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「天気ええから海行って食べてくるわ」
宿題中の甥っ子と姪っ子を残してパンやだんごを買いに行き、いったん家に戻って私たちは海に行って食べると告げると、甥のカイがとぼけた顔と鼻詰まりの声で言う。
「なんで海?」
「オマエ…その感覚でおることをいつか後悔する時が来るからな。覚えとけよこの罰当たりが」

あぁ私も同じ感覚だったさ、日向に居る時はな。
行くところないからしゃーなしに海という選択だったよ。
それをいま、心から後悔している。
私はなんて恵まれた環境のもとで暮らしていたのかと。
なぜ私はサーフィンをやらなかったんだ。
なぜに何もマリンスポーツをやらなかったんだ、こんなに海が近いのに。

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目的に応じて海を変えるなんて、当たり前だと思ってた。
海水浴場がその時の気分で選べるなんて、フツーだと思ってた。
砂浜には貝殻がいらんほど落ちてるもんだと思ってたよ。
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「海行って貝拾ってくる~」
そう言って出かける私にオトンが聞く。
「オマエたちのゆぅちょる貝はガラじゃろ?なかいっちょとか?」
「いっちょらんじ。ガラよ」
「うっせふらけちこい」
「やーーーーど!」

「なんてゆーたん?」
日向弁はわからないけど、私とジジィのやり取りが言い合いだったのはわかった関西弁ユーザーの孫に通訳して差し上げる。
「海行って拾うゆぅてる貝は中身が入ってないゴミやねんやろ?捨てて来い!てゆぅたんや、たわけが。この家の住人がみんな同じ感覚だということに大変な憤りを感じております」

日向の田舎にも、おばーちゃんちにでさえも、Wi-Fi環境があることに時代やなァとの感想を持ったんだけど、伊丹にいる時と違ってダンゼン家にいないのね。いくらでも思いつきで遊べる環境っていうのかなァ。
街中のほうが遊び呆けるもんだと思ってたんだよね、今まで。お店もいっぱいあるし見るトコいっぱいあって。電車に30分も乗れば大阪にも神戸にも行けるんだから行くもんだと思ってたけど、なかなか行かない。
私が40になったからそう思うのだろうか。
なんでもない自然をいいと感じるようになったとかね。

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「これ、何時間でもつぶせるなァ」
18歳ヒー坊がつぶやく。…そうか…年齢は関係ないのか。



海に行くまでのルートはいろいろあるけど

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防潮のための松林に人が踏み固めた道がある
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「ああここに道がある」と見える目があるかどうかって、視野の広さに関係してると思う。
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松林の隙間から潮の香りと波が見えたら、ちょっと声が漏れる。

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犬なら犬、人なら人、の足跡がくっきり。

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裸足か、靴履いてるかまで、くっきりね。

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何時間でもつぶせると言い放つヒー坊と貝殻をせっせと拾う。
神戸の海水浴場の砂浜の貝殻って、あっても破片くらいのモンだけど、しっかりと貝殻。
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はまぐりなんて絵合わせが作れるほど碁石が作れるほどの量が流れ着いています、仕入れにいかがですか、タダですよ。
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川と海が交わるトコロ

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海で拾った貝をこの場で洗う

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お弁当屋さんの隣りがコインランドリーみたいな利便性。
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「選別して拾ってる?」
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「いいや?少しでも『あ』て思ったのは全部拾ってる」
「重いやろ」
「むっちゃ重いで」
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「職人みたいやな」
「貝職人や」

「見て。新雪ってこんなカンジなんやろか」

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「積もってる新雪ってこんなんやから足跡残したくなんのかもわからんな」
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「ぅわ~~~むっちゃフッカフカ!」

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「ぅわ~~~沈むぅ~~~~~!」

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あっははははは~~~~きゃっはははは~~~~☆
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と、走り回るとこうなります。


「何が原因かはわからんのやけどさぁ、流木って黒くなるねんやんか表面」

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しこたま流れ着く流木の全てが黒くなるわけじゃないの。

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黒くなる木とならない木とあるの。

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んで、黒いからって、とくに手が真っ黒になる、てことはないの。

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不思議だよね。


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「…おたべ?」
「なんでココでおたべやねん」
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規模の広い、いつまでたっても飽きない海水浴場、お倉ヶ浜の宣伝を、伊勢ヶ浜にしてみました。

うっせふらけろと言われた貝殻を、玄関の外水道で洗う。
「干すとこないからココの石に並べていこっか」
ヒー坊がせっせと並べる。

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「全部埋まったで石」
「ほんなら、あっちのデッキ」

「なんかさーもとからこんなデザインの石みたい」
「それな」

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「明日は何するん?」
「ん~~~~~洗った貝が乾いてるのを確認する」
「あ~~~それでか!玄関に砂が…」
「あ・気付いた?あの石、ああいう風に最初からマリンデザインだったんじゃないか、ていうね」
「なんで急に砂がたまったかと思ったら!ちゃんと流しときねよアンタ!」
いつの間にお小言オヤジになり下がった、弟よ。
まぅちゃんのやることおもしろいおもしろいつってあんなに言いなりだったのに。


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デッキもマリンデザイン…風に作ろうと思ったのを
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途中でやめた系DIY

Do IT Yourself
何でもそうだぞ
自分でやんなよ自分から





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by yoyo4697ru980gw | 2016-03-05 13:01 | +朝臣寺+ | Comments(0)

ひえつき節の椎葉村

伊丹市は、全国各地の盆踊りを踊りご当地盆踊りソングまで作ってしまう盆踊りキチガイと航空騒音のマチですが、マイナー県みやざきの民謡ひえつき節が数年前から踊られています。

そのひえつき節発祥の地に生まれ育ち、地元で働く今さらひえつき節を踊れないとは言えない友人に、会いに行きました。日向の実家から車で1時間半といったところ。ちょっとした旅やね。

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山あいの霧深い風景が幻想的。

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寄り道なんかしたりしてね。

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山深い場所では肉厚な「なば」が育ちます。

なばとは何でしょうか。

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ヒントは階段の先にあります。

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はい、コレです。

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木製のお地蔵さんすらも手放さないおいしさ「なば」

しいたけです。

しいたけってね、もう肉やな。
だいたい38歳くらいになるとオトナは茄子を「肉やな」と感じる瞬間がありますが、茄子より肉々しいよ、なば。友人がくれたなばも高級肉。ナバカツにして食べました。レシピはトンカツ同様。違いは肉じゃないだけ。なのに味はトンカツを超える。もう完全に肉。

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成人式発祥の地が諸塚村だったとは知らなかったな。

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なぜかダブルクリップ。

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フェンスにマフラーが掛けてあるのと同じ心理なのだろうか。
おそらく落し物に違いないとの親切心から持ち主にわかるように晒してる状態になる落し物があるが、晒されたほうの人間は持ち主であるにもかかわらず非常に取り戻しにくい。
置いたほうはよかれと思って「目に付くところ」に置いてあげているのだけど、それが仇となって手が付けられない。だからバッチリ目に付くところじゃなくてなんとな~く目に付くところに置いてあげたほうがいいかもしれない。
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この革張りのソファー

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なんと屋外設置

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さすが成人式発祥の地オトナ対応。

トイレを借りに来ただけの私たちに快くトイレを貸してくださいました。

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椎葉、到着。

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「テルミ…やっぱ私…あのTシャツ買って帰ろうかな。買わなかったら後悔するような気がする…」
「えーーーーー?まゆが伊丹に帰って後悔したら言いない、私が買って送っちゃるかい」
「その頃にはもう売れてて無いかもしれないじゃん!」
「あるから!10年後に来てもまだあるから」
「ないって!だって『もう残りこれだけになりました』て言ってたもん。10枚くらいあったけど」
「あるじゃん」
「だって黒はもう売り切れて1枚もねーばい」
「売れ残ってる白があるが。帰って後悔してからでいいが、連絡くれれば買ってあげるから」
「いや…だってもうこの数十分ですでに後悔が始まってるじゃん!後悔するよね?私ね?するよね~、後悔するんじゃないかな~、ぃや~するな、これ。…うん、する。」
「あはは、ウケるー」
テルミの笑いが止まらない。
わかってる…私も。

理性に従えば絶対にいらない土産物屋さんの女将のダンナさんが詠んだ歌をプリントしたTシャツ3000円(税別)…たけぇよ。

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わりかし近くの坪谷には全国的にも有名な歌人、若山牧水の生家があるのに、あえてのダンナさんの短歌。
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題字もダンナさんの字です。
コレがなかなか味わい深い字なのよね、侮れない。
ダンナさま鬼籍に入られておいでですので、いま店に置いてあるTシャツ(白のみ)しかないですよ、お急ぎください。

それから、洗濯してもしてもプリントが褪せないという特殊プリント(Tシャツより1000円も安い)の暖簾もオススメされると思います。

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チギレのサイズがバラバラですので、中3つ、竿に通りません。

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細めの突っ張り棒にしたほうがいいと思いますが、なかなかしっかりとした頒布なんでね、細すぎると重みで落ちることが懸念されます。
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結束バンドでとめても気にならない方はご購入ください「コレは値打ちよ」と特殊プリントを大絶賛していました、女将。プリントされてる絵のほうじゃなくて、プリントの技術を褒めちぎってました。

「どこからおいでですか?」
「神戸です」
「あぁいいところですねぇ」
入店して真っ先にしいたけ茶を振る舞ってくれた女将。
伊丹ですともっと具体的に居住地を言っても良い所だと褒めてくれただろうか。暖簾のプリント技術は褒めてもデザインは褒めなかったからなぁ…わかる気はするけど。平家の落人物語『鶴富姫』を描けばいいものを、どうして庶民の暮らしぶりにスポットを当てたのだろう。

「私はもともとこっちが地元なんですけどね、いま神戸から帰省してまして。今日は高校の時の同級生が椎葉にいるから会いに来たんです」
「あぁ…そうですか~」
ヒー坊とふるまいしいたけ茶とふるまい豆腐カリントをいただく。
「しいたけ茶ってサもうお茶じゃなくて出汁だね、スープ・スープ」
「それな」
と話していると、女将がこう話し掛けてきました。
「お友達はこちらの方ですか?」
「… … …?」
「・ ・ ・?」
「お友達のうちに泊まったんでしょう?お友達はこっちに住んでるんですか?」
「へ?あ?コレ?いやいやいや、コレは私の息子ですよ」
「え?!」
「えっ?!」
奥からおばさんまで登場。
わざわざ出てくるほどのショーゲキの事実はお伝えしてないけども。
「お友達は仕事してるの。職場に会いに行ったのよ。コレは息子ね」
「いや~!お母さん若いから~!」
どう見えてるんだろう…このお土産屋さんだけなんか時空が違うカンジがする。私は高校の時の同級生に会いに来たと説明したのに、現高校生のヒー坊と41歳の私が同級生に見えているのだろうか、このおばちゃん2名には。平均的な41歳より若く見えるのは認めよう、だいぶ頑張れば35前後ではサバが読めると思う。しかし我が子と同級生に見えるためには22歳もの差を埋めなければならない。人間技でそれが可能なのは、た・か・すク~リニックきょ~りつびよ~げか~あたりだと思うが。

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土産屋時空で同級生となった息子と、鶴富屋敷を見学に行く。
中学生以下だけ入館料が違うので、受付でこう言う。
「大人2名で。」
すると、チケット小屋のおばちゃんが確認する。
「お兄ちゃんは何年生かな?」
「大人2名です」
「お兄ちゃん、何年生?」
ですよね?
土産屋時空でなんかヘンになってたけど、これが正常な反応ですよね?ね?ウチのコ、中学生くらいに見えてるんだよね?アブネーアブネー土産屋時空にもってかれるトコだった。

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「このコ高校生なんで。大人2名ください」
「あぁ、そうですか。じゃぁ、お兄ちゃん100円ね」
完全に見た目でキた
申告よりフォルムが勝つんだな
「違いますよ、高校生だから。大人料金よね?」
いんだけどね、ウチは得するからその料金でも。
高校生だと申告しても大きさ判断で中学生料金になるヒー坊。
…ますますどうなってたんだ、お土産屋さんのあのおばちゃんたち。
どう見えてるんだ、いったい。

椎葉にある平家落人伝説の一つ、那須大八郎と鶴富姫の悲恋の物語。
平家と源氏の最後の戦いが繰り広げられた壇ノ浦。
平家は敗れ生きながらえた者は散り散りばらばらになって逃げて行ったとされ、全国各地に平家落人伝説は語り継がれています。

平家の落人は武士だけでなく、女性や子供も含まれていました。平清盛の末孫とされる鶴冨姫の一行は山深い椎葉村に辿り着きます。そのことが敵方に知れ渡り、源頼朝が家来の那須与一に追い討ちを命じるのですが、この時、与一が病に伏していたため、代わりに弟の大八郎が椎葉に向かいました。しかし大八郎が見た平家の残党には戦意などなく、憎しみも敵意も持たない村人と違わない姿だったのです。
椎葉の残党はひとり残らず討ち果たしたとウソの報告をして大八郎は、この地に屋敷を建てます。平家の守り神をまつる神社を建て、農業を教え、彼らを助けながら共に暮らした大八郎は、鶴富姫と出会います。落人版ロミオとジュリエットですね。ま、大八郎と鶴富姫のほうが先なんで、ロミオとジュリエットが『ヴェロナ版 大八郎と鶴富姫』でいいのかな。ロミオとジュリエットは約400年前だけど、だいはっつぁんとおつるちゃんは約800年前だからね。名前のジェネレーションギャップが起こり得る年月だと思う。大八郎と鶴富姫にしてみたらロミオとジュリエットなんてキラキラネームだろうからね。
大八郎に本領への引き上げが命じられた頃には鶴富姫はご懐妊。産まれた子供が男ならば都へよこし女ならばこの地で育てよと大八郎は言い残します。鶴富姫の子供は女の子だったので、母子は引き離されることなくこの地で暮らし、娘に婿を取らせた鶴富姫は愛してやまない大八郎の那須の姓を名乗らせましたとさ。

この一連の物語を唄ったのが、ひえつき節なんだって。
まァもともとあった労働歌に鶴富姫悲恋の歌詞が加えられているという点を大目に見たとしても、確かに椎葉村には村人たちの生活とは違う人間の足跡があるように思われる。それが平家の落人がどうかはわからないけども鶴富屋敷を見るとそんなカンジがしてくるので、一見の価値はございますよ。

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全然バリバリ好きなだけ写真も撮り放題なんだけど、行って実際に目にしたほうが感動もひとしおだと思うので、画像は控え目にしておきましょう。

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ま、でもひとつだけ。

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「敷居」の上に何か文字があったよね、コレ。
なんだろうな。

「本当にアレ国道なんですよね?」と確認され「はい、国道です」と答えるのが仕事のテルミは、議会事務局で働いているので、そこへ会いにゆきましたとさ。

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お堅い仕事?と聞くと「全然」と答えるテルミ。

手紙を書きたいんですけどそちらは『しいばそん』ですか『しいばむら』ですかという電話を受け、ひらがなで書く気なのか?漢字で書くならどっちでも関係ないよな?と思いつつ「しいばそん、です。」と答えるテルミ。

働くっていろいろ大変だよね、テルミ。

椎葉村に入村した人が必ず通る国道がデンジャラスロードなので、なんとかしようという動きはあるのだが、なかなか道が整備されない。

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卓上のぼりが、こんなに国道の整備促進を訴えてくる議会事務局。
なんとかしないのだろうか、国は。
なんとかしなかったのかな、東国原知事は。

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国道

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こんなコトになるみたい。

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国道
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対向車来たらドコに避けていいかわかんない。

カーブミラーも無し。

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時々出てくるお気持ち程度のセンターライン。

白破線。
右側にはみ出しての追い越し可。

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できるか~いっ!

早急に、国道の整備をよろしくお願い致します。
事故が起こってからでは、遅いですのでね。
奥日向路ひむか神話街道をもっと安全に。
オカミのチカラでね。





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by yoyo4697ru980gw | 2016-02-24 18:15 | +朝臣寺+ | Comments(0)

PPO

Paradise of the Pacific Ocean

それは、太平洋の天国。

私のPPOは太平洋の天国。

ポリフェニレンオキサイド(高機能樹脂)では、ない。

「貝取りに行こうや」
寒いこの時期になにも海に行かなくても…そんな雰囲気を漂わす宮崎の身内たち。
「なーどっかないの?行こうや」
「行くなら干潮調べてそれに合わせて行かにゃ。調べちょけ」
オトン、丸くなったなァ。
昔は娘の遊びに自分を合わすような父親じゃなかったのに。
いいトシのとりかたしたんだなァ(←上から)

父と弟が貝取りスポットを海馬から引き出しながら会話をしている。
私は18歳で宮崎から関西に出ているので、それ以降のこのふたりの暮らしぶりを知らないが、このふたりは常にこのようにボソボソと会話をするのだろうか。男親と息子ってどの家庭もこんなもんなのか?独り言かと思うくらいのテンションで二人の会話が進んでいく。
どのタイミングで会話に入っていいのかのつかみどころが全然やって来ないので、勝手なタイミングで入る。
「ウニある?」
「この時期やら食べれる部分少ししかねぇわ」
でたらめに入ったのに即対応できるもんだな。
さてはやっぱり独り言だったな、さっきの。
「バフンじゃねしてムラサキじゃわ、採る価値がねぇ」
なんなんだオマエの太平洋ズレした、その感覚は。
保育園の送り迎えをしてやったのに、なんだその態度は。
ムラサキウニに謝れ。
日本で消費される代表的な4種類のウニの中に喰い込んでるんだぞ、ムラサキウニは。たわけが。

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この看板が何を意味しているのかは、地元の人間でかつ釣りが趣味でなければわからない。ネーミングが奇抜だが、中岩・トオリマ・ボッポバエ・アミタテという4箇所の釣り場の入口がこの付近にある、と言っている。既にこの写真には一箇所の入口が写っているのだが、アナタには道が見えるだろうか。
ヒントは、アミタテの入口です。
あぁもう答えゆっちゃったなァ。

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見えましたか。
そうでしょうとも、見えないことでしょう。
だって地元の人間だったはずの私でさえ、23年間の兵庫県民人生ですっかりこのシャンゼリゼ通りが見えなくなってるんですから。

目指すはアミタテの奥なんだけど、タカボが一番わかり易い道へ誘導するのでついてゆく。あのOhシャンゼリゼよりかはわかり易い。

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ま、最初だけやけど。

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しっかし海に辿り着くとは思えない道。
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なかなかのデスロード。

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もう道とは呼べないし。

あれ?行き止まったけど?
「ねぇタカボー!ソコどやって行った?」
と聞けば、指を差す。声は聞こえない。

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コレはアレだな、見るんじゃない…感じろ!的なヤツだな。
めんどくせぇな。

予想通り、そこ。は崖。

波を避けながら降りてゆく崖。

家に引き籠ること18年。
たまに盆踊りに出る程度の娯楽しかしてこなかった孫、66歳のジジィにグングン引き離される。

生活をまったく共にしていないのに、なぜかシンクロするジジィと孫。

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左肩に荷物を担いで下見て歩く。

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DNAレベルで、しゃがみ始める。
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「ヒー坊『まってー』つってジジィ呼んでみ?戻ってくるから」
「えー…あんなに行っちゃってんやん…聞こえへんて」
「お。こっち向いたっ!今や、手招きして!」

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ジジィ、戻る。
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「くっくっく…戻って来た…」
「孫のチカラや」
孫、渡した手袋をしろとジジィに怒られる。
岩を掴むために渡したのにて。
いやいや、用途をゆぅて渡さんと。
寒い日でも手袋はしませんよ、この孫は。
とくに寒くもなんともないんだから手袋するわけないでしょ、この孫。

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そしてまたジジィはサクサク歩く。

よくもこの足場の悪い所を通常のスピードで歩けるもんだ。

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「ヒー坊、コレな?一回つま先で石に軽く乗ってみてグラグラしてないの確認してから乗らんとえらいことになんで」
「…思った。あとスベるヤツとかある」

「わ~~~~~見てぇ~~!こんな丸い石あるぅ?」

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「人工的に削ったとかちゃうで。ココに流れ着くまでに自然と丸になったんやで~すんごい丸いや~ん!持って帰りたい!」
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「おもい。…おもすぎる…でも持って帰りたい…こんな丸い石もうないと思う」

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「あるやないか、いっぱい。」

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無数に。

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「おもかる石やな~…持って帰りたい」

持って帰りたい・持って帰りたい・持って帰りたい。
でも岩場を移動するのにこの重さを持っていると危険。
しかしこの持って帰りたい気持ちを優先して、頑張る。
ヒー坊が。

「なァ、そんな重いの持ってたら危ないで。捨てたほうがええで。さっきも『アブネっ』とかゆぅてスベってたやんか」
ヒー坊18歳。受験しないけど、これから就職活動。
なのに岩場で何度もスベる。
普通「アブネっ」と言った時には、もう少しでスベるトコだったり危うくコケるトコだったりしてすんでのところでセーフであるが、ヒー坊の「アブネっ」はべっとりスベりちゃっかりコケている。完全にアウトな姿勢で「アっブネ」と言っている。
「ちょっと~『アブネ』って助かったみたいにゆぅてるけど完全にコケてるやん。セーフちゃうやんアウトやん、もぅ捨てていいよソレ。危ないやん」
「まぅ持って帰りたいんやろ?」
「そりゃ持って帰りたいけど。だって加工じゃないのにこの大きさでこんだけ丸いのって持って帰る価値あるやろ?」
「あるよな」
「いけんの?もしかして?」
「頑張ればなんとかなりそうな…」
「あ、そう?じゃ、頑張って。」
宝石を発掘したとかじゃないです。
石が丸いってだけです。
頑張れ、息子。

「ぅおお~~~!ウニ!」

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早速ウニ発見。
「この場で食べよう、この場で」
私、ウニとカキはこの場で海水しゃぶしゃぶで食べるタイプ。
「ドコ割るん?」

裏返して

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豪快に真ん中を叩き割る

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摂れ高はこんなモンだけどあっまいあまい。

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あまりキレイすぎる海だと貝は成長しないから、という理由で濁っている海まで来たけれど、カキやウニやアワビの子供トコブシが育っても十分コバルトブルー。
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貝を取ろうと思ったら

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もう遊びじゃなくて漁

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ジジィの生業はチキンなのに、本気で貝を取っている。
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私よりも本気なので、もう任しておいたほうがよさそうだ。

私は比較的安全な場所で遊びながら貝を取るから、楽しい。
しかし安全な所の貝は小さいからジジィはどんどん危険なほうへ行く。

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私が着ているTシャツは、講談社×日向ひょっとこコラボTシャツ。
「ひょっTちょーだ~い」と弟にたかった。
ワンピースキャラクターがひょっとこになっている。
「よく描いてくれたよねぇ」
と、イベントスタッフの一員である弟が言う。
「ホンマやなァ…ひょっとこ、ねぇ。もっとメジャーなコラボもあったやろうにねぇ」
会議でこのTシャツを1000枚作るという報告があった時、ただひとり弟だけが手を挙げ「1000枚じゃ全然足らんと思います」と発言。ワンピース人気を知らないスタッフたちの「いやいやいや1000枚もあれば十分でしょ~日向ですよ?!」に、主張の声を飲んだ弟。日向ひょっとこ祭り…そんなにか…そんなに集客が見込めないのか…ワンピースのチカラを借りてということではないのか。今年のひょっTはワンピースとかいうのにしてみましたくらいの軽い出来心感覚か。
1000枚のワンピースひょっとこTシャツは2日で完売。
慌てて追加注文をし「そんな急には無理ですよ~」と言われて用意した1000枚は、たった1日で完売した。
「プレミア付いてよ今1万以上になっちょっばい、このTシャツ。それも枚数制限やら何も無しで売ってよ…欲が無いっちゅうか何ちゅうか…」
「そんなんやったら転売目的で買い占めるひとおるやんか」
「それが、まとめて買った人てひとりくらいよ。あとは『孫に頼まれて』とか言ってるおじーちゃんらで完売」
「さすが日向やな…のどか。ワンピース人気が海外にまで広がってるコト知らんのやろうか?」
「知らんちゃねぇ?」
ワンピースをまったく知らない私でも、ワンピース人気が輸出されてることくらい知ってるのに…。

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「プレミア付いてるなら、ひょっTヤフオクで出品してみよかな~」
「未使用じゃないと無理やね」
日向アミタテの潮風付きで1万円即決。


こんなカンジの岩場の下で波がザッ~パンと岩に叩きつけられるわけだけど、波って一定じゃないから高い波だとかぶってしまう。

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干潮だから岩面積が広いと油断していると足場悪いから逃げ遅れるのだ。

「ひぃやぁっ~~~~!…ぅわ…濡れた…」
「波の音を聞かんか、今のは音が違ったじゃろ。…お?
ヒーはどこ行ったや?オマエ時々見ちょかなおぼくれちょっぞ」
ジジィ、ちょいちょい「ヒーはよ?…あぁおった」「おい!ヒーは?…おったおった」と言ってくるのでめんどくさいからほっといた。一緒に住んでる弟の子供たちがまだ小学生や2歳だったりするから、その感覚なんだなヒー坊のことも。確かに小6のカイと背丈一緒だったから無理もないか。小6のカイより体重は軽いし。波にのまれたらもってかれちゃうね。でもさすがに18歳だからな、泳げなくても。

「お?ヒーが見えんぞ!…あぁ、あっこにおるわ。オマエ、ヒーのこと時々見ちょけよ?」
「あのコ高3ばい、小せぇけど18ばい。そんげ見ちょかんでも大丈夫なトシじゃが」
「おぉ、そうか…うぉっ」

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ジジィ、波にのまれかける。
「波の音を聞かんか」

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こうやって写真を撮ると一見、手前は潮だまりなんだけど、実はコレ真水なの。

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山から湧水が岩のほうに流れてる。
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おたまじゃくしがいる、真水。

井の中の蛙大海を知らずと申しますが、ココで育ったからには蛙になった途端オーシャンビュー。大海を知ってることは知っているので視野が狭いなんて言わせない。

「うぉ~~~~!ウニ天国やんけ~!」

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ウニタイム
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手間はかかりますが無料です
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ウニ好きさん日向へおいでませ。





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by yoyo4697ru980gw | 2016-02-19 12:42 | +朝臣寺+ | Comments(4)

行きたいのです。…か?

「なぁ、クルスの海行ってみぃひん?」
「え?行くん?」
「観光名所やろ?鐘とかあって」
「えー…観光名所なんて思ったことない…」
「ネットで検索してもクルスの海は出てくるくらい有名やで?願いが叶うんやって」
願いが叶うかどうかは自分の努力にかかってると思うけどな。


旅情報サイトの『クルスの海』解説にはこんなことが書かれていた。

宮崎北部の海岸に在る、恋愛にまつわるパワースポットです。岩場によって十字に分けられた海は、遠くから見ると「叶」という字に見えます。海が見える丘の上には、願いが叶うという鐘があり、幸せな未来を思い描いて鐘を鳴らす人があとを絶ちません。 ロマンチックな観光地です。 (※引用元:Find Travel 実はステキな観光名所が一杯!宮崎のオススメ観光スポット20選)

鐘を鳴らす人があとを絶ちません…鐘の音なんてきーたことないけどな」
「行こう、どうせヒマなんやろ?」
「ま、ヒマなんだけどね」



「家の鍵、渡しとくわ。どっか行くんやろ?」
「うーん…クルスやなァ」
「クルス?何しに?」
うん。実に正しい反応だ、弟よ。
私も思う、クルスに何しに行くんだ、と。
「クルスの海を見て、鐘を鳴らすんだと、ヒー坊が」
「行け行け行って来い。鐘鳴らし放題じゃ」
もうね消防車なみにカンカンいける、それがクルス。

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アホほど行った伊勢ヶ浜一周コースのヒマつぶし。

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それにしても、観光スポットをギュウギュウに詰め込んだな。

私が自転車で行ってた学生の頃はココを観光スポットと認識してはいなかった。
海まで自転車で行くということが恵まれた環境だったことに気付きもしなかったな。

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伊勢ヶ浜海水浴場駐車場側から山へ山へと登り、だいたいこんな道をぜぇはぁゆぅて歩きに歩くと、岬やら展望台やら馬が背といったスポットに着きます。ぜぇはぁ言わなくても車で行ける、グリーンパークや米の山あたりがオススメ。道なりに下って御鉾ヶ浦海水浴場へ抜け、そこから日向市街へと戻る、それがこの一周コース。

御鉾ヶ浦海水浴場は規模が小さく親が海に入らなくてもチョコマカ動く我が子を目視できるので、幼児のための海水浴場。たまに授業をサボっていることがバレたくない高校生がたむろしていることがあるので、そっとしておいてあげてください。根はいいコたちです。

御鉾ヶ浦海水浴場よりも規模は大きいけれども波は穏やか、高校生になるとちょっと物足りなさを感じる海水浴場が伊勢ヶ浜海水浴場です。しかし岩場を登って奥に行き、プライベートビーチ気分を味わえる伊勢ヶ浜はカップルのデートスポットの役割も担っているので侮れません。天気がどんよりとした日に撮影したので魅力はちっとも伝わらない画像になっていますが、伊勢ヶ浜の規模はこんなカンジ。

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写真に収まりきるキャパです。

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とは言っても、人間と比較するとこうだけどね。

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天気が良いともっとキレイな画像になるんですが、波が引く時まで空が写るのは、砂の質が良いからです。
海の透明度はいわずもがなで、波が砂を巻き上げる様子まで見ることができます。

濡れている砂の上に立ち

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両足で素早く足踏みをすると

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このように海水が湧き出ます。

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足踏みした足をのけるとこんなん。
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砂がポヤンポヤンと柔らかくなって海水がみるみる溢れ出す。
砂がいいから。

乾いた場所の砂はもちろんサッラサラ。

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ググっと掴んで

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手を広げて傾けると

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すっかり落ちる。
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砂がいいから。


ではでは、山を登りに登って行きましょう。
クルスまで案外サクっといくよ。

ハイ馬が背

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サスペンス劇場もビックリ。
断崖絶壁も絶壁、犯人が行き着くことを許さないほど。
ちょっとも行けない。自白出来ない。
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天気がよければねぇ、もっとキレイなんだけど。

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でもこんなどんよりした天気なのに

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海の透明度がちゃんとわかる

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波が渦巻いてても底が見えるコバルトブルーの海。

山に登ってもちゃんと南国。

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宮崎ならどこかしこに生えてるフェニックス。

クルス、到着。

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天気が良ければねぇ

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ベンチはフルストーン

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潮風が濃いからね、金属とか木材だと浸食がね。
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クルスとはクロスのことです、十字架。

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航空写真だと、叶ってるね。

でも現在地からの眺めは、こうです。

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そして案の定

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鐘、鳴らし放題。
けたたましく鳴らしましょう。






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by yoyo4697ru980gw | 2016-02-15 01:07 | +朝臣寺+ | Comments(0)

出港・入港・親孝行

「ところで、今回は何で帰ってきたと?」
フェリーで。

なんてな交通機関を問うていないのだろう弟よ、姉ちゃんは理由もなく帰ったりする女だ、覚えておけ。

とくに理由はなくてもタイミングつーもんはある。
仕事を年末に辞めて無職であることと、ヒー坊が卒業前の宅習期間に入ったこと、その宅習期間が1ヶ月もあること。それがきっかけで帰郷のタイミングだと思ったのが動機で、目的はとくに無い。強いて言うなら親孝行といったところだろうか。一緒に住んでいる頃はケンカや反抗ばかりしていたから、実父に甘えるために来た。何かをやってあげるとかそうゆう親孝行ではなくてスネをかじりに来たのだ、弟よ。たかりにきたのさ、弟よ。今回、タカボにいつまで仕事を続けるつもりかと聞いたら、身体が動く限り続けるそうだ、やることないから。たかり甲斐があるぞ、弟よ。あの体力ならあと8年はゆぅゆぅたかれるぞ。

宮崎行きのフェリーが

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大阪南港から出ていたなごり
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剥がれてまっせ。


2等雑魚寝のスペースには奥にたった1つのコンセントしかない。
そのため、誰かが使っていると他の人は使えない。
「あの向かいのひとがな?アレのな、空いてる箇所使ってええで、て言ってたで」
風呂から戻ると、ヒー坊が言う。
向かいに寝転がる男性によりコンセントが増設された模様。
「わ~賢いね。旅慣れしてるひとやねんな」
しかしちょっと遠慮して、増設者が起きている間は堂々と使わない。
だって充電だってフルに近いもの。
しかし夜中には私のウォークマンの電池残量がアヤシくなってきた。
「空いてる箇所は使ってええって言ってくれてたもんな?」
「うん。ボクに『使う?使ってええからな』て」
「ちょっといただこうかしら」
お菓子のお裾分けに手を出すくらいの気持ちでそっと手を出す。
すると明け方にはヒー坊が切り出した。
「あのひとのヤツ…反対側にもあったよな?貸してもらっていいかな?使っていいって言ってたし…」
増設者を見ると、どうも眠っているようだ。
これ以上、端末を繋ぐような素振りもない。
「…えんちゃう?使っていいってことだし…。持って来た本人より我が家の使用率のほうが高くて申し訳ないけど」

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フェリー2等での旅をご予定の皆様におかれましては、コンセント増設タップは4口ほどございますと、間借り者の心的負担が軽減されますのでどうぞご検討くださいまし。

宮崎港に着いたらえらい待たされて車を出したが、それでも朝が早いためかもともとひっそりとしているのに一段とひっそり。

救急患者のたらい回しは聞くが

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受付のたらい回しもあるみたい。
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お隣→お隣→お隣と4回ほど隣に送られて

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挙げ句の果てに2階というまさかの展開である。
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逆から入ってしまったのだろうか、私は。


1年前にはなかった新キャラ登場。

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自然と神話と食のシをとって「ミッシちゃん」だそうだ。

ちゃんまでがキャラクターの名前なら新聞には、ミッシちゃんさんと載るのだろうか、さかなクンさん、みたいに。

宮崎港の待合のベンチはとても幅が狭い。

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座ってみたら太腿がきっちり乗る幅しかない。

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ということは2つで1名分、割れ目に腰掛けるということになる。

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となると、このベンチには4名の中肉中背までと1名のガリガリが座れる。
いま話題の人を順番に座らせてみるとこんなカンジだろうか。
①川谷絵音
②ベッキー
③川本真琴
④狩野英孝

最後は加藤紗里

…座れた…座れたように見えるぞ、私には。

しっかしカ行多いな。
このベンチではサイズオーバーになりそうな話題の清原もカ行。
カ行人格必要。

うすうすお気付きでしょうが、芸能騒動をちょいと散りばめて帰郷の様子をお送り致しております。早速ですが芸能騒動を抜いてもいいでしょうかね、ぜんぜん文章が進まないんで。





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by yoyo4697ru980gw | 2016-02-06 23:24 | +朝臣寺+ | Comments(0)

「なァ~テケトーえべっさん行かへ~ん?」
「ええよ~でもえべっさんて行ったことない」
「私も行ったことない」
商売をしてもいない私たちがなぜにえべっさんに行きたいのか。
とくに行きたいわけじゃなくて大阪で会うのに特定の場所を思いつかないからちょうど10日やし十日戎でいっか、という選択。
「まァ様子見てみて~あまりにも人多くて無理やな~ておもたらやめる、くらいのカンジにしよっか~」
と目標をえべっさんに置いてる、くらいのことで約束。

ヒー坊とは『無目的の旅』という名の散歩をよくするが、これまでそれに付き合うひとはひとりもいなかった。内容が楽しそうじゃないから誰も興味を持たないし、実際に楽しげなプランも無いので積極的にひとを誘ったこともない。そもそも、長時間歩きたいひとがあまりいないのだ。ダラダラと一日中歩きながら何の得にもならない無駄話をする、歩くための『無目的の旅』である。これまで私たち親子の間でも誰の名前も挙がらなかった。30%ウチのコであるミズヲでさえも『無目的の旅』の一員になったことはない。しかし我々親子は直感で「テケトーはイけそう」と悟った。類は友がわかるのだ。

三人とも驚異的な方向音痴なので互いをアテにしている。しかし方向音痴が三人寄っても文殊の知恵は発揮されない。迷いの選択肢が増えるだけ。しかし私たちには目的が無いも同然なのでユルい。待ち合わせ場所に到達出来ない可能性のほうが高いので、環状線のホームに10時から11時の間に行くという待ち合わせにする。

ひとの流れについて行くと今宮戎へ到着。
「なァもしはぐれたらココにおることにする、ていうトコ決めよう」
「そうやなァ…入って来たトコならわかるんちゃう?」
「じゃぁ入って来た入口の人混みを避けた横のトコのおろうか」
の認識に三人のズレがないことを願う。

「まだまだやな~」

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境内には生アナウンス。賽銭を投げないようにと。
「このアナウンスって、あっこでしゃべってんの?あのひとが?」
「そうみたいやなァ」
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警備本部ブース完備。
「アンタ警察に手ぇ振ってみぃや。子供が振ったら手ぇ振り返してくれるかもよ」
ヒー坊、手を振る。
「見てないな」
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ま、見てたからといって振り返してくれる保証はないけどな。
走り去る電車や、頭上を登るケーブルカーや、出港する船の中のひとたちにこれまで散々手を振ってきているが、振り返すひとは少数である。いまどきの小学生は手を振らない。幼児がツられて振り返すくらいのもんである。あとはサラリーマングループの中のちょけてるひとりが振るね。

賽銭を投げられるほど近くなり「もう投げてもいいよね?」とテケトーと確認していると、自分の肩に自信がないのかヒー坊が「ボクもっと行く」と言い出す。「えー…」と言っている間に人々の横の流れに負けて私はどんどん左に流される。「これ…前に行ける?」と言いながらも左に行きたくないのに流される。うわー…と小さい声で言っていたら後ろのおばちゃんが「大丈夫か?」と声をかけてくれる。
「アカン。ダメかもしらん…これどやって前に行くん?」
「ホンマやな」
おばちゃんが、私が背負っているリュックを掴んでグニと前を向かせてそのまま押す。…あ、こやって前に行くんだ?私は誰も押さなかったけどもよかったのだろうか。えべっさんは見ず知らずの後ろのひとのチカラで進みまーす。

福笹をもらう、弟のために。宮崎に帰郷するついでに商売をしている弟に福笹を作ってあげよう。私もヒー坊もなるべく枝振りのいいヤツを待って、ここぞというタイミングで受け取った。一方テケトーの福笹はカッスカス。
「誰も手ぇ出さへんから私がもらお、と思って取ってん。えべっさんに行った、ていう記念やから。別にいらんねんけどな」
アナタは十日戎に行った人間の中でこんなにも福笹の不必要性を述べられるひとを知っているだろうか。

「アレ何やろ?」
「さあ?」
「行ってみよか」
「行ってみる?」
シールがペタペタ貼ってあるのはどうやら銅鑼のようで、おっちゃんがバンバン叩きながら、えべっさ~~~~ん!今年もたのんまっせ~~~~!!と言っていた。

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「叩くみたいやね」
「叩いとこう」
今年もたのんまっせー…て、何をたのんでるんだろう。

「今宮戎のひとの多さですっかり写真撮るの忘れてたな」
「ホンマやな」
「…ちゅうても、もう帰ろうとしてるねんけどな」
仕方がないので、駅で写真を撮る。

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ドコに行ったというのが写真からはわからないが、えべっさん。

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ドコに行ったというのが写真ではわからないけど、今宮戎。





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by yoyo4697ru980gw | 2016-01-13 13:59 | +朝臣寺+ | Comments(0)

シャカリキという躍起になって何かをする状況を説明した言葉を言う時、私ははっちゃきという言葉を思い出す。道民でもないのに。それは、チハルが「はっちゃきになって葉書を書いてくれたんだろう?」と言ったから。
チハルは北海道の松山千春。

シャカリキよりもハッチャキのほうが威力としては強い。
だってなかなかテレビに出ない男チハルを、これが最初で最後と言ってテレビに出さすくらいだからね。ま、後の世になってこんなにチハルがテレビに出るとは思わなかったけど。でもチハルのファンは「あの時のハッチャキを返せ」なんてチハルに言わない。(※一身上の都合により登場人物の男性はすべてオトコ呼ばわりです)

そしてシャカリキな女コハルも、シャカリキをやめろとは言わない女である。
コハルは三田のコハル。
なんでコハルなん?てきーたら「学生の時からなんかコハル~」と、コハルと呼び続けるコハルの学生時代からの友人なっちゃんという、砂糖の賞味期限を鼻で嗅いで確かめる女が言っていた。(※一身上の都合により登場人物の女性はすべてオンナ呼ばわりです)

コハルはチョモが通っていた三田の高校の後輩のオカン。
高校生ともなると子供を通した親同士の交流なんて無いも等しいもんだけど、コハルと繋がったのはその息子ヒボが検索でこのブログをヒットさせたからである。
このブログに辿り着く知り合いは滅多といない。
全世界公開型垂れ流しブログなのに。
たとえ辿り着いたとしてもそれを申告してくる人物がひとりもいないのだ。
申告してくれてもまったく支障はないのだけど、なぜかひたすら隠れている。
夜中のネットラジオ配信でもたったひとりのマニアが潜って聴いているので、そのたったひとりのマニアのために「何が楽しくてコメントもせず潜ってんだろうね☆」「こんだけ連日連夜けちょんけちょんにけなされてるのに今日も潜ってるその根性だけはすごいよね☆」とホットな話題をフっているが、いまだ隠れたままだ。
そんな潜りや荒らしを掻き分けて、チョモに先輩のオカンのブログを見つけました報告をして来たヒボ。
いいのか、ヒボ。
地雷踏んだ的な意味合いだけど。

…と、思ってたけど、いいみたい。
正月に初めてコハルんちにお邪魔したら、地雷がそこらじゅうに埋まっていた。
いぃや、もはや埋まってもいない…剥き出しだった。
コハルんちに集う面々はとにかく濃い。
そしてシャカリキをやめそうにないひとたちにみえた。

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この閉じたピースで目を隠す高度な自己編集技術のことを借金ポーズと言うが、このポーズを要求した時に、必要のない片方の手まで借金ポーズを繰り出すひとは基本的にひとのハナシを聞いちゃいないという欠点がある。

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というわけでヒボ、ひとのハナシを聞きましょう。


みかんパーチーパーチー中のコハルんちでは山のようにみかんがあるから、おいで~と誘われて行くと、本気のみかん。

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どんだけよ、どこまでよ、みかん。

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三田で梅ちゃんと言ったら泣く子も黙るみたいなコトをコハルが言うので、名前を覚える。梅さん。あれ?梅くんだったかな?梅タン、か。

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伝説の男、梅タンは学校の二宮金次郎の銅像を歩かせた男である。
まさか金次郎の銅像が歩くとは誰も想像できますまい。

ちなみに、二宮金次郎の銅像がすっかり学校から姿を消したので、どんなフォルムなのかを知らないひとは、事前に銅像のフォルムをこちらからご確認ください。フォルムがわからないとこれから先の梅タンの表現がぜんぜん刺さってこないから、ちゃんと目に焼き付けてね☆だいたい記事の真ん中くらいで二宮金次郎の画像が出てきます。わかりにくいでしょうが一番奥が二宮金次郎です。

もともと学校に二宮金次郎の銅像の向きが変わるという怪談がまことしやかに囁かれていたこともあり、梅タンはある日、銅像を両手でガシと掴んで回してみた。クルックル回ったそうである。
長年の風雨に晒されたせいで台座と銅像を繋ぐ部分が浸食され、二宮金次郎はよく回った。せっかくの二宮金次郎なのにこれではいかん!梅タンは友人ふたりと、この二宮金次郎を台座にしっかりとくっつけて欲しくて早起きをした。

「知ってるかな?二宮金次郎の銅像?」
平成生まれである我が息子チョモが二宮金次郎を知らないと、梅タンの行動の意味が理解出来ないだろうとのいらぬ配慮からか、二宮金次郎の銅像自体を説明する男、梅タン。(※一身上の都合により登場人物の男性はすべてオトコ呼ばわりです)

「あの~…あれはそうだなぁ…立ち読みしてるのかな?こう…本を開いててね」
「こらこら。お勉強お勉強」
「今風にゆぅたらまぁ…歩きスマホ的なことだろうね、あれね」
二宮金次郎さんは勤労・分度・推譲を勧め、積小為大・五常講を説いた人です。

早起きをして友人とふたりで二宮金次郎を台座からグランドまで移動させる計画だった梅タンは言う。
「それが思いのほか重くて」
「銅像やからな、わかるわそれは」
「へ?銅像ってアレ中身もミッチリ銅なの?」
「うん、ミッチリ銅」
「当たり前や銅像やねんから」
今のところ、この会話でマトモなのはコハルだけ。

「ふたりで抱えられるような重さじゃないんやけど、コレ地面を転がして行ったらさすがに傷だらけになるなぁと思ってそれはいかんやろ、と。とりあえずもう用務員さんが来る時間やから一旦帰ろう、てことになってな」
用務員さんの出勤時間を調べる前に銅像の重さを調べといたらよかったのに。

当初の予定ではグランドの真ん中にぶっ刺しておく計画だったが、とにかく二宮金次郎の体重が破壊的なので、途中のプールでいいかという臨機応変な判断を下す梅タン。
飛び込み台に二宮金次郎を立て掛ける。
「とにかく重くてさ『オマエ絶対落とすなよ、絶対』て、なんとか立て掛けられて」
「なんなんだそのちょいちょい出てくる二宮金次郎を大切に扱う発言は。やってることは最低なくせに扱いは丁寧やねや…」

何食わぬ顔で教室にいると、二宮金次郎の銅像の向きがどうとかいうちっぽけな恐怖を遥かに凌ぐ忽然と消えた二宮金次郎サスペンスに、学校中が騒然となっていた。1時間目が自習となり、2時間目も自習。そうこうしているうちに警察が到着。もう、事件です。

「あれ?このままだと今日一日ずっと自習ちゃうかていう事態だったよね、なかなか発見されへんから。仕方がないから公衆電話で学校に電話かけたよね」
自首するのかと思いきや、梅タンは電話に出た相手に言った。

『第三のコース、金次郎くん。用~意…スタート!!』
超スペシャルヒント。
もう答えゆぅたほうが早い。

コハルとその仲間たちはシャカリキに生きてきたんだね。
シャカリキは楽しい。
少なくとも、本人は。
もしかすると本人だけかもしんないけどね☆

釈迦力にやりな、子供たちよ。
それの何がええかは具体的には言えないけど。





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by yoyo4697ru980gw | 2016-01-05 02:03 | +朝臣寺+ | Comments(2)

おなじみの ~其の二~

「…どうしよう?始発で京都に行こうかな…」
滝汲みが恥ずかしいので人気のない早朝に行くと言い出すヒー坊。何もそこまでして音羽の滝を汲まなくても、と言うと、この機会に一日中京都満喫コースにすると言う。
そうね…交通費支給だからね。
自分でそうだ京都へ行こうとなると交通費も自分で出さないといけないが、学校行事の遠足だと親が出す。そこに個人的な観光をプラスする便乗遠足としけこむわけである。
大阪研修は交通費会社持ちやから帰りにお茶して夕食も済ませて帰るか~ていう感覚と一緒やな。大阪よりも京都のほうがより得した感あるしね。

そんなわけで集合場所である円山公園には10:30に到着すればいいのに始発に乗るヒー坊。
「始発に乗るって何時に起きるわけ?」
「4時かなァ」
「どうぞご勝手に。誰も起きてないから自分だけでこっそり起きてこっそり出て行ってね」
「はいよー」

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本気の京都旅行。もう遠足なんて楽しいもんじゃない、なにかの修行のよう。補導されないだろうか、ウチのコ結構見た目に悲壮感が漂ってるタイプだけど。死に場所を求めて京都ってのは自殺志願者にしてはミスチョイスか…でも湯けむり殺人事件って京都とか湯布院とか多くないか…でもそれは他殺体か…でも身体の2分の1を占めるあのリュックを背負って歩いていたらちょっとは怪しまれそうである、時間が時間だしね。
始発で出て行き終電で帰宅する家出少年。

「あいつ、えらい朝早くに出て行ったで?」
「そうや。始発で京都行ってん」
むーちん、起きたのね。
誰も起こさずにこっそり行けって言ったのにゴソゴソしてたんだな。
「学校の遠足てそんなに早いんか?」
「いいや?学校に行くくらいの時間に出てゆぅゆぅ間に合うで?」
「あいつ何で始発で行ってん?」
「水汲みのため」
「なに考えとん?!」
たいして何も考えてないと思うけど。

帰宅して「すごいやろ?始発で清水寺に行くとこんなに空いてるねんで~」と言っていたヒー坊。

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確かに。
こんなに閑古鳥が鳴いている清水寺は見たことない。

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こんなんじゃ例の盗撮とかバレバレやね。

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あんなに行列を作っている音羽の滝もすっきすき。

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私は夜更かしをしていてそのままついつい夢中になり朝を迎えてしまうことがたまにあるが、うっすらと明けゆく空を眺めるといつも思うことがある「あぁ…何も悪いことなんて起こらない気がする…」実際には悪い事も良い事も起こる。でも良い事しか起こってないような気になる、それが早朝なのだ。健全な精神ってダンゼン早朝だと思う。とくに信仰深いわけでもない私でも神社仏閣へ行くと正しく生きようとする。シャバに出た途端に信号無視とかしてドコのダレが正しく生きるじゃ…と頭に過るが、神社仏閣内では正しく生きてみたいという人間の本質が自分の悪事を抑え込む。そんな場所でよくも悪事をはたらこうと思ったよね。

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見よ、清く落つるは音羽の滝、心洗わる澄んだ水、目的の汚れた輩に物申す。
ニッポン人としての恥を知れ。



なんだろう、この違和感。

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音羽の滝、不特定多数のひとたちがひとくち飲むし、理由はわかるけど、でもなんだろう…ご利益と結びつかないこの違和感。


「はい、おみやげ。」

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「なんでサザエさん?」

「かわいいやん」
選ぶ理由が女子高生みたいだな。

「アンタさぁ…人形焼はさくらたまごじゃないとイヤ!とかいう思いがある?」
「とくに?」

さくらたまごだと普通の卵よりも人形焼に付加価値が付くのかな?」
私はケーキが嫌いなので、人形焼も好きではない。生クリームが付いていないから絶対に食べられないということではないが、それでも我慢して食べるカンジになる。我慢するくらいなら食べなきゃいいんだけど、人付き合いの中では女ならケーキはなんでも好きと信じて疑わないひとが多数で、もらう人よりも嬉しそうにケーキをひとにあげる人という人種が存在する。こんなに嬉しそうにくれるんだからそれ以上に嬉しがらないといけないというプレッシャーがのしかかる。人形焼とマドレーヌとカントリーマアムは、嬉しそうにくれる人のマストアイテムなのだ。これらどのアイテムが渡されても私は我慢して食べている。

「わざわざ言うくらいやからさァ、さくらたまご使用って。普通の卵とは違う何かがあるってことやんな?」
私にはサッパリわからない。だって味比べ出来るわけでもないんだもの、我慢して食べるくらいなのに。だから人形焼やカステラをおいしくいただいているヒー坊に意見を求めた。するとヒー坊からはこう返事が返ってきた。
「でもさくらたまごって15%やで?」
「なぬ?」

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さくらたまご使用と謳うほど入ってへんやん」
85%も普通の卵じゃないか。
謳うべきは普通の卵使用のほうじゃないか。

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「タラオかァ…あんま似てないなァ」

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「ん?こっちか?タラオ。じゃぁさっきのはワカメか」
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「コレだけ出てきてカツオってわかるほどは似てないな。状況証拠的にカツオと断定してるだけで」

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「これは、単体でもサザエやな」

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「これも単体マスオでいけるな」

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「んー…絶対に波平かと言われると…。おじいちゃんて書いてる湯呑みのイラストにこんなおじいちゃん描かれてる時あるしな」

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「フネか…性別がきわどいなァ」

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「タマって…こんなだっけ」
タマを正確に思い出せるひとっているのかな。






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by yoyo4697ru980gw | 2015-11-29 11:19 | +朝臣寺+ | Comments(0)

おなじみの

急性上気道炎で今日という一日の6割を寝て過ごしました。
平たくゆぅたら風邪なんですけどね。
病状が深刻っぽいでしょ、急性上気道炎て言うと。
ま、ただの風邪なんだけど。

健康なひとが普通に体調悪かったりしんどかったりすると風邪っぽいなァで済むけどね、慢性化する難病だと「悪化かなァ」てことも思わなきゃなんないんだよね、そこが難点だよね。

かかりつけならとくに日時を指定しなくても自分の都合で行けるけど、大学病院ってのは担当医の診る曜日が決まってて予約もいるから、自分の体調のほうを先生に合わせなきゃなんないんだよね、そんなのコントロール出来るわけないけどね。うまく火曜日に痛めばええけど水曜日に痛んだりなんかした日にゃぁ翌火曜日まで1週間も耐えないと診てもらえないんだから。そうなるとホンマにどもこもならん状態の一歩手前くらいで予約を取っとかなきゃなんないし、でも今日は痛いけど明日はマシになってるかもしれない可能性もあるわけでね。いつもは左脇腹だけが痛いけど今日は背中も痛いからどうしようかなァと迷う、でも我慢しろと言われたら我慢出来るし。迷う、おおいに迷う。

コンビニ受診ちゅうて、救急外来を受けるほどでもない軽症の患者が日中は仕事があるとかぬかしてけつかりワレの都合で夜遅くに救急外来を受診しモンスターペイシェントと化すことが問題となっているけど、私は室内で救急車を呼ぶための電話に辿り着けなくなるまで救急外来を利用しない優秀な患者である、これを私はカラチャイ受診と呼ぼう。世界一気軽に行けない場所のひとつであるカラチャイ湖から取った。

これがもし風邪ならサルの悪化ではないから寝て治すという方法になるんだけど、試しに寝てみようかな…。
そんなわけで。
今日という一日の殆どを寝て過ごしました。
思い出したように洗濯をして干す前に眠り、ヌモーと起き上がって洗濯物を干してまた眠り、ひとの気配を察知してハッと起きて枕元にやって来たみかん泥棒にカカト落としをお見舞いしてまた眠り、電話の着信音で目覚めてその後で眠り、そのようにして今日という日を過ごした甲斐あって、元気が30%ほど回復しました。
やっぱ風邪だったんだな、急性上気道炎ね。


元気になったので京都ゆぅ日を書いていきたいと思います。
事前の会話と実際の結果とを、時間軸を超えてお送りしたいと思います。

京都キョウトゆぅてね、ヒー坊の高校は京都遠足が好き。

「また遠足どうも京都っぽいねん」
「また?3年間遠足は京都でお決まりやな。お馴染みの、てカンジ」
「現地集合・現地解散やからな、手頃なんちゃう?東山やねんけどさァ」
「東山って何あるとこ?」
「シミズデラ」
「キヨミズデラやな。小学生の時から事あるごとに行ってんのに読み方くらいピンと来たらええのになかわいそうな清水寺」
「シミズヤキていうのの絵付けするらしい」
「それもキヨミズヤキとお読みください」
「お土産なにか買ってこーか?」
「いらんでべつに」
「手拭いとかは?」
「そうやなァ…オシャレな手拭いやったらいらんで」
「じゃぁどんなヤツ?」
「誰がこんな手拭い欲しいねん、て思うヤツ」
「例えば?」
「清水寺とだけ書いてるヤツなら是非欲しい」
「清水寺に失礼やろ」
「じゃぁアンタ清水寺とだけ書いてる手拭い欲しいと思う?」
「いらんな」
「ほら。アンタのほうが失礼極まりないわ。私は欲しいゆぅてんねから」
誰がこんな手拭い欲しいねんて思うヤツってゆっちゃってるやん」
「続きがあるやろその後が。誰がこんな手拭い欲しいねんて思うヤツ、その誰かは私だが。アンタはハッキリいらんてゆぅた」
「どっちもどっちやな」
「ま、そやな」


「ほかは?100円ピンズ?」
「見つけられるモンなら見つけておいでや。昨今の消費税値上げでもはやピンズは100円ではやっていけんらしく200円が主流になってるから100円のピンズはもうないで」


結果

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普通にあったらしい


ご当地ピンズは100円バージョンと200円バージョンがあって、私は100円バージョンのほうをお土産としてガチャしてきてと頼むことが多い。200円より100円のほうが断然ハズレ感がスゴいんだけど、その100円の中にもハズレ界のアタリみたいなややこしいランクがあって、まんべんなくどれも欲しくないんだけどコレが出たらマシと思えるてのがハズレ界のアタリなの、わかりにくいんだけど。


で、結果。

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このピンズはハズレ界のどハズレ



「清水寺に音羽の滝っていうのがあってな」
「あぁ、あるなァ」
「そこの滝って3本流れてて」
「そういや3本あったあった。でもアレって人工的に3本に枝分かれさしてるだけでオオモトは1本に決まってるねんけどな」
「いいや。ちゃんと3つにわかれてんねん」
「まァ…そう思うんやったらそうゆうことにしといたら」


結果

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ほれみたことか、オオモト1本チオビタドリンク。
※チオビタは音羽の滝とは関係ございません



「ほんでな?3つな、学業・恋愛・健康なんやけど、どれかひとつだけ、一口だけ飲むねんて。二口飲んだらご利益が2分の1で三口飲んだら3分の1に減るねん」
「まァ…そうゆうことになってるんやろう」
「ほんでその音羽の滝の水を瓶に入れたものが500円で売ってんねん」
「一口説どこいったんや」
「500mlで500円やで、高くない?タダで汲めるのに」
「汲めんの?!」
「朝6時の開門と共に汲みに来てるひとがいるみたいやで」
「そんな早朝からいる?水?まァ…年寄りは朝が早いし苦にはならんか…拝観料いらんとこ?音羽の滝」
「いるで、300円」
「へ?300円払っても欲しい水ってこと?」
「おいしいらしいで。音羽の滝で入れたコーヒーとか」
「…欲しい。お土産音羽の滝でええわ、4リットル
4リットル?!
「あの家出かと思うようなリュックあるやん?あれに2リットルのペットボトル忍ばせて行って汲めるようなら汲んできてよ。現地解散した後で汲みに行ったらええやん、帰り夜遅くなってもええで。特別に許可する」
「えー…ボク解散したあとでアニメイトとか行きたいトコいろいろあるんやけど…」
「やれるやれる、アンタならやれるで。日課やん、水汲み」
「いや…京都に行ってまで水汲みって…」
「絶対ウケるで。音羽の滝の前でどう見ても中学生のアンタが4リットルの水汲み始めたら。しかも2リットルのペットボトル2本て、すごく本気やからな。やってよ」
「まァ考えとく…。音羽の滝を汲んでる名物おじさんがおってな、柄杓使わずに直接イってるらしいわ」
「直接って…どやって?」
「手ぇ伸ばして」
「手ぇ伸ばして届くようなトコに落ちてたかなァ滝…いいや、届かんて。」
「でも直接汲めてるらしいで」
「すんげぇ頑張って手ぇ伸ばしても無理やって」

結果

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こんなカンジで可能






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by yoyo4697ru980gw | 2015-11-24 23:13 | +朝臣寺+ | Comments(0)

ノータッチソンビ

USJに割引価格で行ける。
会社の福利厚生で。
でも私は遊園地を楽しめない。
なぜならば乗り物酔いがひどいから。
しかし福利厚生で行くUSJはハロウィーン・ホラー・ナイト。
乗らなくていいんやったら一回くらいUSJ行っといたら?とヒー坊が言う。

「何が楽しくてお金払って怖い思いせなアカンのよ。あっちのゾンビこっちのゾンビから追っかけられて迫られてクタクタになって翌日仕事。あぁ怖い怖いヤだヤだ」
「大丈夫やって。ゾンビって迫ってくるけど、どんなに近寄って来ても絶対に触ることはないんやから」
「よけい怖いわ。襲われるほうが自然な距離やのに遊園地側のルールで触ることなく脅すだけなんやあんな顔して、て理解しながら逃げてる自分が怖いっちゅーねん」

ハロウィン、楽しんでますか。
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by yoyo4697ru980gw | 2015-10-11 00:14 | +朝臣寺+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA