どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

ついに

我が小学校には「ことば科」という授業がある。作文を作ったり、俳句を詠んだりと文章表現法やワビサビを学んでいるらしい。それで、高学年になったイチャ(伊茶右衛門という呼び名が長すぎるのでイチャに短縮)はことば科で、ニュースをでっち上げている。それはファイルされ、ちょっとした新聞になっている。常に新聞一面の衝撃ニュースみたいな出来事をこさえて、イチャの世界では、新種の動物が発見されたり、原因不明の出火、規模は小さいのに被害の大きい地震などで、大変なことになっているのだ。その「ことば科」のファイルがテーブルの上にあったので、ナキヒーが盗み読みをしていた。

「イチャは…変なことばっか作って…ほんまにもう…」

と呆れていたが、次のページの衝撃ニュースでその呆れ具合は頂点に達したようである。

「『ついに宇宙人あらわる!』   …待っとったんかぃ…」

11年、待ちに待った宇宙人、ついに現れました。

ここ数年くらいはTVもたいして取り上げなかった宇宙人、満を持して登場です。
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# by yoyo4697ru980gw | 2008-01-27 12:35 | +cool down run+ | Comments(0)

雪国のよに

職場の横幅の長い門を左に抜けるとバス停であった。

ちょっとこさ離れてるけども。まぁ、ちょっとこさ離れてるゆぅても20メートルもは離れていないと思う。でも、ちょっとこさは、離れてる。門が…でっかいから…大型ダンプが余裕で並進して入れるから…それを思えば幅7,8メートルとか10…メートルとか、あるのかな。その門の右端を出て私は右に曲がるのが帰宅ルートで、左端を出て左に曲がるとすぐにバス停がある。

私は某日、仕事中にテイクアウト品をお客様に渡した後で、ソースを入れ忘れたことに気付き「今追いかけたら間に合うかも!」とシャツ一枚で裏口からソースを持って屋外へ走り出た。店内にずっと居たので気付かなかったが、外は雪がチラついていた。うぉおぉぉぉさみぃいいぃぃいい!!と出た瞬間に思ったけれど、トンカツをソースなしで食べさすなんてこりゃ我が喫茶店の沽券にかかわると思い我慢して「真っ直ぐか?それとも右か??えぇい、左だっ!!」と左の道を、青年目がけて猛ダッシュした。屈強な男たちでさえコートを着込んで歩いているってのに私はシャツ一枚で、しかも腕まくりまでして雪の中を走っているのだ。ソースを届けるために。メロスに匹敵するほど、目的のはっきりした走りをみせた。しかし甲斐もなく、私がソースなしトンカツを手渡した青年の姿はどこにも無く、あるのは私の左手の中のソースのみ。私は走った。そして裏口から店内に入りオーナーに告げた。
「三日…三日だけ待ってください…」
違う違う。
「間に合いませんでした…ソース…」
がっくし。
オーナーが、仕方がないわ…今度来られた時に謝りましょう…と言わはった直後、青年は走ってやってきた。友人との約束を果たすために。ちがうちがう。
私は、青年の顔を見るなり、有無を言わさず、
「ソースですよねっ?!す、すいません!ごめんなさいね、すんません!」
と謝った。青年は、あまりの私の勢いに負けたのか小さく頷くばかりで、ソースを渡すとまた走って行った。

我が喫茶店で、オーナーが何をやっちゃいけないと言わはるか、とゆぅと「お客様に二度手間をかけさすこと」である。我が喫茶店はセルフ方式になっていて、お客様の食事が出来上がると番号札を呼び、取りに来ていただく。そして、返却口に返却していただく。時々、食事と飲み物が同時に出来上がらない時があり、その時は飲み物が出来たら、お客様を呼ぶのではなく私がホールに出てお客様まで届けるのである。取りに来ていただくのは一度きり。だから、オーナーは食事と飲み物が同時に出来上がることに大変厳しいし、お客様をお待たせすることがあれば、その原因を直ちに追究し、即、改善する。だから私が一番落ち込むミスというのが、この時起こした類のミスである。人間やから間違うことはある、とオーナーはおっしゃるが、このミスは我が喫茶店の大々的なミスなのである。店内で飲食されているお客様でなく、テイクアウトされたお客様に、わざわざ走ってソースを取りに「来させた」のであるからして、私の非はかなりの罪である。

立ち直りの早い私が素早く気持を切り替え一人で店番をしていると、常連のお客さんがいらして、特別メニューをおしゃった。
「あ~すんません、今ウチのメインシェフがおらんもんで…私、まだソレ作れないんですぅ~」
と返事をしたら、
「え~?作れないのぉ~??結構、長いでしょぉ~??まだ教えてもらえへんのぉ~??」
と、言わはった。常連さんは思いっきり冗談だったけれど、
「はい…かれこれ…3年ですねぇ…まだまだできんことばっかですねん…」
と返事をしながら、私にはイタいミスが蘇ってきた。あぁ…私、3年も居てまだ初歩的なミスするんだ…。がっくし。

その日私は肩を落として自転車に跨り、門の右側を出た。目の前の道路を横断するのに車の往来の途切れるのを待つも、なかなか車が途切れない。右から来る車がなくなったので、左を確認すると、バス停のベンチにひとりの男性がバスを待っていられた。私は、その男性から目が離されなくなった。

この世の人とは思えない、素晴らしい姿勢でベンチに腰掛けてらっしゃるのだ。
「おじさん」と呼ぶには年嵩があり「おじぃさん」と呼ぶにはちょいと足らないような年齢に見える男性で、華奢である。先述の通り、門の右端から出た私と、左側にあるバス停に腰掛けている男性には、ちょっとばかしの距離があった。にもかかわらず私には、その男性の特徴を瞬時のうちに認識することが出来た。それほどまでに、魅力的な男性だったのである。
紫とも灰色とも言い表せないなんとも粋な色合いの縮緬らしき着物を着慣れた感じで召しておられ、同色のフェルトの中折れ帽を被り、ステッキと呼ぶに相応しい素敵な杖を爪先の傍に突いている。足には白い足袋、光ってはいない金色の草履。
まるで明治の文豪がそこにいるかのような出で立ちという外見にも惹かれるのであるが、何がどうって、人間業とは思えないほど背筋がピンと伸びているのである。ピンどころの騒ぎではない、もう「ピンピンピピピピン」に真っ直ぐ伸びているのだ。ベンチには浅く腰掛けておられ、そのベンチと男性はまさに「垂直」。頭のテッペンまで真一直線。私が見ている間中、その姿勢は崩れない、崩れない。きっとバス来ても崩れない。っはぁ~っ、崩れない。私は、見とれた。そうしたらその男性が、じわわわわ~んとこちらを向いたのである。私が見ている気配を察してか振り向いたのであると思われたが、姿勢素晴らしきその男性の振り向きっぷりといったら、「ふっ」と振り向くとか「ぴっ」と振り向くとか「ぺっ」と振り向くとか、そんなんちゃう。じわじわじわわわ~ん、とゆっくりと、しかしおそろしくなほなほに、振り向くのである。そして男性は微動だにせずこちらを向いたまま決して背筋は曲がらず、尊き眼差しで私を見据えた。「目が合う」というような見方ではなくて、感情やらを一切感じることがない「見据える」というような見方であった。もう少し距離が近かったなら「素敵な着物をお召しですね」かなんかナンパ的なことを言い言い、もっと見とれるチャンスもあろうが、この距離ではそれも適わない。私は急に自分自身が恥ずかしくなり、車が途切れたのをこれチャンスとそそくさとその場を後にした。
そして遠く及ばないだろうが、私もあの紳士のように背筋を真一直線に伸ばしておれるような人生を歩むべきであると、心底思った。家に着くまでの7分間、私は一文字のハンドルを握りながら懸命に背筋を伸ばした。そして、それが並大抵のことではないことを知った。
自転車のペダルを踏みこたえて腰を上げた途端、さあと音を立てて梨状筋が坐骨神経のなかへ流れ落ちるようであった。
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# by yoyo4697ru980gw | 2008-01-27 00:38 | +ミルニング+ | Comments(0)

賄賂から墓場まで

はうはず氏からの賄賂の中に入っていたもので、見逃すことの出来ないアイテムをひとつ選べと言われたら、そんなこと言う人ひとりもいないが『目のリフレッシュメガネ』と言いたい。一日3分かけるだけでピンホール原理で目をリフレッシュ出来るのだ。私はこのパッケージに釘付けになった。そして凝視した。だからそのことひとつをとっても、私には目のリフレッシュが必要であり、これを見逃さないというちゃんとした理由になるのだ。パッケージの坊やも「ゲームのあとはこれだね!」と言っている。私は「ネタにするならこれだね!」という気分だ。パッケージのゲームに夢中になる坊やはとても真剣である。そしていらってるゲームは私の予想ではスーパーファミコンだ。なつかしめ。私はゲームにすぐに飽きてしまう性格だ。たいがい何かに飽きてとかヒマを持て余してゲームをするのだろうに、宿題に飽きてゲームを始めた伊茶右衛門がゲームをしているのを見ていて「ちょっとやらして。」と掃除の手を止めてまで寄せてもらう。平均して2分前後で飽きる。ゲームを始めて30秒後くらいに何かとんでもなくおもしろいことが起きてくれない限り、続いたためしがない。だから、私がゲームのあとにこれをやると、ゲームをやっている時間よりもリフレッシュ時間のほうが長いということになる。

では、その気になる「リフレッシュ方法」を学ぼう。
①正面にあるものに焦点を合わせ、近くのもの、遠くのものを交互に見てください。
②次に左を見ます。
③次に右を見ます。
④上を見ます。
⑤下を見ます。
この目の体操を3分間くりかえします。

私とていい大人だ。「かけるだけ!」が本当に「かけるだけ」じゃなかったからと言って文句は言うまい。黙って3分間、目の体操を行おうじゃないか。
私が通った中学校は、自然が豊富で教職員用駐車場に枠がない、まぁくだけて言うとドドドド田舎の中学校であったが、『眼の週間』という特別な週間があり、清掃終了後、全校生徒が各階の廊下に一列に並び、グランドの方角を向いて「顔の前に人差し指を立てて、指を見てください」という放送に従い指を見、「今度は遠くの山を見てください」との指示に従い山を見た。「指を見てください」「山を見てください」「指を見てください」。指と山の二つが揃うその当時、既に週休二日制が隔週で試行されていた。平日を7限授業とかにしてまで土曜に休みを入れるという無理からな週休二日制度は、結局トータル勉強時間に変化はなかったのにも関わらず、新体制の幕開けを感じさせた。詰め込んじゃダメ~とかいろいろとゆとりを持たせる方向で進んでいた「現代教育を改善しましょう大作戦」中、その科白を言ったのは放送委員の私であったが、私は同じく放送委員のナカモリに、マイクの音量をオフにしてボゾっと訊ねた。
「ねぇ、ナカモリ…。遠くの山を見てください、ゆぅて山があるっていう、この環境で育ってる私たちにさぁ、目の体操って必要と思う?」
裸眼では何一つ見えない、学年トップ成績のナカモリは返事をした。
「…この環境は私たちに目の体操を強いてるね。どこを向いても山か川。」
「毎日やってんのに…まだやるか…。」
「いんじゃない?たかが3分だけど、清掃時間が短くなるし。…でも、目の体操の3分て長くない?」
「長い。」
待たされている時とエクササイズの「3分間」て長くね?

ちゅ~わけで、長い3分間の目の体操をすべく、リフレッシュメガネかけてみた。
私の気分はもうすっかり大門である。
ニヒルな笑いを浮かべ、ホシを見据えた。

「おまいらとデカやれてよかった…」

そんな心持ちで撮った写真をチクリンで開いたら、どうゆうわけか林家三平になっていた。
なして「あいつは、化けるよ。」になったかなぁ。(スライドショー参照)


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# by yoyo4697ru980gw | 2008-01-26 13:47 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(1)
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第9回エッセイ・ブログ大賞
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