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2本で298円でした

そろそろ我が家の浴槽に、湯を入れる。
我が家の小さい風呂は、浴槽も小さい。
小さいヘイポーが足を伸ばして入れないくらい、小さい。
だから、疲れをとるような空間でなく、間違いなく垢を落とすだけのスペースである。
なので1年のうち、半分はシャワーであるのだが、昨日から寒いのでそろそろ湯船に湯を張りたい。そこで、浴槽の強力洗浄の儀を行うことにした。
担当は、チョモ司祭。

まずは、お風呂用洗剤でゴシゴシ洗う。
ガンコなカビには、「危険!」と書いてある「強力カビキラー」をお使いください、と伝える。
混ぜると危険なので、最初に使った洗剤はキレイに洗い流してから、ピンポイントでカビキラーを噴射です、と伝える。
原液が手についたくらいなら、石鹸で洗えば悪くても皮がむけるくらいです、でもコレ目に入るとかなり痛いっすよ、目にだけは間違っても入って欲しくない代物です、洗い流してどうにかなるカビキラーじゃないので、十分気をつけて事にアタってくださいね、と伝える。

するとカビキラーデビューを果たすチョモがカビキラーのストッパーをカチと押し上げて一旦、作業をやめてこう言った。
「あ。カビキラーする前に、遺書、書くわ。」
そんな危険な薬剤が、コーナンで298円で売ってるわけ、ねぇ。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-29 23:01 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)

ぶれ~モノ~

ヘイポーは、家族に話しかける時に名前を呼ぶ。ヘイポーじゃなくても皆、名前は呼んでいるのだが、たとえ呼ばれたひとが返事をしなくても、呼ぶのは一度ですぐさま用件に入るのが常である。私が返事をしなくても、
「まぅー、昨日の新聞、どこ~?」
と、名前を呼んでから用件を伝えるまでがワンフレーズとして処理されるものである。私はとくに返事もしないまま、用件の回答をする。
「あ~。今朝、古紙回収に出したで?」
「えーーーっ!宿題で使うのにーーーー!」
「今日の夕刊とっといたら、朝刊は使ってええで。」
「ほな、そうするわ~。」

しかしヘイポーは、私が返事をするまで、チョモが返事をするまで、「まぅ、まぅ、まぅ、まぅー?まぅまぅまぅ!」「チョモー、チョモチョモチョモ、チョーーーーモーーー!」と呼び続けるのである。私は毎日、至近距離でヘイポーに額をコツコツやられながら「まぅ、まぅ、まぅ、ま~ぅ~?まぅ?まぅ?」と何回も何回も呼ばれている。「はい。はい、はい?はい、なんでしょーーーーか?」と返事をするまでヘイポーは続けるのである。たいがい、ヘイポーはそこまで呼んどいてナニの重大発表をするかおもえば、「ボク、今からケメ公がもうイランと思うまでエサやり、するからな?」というような、伝えていらん内容の行動報告だったりするのである。黙って行け、ゆ~ていらん。しかし、ヘイポーにとってはその行動報告が重要なのだろう。だからヘイポーは、自分が呼ばれると「なぬっ?!」という返事をする。私は、暇でとくにすることもナイ時に、読書をするヘイポーの邪魔をしたろかおもて「ヘイポーーーー!」と重大事件発生を装って呼んでいるので、それに対し、
「なぬっ?!」
と反応されると、何も事件は起きていないので面食らう。
「なぬっ?!…て言われても…。とくに敵意もナイし、用事もナイわ…。ちょっと呼んでみただけや…。」

おやつを食べていて、チョロっとこぼしたチョモに向かってヘイポーは言う。
「チョモ!チョモ!チョモ!」
「…んあ?なんや?」
「こぼしてるやろっ!無礼者!」
「…ぶ…無礼者て…そこまでのコトちゃうやろ。」
お代官様…どうかお許しを…。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-29 22:25 | +in much guy+ | Comments(2)
弁当や総菜についている個包装された割り箸には、必ずと言っていいほど爪楊枝が内臓されている。弁当屋さんの割り箸にも、スーパーのレジで「割り箸はどうされますか~?」「あ、二膳ください。」「は?おにぎり弁当に二膳も要りまっか?」「潔癖なもんで。」といった会話をして余分に貰う割り箸にも、漏れがないくらい爪楊枝が内臓されている。
以前は紙製の個包装が主流だったので、注意をしていないと爪楊枝の先が爪と指の間にちょっぴり刺さるという大惨事を招くことが相次ぎ、埼玉あたりで訴訟問題に発展したりもしたものだが、最近では透明ビニールラッピングとなり、爪楊枝在中が一目瞭然となったことで九州の一部地域を除いては、比較的おだやかな弁当ライフの実現がなされている。

だいぶ大袈裟に、話し始めてみました。
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注意さえしてたらね、もう爪楊枝で「いでっ」となることもないほどに、個包装割り箸につまようじが混入していることを皆が知っているわけです。そこまで浸透していると思うのです。
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どんだけ不注意やったとしても、こんな刺さり方せぇへん、ゆーねん。
どんな開け方したんやホンマに~。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-28 01:26 | +in the sky?+ | Comments(0)

イサギヨっとく?

我が家では今ごろになって将棋が流行っている。なんかずっと前に流行っていたような期間があったけれど、その波にはノれず遅れてやっとこノった今。子供の時から数えて7~8回くらいはトライしてみたことがある程度の将棋。そのうち、決着が付くまでやった記憶は…ない。最後までやり遂げたことってあったかなぁ…なんしか「将棋」は男の子か老人が夢中になるもんで、覚えることがたくさんあって、疲れる。そうゆうイメージである。それに重いんだ、将棋盤って。
チョモの友人レンコンが、おじいちゃんと将棋をやっていて、そのおじいちゃんという人が名人腕で、王将と歩兵3個だけで勝ってしまう。秀才のレンコンが勝てないんだって。そのレンコンの将棋熱が去年チョモに感染、じきにヘイポーに飛び火、さっきとうとう私にも火の粉が飛んできたというわけである。

私は去年ちょっとばかしかじってみたけれど、その時にちゃんと勝負が着くまでやってはみたものの、いまだに金と銀がどこに動けないかがごっちゃになってしまう。それをいちいち「金って後ろにも行けんの?」とか訊き、「銀って斜め後ろがアカンねやっけ?あ、ギャクだっけ?」「逆って、どっちのことゆぅてんの?」なんてやりとりをしているので、手の内がバレてしまう。角が斜めにならどこまでも行けるのは知っているのだけど、下がっていって取りたい駒から斜めに遡ってトン・トン・トン・トンと将棋盤の上に点線を引いてから角を動かしてしまうので、角でとっちまおうと企んでいることがバレてしまう。偶然、ヘイポーの飛車が私の角の射程圏内に入ったりした時には「チョン・チョン・チョン・チョン・チョン…あ、取れる。ココ・ココ。コレ取る。この即戦力の飛車、取る。ココに私の角、持って来てちょ。」と対戦相手のヘイポーに私の角を持って来てもらう。自殺…促してるみたいなね。こんなにヘボ棋士なのに、どうゆうわけか、私、ヘイポーに負けない。本で勉強しているヘイポーに勝ってるの。チョモにも、勝ってるほうが多いの。時々は負けるけど、でも5時間くらいねばってちゃんと勝つように頑張る。チョモはつぉいので、飛車と角と香車を抜いて金と銀を一個ずつ抜いてから、勝負が始まる。チョモ国、人口少ない。それから、私から奪い取った戦力を使ってはならぬので、人口減る一方。私は使うから、下手するとまぅ国の人間がチョモ国のたったひとりの歩兵を囲んでリンチしてたりなんかも、する。しかし、いっぱいあるからとおもて捨て駒として打ってばっかいると、それを利用してチョモが取らずに生かしておき、とんでもなくまぅ国の歩兵がまぅ国の王を苦しめたりするのだ。ほんで角や飛車というスワットチームの邪魔すんのね。少子化対策…するんじゃなかった…。だから「お願いウチの歩兵、とってくれ…。この歩が…邪魔や…いらん…」と頼む。まぅ国のものになっていた歩兵は全て、チョモ国にお帰りになっていたりする。ま、チョモ国ではUターンの戦士は農業を営むのでもう第一線からは退くんだけどね。チョモ国のUターン歩兵は、麦を育てます。麦はどんな荒れた大地にも根を張ります。その麦で小麦粉を作り、私はクロワッサンを作ろうと思います。私のクロワッサンはなぜか膨らまずいつだって固いので…トっても、不評~。

将棋とは、今のことだけを考えていては負ける。常に先を、相手の動きのパターン5くらいまで入れて考えてなきゃ、負けるのよ。鎖国して負けまいと考えるんだけど、それでも負ける時は負けることがだいぶ前の段階で決まってしまうの。そして、どんな勝負にもない形で、勝敗が決まる。取られてもいないのに「まいりました」と言い、負けを認めるという屈辱的な行為によって勝負がついてしまうのである。まだ「まぅ国の王」が、ベッドのサイドテーブルかと思うようなデッカい将棋盤の上に、僕をはべらせてキャビア食べてんのに、向こ~の横で飛車に、斜め向こうで角に見つめられ、ちょいと手前のヘンな動きするヤツあれにゆすられて、成り上がりの駒に脅されてね、守ってるつもりのまぅ国の不評の歩兵が邪魔で逃げ道が無くなってサ。そこに「まぅ国の王」が居ても、もうどうあがいても袋の鼠。そんな時の勝敗の儀は、気高く執り行われる。
「王手。」
「まいりました。」
「うぅ~ん、潔いっ!」
負けを認めるこのセリフ。
潔いねぇ~っ!いよっ!!
潔いということ、それは、対局をするということ。
誰か私と、イサギヨってみないか。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-23 00:00 | +朝臣寺+ | Comments(0)

ノーちゃん

「ノーちゃん、知ってるやろ?」
「だれ?ノーちゃん?」
「ノーちゃんよ、ノーちゃんやがな。まぅ、絶対知ってるでノーちゃん。僕の横におるノーちゃんや、ゆぅとったがな。今年も同じクラスや。」
「あーーーー。ノーちゃん。チョモの横に配属の?」
ノーちゃん。
彼女は、我が子ヘイポーと同じ『学校寡黙症』の生徒である。学校で一切の会話をしない、というコミュニケーション障害である。

私はいまだに我が子たちの学校行事何もかもをムービーで撮っている。そしてその模様を編集し、遠く離れた九州のイネさんに送っている。イネさんはそのテープを、私のココロを育ててくれた祖父母(イネさんにとっては父母)と一緒に観賞しては「ううう(泣)あのヘイポーがこんなに大きくなってぇ…(泣)あ、走るの遅い…、あ、…小さいなぁ…、ううう(泣)小さくてどれかわからんけど、大きくなってぇ…(泣)」と「笑いながら、でも泣きながら、すんごく忙しく今みてるのよ~」と、よいんだかわるいんだかの感想をメールで実況してくれた。ヘイポーの発達の遅れは早くも生後3ヶ月から顕著で、小学校入学の年まで色々な病院や施設や訓練に通った通った相当通った。とうとうお金が底をついてしまい、脳の検査を受けるお金が予約を入れた日に用意出来ない、ということにまでなったことがあった。私は、離婚して自分の生活だけで手いっぱいという実母のコケさんに「すんませんが脳の検査に1万かかるので1万円ください。返すアテがないので、恵んでください。」とお願いした。近所にコケさんの妹であるイネさんが住んではいたが、既にイネさんからも払えない水道光熱費諸々3万円を借りており、イネさんは「あげるから。返さなくていいからね。」と言ってくれたものの、事実踏み倒してしまっていたので、その上に1万円の上乗せをすることが出来ず、金が無いとは知っていながらコケさんを頼らざるを得なかった。職と貯金が無いコケさんには時間がたっぷり余っていたので、病院に付き添うわと言って1万円を持参し1時間かけて我が家にやって来た。「アンタたちは1万円、てお金が用意出来ないの?!おかーさんでさえ、あるのに!!」とコケさんは「親ともあろう者なのに情けなか娘」に大変ご立腹し、泣いた。泣くほど情けないことか…と衝撃を受けたのであるが、コケさんが泣いていた理由は私の情けなさではなかったのを知った。…まァ、その当時は私の情けなさに泣いて呆れたのだと思っていたのだが、病院に向かう車中でコケさんは私にこう言ったのだ。
「ここに来るまでの間ね、運転しながら、ヘイポーが大きくなったら『アンタは小さい頃いろいろ問題があってねーその度にママは病院に行ってたんよー、バァバに借金して病院に行ったんよー。』ゆぅて笑い話にして聞かせる日がね、これから来るやろうかーと思いながら来たのよ…。」
私はとにかく病院に急いでいたし、何としてでも検査のために眠らせなければならなかったし(完全に眠らせなければ検査が出来ないということで前回失敗していたのである。睡眠剤をミルクに混ぜて飲ませるのも可能だがこの薬代がもちろんかかるので自然睡眠で頑張る気だったのサ)返します・返します・時間はかかるが1万円ちゃんと返しますからね、と心の中で急いで誓っていた。今振り返ってみるに、コケさんにも私にも、あの頃、出口がみえてなかったのだ。解決策がないまま、とりあえず検査異常なし・とりあえず検査特になし、の繰り返しで「一体どうせぇ~っちゅ~ね~ん」という心境の只中にいたのだ。このまま出口が見えないんじゃないかと思う不安が高まり、コケさんは泣いていたのかもしんない。いまもって解決策があるわけではないのだが、あの頃と違うのは「不憫でならない娘」がちゃっかり余裕があるということである。経済的にという意味でなく精神的に。いろいろな人との出会いがあって「出口が見えないダケのことやないか~い(ワイングラスカチーン)♪」と思えるような母になったことである。私の頭の悪さに出口が見えたことあるか?ないね~。私の貧乏に出口が見えたことあるか?ないね~。私のくだらなさに出口が見えたことあるか?残念ながらないね~。出口が見えないことに問題あるか?あ~らま、ないね~。出口って…見えたためしがない。てコトが、私が見た出口だったんである。

我が子のムービーを撮っていて気がついたのだが、チョモの横にいつもいつも同じ女の子が映っているのである。大きな行事の時には常に横にいる。席替えもあり班替えもあるのに、事あるごとに横にいるので私はチョモに言った。
「このコ、このコ。このコ、いっつも横おるやん。」
「ぁあ、ノーちゃん。一緒の班やから。」
「常に一緒の班ってわけじゃないやろ?」
「うん、まぁ…。一緒の班じゃない時もあるけど、こうゆう時はだいたい一緒やな。ノーちゃん、僕の横やねん。ノーちゃん、ヘイポーと一緒やねん、寡黙。」
「あぁ、それで。先生が一緒にしてんのやんか。ヘイポーのコト、先生は知ってるからな。ヘイポーの扱い方に慣れとうチョモなら、横におらしたら安心やん。」
「そうかなぁ…席替えとか関係なくやってる感じするけど…。」
「ヘイポーの時は先生に『クラス替えの時には配慮します』て言われたで?ヘイポーが唯一目を合わすコ、ずっと同じクラスやし。アンタ、適任やで、ヘイポーのことわかっとうし。やるなぁ、センセー!!ナイス配属!!」

そんなこんなで時が過ぎ、ちょくちょく横にいたノーちゃんが今年も同じクラス。すっかり『ノーちゃん探せばチョモがおる』的なポジションが定着していたが、6年生になり、男子は男子・女子は女子、という区別をされる機会が多くなってきた。チョモの『ノーちゃん頑張った報告』も、自分の目で見る機会がなくなりこのところ滞っていたのである。だから久々の『ノーちゃん』情報、すっかりニックネームが飛んでいた。ノーちゃん、6年生でも相変わらず言葉は発しないけれど、それでも「スピーチをする」という目標を先生と立てた。夏休みにスピーチの原稿を作成。2学期が始まり、いよいよ発表の時。
「ノーちゃん、絵、うまいねん。夏休みに書いたみたいで、バッチリやったで。文もちゃ~んと書いてあった。そんで、じゃぁスピーチをしましょう、てなってんけどな。やっぱりノーちゃん、言えへんかってん。ノーちゃんな…泣いて…おられました。」
「ノーーーーーーちゃーーーーんっ!!私はわかるで~~~~~~!!おばちゃんはノーちゃんの気持ちがごっっっついわかるで~~~~っ!!!!!!!」
「…な…なんや…まぅ…壊れたか…」
「て、ノーちゃんに、ゆぅといて。おばちゃんはノーちゃんの思いが痛いほどよくわかります、とウチの母が申しておりました、とお伝えください。なぜならば、私はヘイポーを育てているからです。」
「…なんや、改まって…。」
「そうやねん。そうやねんそうやねん。ヘイポーもおんなじや。頑張りたいという気持ちもある、実際頑張る、話したいと思う、声を出そうと思う、声を出せると思う、声を出すと決めている、でもダメやねん。たったひとこと出すだけの私たちにしてみたらめっさ簡単なことがどうしても出来ない自分が悔しい、ていう思いがあるねやで、ヘイポーにも。それが簡単なことなんやって一番わかってるんがノーちゃんやねんで。だから涙を流すねや。わかってるから泣くねん。できるってわかってる誰よりも。誰よりも知ってるねや、自分のこと。」
ノーちゃん、ヘイポー。
私、あなたたちが話せることを知っている。みんなもね。
話したい気持ちがあるんだってこともね、知ってんねん。
あの子たちの何が、喉を詰まらせているんやろう。
自分が一番わかっていることを簡単に口にしない彼らと、自分のわからないことだから口に出来ない私たちと、いったいなんの違いがあるというのだろうか。言葉にすることを選んでる、そんなのみんな一緒。選んでるトコが違うだけで、こうも生きにくい道を進んでしまっているノーちゃんとヘイポー。時々、彼らの選んだ道のほうが正しいのではないかと思うことがある。チョモと私がジョーダン言い言いフザケ合っている時に、横でニタニタ微笑みながらヘイポーがこっち見てる時なんかに。ご先祖様みたい。ええやん、話さないならそれで。言えなんだら無理に言うこと、あらへんやん。ノーちゃんウチに遊びおいでよ。ヘイポーと私と、無言で楽しもうゼ。思わず言葉が漏れちゃうような、楽しいこと考えようゼ。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-22 23:14 | +ミルニング+ | Comments(0)

アニキ~

自転車に乗れないヘイポーを後ろに乗っけてチョモの自転車と合計2台、夕食の買い物に行った帰り、ちょっとサイクリングがてら行きとは違う道を選んで帰っていると、向かいからやって来た、とても同級生とは思えないオッサン顔の中学生らしき男子にチョモが「おぉっ!」と片手を挙げて挨拶をした。相手の中学生も「うぉ~!」と片手を挙げて応え、すれ違った。
「お知り合い?同級生には見えへんかったけど、どういった関係で?」
と探ると、こう言う。
「ぁあ。友達のお兄ちゃん。」
「誰よ、友達?」
「あ~…アレよ…ううーんと、イッスィ、イッスィ。」
チョモの友達に私が勝手に渾名を付けて呼んでいるので、チョモはすぐに名前が出て来ず、私が呼んでいる呼び名をヒットさせるのに多少の時間を要するようだ。
「あぁっ!!噂のオニィな。イッスィの、ユーモアセンス抜群のおにーちゃんな。」
な~んだ、めっさ知ってるひとやん。私、オニィには一度会ってるの。チョモが「まぅが好みそうなユーモアセンスを持ってるお兄ちゃんやで」と言うのでウチに連れて来てもらったのである。知らない顔に「誰?」と訊ねると「ウワサのオニィや。」とチョモが言う。「お~ウワサのオニィか~!数々の武勇伝はきーてるで~、オモロイんやろ??披露してぇな。」
そう願うと、オニィは自転車に跨ったままコクンコクンと会釈をし、
「じゃぁ」
と言って、去って行った。…武勇伝、ひとつ追加。オモロイな、オニィ。

中学2年生のオニィは去年、イッスィんちにチョモが遊びに行き「おじゃましまぁ~す」と言うと顔を見るなり、
「宿題教えてよ。」
とのたまったツワモノである。
「う~け~りゅ~!!イッスィのお兄ちゃん、う~け~りゅ~!!5年生に宿題教えてって言うねで~っ!!しかも本気で宿題出して来て『解いて』てゆぅねんで~っ!!」
そのハナシだけで、もうおかわり3杯である。ほかには??ほかにはナイん?武勇伝??オニィ、カモン、オニィ。
「ううーん…。イッスィんちの前の道路で、バドミントンしてた時にな?オニィが夕刊を取りに玄関から出てきてん。その時にちょーーーどシャトルがオニィの方に飛んでいってー『あーーーーオニィあたるーーーー!』て言ったら、オニィ持ってた夕刊でバッコーーーーンっ!!て打ち返してん。反応が素早い素早い。ほんで、全力で打ち返しといて何事もなかったかのように部屋に入って行きやったわ、う~け~りゅ~っ!!」
お~ら~焼酎持ってこ~いっ!キで持ってこんかい、キでぇ~!!
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-22 22:07 | +開楽館+ | Comments(0)
傘を5本、常備している。なぜならば、失くすからである。なぜ失くすのか。傘立てに立ててたら帰る頃には無くなってるからだよ~。私が失くしているのではなく、9割は盗まれているのだ。
そうやって1本また1本と無くなっていくので、その都度買い足してストックしているのだ。そのペースがホンマに早くて困っている。奪われすぎた今、古株である傘は1本のみで、1本は去年買ったもの、残りの3本はここ3ヶ月以内に買い足したものである。傘には経済的にみて余分に格を付けているのだ、私。骨組みのしっかりとした少々高めの、雨の日に差してウキウキルンルンするよな贅沢な見た目のものを買っている。それは、長く使うこと前提でそうしているのだ~。古くなったら撥水スプレーをふりかけて復活させるのだ~。雨漏りしていると感じるほど生地が裂けた時が、買い替え時と思ってきたが、ココに越してきて事情が変わった。ものの3分で傘がなくなる。傘にカネをかけちゃならんと学習したので、100円のビニール傘にもしてみたのだが、やっぱりね、ビニール傘…陰に入るぞ。歩いて買い物に行き、両手に荷物をぶら下げ、ビニール傘で20分歩いてみなはれ。ずぶぬれ。…出かけるんじゃなかった…という後悔さえ湧き上がってくるものさ…雨ってのもいいもんだヨなんて言えなくなってくるぞ…ちぃせぇ人間になったもんだ、傘ひとつで。

そんなわけなんで、元に戻したのね。ウキウキルンルンする傘にね。んで、一番古株の、ちょいと色が褪せた傘を、車用にしているの。そしたらね、思いだしたのね。その傘を、私が試着室に置き忘れたことを。運転しているむーちんに私は今日、こう言った。

「あんな~この傘な~こないだ試着室に置き忘れたんやんか~。んで、インフォメーションにや、『傘を置き忘れたんですけど届いてないですか?』て訊いたら『どのような傘でしょう?』て言わはんねん。どのような傘、って、そんなんやぁ、この傘やったからまだ何年も使ってて言えるけどや~、昨日買った傘やったらどんな傘か言えへんで、私。『紺と白の千鳥格子で、ザックザックとした形で…』て覚えてる外見をゆぅたら『取っ手は何色ですか?』て。『取っ手ですか?!ううーん…黒か…紺か…白…ではなかったとは思いますが…自信はないです…黒っぽかったような気がするんですけど…』てゆぅたら、お待ちくださいねーゆぅて『コレですか?』て。あるんやったら見せたが早いやんけ~っ、て、思ったけど、アレやろか、特徴が合致せんかったら渡さない、ていうセキュリティー?傘やで?!わざわざ置き忘れの傘狙いでインフォメーションに盗みに来るひとでもいてんねやろか?」

するとむーちんが、こう言った。

「傘な。置き忘れたら取り戻すのに根掘り葉掘り訊かれるんやろ?うん、その話なぁ、前にも聞いた。」
「マジすか。」
「2回目やな。」
むーちんの記憶によると、まったく今と同じ状況で、車の中で、車用の置き傘として常備しているこの傘を見て思い出したように私は熱く語ったそうだ。
感動したなぁ…そんなに長い間、この傘、失くしてないんだ…。
同じ話を2回するほど、盗られてないんだ…。
そんなに…奪われてないんだ…。
国宝級。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-21 20:36 | +ミルニング+ | Comments(5)

地味鏡

十代半ばの私はいたって地味であった。…服装が。本来は部分的に派手なんであるが、そりゃ年代によって変わるもんで、十代半ばくらいから二十代前半までは地味に地味になっていて、そんな最中の19で結婚20・21で出産をしたので、服装ドーノコーノよりも育児ドーノコーノのことが忙しく「基本黒着てます」という地味な若き日を過ごしていた。その時期にむーちんの実家で同居をしていたので、むーちんのおかぁさんは、私を地味だと思っていることは確かである。
20の時にチョモのお宮参りの写真を撮る際、レンタル屋さんで「お宮参りコース」みたいなんをおかぁさんと申込みに行くと、成人式に行かなかった私のためにおかぁさんが「このコにも着物を着さしたろかおもて。いくつか出してきてもらえます?」と言ってくれ、感動したのを覚えている。私は昔の成人式を既に14才でやっているので、育児もあることやし市の成人式に参加するまでもないかと思い、出席せずにいたのである。そのことがおかぁさんにはちょっと気にかかってたんかなぁ。レンタル屋さんに「このコ、二十歳やねんけど成人式してへんからな、子供おるから振袖ではないやろけど、色無地じゃちょっとなぁ…記念に着物で写真をねぇ…。やから、このコが気に入る感じの着物があればそれがいいかな、おもてんねけど。まぅちゃん、気に入るん選び?」と説明。私が、着物が好きで、着物にこだわり、着物に愛着を感じるのは、このように着物にまつわるエピソードがいつも私に感動をくれるからである。
レンタル屋さんは私が二十歳だということから、ピンクやオレンジや黄色といった訪問着を出して来てくれた。…ま、まままま、そうだろう。振袖やなかったら、訪問着やもんな。私はその当時、地味を掘り下げていき行きつくところまで行きついた地味であったので、正直、レンタル屋さんのお出しになる訪問着の色合いに「で?それ誰が着るんですっけ?」という心境であったのであるが、なんせハタチっすからそれを口には出せずに、ん~ん~んん~と唸っていた。するとおかぁさんが「…ううーんそうやなぁ…このコなぁ…地味好きやねん。もちょっと押さえた色にしてもらおか?」と助け舟を出してくれた。どんどんと押さえた色になってはいったが付け下げでもまだ華美。それでも「ううむ…」と言い続ける私にレンタル屋さんは「これも違いますか…」と、とうとう裾模様程度の留袖に。淡い緑はそれでも当時の私の眼には、はっきりと派手に映ったものだった。「グ、グレーとか…」と希望を言った私におかぁさんは「そらナイでっ」と突っ込んだ。今の私が思うに、そら、ナイわ。たしかにナイで。

このように、何を選ぶでも地味なものを地味なものをと思ってきたであろう、数々のおかぁさんからのプレゼント。今までそれはそれはたくさんの物をいただいてはきたけれど、今回は「どーーしたんだろうかー?」と思うほどの派手。では、女芸人コンビOLクイズでおなじみの『少年少女』の派手を抑えた訛りを駆使して、ご紹介したいんだけどー。
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いたってフツーの官製はがきのまるで添え物のよなカンジでオレンヂの箱が入ってたんだけどなんだろうかー
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トゥルトゥルトゥルトゥル突然クイズ♪
この携帯型ミラーに埋め込まれたキラキラ光るモノの名前をラップ調に答えよ
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ス・スス・ス・ス、スワロフスキー
クリスタル・これ廃る・コレステロールで動脈瘤
ヘイYO! 併発! 合・併・症っ! 

コレステロール自体は体に必要な脂質なんだけどーコレステロールの過剰蓄積が原因でピンポンピンポン大正解~♪正解者のアベちゃんにはーそろそろ外出先でも化粧直しをしたほうがいんじゃなかろうかーということで、コンパクトなミラーがあたりましたー。
広げると非常にあ非常にぁあ非常に目立つこの鏡で、こっそりと流れたマスカラを口半開きで上塗りしたらよろしんでないだろうかー。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-20 00:17 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(3)

居替え

引っ越しをするために具体的に動いている。不動産屋に行ってきた。とにかく『世の中をわかっていない』らしい私は、アンケートには自分の希望を全て入れる。

家、借りるんじゃなくって買う家です~・ええっと農園のために小さなお庭がいるんです~・マンションはダメです築古年の一戸建て~・日本の家です木のおうち~・駐車場もあるのがよろしいわ~・あ、日が当たらないよりかは当たったほうがいいやんな~・人気の地区のあっこネあっこ~・んでその地区でないようなら別の市に行きたいの~・3LDKで住みやすい間取りの1300万以下ネ・探せばあるとおも~う♪
むーちんと長男は鼻でせせら笑ったが「だって、希望やねんからあくまでも希望。あるって・あるって、ておもて探したら、あるって~♪」と私だけは大変、前向き。こうゆうことって、縁だから。ナイ・ナイっておもてたら、ナイのよ。アル・アルっておもてもナイもんはナイやろけど、思うんは自由だ~っ!イメージトレーニング・イメージトレーニング。ある日突然、そんな家に住んでるような気分に陥ったら、手に入るらしいからな。誰がくれるんやろ、そんな家。楽しみやな~。

不動産屋に入店の際、私たち4人家族は営業の人に奥に座るように勧められ、座った。事務員さんとおぼしき女性が程なくして飲み物をトレイに乗せてやってきて「シマッタ…」という顔をなすった。彼女のトレイにはジュース1つと冷たいお茶3つが乗っており、ヘイポーの前にジュースを置くと、チョモに「…ジュースのほうが…よかった…かなァ…?」と訊いた。チョモは「いえいえ」という顔をして首を振った。チョモ、ここんトコ反抗期。大人と極力、口きかない。「ジュースをお持ちしましょうか…?」と私に彼女が言うので「いえいえ、ジュースよりもお茶のほうが好きです。」と答えた。そして、ヘイポーの前に置かれたジュースは、むーちんのお茶と交換。我が子らは、炭酸を飲めないのだ。
入店した順番はこうである。
私、ヘイポー、チョモ、そして煙草を吸い終わってから入ると言ったむーちんが最後に店内に入ってきた。この家族構成を彼女はどう捉えたのであろうか。我が家は全員が平均してチビなので、身長の面で言えば一般的にレベルが低いが、我が家の比率で言えば、父・母・長男・二男といった見た目が成立している。ヒールを履いている私が夫と大差ないことはあっても、バッチリ子供は子供の割合で小ささをキープしている。ぱっと見、長男12才が大人に見えたかな。確かにじじむさい性格はしてるけど、外見は小学生のチョモ。
「大人やと思われたんかなぁ…?」
彼女が去り、営業マンが物件検索で席を外すと、私はチョモにそう言った。
「やとしたら…」
と私はこの4人組の構成を考えた。
お父さん、お母さん、その子供(ひとりっ子)。大人の男性を伴って。
保証人、連れて来たか。今日すぐさま買う気、マンマンやな。
ハンコ、つきましょか?その家、2000円??
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-19 17:59 | +in much guy+ | Comments(0)

フィーバー

私には長きに渡り、愛して病まないこともなくしっかり病んでいるハイテクなゲームがある。愛し続けて30年。…いや、そんなにはないかな。でも、物心ついた時には既に病的に愛しちゃってタの。ホ・ネ・ヌ・キ。
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ジャンケンマンフィーバーだどぉー。

何にコーフンすんのかはしんないけど、なぜだかコーフンするこのゲーム。いまや置いているところが少ない。スーパーマーケットの子供服売場の一角の「らんらんらんど」にはある確立が高いが、そこにある『ジャンケンマンフィーバー』は進化版であって、私がこよなく愛する『元祖ジャンケンマンフィーバー』でないことが多い。私が愛すのは『昭和』の『ジャンケンマンフィーバー』である。

知らない大人たちのために、解説しよう。
ジャンケンマンフィーバーという機械はワケのわからん娯楽で、機械とじゃんけんを楽しむゲームである。感情を一切読めない相手とじゃんけんをしてそれに勝って何を楽しむのかと言われたら返す言葉はないが、強いて言うなら「掛け声」を楽しむゲームである。
ボタンが3つもあって、それは「グー」と「チョキ」と「パー」である。勝負がつくまで行われるのは世間一般のじゃんけんのルールと変わりない。しかし世間一般のルールと違うのはじゃんけんをするのにメダルを1枚投入する必要があるということだ。メダル1枚で遊べるゲーセン屈指の廉なゲームである。そして投入するやいきなり何の条件も提示せずに、
ジャ~ンケ~ンッ!
と、やたら元気のいい性別のわからない子供の指揮で、じゃんけんが始まる。

人間同士なら、負けたヤツがジュース買いに行くことな?とかゆうパシリの決定方法であったり、勝ったらコッチ負けたらソッチな?とかゆう意見が分かれた二人の最終決定方法であったり、何かしらの「じゃんけん後プロミス」があって始めるじゃんけんであるが、ジャンケンマンとじゃんけんをするのには、とくにその結果に我の時間や行動の束縛はない。ただじゃんけんをする、それだけ。勝てばルーレットによって決定された勝手な配当でメダルの払い出しがある。ためらんない。いちいち、勝つ度に払い出す。だから、いちいち1枚ずつメダルも入れなきゃなんない。ためらんないの。払い出されるメダルはおおかた二束三文であるが、何かしらのタイミングがよいとデカくアてることが出来る。デカいっつっても、20枚ね。そして払い出されるメダルの音が異様にデカいのも特徴だ。それなので20枚のメダルが払い出されるとその音が長引く結果、チビッコたちに囲まれてしまう。この機械で二桁の大台に乗るとちょいとしたラッキーマンとして、ポカンと口を開けたままのチビッコに、…見られるでもなく…応援されるでもなく…質問されるわけでもなく…まァ…ヨカッタネと言われるわけでもない。だた、アてたらそうゆうカンジのチビッコが2~3名、ツキビトになる。身の回りの世話はしてくんないツキビト確保。そしてそうゆうチビッコは、後ろに並ぶ。だから、私はいつだってこのゲーム機で自分が「もういいや」と思うまで遊んだことがない。たいがい20枚が当たった時点で、なんとなくやめる流れになってしまうゲームなのだ。20枚当たらなかった時でも、なんとなくやめている。「いつまでやっててもじゃんけん以外はやらんなァ…」と当然の考えが頭をよぎるからである。

昭和ジャンケンマンフィーバーが、
ジャ~ンケ~ンッ!
と言ったら、プレイヤーである私は「グー」か「チョキ」か「パー」のボタンを押さねばならない。しかし3つものボタンがあれば、そりゃちょっとくらい迷う。その間、この掛け声以降は放置プレイ。「考え中」というような保留音も、例えば「どれにする?」というようなアシストもない。ジャ~ンケ~ンッ!と言われて、ボタンを押すのを3秒考え、チョキを押したら負けた。といった場合の時の掛け声はこうなる。

ジャ~ンケ~ンっ!… … … ポン、ズコ。

イラっとくる語尾は、もちろん下がる。
昭和だ…非常に昭和である…悲しいまでに昭和である。ズコ、て。いまどきズコ、て。新喜劇でもゆぅてぇへんで。

ジャンケンマンはあんなに元気に「ジャ~ンケ~ンッ!」と言っているのにもかかわらず、すぐにこちらがボタンを押さないならばいつまでも無音で待っているのである。えらく待つねー…すんごい、待つのよ、ジャンケンマン。そして押せば最初のテンションと同じテンションで「ポン」て言うの。テンションの持続力に感服するね。私、そんなに真剣に考えて出したチョキに対して、このジャンケンマンのテンションで「ポン」て言えない。ほんで自分は勝ってるのに相手が負けたからって「ズコ」ても、言えん。なんて包容力のある機械だろうか。機械だって勝ちにキてるだろうに、その評価は私に対してのみ言葉にされるわけである。そしてメダルが払いだされる時には「ヤッピー!」と言う。ヤッピーに聞こえるんだけど、ラッキーかなァ。ラッキーとかそうゆう降って湧いた幸運じゃなくて、じゃんけんに勝ったからその褒美として勝ち取ったわけやけど。幸運を全面に出しやがるこにくたらしさも、隅に置けない。

ポン、フィ~バ~ッ!テテテテテテテ、ヤッピー!!

テテテテの部分はルーレットが回る音。ソコ、効果音アリ。ほんで「ヤッピー」と言われて2枚のメダルが、ガタンガッタン、と落ちてくる。おそらく「ヤッピー」だと思うなァ。そう聞こえる。ヤッターとうれぴ~といろいろな感情がはいっての、ヤッピー。ベースはのりピー。

引き分けだった時には、ジャンケンマンは異様なほどのヒートアップをみせる。
あ~いこでっ!!!
と、もう勝ちにしかイってないようなジャンケンハイに入ってしまうのだ。あいこが続くほどハイテンションになってゆくという演出がされるように感じ取る私は、ジャンケンマンに感情移入をしてしまっているのだろうか。1回目のあいこより2回目のあいこのほうが、ジャンケンマン声張ってる。3回目にはむせちゃうんじゃないかというくらいのテンションの高さである。そのように聞こえるだけかもしれないのだが、事実、痛々しいまでに「あ~~~いこでっ!!」とじゃんけんをせがむのだ。人間とやってもあいこになればそれなりにお互いのボルテージは上がるものであるが、ここまで振り切ってしまうあいこは人間業では繰り出せない。さすが機械。そんなにしてそんなにしてそんなにして勢い込んでやったあいこなのに、こちらが負けると「そのリアクションはなんやねん」と言いたくなるくらいにセオリー通りの「ズコ」を言う。「勝ち」か「負け」かの結果に対するボキャブラリーは、ひとつずつしか持ち合わせがないようだ。ま…内部事情もあるだろう、メイン基盤の性能上、いろいろ、なァ。しかし「あいこ」だけはサブ基盤の回路にショート寸前のプログラムとして組み込んだりしたんじゃないか、と思いたい。能力以上に、ガンバってる感、ある。

ジャ~ンケ~ンッ! …ポンあ~いこで~ショ!あ~~いこでっ!!あぁああぁああ~~~いこぉぉでっ!!!ショ、ズコ。

あいこの後の合いの手は「ショ」。
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私はわざわざ車で15分もかけ、ミドリ電化にジャンケンマンとじゃんけんをしに行っている。ゲームコーナーのおっちゃんは、100円で15枚のメダルを買う私に、ニコニコして「ありがとうございます」と言うのだ。ナムコのスタッフは2000円分のメダルを買っても、何も言っちゃくれないのに。じゃんけんに負けまくってメダルがなくなり、また100円で15枚のメダルをメダル貸出機に買いに行く私に、UFOキャッチャーを磨いているおっちゃんは「あ、どうぞ。」ゆぅて通り道を開けてくれるのだ。セガのスタッフはトイレの場所を聞いてもその行き道すら指し示すだけだってのに。昭和の機械を置いてるゲーセンの接客は、尊敬に値する。ジャンケンマンフィーバーが置いてあるトコで、接客がハズレだったことは今まで一度もない。じゃんけん勝負はハズしてるけどね。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-09-18 00:40 | +朝臣寺+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA