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退会出来ないシリーズ⑬

あなたの贅沢度診断というのがあった。
名前を入力するとあなたの贅沢レベルを診断します!
と言う。

そうか。
んじゃ、贅沢度を診断してもらおうかな。

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貧乏神は
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通勤はしないな。
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ホームレスは

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自宅がないし。

嘘をおこきあそばすな。

そう、この世は嘘だらけ。

退会届を出せば退会届が受理される、と書いてあるけど退会出来ないこと丸1年。
よくぞ、退会届を出し続けたもんやで。
もう退会理由がなくなって、日常のヒトコマを書いてまーす。


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イヤホンをして、熱唱しているひとがたまにいる。
このひとにとってのイヤホンの意味とは何なのだろうと思う。
無意識に口ずさんでいるとは思えないほど熱唱しているから、歌っている自覚はあると思う。
部分的に口ずさんた感じでは決してない。
フルコーラス歌い切る勢いがあるから周りの目とかを気にするタイプではないのだろう。
にしては、イヤホンをしている。
イヤホンをして熱唱しているひとに出くわすと私は混乱する。
いやもうそれならいっそ伴奏と共にその熱唱をお届けして欲しい、と思う。
アカペラと思って聴くアカペラはいいのだ。
しかし、イヤホンから曲が流れててそれを歌ってるんだろうなァと想像出来る状況で聞こえてきているのが結果的にアカペラ、というのは混乱するぞ。
熱唱するなら音を漏らせ、イヤホンするなら熱唱はするな。

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私は出掛ける時にメガネをしていることが多い。
しかし、私の視力は1.2可。
とても良好で裸眼でもクリアに見えている。
パソコンをいらうのにパソコンメガネをかけていてそのまま出掛けることもあるし、日中の陽射しの強い時ならばサングラスをかけている。
夕方以降のとくに陽射しも強くない時に真っ黒いサングラスをするのも大仰だと思うので、グラスに色のついていないメガネをかける。
完全に伊達、私のメガネはブルーライトや紫外線から目を守るためのメガネなんである。
そんなこととはつゆ知らず、コンタクトショップのスタッフが、そろそろコンタクトレンズにしてはどうですかと言わんばかりに、私を早くからロックオンしてチラシを手渡しして来ようとするのだ。
もう雰囲気でわかる、私にだけ渡そうとしているのが。
あぁそうだろうとも、財力に確信の持てる年齢の私にこそ、そのチラシを渡したいのだろうとも。
しかし私はいらない、なぜなら視力が良いからだ。

私の視力がコンタクトを必要としていないのをご存知ないことは100歩譲っていいとして、ロックオンを私にして何がアカンのかをちょっと考えてみてほしい。私に限ったことではなく「私のような外見の」人間をロックオンすることの無意味さである。
私は40歳だ。
このトシで今メガネを掛けている、という状況を考えて欲しいのだ。
目が悪かったとしよう、そうでなかったとしてもそろそろ老眼鏡が必要になってくる年齢かもしれないこの40の女は、コンタクトのひとつ、試していないなんて思えないではないか。
私が学生の時からコンタクトレンズは存在していた。
いつから私は目が悪かったのかは知らないが、20年以上も前からコンタクトの存在を知っていてメガネからコンタクトにしようと思わないとは思えない。きっと試している。既に試しているが、今メガネなのだ。とすると、コンタクトにしない理由がもうハッキリしている。あるいはコンタクトは使っていて「今日はメガネ」というたまたまだ。
いろんな商品に喰いついてきたと思う。1dayタイプとか使い捨てとかね。それで「自分のコンタクト」ていう逸品に辿り着いてる、それが40のメガネ女。そして自分のコンタクトを簡単に変更しないのが40のメガネ女だ。視力の悪化を自覚しない限り40のメガネ女はコンタクトショップのチラシはいらない。それが、40のメガネ女だ。

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よく行くショッピングモールは庭だ。庭は庭なのだが方向音痴の私の庭は、箱庭なのだ。
食料品に医薬品、服も靴も駄菓子も本も、たいがいのモンがひとつの場所で揃うのでショッピングモールを利用しているひとは多いだろう。専門店のテナントが軒を連ね、ちょっとしたプレゼントからしっかりとした贈答品まで調達できるが、その全てのショップに行くかというと、自分が利用する店の種類なんて2~3あればいいところ。
それなので、2階のこのヘンにあるはずなのに…が、3階のことだったりなんかする。
2階でなかなか店が出てこないのでフロアガイドの冊子を広げ階が違ったかどうかの確認をしていたら「あのぅ~…すいませんが…」と声を掛けられた。
「100円ショプはどこにあるんでしょうか?」
「3階の一番向こうの端ですよ」
箱庭でもたまたま場所を知っていたから教えることが出来たけれど、普通に考えたらショップの場所がさっぱりわかんないひとがフロアガイドを見てるからね。人を、吟味して声をかけていただきたい。

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鮮魚売り場に行ったら私の知らないたたきが出てきた。
「ちょっと見て見て~サーモンのたたき、やって。今まであったんやろか?かつおとかまぐろはたたきで見るけどサーモンは今日はじめて気付いたわ」
「なんでもたたきゃぁいいと思いやがって」
いいや、まだこのスーパーでは3種類しかたたかれてない。
海ではどれほどの魚がたたかれるのを待っていることか。


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隠し味は大々的に公開されている。
カレーの隠し味におでんの隠し味にシチューの隠し味。
それらの味はメインの味の中に隠してあって表には出てこないので『隠し味』なのだろうが、ご家庭レベルの隠し味はこれぞポイントと強調しまくって公開されている。
シェフは『企業秘密です』と言って隠すが、シュフは『コレが決め手!』と言っては自ら言いふらす。
『隠れ家的小料理屋』はテレビで紹介され『実は…隠れファンです』と隠れているファンが名乗り出る。『隠れ肥満』が人間ドッグであぶり出され『隠れキリシタン』は踏み絵を踏まされる。
隠れたものはそっとしておくのがいい。
隠れている自覚があるのなら出てくるもんじゃない。
隠れていることをまずは隠せ。

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めざましテレビが「今日のわんこ」というコーナーをやっている。
テレビをさほど見ない私はこの「今日のわんこ」というフレーズだけを聞いて、わんこそばの記録更新を毎日中継しているのだと思っていた。随分と花巻・盛岡に特化したコーナーだなァと思っていたらそばじゃなくて犬だった。
「この『今日のわんこ』てさ『今日はにゃんこ』とかやったりするん?」
「さぁ?やらんのちゃう?わんこゆぅてんねから犬だけやろ」
「ペットは犬や猫だけじゃないのに、なんで犬しかやらへんの?」
「じゃぁ他に何あるんよ?」
「今日のカメ公」
「亀って少ないやろ…」
「今日のメダカ」
「いやぁ…少ない少ない」
数なのか?出演数の心配か?見分けがつくわけじゃあるまいし第1回目のメダカを30回目くらいで使い回しても私は構わない。
「今日のイグアナ」
「おらんやろ」
一時期は流行ってたけどな、イグアナ。
「んじゃ、今日のインコ」
「あ。インコなら…まぁまぁおりそうやな」
「その流れで、今日のオウム」
「ま・インコがいけるんなら、てカンジやな」
「オウムってたいがいおばちゃんが肩に乗せてなんかしゃべらしてるから、出るとなったらおばちゃん込みやけどな」
今日のわんこより今日の人間のほうが興味深いかもしんない。

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秋の初めにくまもんのキャラクターが描かれたリップを「コレあげるわ」と夫にもらった。くまもんグッズを何一つ買ったこともないのに急に一方的にもらった。スイカのかおりのリップなので旬が過ぎたため出血大サービス価格で店頭に並んでいたのをちょっと可愛かったから買った、という感じだったのだろう。
とくにリップが欲しいともくまもんが欲しいとも言った覚えはないが、職場で使うか~と思い、開封して唇に塗ってみてそりゃ驚いた。
スイカとは似ても似つかぬかおりが漂っていたのである。
いや、正確には香りはスイカっぽく漂ってはいる。想像上香って香らんこともないスイカフレグランスは嗅ぎ取れる。しかし唇に塗った途端、それは百貨店1Fのミックスフレグランスに早変わり。第一声「なんじゃこりゃ!」と私は殉職した、職種は事務だけど。
なぜだ。なぜスイカの香りがこうも百貨店の1Fになるんだ。
ハイブランドコスメが凌ぎを削り、あっちでメイク指導、こっちで基礎化粧品の試し塗り、そこで美白美容液の先行体感ここで新色口紅の発色テストむこうでハンドトリートメントあっこでボディケアプロモーション。
ひとつひとつは高貴な香りに包まれる癒しのコスメなんだろうけども、ギュっとひとつの場所に集めると混ざって混ざって相乗効果のキツいトコだけ出てる、それが百貨店の1F。
一人息子の晴れ舞台を見に来た一張羅のオカンみたいな匂いになっているのだ。愛情の裏付けなくしてはとても我慢出来たもんじゃない代物である。
乾燥した職場でスイカくまもんリップを塗るたび、普段は足を踏み入れる事のない百貨店に行った気になり、それはそれはとても優雅な気分でクレーム処理をしている。シャネルのルージュを重ね塗りしたような香りのこのクチで「大変申し訳ございません…おっしゃる通りです…はい…お手数をお掛け致しまして本当に申し訳ございませんでした…」と言っている。

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祖母の家の食卓のみずやの棚の一番下には大きなビンに入った個包装の海苔が鎮座ましましていた。夏休みの朝、なにげなくそのビンのフタを開けてみたら海苔がぎっしりと詰まっていた。ビンの胴体を裸足の足の裏で支え両手でフタをねじ開けるほどの大きなビンである。子供の手足を重労働に駆り出すほどのビンなのである。
これはイカンと思った。一袋取り出して試しに食べてみると案の定湿気っていた。小学3年生の夏である。
それから私は祖母の海苔をせっせと食べた。
食が細く米飯が嫌いだった私が海苔でご飯を黙々と食べるので祖母は「珍しいこともあるもんじゃ~まぅが白飯を食うとる~」と言った。
なかなか無くならないのでいとこやきょうだいたちにも海苔をすすめ、私は海苔リーダーの威厳を見せて誰よりも海苔を食べた。
朝も昼も夜もごはんで海苔を食べ、おやつにもそのままでイった。
「なくならないなぁ…」
これほどの大きなビンだとぜんぜん無くならない。
夏休みでは足りそうにないな、そう思っていた矢先、ラジオ体操が雨で中止になってだいぶ早めに同じ敷地内の祖母の家に向かい、台所に直結している勝手口から入って行くと、叔母が海苔のビンを開けて海苔を補充している現場に出くわした。
「あ…」
私は言葉を失った。あんなに頑張って減らしていた海苔が、まさか秘密裏に足されていたとは。
「あら、まぅさん。今日は早かったねぇ」
海苔を減らすために足繁く祖母の家に通い、祖母に「白飯を食べるようになったが偉い」と褒められる言葉も耳に入らないほど一心不乱に、好きでもない米飯を貪った日々。
私は大人になった今でも海苔を食べると「無くならないなぁ」という気持ちで食べる。実際には補充する人がいないので海苔は無くなるんだけど、なんとなく義務感にかられて海苔を食べ、無くなった暁には達成感を味わう。
誰も知らないが、私には『海苔を食べる』という行為に壮大なドラマがあるのだ。

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シャチハタの印鑑を100円ショップで買える苗字の人は、100円ショップで売っていない苗字の人がいかに1本のシャチハタを酷使しているかを知らない。インクが薄くなってきたら次のシャチハタを100円ショップで買えばいい、そんな恵まれた環境の苗字の人は、探しても探しても無い、惜しい苗字はあるのに無い、という苗字の人がいかにして持っているシャチハタを使える状態に維持し倒しているかを知らないのだ。

私が6年前に作ったシャチハタは訂正印もあるツインタイプで、訂正印のほうのキャップが丸い。印面にインクを直接1滴垂らしたら印鑑をしばらく立てておくのだが、キャップが丸くて立てておけないので、職場でシャチハタにインクを補充した時に、ガムテームを倒した円の中に立て掛け消しゴムをストッパーにして置いていたら、ガムテープを使おうとした普及している苗字の同僚たちが次々に「シャチハタのインクってそうやって補充するんや~」と言ってきて驚いた。
「インク補充しないんですか?」
「したことないよ」
「つかなくなるでしょ?」
「そしたら100均で新しいの買うやん」
「なぬ?」
「あ~千徒って苗字は売ってないか~。私はあんねん」
「私もある~」
「私でもあんで。珍しいほうやけど」
「私はありません。だからインク補充でやってます、ずっと。」
「千徒さん大変やな~。インクって専用のヤツが売ってんの?」
「売ってますよ、300円くらいで。いいですか、300円で10回以上補充できますからね、こっちのほうが100均で買うより得です。補充でいきましょうよ」
「補充してそうやってしばらく立てとかなアカンねやろ?時間どのくらいよ?」
「1滴垂らして2時間くらいですかね」
「すぐ使えへんやんめんどくさっ!買うわ」
その面倒臭いことを、これからもやる苗字で悪ぅございましたね。

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シラタキさん、という生保レディがいそうだ。出会ったことはないが。シラタキを買った、1キロ。縮れ麺みたいな白いこんにゃくのほう、しらたき1キロ。
下茹でのためにザルにあけたら、1キロのしらたきの中から、中途半端な結びしらたき風の「ギリギリしらたき」「見ようによってはしらたき」という物体が出現した。
結んだしらたきがほどけてきている、と表現するのが正解なのか、しらたきを結ぼうとして途中でやめた、と表現するのが正解なのか。
「したらき」と「結びしらたき」の製造ラインは、もしかして一緒なのか。じゃぁ、私は今後しらたきと結びしらたきのことを、どう受け止めたらいいのか誰か教えてくれ。

機械が結びしらたき主体で稼働しているとするなら、機械は結びしらたきマシン。最初からしらたきを結ぶ。ガンガン結ぶ。しらたきをしらたきのままにさそうなんて気はサラサラなく、とにかく結ぶ。長い長い結びしらたき用しらたきは長すぎる、このまましらたきとして売っては大変なくらい長い。その長い長いしらたきを機械がいい具合にシャーとやると、キャンディヘアーのようにポコポコと結ばれてゆく。最後の工程ではこのポコポコ結びしらたき連を単品結びしらたきに切り離すわけだがこの時に、機械の不具合で「結ばれなかった部分」というのが、短く切れた食べやすいしらたきになるのだ。しらたきが出来るのは結びしらたき作りの最後の工程。副産物ラストエンペラー。

一方、機械がしらたき主体で稼働しているとするなら、機械はしらたきマシン。長しらたきが出来たそばからカットカットカットの嵐。これでもかとカット。食べやすい長さにカットされたしらたきがレーンを流れていく時に、カットがうまくいかずひとくちで食べるには若干長いかな~くらいのちょい長しらたきが出来る。それらを集めて「結びしらたき部隊」へと送る。カットという単純作業は機械でも出来るが「結ぶ」なんてな高度な技術はひとの手によってでないと成し遂げられない。しらたき結んで35年の伊藤さんがテキパキとちょい長しらたきを一定量の束にしてレーンに流す。ベテランパートの三浦さんから新人アルバイトの本山さんまで総勢5名の先鋭部隊が一心不乱にしらたきを結ぶ。結びしらたきは職人の技術の結晶。職人技で今日もちょい長しらたきがせっせと結ばれているのである。

新人アルバイトの本山さんが叫ぶ「あ!!」
アルバイト教育係でもある伊藤さんがレーンの一番後ろの本山さんに、ちょっと背伸びをし首も伸ばして声をかける「どないしたん?」
「すいません…私…ギュって結んでるのに…ほどけてきたみたいで…」
と、本山さん。
このようなミスがあっても、しらたき結んで35年の伊藤さんは動じない。ちょい長しらたきを束にする手を休めることなく、レーン一番手前の三浦さんにそっと呼びかける、すぐ近くにいるから。
「三浦さん、ちょっと行って見てきたって。アンタの前の束、私が結んどくさかいに」
三浦さん、山本さん付近に到着。
「これ…こうなってしまって…どうしたらいいですか」
「ま、なんとなく結んでる感じがあるけどこれやったら『しらたき』のほうに入れといたら?運搬中に完全にほどけるやろ」

…後者か。
しらたき1キロの中から出て来た中途半端な結びしらたきもどきは、このラインの三浦さんの判断ということか。
しかし、三浦さんの読みは外れ、運搬中に完全にはほどけなかった。
しらたきの中から明らかに結びしらたきにしようとしていた形跡のある、出来そこない結びしらたきとも、絡み合ってまるで結んだかのようなしらたきとも言える新人アルバイト本山さんの作品が出てきたのである。
本山さん、よいお年を。

そして皆々様も
どうぞよいお年を。





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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-31 09:55 | +in the sky?+ | Comments(4)

ベネズエラ

「キャピタル、今ごろベネズエラやな」
「ベネズエラに何の用事があんの?キャピタル」
「だから~!キャピタルは毎年、年末年始は海外旅行に行くって決めてるの!」
「年末年始の海外旅行を1年でも我慢したらエアコン買えるのにな」
「それな」
ヒー坊の高校の数学教師キャピタルは32歳。
ヒー坊が1年生の時から何かと注目の先生で、とにかくおもしろい。

授業をしていて生徒からの反応が薄い時などに「みんな~!わからないところはバン・バンきーてね!」と言って、手で拳銃を作り『バン・バン』で手拳銃を発砲するのであるが、凡人とキャピタルが違うトコロは『バン・バン』のタイミングなのだ。
凡人なら、『バン・バン』は2パターンだろう。
人差し指と親指をL字型に伸ばした拳銃の、人差し指の銃口を上に向けておいて『バン・バン』に合わせて2丁の拳銃の銃口を次々にひとに向けて発砲。
もしくはグーにしておいた手からいきなり手拳銃を出現させ『バン・バン』と不意撃ち。

キャピタルの場合は2丁の手拳銃の銃口は最初からひとに向けている。
そして『バン・バン』に合わせて順次、銃口が上を向くのである。
殺し屋か。
発砲の際の反動のほうなのだ、表現するのが。
「みんな~!わからないところはバン・バンきーてね!」
とフレンドリーに言っている割には、撃ってる拳銃の殺傷能力が高い。

キャピタルの家にはテレビがない。
そしてエアコンが壊れている。
夏の冷房は温風を吹き出し、冬の暖房は寒風が吹きすさぶ。
まったくその恩恵を受けていないにもかかわらずエアコン代はちゃっかり取られるので、使っていないんだと生徒たちに説く。

毎年の年末年始の海外旅行の1回を国内旅行にしておけば、テレビもエアコンも買えるのに、今年はベネズエラにいるらしい。
ワイルドな先生だなァ。





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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-30 00:01 | +開楽館+ | Comments(0)

ネジ外れてまーす

「自転車のカギが…なんか入らへんねん。ちょっと来て」
これから病院へ行こうという矢先、ヒー坊が自転車のロック解除が出来ないと言う。
「いつもはもっとカギここらへんまで入ってるんやけどな」
「中になんか詰まってんのかな?逆さにしてみようか」
「やってみる?」

自転車を、寝かせてみる。
が、カギ穴、寝てるだけ。
「…ん?カギ穴を逆さにするってどうゆうことや?自転車どんな状態にしたらええの?」
自転車の前は関係ない、後ろの車輪の所にカギが付いてるわけだから、荷台をアクロバティックに持ち上げる、ということか。
「なんやこれ…むっちゃ疲れただけやん…」
重労働に見返りなし。
「病院に遅刻する…もう行ってくるからあんたネットでカギのこと調べてなんかやっとき。病院終わったら電話するからその時まで何も出来てなかったらカギ壊そう。帰りしにダイアルのカギ買ってくるわ」

結局、夕方までいろいろチャレンジはしたものの、カギはウンともスンともいわず、私はダイアルロックを買って帰った。
「さて、カギを外そうか」とネジを外したら不思議なことが起こる。

「あれ?これさぁ…ロックが解除出来てないとネジ外したところで…」
「そうやねん」

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「こうゆう時どうしたらいいか調べた?」
「警察に持って行ったら切ってくれるみたい」
「警察か…なかなか遠いな…」
トンカチで叩いてぶっ壊せないかな、ウチにあるノコギリで切れたりなんかして、といろいろ試すも不発。
「ハンドル操作する担当と、後輪を持ち上げとく担当と、ふたりいるやんな?はぁ…行くか…」


「ねぇ…重い…しんどい…。なんかもっとラクな方法ないかな?」
家を出て、まだ5分程度。
「ひとりで持ってみる?交代ばんこに」

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「確かに歩くのはスムーズやからラクやけど、距離が稼げへんな…。やっぱふたりで分担するほうが距離はいけるか…」
坂道を登り、そして下り、最短距離で行くためにワープ出来る抜け道を選択したら丁度工事中の立ち入り禁止で、結果的に大回り。
「こんなことならキツい坂道じゃなくてなだらかなほうで来たのに…最悪や…」
しかもこんな大変な最中に、会社から電話が来る。
後輩の問い合わせの事情はわかるけど、あっことココとソコとむこうとファイリング見てみて~と答えるしかない。私が担当してる案件だから自宅から30秒の会社に行って解決したいのは山々だけど、もはや自宅からはだいぶ離れた出先でしかも自転車を抱えて大回り中だしとても行けないな。

だいぶクタクタになってやっとこ警察署が見えてきた。
「あ。消防署でも頼めばやってくれるんじゃない?」
警察署の隣りの警察署。
少しでも手前でカタつけたい。
コン・コン。
「あのー…すいません…自転車のカギを壊していただきたいんですけど…」
「ん?自転車のカギですか?」
「自転車のカギのロックが急に外れなくなってしまって…いろいろやったんですけどダメみたいで。金属を切れる工具があるなら切って欲しいんです」
「自転車はどちらに?」
「ココまで持ってきました」
消防署員、全員集合。
いや…そんなオオゴトに…ただカギぶっ壊すだけのことですのに…。

ネジ外したら取れるんじゃないか、という意見が出る。
そう、私もそう思ったのさ。
「これね、もうネジ外れてる状態ですねん。私もそうじゃないかと思ってネジ外してみたら、こうなったんです。要はロック解除が出来ひんと外せへんのんですわ」
手は尽くしてココに到着しております。
結論は「切るしかないね」
いいんです、もう切るつもりで家から出発してるんで。

ドアチェーンを切るヤツで切ることになり、明るい場所に移動します、と男性署員がひとりで軽々と自転車を抱える。
「あんな軽々と…ふたりで苦労してココまで来たのに…随分と軽そうに持つんだねぇ…そんなに軽くはなかったよねあの自転車」
「くっくっく…」

良い子のみんな!
消防隊員は、ロック解除出来なくなった自転車を軽々と持つんだよ!
40歳と18歳がふたりでヒーヒーハーハー言いながらヘーコラヘーコラ時間をかけて運んだ自転車を、30歳男性消防隊員ならヒョイと高く持ち上げてブンと向こうに運びまーす!
かっこいいね。
なりたい職業ランキングに消防署員が入ってないなんて、良い子のみんなは自転車に乗ってていつか後悔する時がくるぞ!





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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-22 13:30 | +丁猫犬堂+ | Comments(0)

「センセぇ…絶好調に不調…痛い」
「寒くなるとみんなそう言うなぁ」
「いたくてはきけがする」
「他の痛み止めって何か飲んでるんだっけ?」
「のんでない」
「それは、えらいね。」
「うんえらい」
返事、手短か。
顔、さする。
痛いとなぜだろう、顔をさする。
本能の行動なのだろうか。私は耐えられないほどの痛みだと額を掌でさする、それも高速で。なぜ自分がこのような行動を取るのかも謎だ。

「頭痛は?」
「ない」
「頭痛がして吐き気ってのはあることだけどね」
「ただただ脇腹が痛い吐き気がする」
「医学的には関係ないけどね」
医学的に説明出来ないことは、起こり得ないのか。
私の身体では現に起こっているではないか。
それを医学的には起こらないと鬼の赤松(仮名)は言う。

痛いと気力が殺がれ、イライラもし、とても疲れる。
こんなに私にダメージを与えることが、医学的には何も起こっていないと言うのか。
医学って、ナニ。


「11月の終わりのほうで急に寒くなった日あったやろ?あの日から今日までの短期間で3回もツライ時があった。2日と半日、横になって、吐き気がおさまったら家事して、また横になって、てなことやってた。ダメになった時いつでも来れるように火曜日は休み取ってるから、よっぽど来ようかとも思ったけど、どうせ先生、薬くれへんやろ?」
「うん、あげないね。」
鬼。
「だと思ってひとりで耐えた。何も方法ないならもう…来るのがしんどいねん…」
「ほんまやね、今日はしんどそうや。いつもはもっと元気やもんね」
「やろ?やからリリカ増量は?」
「増やさないよ」
鬼。
「いーよ余ってるリリカ勝手に増やしてるから」
「あかんアカンあかん!勝手に増やしても減らしてもあかん!」
「痛いもん」
「痛くても勝手に増やすのはあかんで」
鬼。
ペインに通い続けてもちっとも薬をくれないペイン先生のことを患者LINEで、鬼の赤松オニのアカマツと愚痴っていたら、ミッキーが『オニマツ』と略す。それからは、オニマツ。ピッタリのネーミング。私のためを思って頑なに薬をくれない、ブレないオニマツ。痛み専門の薬を処方する医師なのにオニマツは最初っから私には薬を抜くことしかしなかった。目の前でこんなに私が痛みに耐えているのに私から薬を取り上げることしかしないオニマツ。鬼。顔を合わすと私はオニマツに文句しか言っていない。どうせ薬くれへんねやろ、て。毎回ケンカ売りに行ってるけど、私は主治医よりもオニマツのほうが好きだ。人間味があって、嫌われてるのに好かれようとはしないから。絶対に薬くれないし。くれないからすごく腹は立つけど、くれたらくれたで信頼できないしな。

「センセ、12月で仕事辞めるねん」
「あかんアカンあかん!」
鬼。
「なんでよ」
「絶対にそれはおすすめできないよ」
「もう辞めるの決まったし」
「やっぱり続けます、て言って仕事はしとき」
鬼。
「ヤだ。今の仕事を続けることはない」
「家におったらもう痛みのことしか考えんようになんで?働いてるほうが気がまぎれるから」
「まぎれてんの?電話出ても痛くて声が出ぇへん」
「医学的には出るよ」
「出ぇへんもん。たった一枚の紙を落とすこともある」
「それでも働いとかなあかん!辞めてどうすんの?次の仕事見つかるの?」
「パートやで?すぐ見つかる・見つかる。あるわ」
「そうなん?」
どんな世界なんだ、医者って。
辞めたら二度と再就職出来ないって世界なのかな。
医者以外だとわりとすぐに見つかるけど。
職種を選ばんかったら明日にでもあるわ。

「今の仕事って事務職やねんけど、ほとんどクレーム処理やねん。やから身体に向かん」
「あぁ…それはよくないね。でもすぐに次を見つけて仕事はしといてね」
鬼。
「見つけるけど、すぐではないな」
「仕事しとかないと生きがいを失くすで?」
「生きがいって仕事に求めなあかんもん?」
全てのひとが仕事に生きがいを見出せるわけじゃない。オニマツは就こうと思って医者になったかもしんないけど、私は常に“この職に就く”と思って仕事を選んだということはない。なんとなくその時の運で職を選び、採用されたから就いている。そして仕事に生きがいを求めたことはない。生きがいは趣味のほうで求める性格をしているので、職業は生活費を得るためのものである。だからといってイヤイヤ仕事をしてきたということもなくて仕事の中にやりがいを見つけることは出来る。私にとって仕事ってそうゆうもんだ。働かなくてええもんなら100%趣味に生きがいを求めるまでよ。

「千徒さん漢方やってみたら?」
「そうやねやろかなマズそうやけど」
「とっても苦いよね。でもまぁ、大人やからね。千徒さんには漢方が効きそうやで。冷え症とかそうゆう体質改善で身体全体を良くする、ていうのが漢方やから。一緒にやってる先生おるから紹介状書いとくわ」
「ココにあんの?漢方?」
「うん、あるよ。漢方外来っていうのがあんねん。やから予約取っとこか」
「えー意外…あるんや…」
「意外?」
「だってセンセて西洋医学やろ?」
「そうだね」
「漢方って東洋医学やんか。西洋医学と東洋医学が同じ病院にあるなんて意外やん。互いに合わんのやとおもてた」
「一緒にやってるで。ただ、西洋医学と東洋医学は考え方が違うよね」
まだD病院がかかりつけになる前、私の病気が何か特定出来なかった期間に、私は西洋医学と東洋医学に助けを求めた。西洋医学は東洋医学を鼻で笑い、東洋医学は西洋医学が東洋医学を毛嫌いしていると言った。
互いの違いを認め歩み寄らんかい、と患者の私は思ったが、どちらも敵視しているかのような言いっぷりだった。聞く耳を持っていないひとに声が届かないのと一緒で、認める気のないひとに理解を求めても無駄に終わる。

D病院は歩み寄ってるんだな。
血の通った病院がかかりつけみたいでよかった。
診察90分遅れとかざらだけど。
90分遅れってもう遅れの範疇を超えてるからな。
しっかりとした仮眠が取れるっつーの。





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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-21 01:18 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)

箱入り

私は箱入りドライバー。
ド方向音痴だから知っているルートで市内の決まった場所にしか行けない。
だから「ペーパードライバーです」という言い方をしているが、実のところペーパードライバーよりは運転している。

3年前から難病を患い、家からチャリンコ3分のかかりつけでは手におえないので、家から車で30分の大阪の病院まで自力で運転して行っているのだ。

最初は道もわからず車線変更も技術的に出来ないので、オカンについてきてもらっていたが、オカンは70過ぎても現役バリバリで働いていて私の病院に付き合うのにわざわざ仕事を休まねばならないため、退院後の体調が安定してからは自力で行っている。

今ではこなれてきて運転しながらラジオに突っ込んだりなんかしている。

こなれてるから、前の車に突っ込んだりなんかもする。

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褐色の恋人スジャータが何か宣言している模様。

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当たり前じゃっ






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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-17 09:36 | +in the sky?+ | Comments(0)

「今日、ツタンカーメンについて調べたハワード・カーターていうひとについてブラウン先生が語る、ていうテストがある」
「ん?」
「すごく遠回りなテストやねん」
「ん?なに?もっかい言って。なんか登場人物が…」
「ツタンカーメンについて調べたハワード・カーターていうひとについてブラウン先生が語る、ていうテスト」
テスト期間中、たった2つのテストを受けるために昼まで寝てたヒー坊がもっそり起きて来て、テストについて語る。

「そのテストはツタンカーメンのことなの?」
「そう、ツタンカーメン。」
「直接ブラウン先生がツタンカーメンを語ったらダメなの?」
「ブラウン先生は、ツタンカーメンを調べたハワード・カーターの内容を語る」
「ハワードを挟まなアカンのか」
「アカンみたいやな」
「歴史のテスト?」
「英語。」
「英語なのーーーーー」
「だからすごく遠回りなテストやってゆってるやん」


「ツタンカーメンてな9歳にして国のすべてを任されてんて」
遠回りテストを受けた感想を述べながらヒー坊が、ハワード・カータが調べたツタンカーメンについて語ったブラウン先生からのツタンカーメン情報を語る。遠回りしすぎてて近しいヒー坊の声しかもはや届かない。
「9歳で便宜上国を継がされてるけど周りの大人が国を治めてたとかやろどうせ」
ラストエンペラー溥儀みたいなね。
「ちゃうで。ちゃんと9歳で一国の王になって運営してんで」
「9歳で政治的能力を発揮してたってこと?ちゃんと国を動かしてた?9歳で?」
「そうやで」
「9歳って…何歳よ?」
「9歳は9歳や。アホやな」
「9歳って…9歳って…9歳…」
「小3くらいやな」
小3が国まわすかな?
日本だとオシッコとウンコで半日くらい盛り上がってるのが小3だけど、古代エジプトだと小3でだいたい国を治めるカンジなのかな。

調べてみるとツタンカーメンは9歳で即位したが19歳で死亡。この短期間であれば小3でも国をまわすことは可能なのか…いいや、私は40歳のええオトナやからこそ統治するには10年を短期間だと感じるが、小3の10年ゆぅたらきっと長い。ウンコウンコ~ゆぅてキャッキャ喜んでいた少年が面接で志望動機を聞かれて御社の将来性と~とか言いくさる、それがファラオの10年なのだ。ま、王だから就活はしないけど。

しかしツタンカーメンの存在自体が謎に包まれていて、10年間で王として何をやったかの詳細がペペペーと調べるネット情報では出てこない。先王がアテン神以外の神を禁じる宗教改革を実施したのをもともとのアメン神に戻したという以外に目新しい国をまわす情報は無い。そもそも唯一の情報であるアテン神アメン神問題でツタンカーメンが国をまわしていたとも思えない。アテンシン・アメンシン、どっちがどっちかややこしいからかはたまた関節痛に効く塗り薬と勘違いされたのか、民からの支持は得られなかったとみえ、忘れられた王やら異端の王やらと呼ばれて歴史からは抹殺されているようなのだ。
ちなみに、テストに出るかもしれないのでまとめると、ケーラー病を発症していたと考えられ歩行に支障をきたし痛みもあったのではないかと思われるツタンカーメンが復活させたのが、アメンシン。腰・肩・ひざの痛みに優れた効き目を発揮する塗り薬が、アンメルシン。ここ、間違えやすいので覚えるポイントとしてはアメンシンのシンは神と覚えよう、アメン神。それでも不安だという君はアンメルシンのほうにヨコヨコを付けておこう、アンメルシンヨコヨコ。ボトルを横にしても塗れるヨコヨコだぞ☆

「英語のヒヤリングちゃんと出来てんねんなァ」
「なにが?」
「ブラウン先生て英語でツタンカーメンのこと語ったんやろ?それを聞きとったんやんな?9歳で国を治めた、とかの内容」
「なにゆってんの?」
「は?アンタこそなにゆってんの?ブラウン先生って外人やろ?」
「ブラウン先生は三省堂の教科書のオリジナルキャラクターや」
「ん?」
「ブラウンなんて名前のガイジン教科書にしか出てこーへんやん。思いっきりキャラクター名やんか」
「ブラウン先生て実在しないの?ブラウン先生はどこにおるの?ブラウン先生どやって語るの?」
「ブラウン先生はCDの中におる。ブラウン先生の語りはCDプレイヤーから流れてくる。日本語の解説付きで」
確かに遠回りなテストだな。
英語のテスト、何かほかにテはなかったのだろうか。

遠回り英語テストの日の夕食は、具だくさん煮込みラーメン。
「お。ツタンカーメンラーメンっつーの作るかっ!」
「ツタンカーメンラーメンて言いにくいからツタンラーメンでええやん」
「なんかツタンカーメンのええトコが端折られたカンジがする」
カーメン部分にツタンカーメンの全てが凝縮されてるってわけでもないんだけど、ツタンよりかはカーメンのほうにありそう。ツタンカーメンでワンワードやけども。
「ツタンカーメンにちなんで9歳のためのラーメン。9歳が喜びそうなラーメンにするか…」
「9歳が作ったラーメンでええやん」
「確実にマズいな」
「9歳がイチから作ったラーメンです、ツタンラーメン☆」
「おおかたインスタントで出来てるラーメンやな、なんせ9歳やから」

念のためツタンラーメンで検索してみたら、すでにありました。
ツタンカーメン展に便乗したツタンラーメンみたいですよ、人間の考えることなんてたかが知れてますよね、ブラウン先生。






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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-13 17:16 | +in much guy+ | Comments(0)

生意気ソウル航洋

最近18時台の参加型データ放送に夢中だ。

小学生向けデータ放送に参加するために、夕食の時間を早めたりなんかしている。ごはんも食べないといけないし、ゲームウォッチちっくなレトロ仕様のゲームにも参加しなきゃなんないし大忙しである。

お茶の間戦士と呼んでテレビの前のみんなをゲームの世界へと誘う大野拓朗が異様にアツい。私の中の大野拓朗のイメージは“なんかちょっとズレてる”だが『Let's天才てれびくん』という子供番組でも私のイメージを崩すことなくなんかちょっとズレている。
大野拓朗のこのズレはいったい何のズレなんだろう、と『世界の村で発見!こんなところに日本人』を観て研究しているのだが、あの番組は大野拓朗よりも世界の村に行き着いた日本人のほうが興味深くてそっちに気持ちを持ってかれてしまう。
天てれの大野拓朗もなんかちょっとズレてるにはズレているのだが、課長を演じているのでそのアツさがズレに味付けをしてるというか、下味をつけてしまっているというか…ズレがナチュラルテイストでないのでどうもいけない。

「あ。蝶野出てきた、ゲーム始まるな。チャンネル君取って」
「はい。」
「これ、どやってやんの?」
「決定ボタンで参加やで」
我が家ではテレビのリモコンのことをチャンネル君と呼んでいるが、他の家庭ではどうなのだろうか。クンと呼んでるくらいだから、性別は男、しかも未成年という設定の可能性が高い。家庭によってはチャンネルちゃんだったりチャンネルさんだったりして性別が女かもしれない。

「あれ?今日は蝶野は?」
「今日は木曜日やから蝶野教官は出てこーへん日や」
「教官なんや…蝶野って呼び捨てにしてゴメンやな。アンタよぉ知ってるな?」
「まぅがなかなか覚えへんだけやろ。月曜から木曜が天てれ。ほんで木曜日は茶の間戦士が茶の間から出て行く日やんか、生放送で」
「あぁ…あれか…集うか、茶の間戦士。出て行ったらただの戦士やけどな」
「で、金曜日がビットワールド」
「何それ?」
「まぅお待ちかねの番組やろ?ムカつくー!とか言って夢中やんか」
「え?あれ金曜しかやってへん?」
「そやで」
「すごいな…あのムカつきっぷりって長持ちするんやな…毎日見てるような気になってたけど一週間に1回しかやってへんねや」
「そうやで」
「そう考えるとスゴいよな。あのコのあのムカつきっぷりがそれだけキョーレツやねん」

データ放送のゲームよりも大野拓朗よりもいま夢中になっている少年がいる。それがEテレ金曜日ビットワールドの出演者の中にいる。

「なにこのコ。なんや、このコ。誰?名前が知りたい、何てゆぅの?」
「さぁ?」
ヒー坊にきーてみたけど、知らないようだ。
「ねぇ、このコ。この溢れ出る劇団臭が止まらないこのコ、何て名前?」
私は最初の視聴からこのハーフっぽい少年に夢中だ。
化粧と衣装が濃くてハーフの雰囲気になってるだけかもしんないけど、いぃや、でも純日本人のソウルでこの表情が出来る少年がいたら、私いまからでも遅くないから人生立て直したい。日本人の私にもあのソウルが宿っているのだとしたら、私もアピールしてみたい。どこに向かってアピールしていいかはわからんがなんとなくグローバルにやれそうな気がする。

「ビットワールド、で検索したら出てくるんちゃう?」
出て来た。
ソーズビーキャメロン航洋、ハーフだ。
2000年生まれの15歳。
子役あがりかァ…それで劇団臭がしていたんだな。

このキャメロン演じるゾースというナルシストの塊から目が離せない。
プロフィールによると身長が162㎝この成長過程の身長の丁度良さ。
高飛車なキャラらしくずっと高飛車に振る舞っているキャメロンは、頭のテッペンからつま先まで、本当に完璧にいちいちムカつく。表情・仕草・立ち居振る舞い、全てが完璧である。ただ立っているだけでも心からムカつく。片方の膝をちょっと曲げて立っていたりするのだ。なによりもキャメロンは日本人では使いこなせない肩を上手に使う。

「きゃはっはっはっは~見て見てゾース…あの顔…完璧にムカつくあっはっはっはっはムカつくーーーーー!」
成長途中でまだ小さめだということが生意気さを増幅させている。ハーフの顔立ちだけどハッキリとした二重目ではないところ、流し目をしながら肩を上下に揺らす様、ミュージカル調の演技やジェスチャー。全てが完璧である。いまはカッコイイとカワイイの狭間にいるキャメロン。
その狭間の彼が、私が思う自分をカッコイイと思って疑わないナルシストの言動を完璧にマスターしている、15歳で。
これはもう、理由がどうあれ目が離せない。
もし演技として研究しつくしてこのキャラを作り上げたのだとしたら役者として目が離せない。そうゆう演出を演出家が考えて演技を付けた、とかだったりしても、ココまで要求通りに表現できる15歳っているだろうか。
これが演技ではなく素だったとしても、それはそれで目が離せない。
芸能界で身に付くポーズがあって、複数台のカメラに囲まれた時の写真撮影で女優がやってるアレなんだけど、その芸能界ポーズに毒されてゆく過程をリアルタイムのお芝居仕立てで観てるカンジ。

キャメロンはスゴい。
こんなに隙が無くいちいちムカつくのに、なぜか笑えて明日への活力にさえなるキャメロン。

そう、今日は金曜日。
皆さん、乞うご期待!





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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-04 15:48 | +難℃ set key+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA