カテゴリ:+談合料亭『千徒馬亭』+( 55 )

 

モノでツラれて

晩におばーちゃんから電話があった。チョモが「うーん…元気やでぇ…?」とかなんとか言いながら会話をしている。
電話を切ったあとで「なんやったって?」と問えば、予約してたケーキあるから、明日、持って行こうか?やって。
「おじーちゃんちに来るんやったら、おばーちゃん明日、仕事が昼までで夜はないし、おばーちゃんケーキ届けに寄った時に迎えに行こうか思うけど、てゆぅてた。お菓子も持って帰らなアカンしな?やってサ。」
「あんたがおじーちゃんの誘いとかを断るからやんか~こないだも行かんかったし。ますます、モノでツラなタダでは来へんと思われてんちゃう?予約で買うケーキまで用意さして、贅沢が過ぎとんねん。それでも行かへんて、ナニサマやねんアンタ。今週、部活ないねんから行きなさいよ~たまには。もう部活で行かれへんようになんで?」
私が言ってもおじーちゃんちに行くという気にどうもなっていないチョモ。

翌朝はおじーちゃんから電話があった。「うーん…元気やでぇ…?」と同じような調子で電話を受けるチョモ。まだ行く気になってないんか。おばーちゃんから誘われ、おじーちゃんからも誘われ、あんなにいろいろよくしてもらって何の躊躇いがあるというのじゃ。
「ううーん…あ…うん、行くわ。そうやなぁ…ちょっと待ってな、まぅ?何時くらいに来てもらったら、いいやろ?」
「いつでも、ええやん。あ、でもアンタ昨日、おばーちゃんが寄るでって言ってたんやろ?確認したほうがええんちゃう?おばーちゃんに。」
「あ…そうやな。あ、おじーちゃん?昨日おばーちゃんがこっちに寄るわ、ってゆぅててん。おばーちゃんに電話してみるわ。」
電話を切ったあと、おばーちゃんはケータイを持って仕事することなんか滅多にあらへんから、連絡がつかなんだら電話ちょーだい、おじーちゃんが迎えに行くからな、と最後に言っていた、とチョモが言う。
「おばーちゃんからもおじーちゃんからも電話があって…こんなに呼ばれてアンタのその態度はなんやねんな…」
私は静かにため息をついた。
「いやぁ…行かれへん理由がまぁ…あんねんけど…朝練があるなら向こうをめっちゃ早くに出なアカンから…悪いやん…」
「土日に部活がないねんからないやろ…月曜に朝連なんて…」
「…まぁ…あったとしても来てない人とかおるからな、一回くらい朝練を出んかってもええねけど…。朝練あきらめたとしても、40分にはここに着いとかな間に合わんやん?今までは7時に出てたんやけど…それより前に出てもらわななぁ…早いんよなぁ…朝が…。」
「そやなぁ…まぁソコはおじーちゃんとの交渉やな…。おじーちゃんの仕事が休みで朝ゆっくりしてるようなら、日曜の夜に帰って来たら?迎えに行くし。」
「そやな…交渉してみよ…」

そして午後におばーちゃんに電話をしてみると、ちょうど今、仕事が終わったトコというタイミングだったらしい。土曜やから混んでるかわからんけど今からそっちに向かうわ、と言う。
スムーズに来られたのだろうおばーちゃんは小山ロールを持って現れた。
「うわっ一本まるまるなんっ?!」
そうだな…もう誕生日にケーキをホールで買うことも最近はなくなったな。クリスマスケーキだけだもんな、ホールで買うのは。だってクリスマスケーキはむーちんの会社が買ってくれるんだもん。
「ほんじゃ、早速いただきましょう、おやつにしましょう。コーヒーいれますわ。」
「うわ~~~キメ細かなスポンジやな~フッワフワっ!」
「おばーちゃんが居てよかった~。おーへんかったらケーキ食べるようなこと、ないもんな~。」
「ホンマやなぁ…結局…チョモの誕生日、ケーキ買わんかったなぁ?」
「まぁ…中学入学のお祝いも兼ねてこーたりんかいな、まぅちゃん…。」
「そうやん。今からでもおそないで、買ってや。」
「えー…だって…ケーキって高いんですもん…」
「チョモは去年もいらん、てゆーたやんか。自分がいらんてゆーたのに。」
「クリスマスケーキ買ってるトコのケーキなんて、ショートケーキやのに四百なんぼとかするんですよっ?!めっちゃ高いぃ…」
「そうやなぁ…一切れで400円500円してたら買われへんわなぁ…」
「買えません、買えません。」
一切れでは満足しなかったチョモは、余りの分の小山ロールまで「コレ、食べてええのん?」とウマいウマいと平らげた。そしてぬけしゃーしゃーとおばーちゃんにこう言ったのである。
「おばーちゃんな?何かしら買って用意してないと、そうゆうモノがないと、僕が来へん、ておもてない?」
「いやいや、そうゆうことは、ないねんで?」
「ほんまに?ケーキとかでツらな、とかおもてへん?」
「違う違う、このケーキはもらったんやで?予約して買うからね、てえらい騒いでたんはきーててんけど、それをもらったんがたまたま昨日やってん。これが月曜や火曜ならアレやけど…昨日やったからアンタらに食べさそうかなーおもたんやんか。そんなん、部活で来られへんやろな、とはおもてるで?わかってんねんから、来られへんのんは。」
「騒がれるだけあんな。たしかに、ウマいで。ほな、行こか~。」
おまえ…間違いなくモノでツラれとるやないか。
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2009-04-26 00:07 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(0)  

けんけら

「ほな『けんけら』でも食べよっか~っ!」
「なんなんや?『けんけら』。そのひとを小馬鹿にしたような名前は。」
試食で食べた時のあまりのウマさに、おばぁちゃんに買ってもらったというお土産のお菓子『けんけら』。旅行に行って自分にもお土産を忘れない半吉が、私にも食べさせてくれるという。
d0137326_0343938.jpg

「遠慮しとく、それ、八橋ちゃん?八橋…苦手や。」
「…って、お~も~う~や~ろ~ぉお????」
「なんなんや?そのひとを馬鹿にした言い方は。」
「…ま、食べて驚けや。」
「は?なにゆーてんの??見るからに八橋やないか、カタイほうの。」
「やろ?!それがちゃうねーんっ♪びっくりすんで。」
「マビで??」
「マビ。」
「だって、見るからに漂うニッキ臭やで??袋、開けいでも。」
「やろ?原材料名見てみ?おそろしくシンプルやから。」
d0137326_035034.jpg

「ほんまや…絶対入ってそうやのに…ニッキ…」
「やろ?やろ?ボクも試食でもらった時には、えぇー…八橋…ておもてんけど、そんなん『要りません』とは言えへんやん?しゃーない…食べるか…て感じやってんけど、食べた瞬間、『おばぁちゃん!!買って!!』やで。即決・即決。」
「マビ?全然、ニッキの味、しひんの?」
「しん。」
「少しも?」
「全く。」
「匂わして。」
「はい。」
d0137326_0355235.jpg

「…ホンマや…不思議や…なんやろ…この見た目と匂いの…ギャップ…」
「食べてみ?もっとヒドいことになんで、ギャップ。はい。」
d0137326_036485.jpg

「うおぉおぉおおぉおおぉおっ!!なんやねんこれっ!!見た目を遥かに裏切るこのウマさっ!!けんけら…見た目で損してるな…。ほんで、なにぃ???この見た目からは一切わからない香ばしさ…尋常じゃねぇな…。こんなに手ぇ出したくない外見してるのに…止まらん。」
「やぁ~ろぉ~??」
「なんか…切なくなってきた…電話しよっかな…見た目をもっと洋風にしたほうが得です…て…言いたい…。こんなに香ばしくて甘い洋風な味やのに…外見でそれがおじゃんやな…裏切られた気分になる…はぁ…切ない…貢いだ男がゲイだったみたいな切なさ…やんな?」
「裏切られた気分ってのはわかるけどその切なさはちょっとわからんわ…」
そうやろな…まぁ簡単にゆぅたら『やりきれない』っていう気分やねんけどな。
私は涙を流しながら、けんけらを目にもとまらぬ早さで平らげた。
そして方々で言っている。
「あのさ、福井県あたりに旅行に行って、まぅちゃんにお土産のひとつでも買ってあげてもいいかな~、ていうこと考えたら『けんけら』にして、是非とも。」

やりきれないおいしさ『けんけら』
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2009-02-09 00:39 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(4)  

感謝の意

卒業という節目を前に、「感謝を込めたプレゼントを作りましょう」という家庭科の学習があるということで、希望を訊かれた「なにが欲しい?」
「私、いま欲しい物の一番は帯なんやけど、織ってくれんの?フォーマルな感じで。」
「無理に決まってるやろっ」
「まず弟子入りしないとねぇ…とりあえず卒業してくんないとなぁ…弟子って住込みやで?」
「4時間しか、ないねん?絶対ムリやねん?4時間で出来るモンゆーてくれるか?」
「感謝なら言葉でええわ。いらんもんはいらんから。」
「授業として作らなアカンから何かゆぅて。」
創作キットの一括購入の中から選んでもいいし、自分で材料を用意して別の物を作ってもよいので、冬休み中に決めて材料を取り揃えておくように、とのお達しがあったので「創作キット」なるものの見本を見に行ってみたが、ピンと来ない。ティッシュカバー、ランチョンマット、ううむ、いらん。

そんなわけで、私が作ろうと思っていた「刺し子ふきん」の材料をそっくりそのまま半吉に渡し、刺し子図案をいくつか見せて刺し方もチョロっと教え、一針一針、感謝の念を込めて刺してきな、と言い渡した。完全手縫いだぞ?と言っていたので半吉は最初の2時間、ふきんのフチを装飾っぽいデザインを考えながら手縫いしていたそうな。すると担任のごっちゃんが、あまりに時間のかかり過ぎる半吉に、回りはミシンでガーって縫って模様を刺繍したら?とアドバイス。
「いいえ…母が…刺し子の良さがなくなるから手で縫ってほしいと言うもんで…」
そう答えると、ごっちゃんは笑っとったそうだ。
「ミシンつこたほうが早くてキレイに仕上がる、と思うならつこたらええ。アンタが使いたいならミシンにしたらええ。でもそのふきんは、刺し子じゃぁないから『刺し子じゃない』と思いながら私は使う。」
完全手縫いで『刺し子』の冠がつけられるよう、頑張ってはみたものの自分が思うようには進まなかったようで、デザインを大幅に変更して挑んだが、それでも4時間では出来上がらなかった。それが腹立たしかった様子で、帰宅した半吉は言った。
「結局、出来あがらへんかったがな…。」
「まァえんちゃう?とうぶん一緒に暮らすやろから、出来あがったらくれたらええし。そないに急ぐモンでもないで、ふきん。」
「急ぐねんっ。4時間で出来とかなアカンかってん。コッチだって急いでやってねけどなぁ…ごっちゃんが色々ゆってくんねんっ。刺し子やってゆーてんのに『ミシンで縫ったらええのにーっ』とかやっ。もぅ…刺し子やのにっ!」
「くっくっく。ごっちゃん、若いからなぁ…刺し子のなんたるかを教えたらなアカンなぁ…。じゃぁ、今度ごっちゃんがなんやゆ~て来たら職人気質でゆぅたら?『知らんもんが手ぇ出すんぢゃねぇっ!』ゆぅて。触るでねぇ!あっちゃ行けぇっ!ゆぅてな。」
「もう時間ないで。家庭科展に間に合わへんかったから。縫う時間はもう無い。」
「…なぬ?」
どうゆうこっちゃごらぁ。時間はある、たっぷりとな。出来た時が完成の時や。何をほざいとるんじゃ、半吉。

事の詳細を訊けば、4時間の家庭科で作った作品から家庭科展に出品する作品を選ぶ。その作品を作る、4時間。
学校教育よ、そんなに締切が大事か。感謝を込めてプレゼントするとはよぉゆぅてくれたもんや。キレイごとゆーてんじゃねぇっ「家庭科展に出品する作品を作るついでに親に感謝を込めてみましょう」の授業じゃねぇかっ。学校がそれを求めても、母は求めん。半吉よ、手縫いでやれ。刺せ、出来あがるまで。てめぇが守るのは締切じゃぁねぇ、感謝の意だ、てやんでば~ろ~っ!

刺し子はね、下々の暮らしの民がね、産着やおむつなんかに刺したのさ。麻の葉のようにスクスクと子供が育つようにと願いを込めて、麻の葉を図案化して一針一針、おっかぁが夜な夜な刺しに刺したんだよ。…と、私は本当にそうは思っていない。子供5人10人が当たり前だった時代に、短い期間しか着ることのない産着やおむつを、次の子供その次の子供でも使い回すためには、上質とは言えない布を補強する必要があった。フチだけを縫い合わせた雑巾はすぐにヘタるが、フチから渦巻き状にグルグルと運針して縫い合わせてある雑巾はいつまでも使える。それと同じで刺し子を施した産着は、洗っても洗っても簡単にヘタれはしなかっただろう。長男に着せ、二男に着せ、長女が着、三男が着る、ほつれてきた所に違う糸で夜な夜なまた身籠っているおっかぁが刺す。「この産着も…もう4人も着たのねぇ…」あと2人が限界かしら。スクスクと育って来た我が子を家庭の雑事の片手間に育児しているおっかぁは「私の赤ちゃんがスクスクと育ちますように」なんて、いまさら悠長に願いを込めて刺すまでもないだろう。スクスク育つことは4人の子供で実証済み。
合計3回の刺し子を施し、おっかぁは4男6女の子供を育てあげる。丁度そのころ隣村では、おっかぁの姪っ子が初めての子供を授かるのである。
「タエちゃん、ウチの子たちの産着を持って来るさけぇ。赤子が産まれたらなにかと物入りだで、財布の紐はしっかりときつく縛っとかなアカンえ?」
おっかぁは押入れにしまい込んだ産着を2枚、出してきた。ススけた産着に最初は黒、そして紺、最後は朱色の糸で刺し子が施してあり、裾はだいぶほつれている。
想いが込もるのは、この時である。
この産着に最初に手を通した長男も、もう、12才。百日咳を患って寝ずに看病をした時は、末っ子のチエがこの産着を着てただやぁ…ほんにあの子の夜泣きはひどぉてそこいらじゅうのたうちまわっとったもんや…。

半吉もじきに13才。
初めて刺し子に手を出した時は、家庭科展に間に合わなかっただやぁ…。
「だからミシンで縫ったらええってゆったのにっ」てごっつぁんに言われた時は、悪態ついてのたうちまわっとったもんや…。
ウチではなぁ…ふきんが台拭きになり、雑巾になり、靴磨きになるだで、しっかりと刺さなアカンえ?
半吉の込めた感謝は、裏切ることはありゃしまへん。
刺し子に費やした時間の5倍、使い回せるだけの強度になってちゃんと返って来るけぇ、休み時間を使ってちゃ~んと最後まで仕上げてくんれろ。おっかぁの待ち時間に、締切はねぇだで。
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2009-01-27 15:11 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(0)  

BDおやつパーチー

おやつパーチー。11月19日開催。
ノロとチィが、プレゼントとおやつを携えて我が家へやって来ることにはなっていたが、私が帰宅しても5時間授業であるはずの彼女らは到着していない。ばかりかチョモの姿もない。
「あいつら~ドコ行きやがったんや~今日のこの大事な大事なおやつパーチーの約束を~ま~さ~か~破るつもりじゃぁ~あるめぇ~なぁ~!!」
と、ひとりポツンと取り残されていたヘイポーに向かって言っていると、チョモが帰宅。
「おかえり~。だんご~どうする?作っちゃう??」
と提案する。え???!!!今から???!!!時間ないやろ…。と心配する。いやいや、上新粉じゃなくて団子粉のほうね、茹でたら即食べられるほうやから、あっつー間に出来上がり。作ってもいいし、作らなくてもいい、おやつはいっぱいあるしあの子らも持って来るゆぅてたし夕食のこともあるからどっちゃでも~て感じ?
ビュッフェの夕食を予定している我々は、このおやつパーチーできなこ団子を作るかどうかを彼女たちが来る寸前まで迷っていた。小食の私はおやつパーチーと夕食のために昼食は抜いているし、なんならおやつパーチーは雰囲気だけ参加で実食は控えたいくらい。

「まぅちゃぁあぁああぁああ~んっ」
「あ、きたきた~。はよぉ~、はよおやつパーチーするで~♪」
さぁて、どのおやつを御開帳しようかのぉ、と探っていると、小さいチィが小声で迷う「どうしよう…どのタイミングで…言う?」。なんやねん?さっさと出すもん出しなっ!と脅すと、こう言う。
「…うぅん…あんな…甘くないようにケーキを焼いてきて、そんで何日が前に作ったおいしいかどうかわからんゼリーを持って来た。…絶対、何か言われんのんわかってるけど…」
夕食を作る担当として家の手伝いをしているノロとは違い、どうやら何でもかんでもやってもらっているらしいチィは、我が家で散々な扱いを受けて来た。我が家は、客人をも使う。お飲み物おもてなしの度合いは、我が家の手伝いをどれくらい出来るかによってランク分けされる厳しい世界なのである。カレールゥをうまく溶かすことの出来なかったミズオは、しばらくの間、我が家のおやつタイムに同席しても水しか飲めなかったのであるが、割りながら洗っていた皿を手際よく洗えるようになってからは紅茶を飲めるようになり、とうとう自家製梅ジュースを飲めるまでに成長した。今では、我が家の食器がどこにどのように収納されているかを覚え、何を言わずとも自主的に洗い拭いて片付けることをする。私の好む濃さ好む甘さのコーヒーを好む温度で作れるまでになっているので、我が家の飲み物の好きなものを好きなだけ勝手に飲めるようになっている。このようになるまでを約4年もかけ、その間くぢけることがなかったことを、尊敬する。…よくも途中で投げ出さんかったもんや…度々の出入り禁止令にもめげず本当によく頑張った…数多くの人々がイヤになって去って行く中、ミズオだけが類まれなる根性で我が家の居候的ポジションに就いた唯一の人物である。
「ほんまにミズオ…皿…割らんくなったなぁ…」
3歳年下のチョモはとても感心している。カレールゥさぁ…カタマリが出てきたこともあったのにね…藤原のカタマリって呼んだろか…と、ミズオは未だに我が家で言われているのだ。料理をまかすと半生で焼き上がり、中身オエオエの皇子になる時もあった。
そんなミズオをも凌ぐ、チィの「何もやらないの」オーラ。このようなオーラのことを私は密かに「ユキジオーラ」と呼んでいる。コンビニへ行ってレジカウンターに毛皮をお預けになったザ・セレブ朝丘雪路嬢に因んで。
「チィ、これ片づけてきて。コレとコレはシンクの横にそのまま置いといて。」
「…シンクの横って、どこのこと?」
「はいぃ??シンクやで??シンクがもう十分な説明の細かさや。あんたシンクのことなんてゆーてんの??茶碗洗うところのーベコってへこぼってるー洗い桶に水がたまってるトコ、とかゆーの???」
「ぁあ~っ♪皿とか入ってるトコ??」
「の、横に置くんやで?入れへんで??」
「えっ?!横?ココ??中??」
「…ノロ…行って説明してきて…」
も~!コレ、シンク~!ココ、シンクの中~!コ~コ、シンク!コレ全体がシンク!ココ台になってるやん?ココがシンクの横やんっ!… … …『シンクの横』を手取り足取り教える女、ノロ。シンクをもっと細かく説明するのか??排水溝があってー、蛇口から水が出るとこあるや~ん?…なげぇな。ウチではシンクが最終の単語なんやけど。台所置いてきて~、イスの上置いといていい~?、シンクに置いてシンク。シンク出てきたら、しまいやーゆぅねん。

大丈夫やろうなー…というような、チィ手作りおやつを食べる。
「ううーん…これは、ケーキではないな。確かに甘さはおさえてあるけど、ケーキと言われてもケーキやな、とはさすがに言えない食べ物やな。クッキーに近い。」
「…かたっ」
「な?固いやろ?フォークで切れへんくらい固いな。」
「まぁ…味は悪くないで?」
「おしいよな…味は悪くないのに。」
皆でよってたかって、ケーキより固く、クッキーにしてはやわらかい、全体的にまとまりのない『チィのケーキ』の感想を述べる。傷つく?と訊けば「いいや…もう、慣れた…」と返事をするので、皆で「味は悪くないねからええやん、もうちょっとがんばりー」と慰める。
「コレをな?完璧なケーキやゆぅておいしいおいしいって食べたら、上達はしひんやん?それって、優しさじゃないしな。だからあえて言うけど、味は好きやけど食感はアカンよな。」
「…う…うん…確かに、固い…」
フォークで切ると崩れるポロポロケーキ。ポロポロって響きがかわいいよね~。
d0137326_2071359.jpg

「んでー、このオレンジゼリーの不透明さは、なんやろな??」
「スプーンが跳ね返されるで??」
「ゼリーってぷるんぷるんしてる食べ物やで??コレは…ビヨンビヨンしてるな…。ゼラチン、入れすぎやで。ゼラチン、めっさ増えるやろ??」
「う…うん…」
あやしい。返事があやしい、チィ。さては、作ってもらったなっ。何日か前に、作ってもらったのを持って来たダケとみた。誰も食べへんから、て漏らしてたしな。残飯処理するんじゃねぇ、こらっ。
「いいネーミング考えた、このゼリーの。低反発オレンジゼリー。どう?」
「ぴったりやん、低反発。」
プラスチックスプーン、じんわり入っていくで。
d0137326_2072745.jpg

「はい、まぅちゃん、おめでとー。約束のグミ。で、チョモにもグミ。これはカーが渡してって。ほんでこれはお父さんから。」
d0137326_2074961.jpg

「お~ありがとうありがとう。オトンにお礼ゆぅといて~ってか、私、会えば言うけどな。最近オトン、お店に来てないで?」
「うん、お母さんがお弁当作ってるねん。」
「ほな、メールしとくわ~。」
去年わかったことなのであるが、ノロ父は、我が喫茶店の常連のお客さんであった。ノロがチョモと同じクラスになって一緒に遊ぶようになったのが5年生の出来事だったので、それまでは接点はあれど単なる「お客さん」であったノロ父。まぅちゃんドコで働いてるん?とノロが訊くので喫茶店の名前をゆぅたら「ウチのお父さん、まぅちゃんトコでお昼ごはん食べてるで?」と言う。「えーどの人やろうなぁ??」と言いつつ、たくさん来る人の中からノロ父をヒットさせることが出来たのが最近になっての話。かれこれ2年くらい前からは知ってることは知っていた、お店のお客さんとしてね。

「グミな、お父さんと買いに行ってんけど2つ買おうとしたら『なんで2つもいんねんっ』て怒られそうになってん。やから『このグミ、まぅちゃんがめっっっっちゃ大好物やねん。』てゆったら『あー…ほならえぇか…』て。」
魔法の言葉みたいやな『まぅちゃんが』って。
「ドンキっておもろいもん色々おいてた。ほんでー、お父さん、行ったり来たりして『これにしよっ』て、コレに決めたんやで。最初は『ヘリウムガスにしようかなぁ…』てゆぅてたけど、めっちゃ迷ってコッチにした。」
「なんでその二つで迷うねん…」
「いや…『何かおもろいモン…何かおもろいモン…』て探しててん。他にも見たけど、これやな、って。」
d0137326_2085465.jpg

「別にフツーのもんくれたらええのんに…何で『おもろいモン』限定やってんやろ…」
「いやぁ…それは…まぅちゃんの…性格やん?」
ノロおめぇー…。ノロ家で『まぅちゃん』のキャラ、どうゆうふうに作り上げとんや?
d0137326_209158.jpg

シークレットが出るといいな~と言っていた『くしあげ入浴剤』は、今の季節にピッタリのスイカが出てきた。写メを撮ってノロ父に「新世界も脱帽の食材ですぞ!二度漬け厳禁どころか一度も漬けません、ソース。」とお礼のメールを送信すると、「やっぱりまぅちゃんは明るいですね」との返事。
d0137326_2015257.jpg

「明るい」ぃい??ネタはあがってんだ白状しやがれノロ父っ。やんわりとヴェールに包んだ表現使いやがったな~っ。変人ベースでプレゼント選んだくせに~っ。
…いやいや、ありがとうございまして、ホンマ。
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2008-11-20 20:19 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(0)  

到底

私の前に母がいる
私の後ろは誰もいない
ああ 自然分娩よ
母よ
私を一人悩ませた働き者の母よ
私から目を離さないで叱る事をせよ
常に母の気魄を私に充たせよ
この同じ月の誕生日のため
このあいだハッピバースデー

おめでとうございました、おかぁさん。
今月19日は私の誕生日であるからして、うれしさのあまり早まって私は11月になった途端「今月は私の誕生日なの~」と、「19日よ、覚えとったら何かうれしくなるようなこと、して~♪」と、ちょっとでも目が合ったひとには要求する。そのように、今年もゆぅた。そしたら、チョモのクラスメイトが何人かで祝いに来てくれると言う。ゆぅてみるもんやねんて、なんでも。プレゼントの希望商品である「ハリボーグミ」を買ってくれると言う。だからものすんごく楽しみにしている。だから、19日の自分の誕生日を覚えておきたい。19日の朝に「とうとう今日だわ~♪」と思いたい。今年こそ、自分から思い出して「今日で~す」と言いたい。あと三日後だから、絶対、言いたい。
しかし毎年のようにこの19日という中途半端な自分の誕生日当日を、忘れてしまう。結婚してからとくに忘れるようになった。と、いうのもむーちんの母上の誕生日が11月11日であり、私は『11日のおかぁさんのプレゼント大作戦』を練りに練ってそれを終えると、今月のイベントが終了したような『やり遂げた感』に満足する。自分の誕生日当日の朝に「あ、おめでとうね、何歳?」と言われて「ぁああぁあああっそうやったぁああぁああ上旬までは覚えてたのにぃいいいいぃい!」と残念な気持ちになるのが常なのである。
到底…。到底、私は思い出せそうにない、自分の誕生日を。
どぉして私は、いつも誕生日当日をフツーに迎えてしまっちゃうのぉー…。
ずっとずっと「特別なお誕生日」として迎えたい願望があるとゆぅのにぃー…。
私の父であるタカボーの誕生日が21日なもんだから、我が家ではずっと20日に「二人まとめて誕生日」という合理的な誕生日が祝われていた。私は一日過ぎており、タカボーは一日早いのであるが、「いくつになった?」「13になった」「お~まだか…」「で?いくつになんの?」「39」「お~もうか…」といったやりとりである。この毎年に私はさんざん「誕生日当日じゃないと意味ないんじゃ~っ」と文句を垂れてきた。当日に祝ってもらったためしがなかったためである。…いいのサ…どうせケーキ…喰えない舌なんだし…。
誰も覚えていてくれない我が誕生日を、本人である私が覚えていられないことがなによりも残念なことである。さんざっぱら「当日じゃないと!」とかゆぅといて…な。こうやって毎年、過ぎてゆくなんてことを、今年こそ阻止したーい。だから私は覚えておくぞっ。今年はまだ、間に合うっ。

と、ここに固い決意を以って書けているのも本日、むーちんが私の誕生日を思い出したことにある。むーちんは、女よりもいろんな記念日を記憶出来る男である。頼もしい。…夫だから「頼もしい」で済むが、つきあっている彼氏が「今日は初デート記念日だね♪」とかゆぅてきたら、暗がりで吹き矢、飛ばすと思う。夫が結婚記念日を覚えていることが夫婦円満の秘訣と言うが、それは結婚した相手が覚えているからこそ円満の秘訣であって、結婚もしていない将来を誓ってもいない彼氏がいちいち「今日が告白記念日」「今日が初めて手をつないだ日」「今日が初旅行記念日だよ♪」とありとあらゆる言動にアニバーサリー謳ってきたら、正直、憤懣やるかたない。円満別離の即決である。十代の生娘なら「ステ…キ…」とドキドキするかもしれないが、自動車保険が年齢によって割り引かれるという特典が付くようになった三十代の私は「素で…奇…」と怒気怒気する。人間トシくうと「かもしれない運転」がうまくなる。

本日朝9時くらい、むーちんが「まぅ~起き~」と言って、前夜を更かしたためにまだまだ眠い眠い私を無理から起こした。洗濯をしたから、干したほうがえんちゃうか、と言う。そら干したほうがええおもったので、干した。パン食べる?と訊けば食べると言うので、パン食べた。温泉行かへん?と訊くので温泉ねぇ…と答える。今起きたトコでさっそく風呂入ろうか、という気持も湧かない。さて起きて~風呂入って~ほな寝よか~、という一日になった日にゃぁアータ、今日一日、寝てばっか。じゃぁ、むーちんが風呂に入ってる間、買い物をしとく、ということになって別行動。3時間後に合流しようということになり散ったが、3時間も経たずむーちんが「とっくにあがってマクドの前におんねけど」とのメール。3時間では足らんやろうに…と思っていた私は、立ち読み始めたとこ。さっきまでマクドの前の店におったんやで?と言いながら二人でエスカレーターを上がっていると、むーちんがこう言う。
「サウナ入ってた時におもてん。オマエ誕生日やな。オレ、隠し財産があんねん。何かこーたろさ。」
「えええええーーーっ?!あ…そうや…誕生日や…。ちょーーーど欲しいモンがひとつあんねん。」
「なに?」
「ピンクゴールドの~ネックレスの~チェーンの部分だけ~」
「いくらすんの?」
「そらランクにもよるやろけど…でもゆぅても18Kやからそないにはせんやろ…」
「そうか…じゃぁ、はい。かくしざ~いさん。」
「えぇっ?!またっ?!」
私はエスカレーターを上がっている最中に、未開封の薄い茶封筒を束で手渡された。去年の結婚記念日に手渡されたものと同じ質の茶封筒である。それはむーちんが会社から出たナントカ報奨を未開封で取っておき、私へのプレゼント資金としてコツコツ貯めた現金であった。去年の結婚記念日に私はコレに相当感激した。同じパターンなので感激は薄れようものであるが、性懲りもなく感激した。だって、束が増えていたから。いつから誕生日のことを考えて過ごしてるんだ、むーちん。私よりも気が早い。…感動する、確かに感動する、いや感動が先には来たが私はつい、言った。
「え…でも…今ここで…この封筒を渡されても…」
駐車場に入るまでが渋滞だったくらいの、この賑わったショッピングモールのエスカレーターのココで、明らかに現金が入っているようにしか見えないチャリ銭の音してる茶封筒を、束で渡されても…。私たち、夫婦に見えてるよな?悪いけどゆぅてすまんが、私は実年齢よりちょっと若い外見であるのに対し、むーちんは見た目では随分と貫禄をお付けである…「今月のお手当て渡された」みたいな誤解を招いてないだろうな?…感動的なサプライズなんやけど…手渡されたのが封筒入りの現金なだけに…束なだけに…「取引」感…出る…。そんな私の被害妄想的後ろめたさを何も察知せず、サプライズ大好きむーちんは、サプライズしたことに満足してエスカレーターが上がり切らないうちから、かなり楽しんでいた。
「開けよう、開けよう、とにかく開けよう。人気のないトコ行ってはよ中身、見よ、見よ。」
これこれむーちん「人気のないトコ」とかそうゆう単語を挟むと一気にアヤシイ金になるから…。清いから、このお金、清いから…言葉を選ぼうか、慎重に言葉を選んでみようむーちん、ありがたいとてもうれしいがここはひとつ、誤解を招くような表現を含む単語は排除しよう。

再現。
私は茶封筒を、エスカレーターを上ってる最中にこのように渡された。
d0137326_22242693.jpg

何の取引に手を染めとんやろね、私。

どっかベンチないかな~、あ、ここ座って数えてみよ~、とワクワクが足元に出ちゃってるむーちんを前に、私は「家に帰ってから開けたい」とは言えなかった。目の前がショップという絶景のベンチ、全部ひとが座っていて1こだけ空いてたという満員御礼のベンチ、そこに私たちは腰を下ろし、開封の儀を行った。去年同様、封筒に入っている小銭はむーちんに渡す。全部の袋を開け終え、3年間のレジ打ちで培った紙幣早数えの妙技を炸裂させる前には、一応確認した。
「なぁ…ここでお札の束を数えてたらイヤラシくない?」
「大丈夫や、千円札やねんから。」
額なんや…。私のポイントは「束」ってトコやってんけど…。

ちゃんとした宝飾店でちゃんとしたチェーンをみてみるということでまるまる持ち帰った茶封筒の現金の紙幣総額。
四万五千円。
d0137326_22245321.jpg

チェーン、買います。
結婚して、サイズダウンして、働き始めてまたサイズダウンしたからユルユルになってずっとせずにいた、結婚指輪と10年目にもーたダイヤのリング通して、首から下げるために。

絶対忘れないぞ、三日後の自分の誕生日。
起きたらまず、誕生日や~♪て、思う。
今年こそ絶対、思う。

毎年の、記念日ごとのむーちんの行動には、到底及びませんが、私もコツコツとちゃんと思い出します覚えます。
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2008-11-16 22:34 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(2)  

物価高助成案

もやしの底値が20円引き上げられ、小麦粉の底値が98円引き上げられ、サラダ油の底値が291円引き上げられても基本給据え置きの現状で、頑なに「平日しか料理しない」という自分のスタイルを死守している私の、平日のやりくりが食糧だけではやりくれなくなってきた。消耗品費のやりくりを徹底しなければならない。徹底するということ、それは消耗品を徹底的に底値で買う必要があるということである。あれ~ゴミ袋もうなかってんけ?んじゃチョイとチャリキこぎこぎコーナンで、30ℓポリ袋30枚入298円で買やぁええわいな~。と、折りたたみ自転車をこいではならぬ。散髪に行った帰りに途中ドンキホーテに寄り、45ℓ強化ポリ袋50枚入を198円でまとめ買いしておく、という行動を計画的にとらねばならぬ。まぁマチマチではあるが2ヶ月に一度の散髪と見積もってまとめ買う場合は、5袋250枚てトコか。必ずしも今必要でない消耗品は、買い控えるという選択で凌ぐ。これで私の休日は保障されるな、よきこと・よきこと。

んで、きのー、そーゆー風に買い控えていた日々を送っていた私に飛び込んできた情報がー、アレね。倒産品大放出~!!みたいな、広告。私が買い控えていた物品のうち11品、モノによっては私調べの市場価格より1000円も安い。そこでむーちんに、ココへ連れて行って私を野放しにして欲しい、と頼んだ。気乗りのしないやりとりをする時に敬語を使うむーちんは意見した。

「言っときますよ?そんだけ安いモン、質は最低やとおもてくださいね?」
誰かの意見を参考にするまでもなくもう心は決まっている時に敬語を使う私は応戦する。
「はい。底値引上げが驚異的な速さでススんでいる現状において、問われるのはいかに安くでモノを手に入れるかに尽きますね。この際、質は問題ではありません、上官。」
「交通費を使って行ってまでも、買うだけの価値がありますのんか?」
「あるでしょう。」
「あります?全部でどれくらいの得があります?五千円あると言いますか?」
「私の記憶にある底値と比較して算出してみましょう、電卓取って、上官。」
「はい。」

「出ました。端数を捨てても3500円安いです。上官のアルコール、一箱分相当ですね。」

上官のアルコールを引き合いに出したことで彼には名案が浮かんだようである。

「その、買いたいモンって、オマエがひとりで行けるトコに売ってるようなモンやろ?」
「モノ自体はどっこにでもあるモンやで?ただ、フツーの値段やーゆぅだけで。安くもナンともあらへんーゆぅだけで。」
「やろ?じゃぁや?オレがオマエに3500円あげたらやぁ?ソコに行く必要あらへんやん?」
「あらへんな。」
「やろ?そしたら、オマエは自分ひとりで買いに行けるわけやし、ソコと一緒の値段で買ってることにはなるわけやし、そうゆーことやん?そしたらオレが自由に時間使ったってええわけやん?問題ある?」
「ええで。全く、問題ないな。」
「じゃ、決まり~。」

ということで結局、倒産品大放出セールの二日目である今日、私は家にひとりで取り残されている。子供たちはおじ~ちゃんとお祭りに行き、上官はたしか「じゃー行ってくるで~」と朝、ゆっていたな。「早めに帰ってくるからなー」みたいなこと、言ってたな。いや「洗濯しといたでー」やったかな。いやいや、「洗濯したから干したほうがえんちゃうかー」やったかな。いや?「オマエの朝ごはん、オレが食べちゃったでー」じゃなかったかな。

しっかりと起きて、意識がはっきりした私が今、わかることはふたつの事実である。

家に、ひとりで取り残されている。

おこたのはじに乗せられた現金は、私が飲まないミルクティが置いてあることから上官が置いていったものである。
しかも、少々足らないというちょっとした問題がある。
d0137326_13354048.jpg

[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2008-10-26 13:40 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(2)  

ハリボー

今、食べても食べてもいっこうに飽きないおやつ、ハリボーハッピーコーラ。
アゴ痛くなる、グミ。
d0137326_22524643.jpg


先日、職場で出勤しょっぱなの仕事をダダダ~と終えて、さぁて、と一息ついた時に、オーナーが「私、このグミが好きやねん。」と言って、ユンちゃんと私の手にそれぞれ、袋から色とりどりのグミを3つずつ、チョコン、と乗せはった。小さめのグミでクマの形をしていた。「ドイツに行った時に気に入ったグミで、こないだ日本でも売ってることを発見してん…」とオーナーが説明途中であったが、私は掌のもらったグミを3ついっぺんに口に入れた。そして、私は言った。
「あ…私…ちょっと失敗しました…このグミ…かたい…」
そうなのよ、しっかりしたグミやのよ…このかたさが私は好きやねんけど…1つずつ食べなきゃ…まぅちゃん…。ユンちゃんは、オーナーの説明をちゃんと最後まで聞いてから、1個ずつ、食べていた。…がめついと…失敗する。

私はエラは張っているのだが、見かけ倒しでアゴは強くない。食事もよく噛んで食べることはせず流し込むような食べ方をする。ガムもあまり好きなほうではなく、持ち歩いて食べているのは飴。何かとアゴを過保護にしているわけである。オーナー曰く、唾液を出すことで口から入るウイルスをやっつけるのだそうだ。だから、このグミを食べるのは風邪の予防。そういえば、倉庫に「おしゃぶりこんぶ」が置いてあって、「おしゃぶりこんぶ?!」と不思議に思ったことがある。数日後、倉庫にいるオーナーに、補充食品の仕入れの期日のことだったか、週末にこれだけ減っているという見込みの把握をするためだったか、なんしかそうゆう2~3のパターンが考えられるような感じの質問めいたことをしながら倉庫に入って行くと、オーナーは質問に答えながらなぜか私に「おしゃぶりこんぶ」を数本、渡すのである。「なぜにこんぶを?!」と思いながらも、込み入った会話になっていたのでやりとりを続けながら、とりあえず私は会話には全く関係なくこんぶを食べた。クチャクチャやりながら二人で真剣なプチミーティングをしたように思う。一切「おしゃぶりこんぶ」に触れた記憶はない。あれは…風邪予防の一環だったのか…。午後の時間に何の前触れもなく、突然ファミリーパックのアイスクリームの1本を渡されることがあるが、あれも風邪予防の一環か…。ランチどきの慌ただしい時に、オーナーの前を横切るとオーナーがすかさず私の前掛けのポケットにビニール袋を入れ込んで来るが…あれも風邪予防の一環か…「捨てて」ってコトだろとおもてずっと捨ててきたが…。

そのしっかりしたグミをドンキホーテで見つけ、コーラ味があることを知り、飛びついた。私は「コーラ味」の食べ物が好きである。とくに駄菓子屋テイストのコーラ味を好む。ウソをまぶしたような味のコーラ。それがとっても好き。クセになるってやつね。外国産のコーラ味…期待できる。一番小さい袋のヤツが200円もするのだが、期待を裏切らない駄菓子屋コーラ味。早速、大袋で購入である。あぁなんてウソっぽいコーラ味。しかもかたい。うわ~アゴ、いてぇ~。なんて楽しいおやつタイムだろか~。
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2008-10-07 22:55 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(0)  

地味鏡

十代半ばの私はいたって地味であった。…服装が。本来は部分的に派手なんであるが、そりゃ年代によって変わるもんで、十代半ばくらいから二十代前半までは地味に地味になっていて、そんな最中の19で結婚20・21で出産をしたので、服装ドーノコーノよりも育児ドーノコーノのことが忙しく「基本黒着てます」という地味な若き日を過ごしていた。その時期にむーちんの実家で同居をしていたので、むーちんのおかぁさんは、私を地味だと思っていることは確かである。
20の時にチョモのお宮参りの写真を撮る際、レンタル屋さんで「お宮参りコース」みたいなんをおかぁさんと申込みに行くと、成人式に行かなかった私のためにおかぁさんが「このコにも着物を着さしたろかおもて。いくつか出してきてもらえます?」と言ってくれ、感動したのを覚えている。私は昔の成人式を既に14才でやっているので、育児もあることやし市の成人式に参加するまでもないかと思い、出席せずにいたのである。そのことがおかぁさんにはちょっと気にかかってたんかなぁ。レンタル屋さんに「このコ、二十歳やねんけど成人式してへんからな、子供おるから振袖ではないやろけど、色無地じゃちょっとなぁ…記念に着物で写真をねぇ…。やから、このコが気に入る感じの着物があればそれがいいかな、おもてんねけど。まぅちゃん、気に入るん選び?」と説明。私が、着物が好きで、着物にこだわり、着物に愛着を感じるのは、このように着物にまつわるエピソードがいつも私に感動をくれるからである。
レンタル屋さんは私が二十歳だということから、ピンクやオレンジや黄色といった訪問着を出して来てくれた。…ま、まままま、そうだろう。振袖やなかったら、訪問着やもんな。私はその当時、地味を掘り下げていき行きつくところまで行きついた地味であったので、正直、レンタル屋さんのお出しになる訪問着の色合いに「で?それ誰が着るんですっけ?」という心境であったのであるが、なんせハタチっすからそれを口には出せずに、ん~ん~んん~と唸っていた。するとおかぁさんが「…ううーんそうやなぁ…このコなぁ…地味好きやねん。もちょっと押さえた色にしてもらおか?」と助け舟を出してくれた。どんどんと押さえた色になってはいったが付け下げでもまだ華美。それでも「ううむ…」と言い続ける私にレンタル屋さんは「これも違いますか…」と、とうとう裾模様程度の留袖に。淡い緑はそれでも当時の私の眼には、はっきりと派手に映ったものだった。「グ、グレーとか…」と希望を言った私におかぁさんは「そらナイでっ」と突っ込んだ。今の私が思うに、そら、ナイわ。たしかにナイで。

このように、何を選ぶでも地味なものを地味なものをと思ってきたであろう、数々のおかぁさんからのプレゼント。今までそれはそれはたくさんの物をいただいてはきたけれど、今回は「どーーしたんだろうかー?」と思うほどの派手。では、女芸人コンビOLクイズでおなじみの『少年少女』の派手を抑えた訛りを駆使して、ご紹介したいんだけどー。
d0137326_011346.jpg

いたってフツーの官製はがきのまるで添え物のよなカンジでオレンヂの箱が入ってたんだけどなんだろうかー
d0137326_013116.jpg

トゥルトゥルトゥルトゥル突然クイズ♪
この携帯型ミラーに埋め込まれたキラキラ光るモノの名前をラップ調に答えよ
d0137326_0131652.jpg

ス・スス・ス・ス、スワロフスキー
クリスタル・これ廃る・コレステロールで動脈瘤
ヘイYO! 併発! 合・併・症っ! 

コレステロール自体は体に必要な脂質なんだけどーコレステロールの過剰蓄積が原因でピンポンピンポン大正解~♪正解者のアベちゃんにはーそろそろ外出先でも化粧直しをしたほうがいんじゃなかろうかーということで、コンパクトなミラーがあたりましたー。
広げると非常にあ非常にぁあ非常に目立つこの鏡で、こっそりと流れたマスカラを口半開きで上塗りしたらよろしんでないだろうかー。
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2008-09-20 00:17 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(3)  

備品手土産

ごくたまにの出来事であるがムゥが「自分ひとりでどこかへ行き何かを購入しそれを手土産として帰宅する」という珍しい機会がある。

ムゥという男はこれといった創造的な趣味は無く、週末の休日の過ごし方はパチンコにしけこんでいるか、風呂で干からびているか、私の希望を訊いているかの、三択しかない。連休になると、そのうちの1日くらいなら有意義に過ごしてもいいかなぁ~と思うらしく、パチンコと風呂以外の場所の名前が出る。しかしそれも、自発的にどこかへという意気込みはなく、何か私たちに行きたいと思う場所があったりする「ついでの寄り道」や、子供と私の会話から引き出した「最近の興味」に絡む場所に「関連する方角」への、言わば足場が固められてからの「この際の追加工事」的レジャーであることが多い。
だからそのことをよく承知している私たちは、ムゥがフラフラ~と出掛けて行く場所にはあまりついてゆかない。ムゥが毎回「誰か行くひと~?」と挙手を求めるも、チョモの手は挙がらない。私は手がはなせない。だから確率で言うと、ヘイポーが行く。ヘイポーは「ええもん」を買ってもらえると知っているので、結構ついていくほうである。しかし、そんなヘイポーでも気の乗らない日はあって、その時は断っている。

そのような日に、ムゥは手土産を持って帰宅するのである。

その手土産はおおかた、甘味である。
『女子供は甘い物が好き』
という世間のフレーズは、我が家では逆である。
『夫だけは甘い物が好き』
甘い物の代表「ケーキ」を買ってくるのである。
私は甘味の中でケーキの苦手さにおいては、格が違う。
誕生日やクリスマスに、ショートじゃぁ楽しさが醸し出せないのでホールでケーキを買うには買うが、もちろん私は食べない。一応の機会だからとチャレンジはしている。「食べられるようになってるかもしれない」と一口だけ挑戦はする。毎年、する。でも毎年、アゲちゃう。調子の悪い時なんて切り分けながらオエオエゆってる。
そして、我が子たちも「ひとかけら食べたらしばらくはいらない」くらいの好きさ加減で、だからクリスマスの時なんて、3日4日くらい、ずーっと冷蔵庫にケーキが残ってる。ムゥが食べたらええのんに、「オレ食べる~」とか言いながら、ずーっと食べないヤツなのだ、ムゥは。ケーキだけとちゃうねやで~。カップラーメン買ってきて、ずーっと食べないで、またカップラーメン買ってくる。「いつ食べるん?」と訊くと「いつか食べる」と言う。「買い足してんのんはよく見るけど、食べてるトコ、見たことない。」と言うとムゥは言うのだ。
「だって、食べたらなくなるやん。」
…。なくなってから買ってこんか~いっ。一個だけ買って一生食べるなっ、いつまでもあるぞっ。
カップラーメンはそれでも腐らないからいいけど、ケーキは生モノなので、遊びに来た友達とかに食べてもらう。すると無くなっているので、この家でケーキが無くなることはナイと安心しきっていたムゥは、食べたんか?誰や食べたんは?まーさーかー捨てたんちゃうやろなぁ?と、騒ぐ。友人に振舞ったサ、と言うと「えぇ~楽しみにしてた~の~にぃ~」。い~つ~ま~で~楽しみ伸ばす気じゃ~っ。もうおいしくなくなってきとんねんっ。他人様に振舞うにも期限があるんじゃ。

この「ケーキ手土産」には、一応「ショートケーキにした」といった配慮がみられる。それでもやはり子供らは1個食べれば満足で、頑張って翌日の朝食としてもう1個、手を出すように言い渡すが、夕方までシュークリームは冷蔵庫でキンキンに冷え、部分的に凍ってる。ウチの冷蔵庫、とっくに余生を送ってるからな。
このケーキの備品として、クールキーパーなるものが必ずついているのだが、私にとってはこれが夏限定でケーキよりもうれしい手土産である。
d0137326_012176.jpg

こうして~。
d0137326_0123039.jpg

こやって~。
d0137326_0124139.jpg

ほら、自分だけ涼しいマフラー、出来た。
d0137326_0125467.jpg

[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2008-08-18 00:18 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(0)  

夏が来れば思い出す はるかな尾瀬~

夏が来たから思い出したということでもないですが、夏が来ると思い出さないわけにはゆかない、『笑道』。

今年も夏が…キたんですね。

んで、その『笑道』に、な~んの関係もないのにぃ、おこぼれ、もらう、私。

はうはずさんから、もらう、私。

で、今年は、4歳になられた御子息のデザインした紙袋に、いろいろなモノが入って届きましたー。

オテマミ(お手紙)はー、文明堂のカステラを包んでいた和紙に書かれておりー、とってもエコなはうはずさんでーす。

紙袋の底にはー、御子息からのー、暗号化したメッセージ。

父親はうはずさんの翻訳付き。「こう書いているんだよ」と、とっても親切ねー。

d0137326_18114736.jpg

ぎいいんぼ。

ぎい、いんぼ。
ぎいい、んぼ。
ぎ、いいんぼ。

あれー、んー。わたくしまだ生まれて32年なもんですから、知識が薄くて…。

d0137326_18141877.jpg

んんぽづっ!!

んー、さっきから2分経過しただけなもんで、あまり経験が…。

ええっと…。
他には…。

『もき』
『ぎんぼ』

あ、そっか。たぶん、ひとの名前かもっ!

『きぼう』

あぁ!!
知ってる、希望。

私は希望を持って、御子息の暗号を眺めました。
そして私の無い知識から引き出すことに成功しました。

d0137326_18191420.jpg


おばちゃんには、「さぎ」に見えるけど、違うかなぁあ??
漢字で書くと「詐欺」。
画数多くて、骨が折れるね~☆

残暑を楽しみに待っててね♪
ギプス、送ったげるから。
カイカイやでっ♪
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2008-08-11 18:24 | +談合料亭『千徒馬亭』+ | Comments(2)