体内時計の危機   

2008年 02月 24日
私の体内時計がはやまっとる。春眠暁を覚えん。雪がチラついとるゆぅのに既に私の身体は春を迎えた。ねむぅてねむぅてしゃ~あらへん。すっかり春、春。起きられないのよぉ~てハナシでなくて、起きた瞬間もう眠い。それなりゃ眠っとりゃええでがんしょ、と、事はそんな簡単な問題ではないのである。眠るという行為には体力が必要であり、ずっと眠っていられるほどの体力が三十路の体にはないのであるからして、重大な問題となっているのであるこの春時刻の到来が。
いかんよ、いかんよ、起きたそばからもう眠いんはいかんよ、危ねぇよ。
とにかくとにかく眠いので、隙あらば「チョイ寝」といった状態なのであるが、この「チョイ寝」は三十路のカラダから恐ろしく体力と正常な思考を奪うようである。

起床時間である6時半に起きる。もう眠い。それを隠して新聞を取りにゆく。玄関をチロと開けてサッと取れば済むのであるが、なんしか眠いよぉ眠いよぉ、と思っているもんで、新聞を取らずに玄関からパジャマのみで出て行ってしまうのだ。目の前の駐車場に停めてある自分の車を通り越して、ハタと我に返る。わしゃ、どこぞへ行くぞなもし。ぅおおお~ちゃうちゃう~、新聞やんけ新聞やんけ、新聞取るだけやんけ~。私は、あまりの眠たさに、他人の家の新聞を取りに行くところだったぞな、もし。でもセーフ。まだセーフ。
そして、コーヒーを入れて世帯主むーちんを起こす。むーちんは基本的に朝ごはんを食べないひとであるから、コーヒーを入れたら私はただただ眠いことをひた隠しにすることに努める。努めているのに、何故かバレる。私はさも自分の意識がはっきりしているかのように、じーっとむーちんを見つめ、「今日の帰りはおそぉおますけ?」と努めてハッキリ質問するのだが、むーちんの返事は「…なに?」である。「なに?…て言われても…遅いか遅くないか、て訊いてるやん…こっちこそ『なに?』やしけ。」そう反抗すると、むーちんはこう言う。「眠たいんやったら、もっかい眠れば?」は?な~にをゆぅてはんねやぁ~?あたしゃぁ~これっぽっちもねむぅおまへんえ~っ!と訴えて、しっかりと目を開けている。すると、新聞を読んでいたむーちんには、しかるべき時間がやってき、彼はしかるべき着替えをし、いつものように家を出て行こうとした。だから「いってらっさいね~」と、声を掛けて手を振った。私は完璧に眠いことを隠し切ったわけであるが、帰宅後むーちんは私に言うのだ。
「まぅ、朝起きられへんねやったら夜更かしやめれば?」
「へ?なんで?今日、6時半に起きたやん。」
「ほっとんど、眠っとったわいっ。」
むーちんによる説明で、私は朝の自分の行動を教えられた。

まず、6時半に起きたと思った私は、目覚ましを止めて起きたのであるが、私は鳴ってもいない目覚ましを止めていたそうだ。パソコンの横にある目覚ましが鳴っていたが、私はベッドの横の目覚ましを叩いていた、というのがむーちんの証言である。
…思い出した。止めても止めても鳴り止まないので、起きたのだった。時計が壊れた壊れたおもてベッド横の時計をしきりに叩いたことを思い出した。どやったら止まるんだ~っ!!とバンバン叩いてたら、どうも音が違うトコロから聞こえてくるので、「こっちかよっ!」とパソコン横の目覚ましを止めたんだった、そういえば。そして、むーちんの証言によれば、ベッド横の目覚ましを叩いては眠り、叩いては眠り、とその行動を何回か繰り返していたそうである。身に覚えがないが。
ハッと気が付いて新聞を取って部屋に戻ったと私が思っていた、朝の新聞取りの一件であるが、あれは私は起きてすぐの行動だと思っていた。むーちんの証言によると、私はしばらく座っていて突如立ち上がり玄関に向かったそうである。しばらく座っている間に「チョイ寝」をしたと思われる。起きとったんかいっむーちん。そうとも知らず私はむーちんを「起こしてやったぜ」とおもてたことになる。なんちゅ~こっちゃ。コーヒー飲みながら新聞読んでたむーちんが、私に話しかけたけれど、目を開けたまま眠っているのであろう、と推測したそうだ。いきなり「ひょ~ろきゃ~りおろろろろけぇ?」と私が話し掛けてきたのでその推測は断定に変わった。私は「今日の帰りはおそぉおますけ?」とハッキリ言ったのだが、どうも「チョイ寝」効果でロレツが回っていなかったようである。むーちんの「…なに?」は『なんて言った?』の意味だったと思われる。それ以降も私は目を開けたまま「チョイ寝」を謀り、な~に言ってんだかわからねぇ反抗をし、全く説得力のない言い回しで「全然、眠くない」と訴えたそうな。しまいにゃ、出勤しようとするむーちんに「行くのぉ?」と言い、おいでおいでと手首をブラブラさしたらしいぞ。ちゃうちゃうちゃう、私は「行ってらっしゃい」と言い「手を振った」んだよっ。引き止めたんじゃねぇ、見送ったんだっつーの。
キケンだ。このままいつまで眠いことを隠せるか。もうバレているが、どんげかせんといかんっ!こうもやってる事と伝わってる事が違うのはキケンである。

そこでだ、私は考えた。「眠い」ということを思うから、「いやぁ~んねむぅ~い」となるわけで「アカンやんアカンやん眠ったらアカンやん」という気持ちが起こり、ついには起きてらんなくなるわけだ。つーことは、だ。両手広げて「さぁ、お眠り。」と、ド~ンと構えとったらやねぇ、「べつにぃ~とくに眠くないみ~た~い~なぁ?」てことに、なるかもしんないね。コレ、試す価値あるね。

んで、実行したわけ。
ひどいね。
ことごとく眠ったね。
チラとも起きひんで、チラとも。
[PR]

# by yoyo4697ru980gw | 2008-02-24 00:54 | +ミルニング+ | Comments(2)

ウィーン少年合掌談   

2008年 02月 22日
ナキヒー生まれて初めての歯医者屋。ウィーンと歯、削る。

書くと一行の簡単なことであるが、そうは問屋が卸さないのだ。だってナキヒーは場面寡黙症だから。会話をしないと本人が決めたら、絶対にしないのだ。そして、初めての場所に行ってそこで会話をしたことなんてただの一度だってないのである。初めての歯医者屋。するわけない、会話。4年も通っている学校ですら会話しないんだから。

知り合いの人が受付をやっている歯医者屋、兄のかかりつけ、公園の隣、予約した時間に行ったらすぐに治療、すみやかに帰れる、家からチャリンコで5分。こんだけ好条件が揃っていても、行くまでに二週間もかけた。どんだけかけんね~ん。歯に穴あいとるやないけぇ~。明らかにう歯やないか~い。ハラくくれや~。

「べつに行かないならそれでもいいけど、ほっといたら歯が大変なことになるで?そうなってからはもう、手遅れ。」と説得して行ったはいいが、着いたら、人間のはずのナキヒーが低性能のロボットになっていた。もはや誰の言葉をも理解する能力はない。

「歯医者は、初めてかな?」という医師の質問を100%無視。涙を流して200%完全無視。「はい、初めてです。」と、私が代返した。「機械は何も見たことない?知らん?」という医師の質問も無視。「何年生?」も無視していたら、医師は何回も「何年生?」と訊いた。ナキヒーは会話しないと決めたらしく、「何年生?」と訊く医師を無視して私を指さした。私が答える、という意思表示である。それを見て医師は「一年生?幼稚園のもっともっと小さい子だって出来るんやから、一年生やったら、出来るで。」と励ましてくれた。「…四年生です。」私は小さく答えるのだった。

口を開けて、と言っても開けないナキヒーに医師は、機械の説明から始めた。最初のバキュームの説明で既にアウトである。一生、口、開けないな、こりゃ。仕方がないので医師は、いっぱいいっぱいまで我慢して、もうダメと思ったら左手をあげる、そうしたらすぐにやめるから。と提案した。そうやって治そう、それでいい?ナキヒーはこれを承諾。斯くして治療は開始された。ようやく開けた口の中にウィーンという音を出しながら機械が入り、ガガガと表面を削り始めた途端、ナキヒーは左手を高く上げた。…はやっ。あまりの素早さに、医師はすぐにやめられないほどだった。
「もうちょっと、頑張ろうか…」
医師もあきれるほどのナキヒーの頑張り度合。ものの1秒で我慢終了。
おそろしく時間をかけてう歯の治療が終わり、医師は言った。
「もうこれで次に来た時は、出来るもんな?もう、大丈夫やんな?」
その言葉を、ナキヒーはやはり完全に無視していた。…ここに来るまでに二週間かかってるなんてまさか思うまい…ウィーンと削り始めての我慢はたった1秒だったかもしんないけど、ナキヒーにしてみたら14日間と1秒我慢していたんである。上等、上等。

この我慢を褒め称えて、帰るときに「よく頑張った!」ゆぅて受付で、チョコレートやらアメやらのあま~いおやつのご褒美をしこたまくれたら、繁盛するよなぁ歯医者屋さん。虫歯になってすぐにまた治療せなアカンから慣れるん早いやろうし。どうすか、チョコレートのご褒美、用意してみませんか、歯医者屋さん。
[PR]

# by yoyo4697ru980gw | 2008-02-22 18:14 | +ミルニング+ | Comments(2)

ボーズめく~り   

2008年 02月 21日
最近、頭に毛穴のない箇所が出来てその部分に頭髪が生えていない、つまり端的に申しまして「ハゲ」という症状におきまして、それを気に病んで深く悩みぬいておられるかたは、絶対に以下の文章を読まないでください。

ナキヒーは円形脱毛というのをかれこれ7年くらい患っていて、もう自分が「若ハゲ」であること自体に自覚がないが、健康そのものであり「ハゲ~ハゲ~」とナキヒーをおちょくっていたイチャが今年、若ハゲデビューをした。絶好調。これは隔世遺伝というやつやもしらぬ。我が父は、我が子たちが家出をしたり警察のお世話になったりということで心労を重ね、一時的に大部分ハゲていた。ココロの健康って髪で測れるねんな…と言ったら、オ~マ~エ~が原因じゃっ!と殴られた。とにかく、ストレス性のものなのだろうね、円形脱毛というやつは。そして我が血統の男衆ったら、精神的にモロい。あ、あ、殴られる…もとい、ナイーヴ?繊細な?神経が?精神的に細やか?ちぃせぇ?…あはぁ~…もう殴られようっと。
外見を気にするようになってきたイチャは、この「若ハゲ」を、髪を掻き分けその箇所を鏡で確認しては「やっぱ…ハゲてるように見える。」と言っている。ハゲてるようにみえる、じゃねぇだぁでぇ~?現実を直視しなはれ。ちみ、ハゲあがっとるだぁ~でぇ~。そうなる前に何か手を打ったらよかったかもしんないくらい、ハゲとるね。客観的に見て、ズバリ、ハゲでおいでだな。掻き分けて バッチリ出てくる ミステリーサークル。

「ハゲるほど悩んでるんなら、力になるで?」
と私は若ハゲブラザーズに告げた。
「皆の衆~っ!ハゲ引きしようぜぃ!」

ちょいと前に、イッスィに小倉百人一首を借りていて、それ下の句が3枚足りなくて、でも気にしないの、やりたいのは『ボウズめくり』だで。読み札に描いてあるその歌を詠んだひとの容姿で遊ぶ『ボウズめくり』。ハゲを引いたらイヤなことが起こり、姫を引いたらええことが起こる。一番イヤなことが起こるのは「隠れハゲ」を引いたときである。蝉丸というハゲがいて、その蝉丸が堂々とハゲを楽しんでいないのだ。帽子みたいなもんを被ってハゲであることに誇りをもっていないのだ。いいか蝉丸、ハゲは、物事を深く考えるがため気に病むがためそして物事に心を痛めるがため、起こる現象なのだ。自分の周りの出来事に関心を寄せず、諸行無常を気に病まず、誰かを想い心を痛めない者は、まず、ハゲない(…かな?)。とにかく、ハゲであるということは、あなたが人間味を帯びているという証なのである。誇るべき外見なのである。それをあなたが隠したがため、私はコツコツ集めた札を一挙に取られたやないか~いっ!もぉ~っ!!姫で取りかえそうと頑張ったのだが、蝉丸で勢いづいたハゲ軍団がどっと出てきて私から2枚3枚ぽっちの札を奪っていった。そして「ハゲはハゲの味方である」とでも言うが如く、全ての札は7年もの長きに渡りハゲとともに歩んできたナキヒーが最後の最後でかっさらっていった。私は『ボウズめくり』をすることで、我が家の若ハゲたちに「ハゲは楽しい。そんで、なんか底力があるよね~」てことをわかって欲しい限りだ。

「あ~楽しかったぁ~♪後半、盛り上がったなぁ~?またやろうな、ハゲ引き♪」
「…ボウズめくりやっちゅうねんっ」

ちぃせぇこと、気にすんなよ。
[PR]

# by yoyo4697ru980gw | 2008-02-21 23:41 | +in much guy+ | Comments(2)