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書初め

冬休みの宿題に「書」があった。いわゆる「書初め」というやつである。
4年生のナキヒーは「自由」という文字を書くことが課題。レフティのナキヒーは「書」は右手で書かねばならぬと教わり、慣れない右手で不自由に「自由」と書いた。バリアフリーでエレベーターまでつけといてからに我が校の「書」はまだユニバーサル化されていないようである。一方5年生は練習用と清書用、計6枚の半紙だけが渡される。文字は自分で考えなければならない。「二文字」とだけ決めて冬休み前半、伊茶右衛門はいろいろ考えているようだった。

始業式を前にした某日、候補は二つにまで絞られた模様。
「あ~…どっちしょ~かな~ぁ~…」
迷っているようだ。みんな、何って書くんやろぉ~??何って書くと思うぅ??と言うので、
「納税。」
と答えてみた。税の週間に、達筆な小学生が「納税」とか書いてるやん?あの印象しかないんだよね、小学生の「書」って。
「うーん…納税…違うな…」
二者択一で決めかねているのだけれど、参考までに意見を訊いて、どちらかの文字に近い二字熟語が出てきたらそっちにする考えかなんかだったのだろう。
「みんなは、そりゃなぁ…冬休みの宿題なんやし、冬とか正月に関係する言葉を書くんちゃうの?それが常識かもよ。」
と参考意見も言ってみた。
「正月に関係する言葉って何よ?」
「寝正月。」
「二文字やってば。」
「鏡餅。」
「画数、多い。」
「初詣。」
「えぇー…」
「福袋。」
「アカンアカン!そんなんフザけてるっおせきはん怒るわっ。フザけてるって思われないような二文字で冬休みの間に関係する言葉で、真面目なやつ。何よ?」
「訊く相手、間違ってないか?…私が真面目なことゆぅたためし、あるか??」
「…ないけど…。ないけど、大人なんやから何か思いつくやろぉ??」
「全然。」
「ひとつも?」
「皆無。」
「何かない?」
「撃沈。」
「も~っ、ええわええわ、もうええわ、きーた僕がアホやわ…」
「憤慨。」
「…フザけんなぁああぁああああっ!!」
「無理。」
「あ~もうイヤ…」
「勝利!ぃいっえ~いっ!」

そんなこんなでフザけている私のことをほっといて伊茶右衛門は、迷っている二択を口にした。
「あ~…どっちにしょ~かなぁ~…『友達』…うぅーん…『風呂』…ん~…『友達』やなっ」
おかしかねぇか?その二択。私はおかしいと思ったので、なぜにゆえに「風呂」が候補にあがってんねん、と突っ込んだ。伊茶右衛門はゆぅた。
「いや…『風』っていう字を入れようかなぁ~って思ったら、二文字で浮かんだの風呂やってん。冬休み、いろんな風呂、入ったやん?」
そりゃ「温泉」だっつーの。「風呂」に入ったゆぅてそのイメージは「銭湯」だろ?
「まぁ…でも風呂って…ちょっとな…やっぱ『友達』にしよっかな。」
そのほうがええ、そのほうがええ、と私は「友達」に賛成した。したが、始業式に「友達」の清書を持って行くとして、ちょいとボケといてもええやん、と提案もした。
「提出分、『友達』で決まってあんねけど~、「書初め、何にしたぁ~??」とかクラスメイトに訊いてやなぁ…ほんで伊茶右衛門は、「僕、どれ提出しよっかなぁ…どれもウマく書けたからなぁ…迷うなぁ…」とかなんとかゆぅて『友達』を最初に見せるねん、「友達」やろぉ~…?とかゆぅて次々見せてくねん。」
伊茶右衛門は一応、私の提案を最後まで聞いた。
「あ~これもウマいこと書けたからこっちでもええなぁ~『風呂』。あと~…『玄関』やろぉ~?『台所』。『洗面』。『土間』。ほら、段々、切なくなってこへん?」
「ぅ、ん、ん、んー…。まぁ…ヘチョくなってってるけどぉ…。」
「ほんで、最後に、あっ!!でもやっぱ一番ウマく書けたコレにしよっ!ちゅ~て、最後に『脱毛』。やっぱ、これかなぁ~♪て平然と言ってのけたら?」
「…。なんで『脱毛』なん…?」
「サゲやんか。」
伊茶右衛門はサゲの意味が掴めなかったようだった。
脱毛ってば、もう「しょ~がない」やんか~。
まともな、「書」が無い。
ゆぅて、一席ぶってみぃひん?と提案したが、丁重にお断りされた新年早々。
「まぅ…K・Y。」
と言うので、
「そうか…始業式は真面目にいくんか…空気読んで真面目にいくわけか…」
と肩を落としていたら、伊茶右衛門が私の肩をポ~ンと叩き、叫びながら遊びに行った。
「K・Y!K・Y!こっとしも・よっろしくっ!!」
あぁ、どうもどうも、KY。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-24 22:44 | +cool down run+ | Comments(0)  

改名

11才になってなにかと反抗心の芽生えたチョモはとにかく、弟ヘイポーの一挙手一投足にイチャモンをツけずにはおられない。それなのでヘイポーは最近ことごとく泣かされている。「チビ」と言われては泣き、「ヘチョ」と言われては泣き、鳴き龍のごとく打てば鳴く。チョモが絶好の反響ポジションで拍手をポ~ンと打った日にゃぁ、バリバリに鳴きやがりオヨヨオヨヨと泣き崩れるヘイポー。よってヘイポーは呼び名を「鳴き龍」に因んで「ナキヒー」と改名することにした。
ナキヒーを毎日鳴かす反抗期チョモは、世の中の出来事すべてが気に喰わないらしく、降水確率が10%と新聞が表示していれば舌打ちをし、表面をあぶったプリンが「焼きプリン」だと言えば「表面だけかいっ」と楯突き、雪が降ったやゆぅて文句を垂れ、雨ニモ文句、風ニモ文句、丈夫ナカラダニモ文句、欲バカリ、常ニイカリマクリ、イツモナニカニケチツケテイル、ソウイウモノニ、アイツハナットル。ので、そんなチョモの呼び名は「イチャモン」に改名。「伊茶右衛門」と書いて「イチャモン」と読む。言わずもがな『伊藤園 伊右衛門』からの拝借である。しかしながら「お~い、イチャモ~ンっ!」と呼んだトコロでそれが『伊右衛門』にかけて『伊茶右衛門』であることが解りにくい。そこで、呼ばれた時の返事の仕方にその由来を織り込むことにして、イチャモンに伝授した。
「お~い、イチャモ~ンっ!て呼ばれたら、『うむ…今度のお茶は出来がえぇ…京都福寿園ですけどなにか?』と、返事をなさい、いいね?」
この返事の仕方を一応は踏まえているのだけど、伊茶右衛門は、
「う~んお茶の出来がえぇ京都福寿園。 …なに?」
と、勝手な解釈で返事をしやる。うぅ~ん伊茶右衛門はん…ニュアンスがちとちが~う…だってだってだって…それじゃぁなんか…出来のよいお茶を極めた感じが出ぇへんやないの。茶ぁのことしか頭にナイ伊右衛門はんのパロディやねんから、伊茶右衛門はん、そこはあんじょぉ覚えとくんなはれ。

「詩の暗記」をせねばならぬ伊茶右衛門は、その宿題にもイチャモンをつけ、覚える気もてんでない。詩のプリントを広げ音読してはみるものの、まともに読む気もさらさらない。保護者印をもらわねばならぬので、私の前で「覚えてますよ」アピールをしているが、「生きる 谷川俊太郎」と題名作者を読んだそばから、

「死んでいるということ いま死んでいるということ それは呼吸をしていないということ」

と生きるということを違う視点から捉えた詩をこさえてしまうのだ。伊茶右衛門はん、アンタはんのその暗記法は、ナニと言いますんけ?「雨ニモマケズ 宮沢賢治」に至っては「漢字・カタカナ」という組み合わせが白人神父さんを想起せらるようで、

「ア~メニ~モマ~ケズゥ?カ~ゼニ~モマ~ケズゥ、ユ~キニ~モォ?ナ~ツノ~、ア~ツサニ~モ?マ~ケヌッ(中略)ソウイウモ~ノニィ?ワ、タ、シ、ハ~、ナリタ~イッ…誓イマ~スカ~??」

と、最終行を『あなたにもチェルシーあげた~い』のリズムでゆぅたのち神への誓いを問うのである。いいかえ、伊茶右衛門はん、宮沢賢治は雨ニモマケズを作った時、アンタはんと全く違う心情でいたはったでしょうなぁ。…本人に訊いたわけでないのでハッキリとは言えんが、これだけは言える。白人神父は登場しない、決して。
誓います。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-23 15:33 | +cool down run+ | Comments(0)  

クール・ダウン・ラン

くだらん。

そう聞こえるような英単語を、私の知っている単語で繋げたら「cool down run」になった。
折角なんでExcite日英翻訳を使って「cool down run」を日本語に訳したら「クールダウン走行」と表示された。
クールダウン走行…まだか…クールダウンするにもまだ走るか…それは…もうずっと走るってことだな…と思うことにした。
クリスマス・イブだけでは飽き足らず、クリスマス・イブイブまでこさえそれでも足らず、もうハロウィン済んだあたりからクリスマスムード楽しんじゃおっ♪ということで楽しんぢゃってる、ニッポン人。
その精神を受け継いだニッポン人の私は、クールダウン走行だけで飽き足らず、「クールダウン走行準備走行」「クールダウン走行予備走行」「クールダウン走行流し」どんだけ余力あんねんゆぅくらい、つまりはずっと走ってんだな、とか、そうゆうくだらんことを考えてみたりしちゃった…。考えておいてもう遅いが…くだらん。結局、余力なんだよな、どんだけ走っても…本走行じゃないんだよな…あぁそれなのにこんなことに7分も使ってしまった…。カップラーメンなら2個出来上がってしかも食べられたっちゅ~ねん。飲まなアカンな2個、なんせ1分しかないからのぉ。

さて、なぜにこのようなくだらないことを全面に出してカテゴリーまでこさえちゃったかとゆ~と、かくかくしかじかこうゆう理由があるわけで…つまり、ヒマなの。
なんでヒマになったかってゆ~と、仕事を辞めるつもりだったのに新人さんがクビになっちゃって、そしたら新・新人さんが入ることになっちゃって、私が「辞めたいんですけど…」と言うより先にオーナーが新・新人さんに「仕事は全てまぅちゃんに聞いてね。このひとが何でも教えるから。」と、言っちゃったから。あれ~…あれ~…これって「辞めます」て言える状況にないのかなぁ…と思いながらもう6日経っちゃった。
そんで、辞めていないのになぜにヒマかってゆ~と、4時間半しか働いていないからだよぉ~。でも個人的には4時間半『も』働いているの。個人的には3時間がベスト。だから辞めようと思った時点から、転職先は3時間勤務って決めてて週3日て決めてたから、只今キャリーオーバー中。どうよ、どうよ、今がチャンスちゃうのんけ~。…転職のチャンスを逃したんちゃうのんけ~。転職、出来てたら、そうなったら「ヒマ」じゃない。「めちゃめちゃヒマ」。家におらん~ゆぅねん。「今まで通り」から抜け出る選択肢のなくなった私は、今まで通り「そこそこヒマ」な人のまま。

「転職・転職」おもて去年の春。に、転職先を探し始めたら唯一の先輩が辞めてしまった夏。転職ドコロじゃなくなり留まって、また「転職・転職」おもて年末。に、年明けたらオーナーに言おうと決めたら、新・新人さんに仕事を教える仕事がプラス。ぁあ…なんだかんだゆぅて、時期、逃した。ココって、天職かも…。まぁココはひとつ、流れに任せて…とおもて1月現在。そっか~来週私はまた仕事を1から教えるのね…4人目の新人さんに…と思って出勤した月曜日、オーナーは衝撃的な事実を私に報告してくだすった。

「家庭の事情で、先週面接来たひとね…働けないねんて。」
「…はい?」
「断られたの。やっぱり働けないです、って。今朝…。」

私は悟った。
…辞めねぇな…しばらく。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-22 23:28 | +cool down run+ | Comments(0)