わしめる写経をすることだろう。この諺の言わんとするトコはソコなんだよね。 「まずはキディに毎回、確実に勝つことやね。その上でどんなコンディションでもタイムが維持できたら、考えんこともないかな…まだソコすらイってないやん。ゆぅたやろ?するべき投資はもうしてる、褒美を与えるような陸上をやらすつもりはない。」 風がドーノやスパイクがドーノゆぅてるウチは、まだ小粒。実力のある選手はどんな悪条件でもそれなりの結果が出せるものなのだ。「貧乏」や「チビ」やという条件でブレるような走りなら、やり遂げるまでに何度もブレる。今、スパイク代の2万円が無いのが、と問われればハッキリ「ある」よ。だた、買うのに「今」ぢゃないと思うだけ。 金にモノいわせてのし上がった時、それって「成り上り」って言うんだよね。「今こそ必要」て時にしか金を出す気はないから、貧乏出身を大いに誇って「叩き上げ」でイってくれるかな。下積みからコツコツとやって苦労して一人前となってくれ。ほんとうに物事に巧みな人は道具・材料などに文句を言わず、どんなものででもうまくやり遂げるという意味で「弘法筆を選ばず」を引用した次第である。もちろん自慢したりほめるときに使う諺でもあるが、チョモの言動でおわかりであろう、道具にうるさい人をたしなめ皮肉をいうときに使うほうとして、私は引っ張ってきた。 スパイクや風やに文句なんか言ってないでうまくやり遂げる力をつけな。 この精神で金を使わずに練習に練習を積んで記録を出す方法を「空海的叩き上げトレーニング法」と呼ぶことにしよう。 覚えにくいからカンタンに以下のように表現してもよい。 「つべこべゆぅな」
by yoyo4697ru980gw
| 2009-07-21 17:49
| +in much guy+
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