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ふくよかな

ナキヒーがイベントのプリントを持ち帰って来た。昔の遊びをやったり、おもちゃを作ったり、出来るらしい。
「いろいろ、作るみたい。どんぐりごま…パックごま…」
「コマっていろんな種類があんねな…コマだけ??」
「ほかのんもあるで?わりばしでっぽうとか…ブンブンごま…またコマやな…ガリガリとんぼ…。なぁ、まぅ?太ってるとんぼって、見たことある?」
「いやぁ…ないかなぁ…たいがい、とんぼって痩せてる…。たいがいどのとんぼも、スリムかなぁ…。いととんぼとか…とくに。」
「じゃぁ、この【ガリガリとんぼ】って、いととんぼかなぁ?」
「いやぁ…いととんぼは…ガリガリを通り越してゲッソリしてる。」
「ガリガリとんぼ、て…どんなんやろぉ…」
「ううむ…とんぼの骨格だけ作るおもちゃかな…ほら…恐竜とかって骨だけで形作ってて飾ってあったりするやん…?」
「そのおもちゃて…楽しいんかなぁ…?」
どう遊ぶかにも、よると思うぞ。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-03-14 09:12 | +in much guy+ | Comments(0)  

惨憺さん

木曜日は「燃やさないゴミ」の日である。ゴミの分別が細かくなってからというもの「燃やさない」タイプのゴミがえらい増えた。それやのにゴミ回収はそのまま「燃やさないゴミ週一回」から変えない。根本的なトコ間違ってんじゃないか?「ゴミの分別をしましょう!」って促したってムダや思うねんけど。市民として提案します、市長。燃やさないゴミの日を週二回にするほうが、効果大。指定ゴミ袋がないから、我が伊丹市は透明であればスーパーの袋でゴミが出せる。以前は色付き袋でもよかったが「透明にせよ」とのお達しが出た。その時のスーパーの対応ったら素早かった。レジ袋をこぞって透明に変えたのである。ゴミ袋を買う費用を出したくない主婦層を狙い撃ち。「燃やさないゴミ日」が週一回であると、かなりの量になりまっせ、ゴミ。どこぞに溜めとこか、思うくらい。若年層家庭の貧困ゆえゴミ袋購入というコストを削減したいのは山々やけど、出来ればスーパーの袋でゴミ出したいけど、6~7袋分のレジ袋ゴミになると困ったもんだ。我が子が学校行く時にゴミを出すので、彼らはおおかた片手しか空いていないのである。持って行くモンが多いみたいで。雨が降ると更に傘が持ち物に追加され両手がふさがるので、何が何でも一袋にまとめねばならん。我が子が二人いるから二袋までイケるわけであるが、体格差を考慮して重みの調整をせねばならん。頼むから「燃やさないゴミの日」を二回にしてくらさい。がしかし二回にならないので、45Lゴミ袋を購入し「ゴミ一袋」になるようにしているわけである。

今朝も私は45Lゴミ袋を引きずって部屋を徘徊していた。ここと、そんであそこの、ゴミ箱の中の「燃やさないゴミ」を集めるために。ここ、のコタツではイチャとナキヒーが朝食を必要以上に咀嚼して食べていた。我が家には間違いなく「シャキっとしていない朝」がやって来ているらしい。しっかりしろぃ~。私はあそこの部屋のゴミを集めて、45Lゴミ袋を右肩にウンコラショと背負い我が子たちの前を通った。見るとまた目を閉じてカミカミカミカミやっている。シャキっとしろぃ~。私は背負っていたゴミ袋をワシャ、と床に下ろして言った。

「さぁ~サンタさんだよぉ~。うぅ~んどのプレゼントにしようかなぁ~。君にはどのプレゼントをあげようか~。よし、君にはこれをあげよう。はい、ボロボロの靴の中敷。これは多分…スニーカーの中敷だったかな。レアものだよぅ。」
「お気持だけで…。」
イチャはこのプレゼントが気に入らなかったらしい。
「さぁ、弟にはどれがいいかなぁ~。何が欲しいかなぁ~…」
私はゴミ袋の中のゴミを掻き回してアサった。
「何もいらんっ!」
謙虚なヤツだな。

「みんな欲しいモノはないのかなぁ?遠慮はいらないよぉ?サンタさんのオウチには、もっともっといっぱいプレゼントがあるからねぇ~」
「…その袋に入ってるようなプレゼントがまだ家にもあんの?」
イチャが訊くので、私はなんの心配もいらないようにと返事をしてあげた。
「そうさ~。サンタさんのオウチにはこの袋よりもっともっとたくさんあるんだよぉ~。」
「サンタさんちって、ゴミ屋敷やないか。」
好きなん、もってって。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-02-28 16:56 | +in much guy+ | Comments(2)  

ボーズめく~り

最近、頭に毛穴のない箇所が出来てその部分に頭髪が生えていない、つまり端的に申しまして「ハゲ」という症状におきまして、それを気に病んで深く悩みぬいておられるかたは、絶対に以下の文章を読まないでください。

ナキヒーは円形脱毛というのをかれこれ7年くらい患っていて、もう自分が「若ハゲ」であること自体に自覚がないが、健康そのものであり「ハゲ~ハゲ~」とナキヒーをおちょくっていたイチャが今年、若ハゲデビューをした。絶好調。これは隔世遺伝というやつやもしらぬ。我が父は、我が子たちが家出をしたり警察のお世話になったりということで心労を重ね、一時的に大部分ハゲていた。ココロの健康って髪で測れるねんな…と言ったら、オ~マ~エ~が原因じゃっ!と殴られた。とにかく、ストレス性のものなのだろうね、円形脱毛というやつは。そして我が血統の男衆ったら、精神的にモロい。あ、あ、殴られる…もとい、ナイーヴ?繊細な?神経が?精神的に細やか?ちぃせぇ?…あはぁ~…もう殴られようっと。
外見を気にするようになってきたイチャは、この「若ハゲ」を、髪を掻き分けその箇所を鏡で確認しては「やっぱ…ハゲてるように見える。」と言っている。ハゲてるようにみえる、じゃねぇだぁでぇ~?現実を直視しなはれ。ちみ、ハゲあがっとるだぁ~でぇ~。そうなる前に何か手を打ったらよかったかもしんないくらい、ハゲとるね。客観的に見て、ズバリ、ハゲでおいでだな。掻き分けて バッチリ出てくる ミステリーサークル。

「ハゲるほど悩んでるんなら、力になるで?」
と私は若ハゲブラザーズに告げた。
「皆の衆~っ!ハゲ引きしようぜぃ!」

ちょいと前に、イッスィに小倉百人一首を借りていて、それ下の句が3枚足りなくて、でも気にしないの、やりたいのは『ボウズめくり』だで。読み札に描いてあるその歌を詠んだひとの容姿で遊ぶ『ボウズめくり』。ハゲを引いたらイヤなことが起こり、姫を引いたらええことが起こる。一番イヤなことが起こるのは「隠れハゲ」を引いたときである。蝉丸というハゲがいて、その蝉丸が堂々とハゲを楽しんでいないのだ。帽子みたいなもんを被ってハゲであることに誇りをもっていないのだ。いいか蝉丸、ハゲは、物事を深く考えるがため気に病むがためそして物事に心を痛めるがため、起こる現象なのだ。自分の周りの出来事に関心を寄せず、諸行無常を気に病まず、誰かを想い心を痛めない者は、まず、ハゲない(…かな?)。とにかく、ハゲであるということは、あなたが人間味を帯びているという証なのである。誇るべき外見なのである。それをあなたが隠したがため、私はコツコツ集めた札を一挙に取られたやないか~いっ!もぉ~っ!!姫で取りかえそうと頑張ったのだが、蝉丸で勢いづいたハゲ軍団がどっと出てきて私から2枚3枚ぽっちの札を奪っていった。そして「ハゲはハゲの味方である」とでも言うが如く、全ての札は7年もの長きに渡りハゲとともに歩んできたナキヒーが最後の最後でかっさらっていった。私は『ボウズめくり』をすることで、我が家の若ハゲたちに「ハゲは楽しい。そんで、なんか底力があるよね~」てことをわかって欲しい限りだ。

「あ~楽しかったぁ~♪後半、盛り上がったなぁ~?またやろうな、ハゲ引き♪」
「…ボウズめくりやっちゅうねんっ」

ちぃせぇこと、気にすんなよ。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-02-21 23:41 | +in much guy+ | Comments(2)  

米寿のお祝い

朝、とくに「寝起き」という今起きたばかりの朝の時間帯というものは、得てしてたいした会話が交わされないものである。

「今日…6時間授業やからやぁ…」
「う…ん…」
「…遊ぶ時間…少ない…」
「…たっぷりある授業のことを考えてくれるか…」

炭水化物を摂取後、ようやっと頭は働き始めるのであるが、それもどうやら登校する道すがら正常な状態へと回路が繋がってゆくようである。だからして、朝ごはんの最中の会話もまた、たいした会話はなされない。

「米…て、八十八回の手間が掛かるねな…」
「…かかるなぁ…相当かかるなぁ…」
「88歳が米寿やろぉ…?88回祝ったったらええやん…嬉しいやろうな…」
「一回目を…まずは年明けすぐに祝っとかななぁ…ひと月に3回祝っても…36回…一年じゃ終わらんぞ…婆さんもさすがに飽きる…」
「…じゃぁ、途中で違う人に祝ってもらう…?半分の44回を頼む…?」
「…5人に頼んだとして…ええっと…それでも一人当たり9回ほど…こりゃ新年の挨拶の時に頼んどかんと…間に合わん…」
「みんなが同じこと考えてたら、お正月に頼みやすいよな?なんかおめでたい感じもするし。」
「いやぁ新年おめでとございます~。今年もよろしゅうに~。ほんで今年なぁ、ウチとこの婆さんが…て、早速切り出して?」
「ウチの婆さんが、ベージュですねん。ちゅ~わけでよろしく。ゆーて、もうあとは言わんでもわかってんねん。」
「ほなら頼んだ人が言うねん、ウチとこの婆さん今年、オフホワイトですねん、ひとつよろしく。」

そのうち婆さん、英語話しよるで。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-02-05 16:18 | +in much guy+ | Comments(0)  

カロチンは一日に5ミリグラム以上摂取しましょう

その日、私は無性に緑黄色野菜が食べたいと思った。子供と男は「緑黄色野菜」を好まない傾向にあるが、本当にそうやな、と思う。我が家は私以外が男なので、緑黄色野菜との縁が薄れる一方である。しかし、私はその日、もうピーマンと人参をとてつもなく歯応えバッチリで食べたいと思い、一存でピーマンと人参を塩コショウで炒めるだけの「紛らさない調理」という暴挙に出た。一応、それを副食とし、メインには別の料理もこさえたが、私のメインだけを「ピーマンと人参の塩コショウ炒め」にしてみた。そして、私はこれをムシャムシャと食べながら、感想を述べた。

「うまい…。」

副食として一緒にイヤイヤ食べていたイチャとナキヒーは同時に突っ込んだ。

「はっ?これがっ?!」

「うまい…うまいぞっ!やっぱり、こうゆうエグい野菜ってのは、「食べたい」と思った時に食べると一番おいしいんだってことが、今、証明されました。私には、多分、この緑黄色野菜にしかない栄養素が不足してて、そんで体が欲したんやで。何なんだ??緑黄色野菜に含まれる栄養って何だ??私に何が不足していたんだ??」

私は体が欲した栄養素の名を欲した。すると、イチャが答えた。

「ギロチン。」

答えていらん。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-02-03 23:45 | +in much guy+ | Comments(0)  

インフルエンザにご注意を

母親なら誰でも感ずることであろうが、我が子はいつまでたっても子供だ。イッチョマエにヒゲなんかが生えてきてても、ついこないだ陣痛に耐えて産んだような気がするものだ。しかし着実に子供は子供じゃなくなってくるもので、それをわかっていてか私は朝刊の広告の中の、「ベビーショプ」に目を通すことがなくなっていたようだ。必要がないと無意識下で意識していたのだろう。

その広告でその店は『ママフル』という名称だった。お昼寝布団セットや腹巻一体型パジャマ、オムツカバーに哺乳瓶レンジ消毒ケース、といった商品の写真に混じって、「すべらないハンガー10本セット」という商品が載せてあるのを見、私は「むむむ?」とその広告の裏も見た。マタニティファッションだけでなく、「ママ」が必要なものが「フルコース」で揃う店のようである。子供服のサイズも最大150まで取り揃えてあるようだ。実に安い。150なら、ギリで我が子イける。雑貨もあって、これは「ベビーショップ」の域を超えているぞ!と思う品揃えである。
「行きたい…ママフル。行ってみようぜぃ、ママフル。今日、行くから遊ぶ約束せんといて、イチャ。一緒に行こうな、ママフル。ママフル、って赤ちゃん用品やおもて見てへんかったけど、この広告によれば「赤ちゃん」の設定範囲が広いぞっ!…。ほら、150までママフルだぜ。イチャ、あんたママフルではまだ赤ちゃんの部類や。ケツが青いぜ。…しかし遠いな…自転車で行ったら風邪ひくかな…風邪くらい、いっか。風邪ひ~てもイっちゃうぜっママフル。イっちゃおうぜぃ、私のきゃわいいベイビ~ちゃ~ん♪」
「…そうか…。まだ赤ちゃんやったんかボクちん…。イってみるか、マミフル。あ、今年のインフルエンザまだ体験したことのない新型のやつみたいやで?日本で600万人くらい死亡するほどの強いインフルエンザやねんて。車でイっとこ、マミフル。」
タミフルみたな言い方すんじゃないっ。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-30 00:15 | +in much guy+ | Comments(4)  

みえ~る・みえ~る(腐る化粧品のメロディで)

予想はしていたが、寡黙症のナキヒーが3学期という新しい場面を迎え、お得意の場面寡黙をまた発症した。2学期の最後、友達数人と会話するまでに成長著しかったのに…トホホ。いいんだ・いいんだ、いつものことよ。ちみはちみのペースでやってくれ、付き合うよ。っつーわけで、放課後すっかりひきこもっているナキヒーを、無理やりドライブに誘った。はっきり言うが私はペーパードライバーである。だから、法定速度40キロの道は、35キロ前後で、飛ばす。後続車から、渋滞が発症する。目的地がある時に車を使うと全く目的地に到着しないので、これといった目的がない時に車を使ってみたりしているのだ。私は法定速度を守る国民である。勿論、ゴールド免許である。

私が運転にこなれていないことを自覚していながら、どうして寡黙症のナキヒーとドライブをするのかと言えば、それがどうゆうわけだか、ナキヒーは私と二人で車に乗ると「運転中にしきりに話しかけてくる」という迷惑な一時的回復をみせるのである。どんな作用が働いているのかはわからないんだけど、これが家族4人で乗っているとほぼ寡黙である、質問に答える程度。3人でもまぁまぁ寡黙、信号が青になったことくらいは教える。私と2人で、しかも私が運転し始めると多弁、自分の将来について計画を立てたりなんかして、その計画の一部始終を語り、話している途中で訂正を加えたりなんかする。なんなんだ、何がちみをそうさせるんだ。
「えぇい、今は運転に真剣なんやから黙っとれぃい~っ」というタイミングだから、寡黙から脱してもモノにはならんのだが、まぁリハビリの一環として行うだけの価値はあろう。そう思ってその時も、なんとな~く知っている道をあっちへノロノロこっちへノロノロ、35キロで運転していた。すると、なが~い直線道路のずーっと前方に、一台の白い車が走っていて、その車の窓に文字が書いてあることをナキヒーが発見。
「まぅ~、あの車、なんか書いてる。」
「ほんまや、なんか書いてる。なに?て?」
「…妻の家。妻の家って書いてるなぁ?」
「…妻?妻の家?福祉関係の車かえ?妻の家に行ってんのか、あの車。誰の妻の家に行ってんねやろ?どこの妻の家に向かってるんや?」
「そんなん、おかしい。妻の家って…。くっくっく。」
「でも、やっぱアレ、『妻の家』やで?」
「うん…そやな。妻の家やな…やっぱり…。何屋さんやろ?」
「老人福祉の車かなぁ…。例えば、おじぃさんを亡くしておばぁさんだけしかおらんくなった家があって、そうゆう家のおばぁさんを迎えに行く車とか、そんなんかも。」
「なんで?なんで妻ばっかり迎えに行くん?おじぃさんだけになった家は、行かへんのん?」
「その時は『夫の家』ていう車が迎えに行く。」
「え~…。2台もあるん?一緒に迎えに行ったらええやん。妻も乗せて夫も乗せたらいいやん。」
「そうやなぁ…。でも、その妻とその夫は夫婦じゃないから、別々なんかもわからんで?だって、妻だってよその夫と同じ車に乗るのはイヤとか、そうゆうこともあるかもしらんやん?アンタ、『兄の家』ていう車が迎えに来て、イチャやのぅてよその兄が乗ってたら、一緒に乗るけ?」
「あぁ~…たしかにイヤやな。だって誰の兄がわからんもんな…いい兄やったらえぇけど…悪い兄やったらイヤやし…」
…アンタの兄、今、反抗期でごっつぃ悪い兄だけどねぇ…自分の兄でも一緒に乗りたないくらいの兄だっせ。そんなことを思い、『妻の家』と書かれた白色の小さいバスみたいな車を追っていたら、赤信号で『妻の家』が止まり、程なくして私たちは『妻の家』に追いついた。

「あ…。」
と言ったのは、私たち二人同時であった。
パ、パ、パ、パン屋さんかな。

『麦の家』て、書いてた。

以下に大きく、『麦の家』と記してみましょう。
遠く離れてこの文字をご覧下さい。
私たちが『妻の家』について予想を立てた気持を、ほんの少しでよいので…どうぞ御理解のほどを


麦の家
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-28 15:47 | +in much guy+ | Comments(0)  

タイミング

最近イチャは、「宿題よりも家事手伝い」という我が家の教育方針でのスキルアップを果たし、「鍋振り」と「包丁」を同時にこなす職人となった。先週にはイチャ専用中華鍋(一人用)を買い与えた次第だ。自分の炒め物などで練習させ、ゆくゆくは家族4人分の夕食の一品を任せるつもりである。どんな人生を送ろうが「食」は欠かせない。野垂れ死ぬまで腹は減る。

まだ「塩コショウ」のタイミングがうまくつかめないイチャは、「鍋振りのイチャ」との異名をとるに至らず、6回に1回くらいは「いつ、塩コショウ?」と訊く。その時々のメニューで「肉の色が完全に変わったら」とか「具材を入れたと同時に」とかタイミングの指示を出している。とくに、根菜類を炒めている時の塩コショウタイミングはつかみ難いらしく、毎回「どうなったら、塩コショウ?」と訊く。私は毎回同じ指示を出している。

「野菜がしんなりしてきたら。」
「ううむ…しんなり…」

イチャには「しんなり」という状態が目で確認し難いのだろう。私もそうだ。葉っぱの野菜が炒めて「しんなり」するのは、見ていて明らかに「しんなり」する。しかし、じゃがいもや人参や大根なんかを炒めた場合の「しんなり」は、いまひとつである。「しんなり」っちゃぁ「しんなり」だけど結構まだまだシャキっとしていそうな感じがいつまでもあるもんなのだ。私にも確固たる自信はない。
そこで、イチャの思う「しんなり」と私の思う「しんなり」にタイミングの相違があるかどうかを知るため、私はこう告げた。

「野菜が『しんなり』した、と思ったら呼んで。」
「わかった。」

台所にイチャをひとり残し、私は明後日に返却せねばならぬ図書館本の読破にとりかかった。ププ、と笑いもって読み進めていたのだが、一向にイチャからお声がかからない。私の感覚では「しんなり期を迎えた」時間経過があれど、やはりイチャは私を呼ばない。念のため「まだしんなりならへん??」とこちらから声をかけたが「うん、まだ。」とキッパリゆぅた。そんなに太い短冊に切ったんか?と思いつつ、私はイチャの一声を待った。待っている間に本に夢中になっちゃって、すっかり台所のイチャのことが抜けた頃、やっとこさ声がかかった。

「た…大変や、まぅ…野菜が…げんなりしてきた…」
「おい…おせぇよ…」
鍋の中を見やるとやや太めのじゃがいもが、かなり「げんなり」していた。
「はぁ…困ったねぇ…『しんなり』で呼んでほしかったんやけど…」
「いや…ぁ『しんなり』かなぁ?いや、まだもちょっと炒めたら『しんなり』かなぁ~?とかおもてたらや~…今、見たら、『げんなり』しとんねん。…どうする?」
「励ましといて。スターティングメンバーの座を今、逃したから。」

私は、違うメニューの調理を始めた。
イチャは、げんなりしたジャガイモを、牛肉とオイスターソースで励ました。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-27 23:46 | +in much guy+ | Comments(0)  

ダー…ミア…ン

TVで『13』という数字がアメリカでは不吉とされている、というようなことに関連づけた番組をやっていて、そのことについて伊茶右衛門と意見を交わし合っていた。
「日本じゃぁさぁ~『4』が『死ぬ』とか『9』が『苦しむ』とか??でも『44』とかなったら『し、合わせ』とかゆぅて幸せになるわけやろぉ??結局はさぁ、考え方次第でど~にでもなんのんちゃん?」
と私が屁理屈をこねくりまわしていると、そもそも『13』てなんで不吉なん?と伊茶右衛門。
「13日の金曜日やんか。シャンシャンシャ~ン…ハ~ンハンハ~ン…きゃぁあああぁああああぁああ~っ!!ジェ~イソ~ン!!!」
効果音まで入れてジェイソンになりきり、伊茶右衛門に向かってチェンソーを振りかぶってみたが、伊茶右衛門はそもそも『13日の金曜日』を観ていなかった。私は13日の金曜日にジェイソンがやって来てバッタバッタと人殺しをするんだ、という映画の内容を教えた。
「え?!映画のんで13日の金曜日が不吉やゆぅてんのん??どんだけ信じてんのっ?!映画ってフィクションやろっ?!」
「ちゃうやろぉ…13って数字が最初から不吉かなんかあって、ほんで13日の金曜日ゆぅたらごっつい不吉な日、ちゅ~のありきで『13日の金曜日』ってホラーを作ろうか、ていう流れちゃうか??」
「そうなん?」
「アメリカ人ちゃうから、ちょっとわからんわ…」
「じゃ、不吉な数字で全部映画作れるやん。」
「作ってるよ。6はダミアン。」
「なに?ダミアン。」
「悪魔の子ダミアン。6よ、6。オーメンって映画。おでこかどっかに『666』て書いてんねん。あれ?手のひらやったかな?いや、おでこやな、おでこ。666は、悪魔の子かなんかの印やから、書いてたら怖いねん。」
「怖いか??おでこに『666』やろ?おもろいやん。フィーバーっ!!」
「いやいや、怖いねんて。そうゆう伊茶右衛門がおもてるようなポップな『666』ちがうもん。ロク…ロク…ロク…ダー…ミアー…ン…。てな感じ。」
「やっぱ、おもろいでソレ。666、ダーミアーン!…やろ?」
「あ、もう、ええわ。これ以上説明しても、おもろくしかならんから。」
ホラーって、映像あってのモノだね~。おもろいダ~ミア~ンが気に入った伊茶右衛門は、オーメンや~ゆぅてんのんにラーメンにしてしまった。

「3…3…3… バ~ミヤ~ンっ!!」

そうだねそうだね、ランチどきを過ぎた3時33分くらいが空いててゆっくり食事出来るかもしんないよね、バーミヤン。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-24 22:52 | +in much guy+ | Comments(0)