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実りの秋

実るほど頭を垂れる稲穂かな
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重い…重いぞ…重そうだ。ギッシリ詰まってる。
伊丹は不思議なマチで、住宅街に突如「一区画だけ田んぼ」とか「一区画だけ森」とかがある。「遊園地」と名付けられた、公園よりも狭い遊園地があったりもするが、その遊園地は遊具の少ない公園である。やたらめったら「春日神社」もある。「春日神社で」とだけ聞いても、ウチ近辺でも既に2つはあるので一体ドコの「春日神社」のことかはサッパリだ。

そんな「いきなり畑」とか「いきなり池」が出てくるここいらで、「いきなり稲」が育っていた。すごく近所だが、実るまでそこに植えてあることに気付きもしなかった。おかしいな、しょっちゅう通っていたハズなのに。
この稲を見て、イネさんのことを思い出した。呼び名に共通点があってというわけではなくて、イネさんに稲エピソードがあるからである。

イネさんは市内のド真ん中くらいに住んでいるので、田舎と言えど開けた場所で生活をしている。歩いて行ける距離にスーパーも薬局もファミレスもカラオケ店もあるので、暮らすのに不自由はない。イネさんがソコに引っ越した当初、私たちはイネさんちから車で15分くらいの所に住んでいた。我が子たちはまだ就学前で、週末には泊まりに行ったり平日には私だけがイネさんちにタムロしたりなんかして、頻度としては一緒に住んでいるくらい通いつめていたのだが、そのイネさんのマンションの隣が一区画「いきなり田んぼ」になっていた。しかし、この「田んぼ」が裏にある駐車場の横で、普通に生活していてはその変化に気が付かないのである。来客用の駐車スペースが2つあって、そこに駐車出来た時には死角になって気が付かない。来客用スペースが満車で、路駐をした時にだけ目に入るのである。イネさんは、基本的にその頃、私が来れば車で買い物に出るといった感じで自分で車を運転することは殆どしなかったし、車で出かける予定があってイネさんちに行けば、私は正面玄関に車をつけた。歩いて出かけるイネさんは正面玄関から出るので、裏の駐車場横の田んぼを見ることはない。

そして秋、私は来客用駐車スペースが満車だったので路駐をしてイネさんちを訪ねた。くつろいでいるうちに、車で出かけることになったのだろう、私たちはそろって裏の玄関から出て路駐している私の車へと向かった。そうしたら、田んぼを目にしたイネさんが突然に叫ぶのである。
「わぁっ!いつの間にっ?!」
「へ?」
「稲刈りが終わってる!!ココ、稲が実ってたんだよっ!!」
「収穫したんやろうね。」
「も~~~~楽しみに待ってたのにぃ…。植えた時から知ってるのに…稲を植えてるわ~て思って見たし、こないだ見た時まで実ってちゃんとあったのに…刈ったんだ…もうちょっとかなぁ~まだかなぁ~ってずっと思ってたのに…何の連絡も来なかったけど?」
「え?知ってるひとなの?」
「いいや?知らないけど?何の関係もないよ。」
「じゃぁ連絡あるわけないぢゃんけ。」
「んもーう…ひとこと言ってくれれば手伝うのに。」
刈ったことねぇだろっイネさん。稲刈りなんて機械で刈るんだぞ、手で刈るのははじっこの四隅に残ってるヤツだけだぞ、手伝うまでもナイぞ。全く知らないひとの田んぼで知らないひとが育てている稲なのに、青々とした時分から見守っていたら収穫メンバーとして加われると思っていたらしいイネさんは、連絡もなしに稲刈りが終わっていたことを残念がった。せめて稲刈りの作業をしている所を目撃したかったのだろう。実った稲まで見届けたのに、今いきなりなくなっていることが衝撃だったのに違いない。稲って一日で刈るもんだしね。ウチのオトンの実家は農家だったので米を作っていたが、たいがい新米の時期には古米・古古米くらいまで目にするほどの量があった。そんな規模の田んぼでも、稲刈りは半日ほどで終わった記憶がある。だって機械で刈るからまァ天日干しのはざ掛けは端折るとしても、脱穀や乾燥や籾摺りとかやんなきゃなんないし、とっとと刈らないとあとの作業が詰まってしまうのだ。脱穀後の藁で『わらロール』という『小山ロール牛バージョン』みたいなスィーツを作る場合もあるし、農家は稲刈りに時間をかけてはいられない。だから機械で脱穀しながらの稲刈りを午前中に終えてしまい、乾燥機で乾燥している間に昼ごはんみたいな、そんな流れだと思う。「いきなり田んぼ」の規模なら30分もしないうちに稲刈りは終わったことだろう。朝のテレビ小説を観ながら朝ごはんなんて食べてたら、終わってるね。NHKの朝の連続テレビ小説、アレってなんであんなに観ちゃうのかな。通勤時間が15分で9時出社、てひとはつい観ちゃってんぢゃないかなぁ。時間的にもちょうどイイからなぁ8時15分から15分間って。内容も、そんな時間に観るストーリーとして「やわらかモン」で出来ている、人情ベースで食べたものの消化もよくなりそうだしね。いろんなことが起こるけど、まァ総合的にみて「まったり」「ほのぼの」してる。ま・その朝の15分間を見逃しちゃうのが、私だが。絶対に観たい!!てわけぢゃないと見逃しちゃうんだよねぇ、テレビって。でもNHK連続テレビ小説に限っては、チャンスはあるよね。昼にもっかいやってっから。

それにひきかえ、監視でもつけていないと見逃してしまうのが「いきなり田んぼ」の稲刈りである。
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はァ…いつの間に…。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-10-15 10:09 | +開楽館+ | Comments(0)

世界一

私の作るサンドイッチは世界一。世界一、普通。また食べたくなるほどおいしいこともないかわりに、食べられないほどマズいわけでもない。とにかく、すごく普通。条件に関係なく「普通」を維持できるサンドイッチ、これは得意料理としてよいのか。どんな材料を使っても、どんなパンを使っても「普通の味」で作れるのは、すごい腕なんぢゃないか…と思っている。だって三田屋のハムとか使ったら、おいしくなっちゃうような気がするぢゃん。一袋300円もするパンを使ったら止まらないくらい食べちゃいそうな気がすんぢゃん。でも何も変わらず「普通」なのは、すごくねぇ?ナニをしたらこんなに素材のウマさを殺すことが出来たのだろうと疑問に思うが、最大限にハムのウマさを逃がし、パンのしっとり感を飛ばす。大量に作っても余らない、ちょこっと作っても催促されもしない。
一枚だけ残って何日間も食べずにちょっとパサパサになったパンでホットサンドを作る、野菜室で発掘したような残り物のキャベツを千切りして昨日の残りのチキンカツにソースをベチョベチョにかけてマヨネーズをチュ~~~~~。こんだけ処分食材ばっか使ってさぞかしマズいのだろうと思えば、いたって普通。おっそろしく普通。マズくない。ウマくもないが。
常にレシピが違うのに、寸分の狂いもなく普通。
おいしくもマズくもならない。
何かに使える…この腕、何かに使えるその気になれば。
しかし何に使えるのかは、わからん。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-21 23:30 | +開楽館+ | Comments(3)

吾輩ノ由紀夫デアル

「ただいま~」
唯一の5限授業日の水曜に、脇目もふらず帰宅したヘイポーに教えて差し上げる。
「おかえり~、アンタの由紀夫が総理大臣にならはったで。」
「わぁあぁああぁぁあ!!やっぱり!!由紀夫ならいつか総理大臣になるって思っててんっ!!!」
政権交代はしてほしくないのに由紀夫を総理大臣にはしたい吾輩は12才である、選挙権はまだない。

これからはTVで、顔と髪型が名前とマッチしているひと第一位「鳩山由紀夫」をたくさん観ることが出来るだろう、よかったねヘイポー。
ヘイポーは「偉いサン」には名前に「さん」をつけるが「偉人」は呼び捨てである。「偉いサン」と「偉人」の違いは一般人か有名人かという線引きであるらしい。それも子供目線のわかりやすい基準である。TVにたくさん出るか伝記があれば、有名人。
「社長さん、なんやろ?」とか「吉田先生が」とか言うくせに、大好きな鳩山由紀夫首相を「由紀夫」呼ばわりするということは、ヘイポーにとって過去最高の位に就いた「有名人」と言えよう。こないだまで「鳩山が」と言っていたのにとうとう「由紀夫」にまで昇格したんである。これはヘイポーが「同じクラスのひと」としか説明してくれない近所ですれ違ったクラスメイトのことを「ユーくん」と教えるのに匹敵する御贔屓ぶりである。

「さすが由紀夫…さすがやな。」
アナタの由紀夫が「さすが」かどうかは、今の私にはわからない。今後「さすが」と思えるような首相であって欲しい、と願うばかりである。ヘイポーが惜しみなく注ぐ「さすが」の念を、どうか確固たるものにし続けていただきたい。
「麻生サンって漢字が読めへんみたいやから、麻生さんの時はいつ日本が恥かくかって心配してたんやけど、由紀夫になったからもう安心。」
「…へ?麻生サンが漢字読めなくて日本が恥かくって…国際的な場で、ってこと?」
国内のハナシじゃないの?世界的にみた日本の評価を由紀夫に託してんの?
「そうやで?だって漢字が読めないのは、なまけてるだけやねんで?」
…そうか…。小学校で漢字のテストをやった時、その時の担任が「漢字は覚えたらいいだけの勉強やねんから、書けない読めないは、なまけてるだけ!やってないだけ!」と言って怒ったそうである。それからの漢字テストは、この担任の「まなけてるだけ!」「サボってるだけ!」がキいてクラス全体が高得点になっていったのである。その経験があるだけに、麻生首相が漢字を読めないのはすなわち「なまけてる」からだという見解である。そ、そうだな…私もなまけものだから、読めない漢字や使い方のわからない漢字がいっぱいある。麻生サンが読み間違えた漢字があってもソコは通訳官がうまいこと…。なまけていない取り巻きのひとたちのカバー力が頼みの綱。

オカンに言われたことはないだろうか。
「いつまでも泣いてたら、恥ずかしいよ。」
「そんな恥ずかしいこと、しなさんな。」
「こんなコトが出来なくて恥をかくんは、アンタやで。」
それに対して思いはしなかっただろうか。
「だからナンやねん。」
恥ずかしいからナンやねん、体裁ばっかり気にしやがって。
…なんて愚かだったのだろうか。上辺の体裁に気を取られているのはワレである。「いつまでも泣いて何が悪い」「恥ずかしいことやって何が悪い」「出来なくて恥かいて何が悪い」。悪かぁ~ねぇが、ど~しょ~もねぇな。何故いつまでも恥ずかしいほど泣いているのかということを泣きやんで考える頭も無く、何故やったことが恥ずかしかったかを振りかえって理解する心も無く、何故に恥をかくほど出来ないのかその原因を探る気も無い。恥をかいた後の「何故」を突き詰めないことが「恥ずかしい」のだ。泣いていることが恥ずかしいのではない、やっていることが恥ずかしいのではない、出来ないことが恥ずかしのではないのだ。かいた恥から何も学ばないことが恥ずべきことなのだ。それを教えてくれるオカンの言葉に対して「効く耳」を持っていないことが、恥なんである。
「由紀夫もなんか欠点があるかもしらんけど…でも由紀夫は大丈夫そうやんか~」
麻生サンよりも「ヘイポーの由紀夫」のほうが聴く耳を持っているという意味で大丈夫なのだろうか。

起きてすぐに朝刊「鳩山内閣発足」の一面を見入るヘイポー。
「なんか、ええこと書いとった?」
「まぅ見てよ~由紀夫。ほら、由紀夫。この顔とこの髪型。やっぱり、由紀夫。」
「うーーーん…由紀夫だねぇ…。」
非自民政権16年ぶり、だって。何かが、変わるのか…政治?副総理の管直人も「管直人」ってカンジだし、郵政改革の亀井静香も「亀井静香」ってカンジもする。しかし、ヘイポーには群を抜いて由紀夫が「鳩山由紀夫」であるらしい。大きく載っている由紀夫を見ても、小さく載っている由紀夫を見ても、しきりに「ほらこの顔、由紀夫。この髪型やで、由紀夫。」と言っていた。
顔と髪型と名前の一致が、国民の声とそれを聞く耳、御鞭撻とそれが効く耳、漢字が読めるだから怠けていない、の一致を表しているのだろうか。
よくわからんが母親として私も我が子に今こそ与えよう。
ヘイポーが由紀夫に夢中なので「ユキウォッチャー」という肩書を用意したぞ。
肩書に恥じぬよう由紀夫の一挙一動を望見すべし。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-17 12:33 | +開楽館+ | Comments(0)

何年かぶりだよ

ずっとケツや股関節やが痛いとチョモが言い続けるので心配したむーちんが、かかりつけで診せてみ?と言う。あっこ、スポーツドクターやろ?
「うん…スポーツドクターはドクターなんやけどぉ…」
チョモのケツ痛や股関節痛なんてたいしたコトないって思ってんだよねぇ…トレーニングの方法を間違ってるダケだと思うから。
私は、合同練習の時に見たのだ。アレ中陸上部のテキトーさを。練習が終わって短距離の生徒たちが全員集まり、ひとりのコーチから運動後ストレッチの指導を受けていた。コーチは二人組でストレッチをするよう言い、ひとりの生徒をうつ伏せにし、実際にやって見せながらストレッチを指導していたのであるが、このわずか5、6パターンのストレッチをアレ中の生徒は殆ど間違ってやっていた。陸上をやっているヤツのストレッチぢゃないと言えるおろそかぶり。陸上部に入り先輩から教わった筋肉マッサージを覚えて「コレはええで~」と言っていたチョモであるが、私はアレ中の「筋肉マッサージ」とやらに気休め感を否めなかった…合同練習をみる限りでは。
アレ中の生徒の誰も正しいストレッチを真似られているヤツはいなかったぞ…と、私はその呆れ具合をチョモに訴えた。大勢の中にいるたった一人の指導者の言葉をいかに聞き洩らさないか、ってコトが一番重要なコトやねんぞ?アンタ、あんなんぢゃ社会で通用する人間にはならんで。

「明日にでも行ってみ?一回、ちゃんと診てもらい。」
「はぁ…ワクチンの追加接種がきてたからついでにケツ痛も診せるか…一回で終わらすか。アンタ明日、部活やすんで行ってきたら?それかワクチンのこと聞いて予約が要るなら要るでさ、ワクチンに合わせてケツ痛も診てもらいなよ、それだと一日で済むし。」
「は?ひとりで行くん?そんなん、ワクチンのこととかわからんし。」
「わからんかったら電話で訊けっ。中学生にもなって…病院くらい一人で行きさらせっ、生意気なクチ叩くくせに。予診票は午前中に書いといたるから。」
「ええー…イヤやなぁ…一緒に行こうや…」
たわけが…オマエいくつやねん…。
「ヤだ。先に予約して一旦、帰ってきたら?どーせあっこ呼ばれるの時間かかるし。そん時に『ママが一緒のほうがいいでちゅか~?』てきーて来いよ。どうしても保護者がいるって言うなら行くけど?」
「そんなんムリやし…一緒に行ったらええやん?」
「ヤだ。」
私がこれまでどんだけアンタの病院に付き添ってきたおもとんねん。自分の病院ですら行きたないのに保護者として付き添ったんや、もうヤだ。一人で行くべき年齢ぢゃ、行け。

かかりつけ、とは言っているが我が家の民はこの頃とても健康で、何年間も病院には行っていない。チョモが最後に罹ったインフルエンザはいつだっただろう。タミフル服用後一日で回復したからまだ小学生にタミフルの処方がされていた頃である。カルテにカビでも生えてるんじゃなかろうか。保護者として診察券は見つけ出そう、そして予診票を記入するまではしてやるぞ。
届いていた余診票の最初の質問で、私は固まった。

今日は保護者が同伴されていますか

なにぃ?保護者の同伴がいるのか??同伴しない場合は同意書に署名せよとある。ヤバいワクチンでも使っているのだろうか…。
あーあーあー…もぅ…ついて行きゃぁ、ええねんやろぉも~…わかったーゆぅねーん…。

「ぃやっ!!おっきくなってるっ!!あの子やんなぁ?!」
私が靭帯を痛めとりあえず代理で診察受付をミズオにしてもらったが、「痛くて歩けそうにないんでやっぱりやめますわ…」と電話した『靭帯ベロベロ事件』、あれは何年前のことだろう。「どうしたん?」と訊く電話口の受付のおばちゃんに「いやぁ…足をグネったんやけど…受付は近所の子に代理でしてもろてんねん…そろそろ呼ばれる頃や思うねけどさっきより痛くて今日は行けそうにないから、明日にしようかと…」と説明すると、「千徒さんアンタ何ゆぅてんのっ!今日は大学の整形の先生も来てはるから絶対診てもらいっ!お子さんおったね?あの子をここまで来さし、松葉杖貸すから。」
と、おばちゃんが来さした「あの子」がこの子でチョモである。
「…やろぉ?もう中学生やで。」
「えぇっ?!中学生になったん?!あのかいらしい子が?!」
「そうなんよ…」
アノ聞き分けのよいかいらしかった子が、見るも無残なこのクソガギの姿に。
幼稚園の頃の誕生日のビデオでなぁ~「こっち座ってごらん」とかゆぅてんねんでぇ…あんなにかわいかったのに…自分がケーキをフーってしてさぁ「ヒィもフーってしたい??もっかいフーってしたい??」とか優しいのよ~かわいいやろぉ?なっ??…それが、コレやで。と、このクソガキがいかにかいらしかったかを、インフルエンザで学年閉鎖になりウチにたむろしているキューに語って聞かせると、キューがオカンの言を披露する。
「オレもよぉ言われるわ…『あの頃のヒロヤはドコ行ったんや…捜索願出さな…』って。」
まぢで・まぢで。どっかとーーーーーーくに行ってけつかる。ウチもさっそく捜索願出さな。残念ながら一生、見つからない。

「健康やからココにお世話にならん間に、こんなんなってしもて…」
「はぁ…そりゃこっちがトシとるはずやわ…」
受付のおばちゃんがしみじみと言う。おばちゃんがしみじみ感じているのは月日の流れる早さであろうが、私がしみじみ感じているのは、チョモの態度がデカくなる早さである。
結局、ワクチンのついでだったはずのケツ診せがワクチンには予約が要るということで、ケツ診せのついでのワクチン予約になってしまった。減らず口なら持っているのに症状の口説明が出来ないクソガキのチョモのため、私は言葉を付け加える補足係である。診断結果は単なる「ストレッチ不足」。チョモはひとっことも発しなかったがその口ぶりから「疲労骨折」を訴えたい気持ちが溢れ出していたのだろう、察しのよい先生は「とくに今、骨折をしているとかそうゆうことは、ありません。」とキッパリ言った。「体が硬いだけやね。」
…てめぇ…柔軟性が無いだけのことで…痛い痛いとほざきやがって…。だいたいなぁ…痛い痛いて言い過ぎやねん。
ワクチンを打つのに後日も同伴、健康な体で病院へと二度目の足を運ぶ羽目となった。
先生が言った言葉をもう一度オマエに言う。

痛かったか?そりゃよかった、生きてるわ。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-16 15:07 | +開楽館+ | Comments(0)

返却期限

図書館で本を借りると、返却期限の日付がスタンプされた紙が本の間に挟まれる。我が伊丹市は、本館ならば冊数制限が無く、私のよく行く分館ならば10冊までである。おととい借りた3冊のうち読んだ1冊を返却するついでに新たに2冊借りる、というようなコトをしていると、返却期限が微妙にズレてどの本がいつ借りたものなのかがわからなくなる。そこで、私はこの返却期限の紙の余白に、その時に借りた本の著者名の苗字を書いたり、タイトルの一部を書いたりするという方法を編み出した。そして次々とその紙を順番に、テーブルとビニールマットの間に並べて返却期限が一目でわかるようにしておくのだ。
すると、この方法を便利と思ったのか、ヘイポーが同じことをするようになった。
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自分の紙に書けよっ。
私の紙に間借りをすなっ。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-14 10:47 | +開楽館+ | Comments(0)

一番イイ時

夏休み前のインフルエンザによる休校措置一週間の影響を受け、始業式が早まった学校もあったりなかったりということを聞いているが、我が校区はしっかりと例年通り夏休みがあった。ドコで休んだ分の時間を補うかと言えば、午前中だけのはずの予定のあとをみっちり詰めるということでやっている。テスト期間をぐっと凝縮とか、始業式の後で授業やりましょか、で。
中学校は夏休みに工事が入ることになっておりそのために夏休みを短くするわけにはいかなかったらしいが、とくに工事をする様子のない小学校も夏休みを削らなかったので、今までだと始業式から何日間かは半日で帰って来てぼちぼち給食開始となるトコロを、始業式の翌日から給食は始まり、夏休みボケを修正するリハビリにかける時間が今年は無い。

夏休みの余韻に浸る時間もなく、日程が変わりそうもない学校行事目白押しの二学期に追われているヘイポーは登校二日目の夜、電動ハブラシでしつこく歯を磨き布団に入るとこう言った。
「はぁー…やっぱ眠る時が一番イイわ…」
眠るだけでいいもんな。
やがて意識も遠のいて起きるまではそれが続くんだもんな。
覚えておかなきゃなんないことあらへんし。
それでも朝は…
来ちゃうよね~~~~~♪
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-07 12:20 | +開楽館+ | Comments(0)

カキ氷は身を清めてから

「カキ氷食べさしてよ~」
「あ・いいよいいよ~。」
「あ~じゃぁオレもカキ氷~!」
「オレも~」
「オマエも行くやろ?」
「いいよいいよおいでーや。んじゃ~次の味にイケそうやから寒くなるまで食べにきーや、1.8リットル。原液で1.8やからな、せっせと食べや?かっかっか。」
「え…」
「1.8リットル…?」

7月に業務用のカキ氷シロップ1.8リットルを6本購入した。だって5000円を超えたら送料が無料になるってゆーから。「来週には届くから早く食べにおいでよ、この夏で2本は消費したいねん、賞味期限2年やから。」と、イノッキにゆぅたら「何味?」と訊く。
「ええーっと、コーラ・マンゴー・青リンゴ・グレープ・カシスオレンジ・日向夏。」
「じゃぁオレ、カシスオレンジ~!」
「じゃんけんで、勝てばな。」
「どうゆうこと?」
「ウチの冷蔵庫な?シングルサイズやから、ひとつの味を開けてもたらもう保存するスペースがないわけよ。未開封なら室温保存が出来るから、じゃんけんして勝ったひとが味を選べて、それがなくなれば次にイけるわけ。いろんな味を味わいたかったら最初の1.8リットルを使い切らないと。」
「じゃぁ、ひとつ開けたらずっとその味?」
「もちろんやないか。」
「なんやそれっ」
だからこうしてアンタにおいでゆぅとんのやないか。と、言っていたにも関わらずヤツは来やしなかった。じゃんけんで勝った私が選んだコーラ味は、学校に行く前の朝の集合などで数回はふるまわれたが、夏休みに入ると他に誘った我が子の友人連中もすっかり来なくなり、いつまでもいつまでも残っていた。私たち3人ではさすがにコーラ味に飽きてしまい、もう氷かき師チョモの「カキ氷食べる?」に、誰も「食べる~♪」というテンションではなく「んー…食べるか…」という返事になっていた。

9月、学校は二学期が始まり朝夕がいくぶん涼しくはなってきたが日中はまだまだ暑い。陸上の市内合同練習が近所のスポセであるというので、ヒマだった私はグタグタユルユルの合同練習を最後まで見、終わって帰り支度をする我がアレ中の面々の中にいるチョモに「先に帰っとくわ~」と言いに行ったら、キューを筆頭に冒頭のカキ氷会話となったのである。

「じゃぁオレ、今から行く~。先輩は?」
「オレは今日ちょっと彼女とデート…」
ウソをこけ。
「んじゃね~昼ごはん買って先に帰るで~」
と私は先にスポセを後にし、買い物をしてスーパーを出るとチョモのクラスメイトと出くわした。
「あぁ~ケンケン…」
と呼ぼうとすればケンケンがバレてんのに隠れる。隠れた先にはチョモの姿。
「あ~れ~なんか知ってるひとがいるけど、ウチの子ちゃうんけ。」
「ぅあ~バレたぁ?今からカキ氷食べにくるってさ。」
「来れば?」
昼ごはんの飲み物、カキ氷、どう?

合同練習が昼で終わり、土まみれそのまま来たキューとケンケンの荷物を見て私は血の気が引いた。
「や~め~て~っ!ひぇ~~~っ!!なんぢゃこりゃ~~~っ!!この荷物は玄関に捨てっ!ハイ・ストーーーープッ!!みんな手ぇ洗って石鹸でっ!!」
「ハイ~みんなシャワー浴びて汚いからね~♪」
休日はぜっっったいに掃除をしたくない私をチョモがサポート。休日なのに朝もはよから私、洗濯したのよ。料理だってしたのよ休日なのに。早起きだってしたの、5時に起きてんだから。だから絶対しないからね、掃除なんて。料理して洗濯したのよ、いぢでも掃除なんてしないから。今日は絶対にしないんだから。
「ホンマやで…浴びてほしいわ…。ケンケンっあんたデカいっ!座って・座って・座ってぇええ!!立ったらめっちゃ狭い・めっちゃ狭いっっや~め~てぇ~っ!!とにかく座って!この家の間取りにあんたはデカいっ!!」
「チョモあんた、はよ氷かいてっ!ケンケン手伝って来てよっ!はい・キューは私のコーヒー入れてっ!」
狭い・狭いっ!ちょっと~…スープあっためなアカンのに…ケンケン邪魔っ!ナニ喰ったらそないデカなんねん…。あ・ケンケンはデカいからスープおかわり出来るな?キューと4人で食べ切ろう。オレ、チャウダー嫌い。許さんっ!お昼ごはんまだやろ?オレ、お腹すかへんひとやから。だからいつまでもチビやねん。

「アンタら砂だらけちゃーん…寝ころぶなよキュー…」
「オレ大丈夫、オレきれい。」
「あ・ホンマや…あんたちゃんと練習しとん?チョモーーーっ!オマエも寝ころぶなよーーーっ!!汚れる汚れる汚れるーーーーっ!!」
「僕もパンパンしてきたし、きれいきれい。」
「あ・ホンマや…。ケンケーーーンっ!あんたに何があってんっ?!」
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「ケンケン…あんた絶対その姿勢から動くなよ…微動だにしたらアカンで!!あんたデカいねからもっとスープ飲めるやろ?動くなっ!給食のおばちゃんが持って来てついだるからーっ!!ハイ・ハイ、おばちゃんがついだるから絶対、動いたアカーーーーンっ!!」
ええか?チョモの部活動仲間よ、よぉく聞け。
千徒家のオカンが給食のおばちゃんや掃除のおばちゃんやと所狭しと働くのは平日限定だ。
我が家にあるモンならなんでも喰わしてやっからよぉ…一旦、帰宅することを義務付ける。
部活動や試合のあと直でウチに寄るなっ仕事を増やして…くれるなよ…。
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彼らが帰宅したあと、私は泣きながら掃除機をかけた。
…今日は…掃除はしないと…ゆぅたろうが…。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-09-06 23:12 | +開楽館+ | Comments(0)

選別眼

族長の選別眼はキいてるナ・ハァ~ドッコイっ!

「今日のボンブー、モーリィは来るって?」
「あぁ、来るゆぅてたけどな昨日は。こないだの公園でやってたボンブーでも踊ってたらしいわ。『なんでこーへんかったん?』て訊かれた。」
そこは謝っとかないとね。誘っておきながらヨソに行ってけつかったからね。だってちょっと遠いからと近場にしようということで選択した中学校近所の公園やってんけどね、むーちんが遠い方のボンブーに送り迎えしてくれるって言うからサ。ソコ、近所のボンブーではかかんないボンブーが何曲か流れるんだよね~その誘惑には勝てなかったワケ。ほら、日常でも変化があると何かと楽しいぢゃない?ボンブーにも変化があるとデラ楽しいのよね。見よう見真似でモノにするボンブー。シン…セン。視察・開拓は族長の務めやからねソコはイっとかないと。

基本的にボンブー連は「現地集合・現地解散」としている。現地で「おぉ~っ♪」という挨拶を交わせば会場内完全別行動でもかまわないカンジである。なんしか時間の束縛があるのはいただけない。その日の気分で「そろそろ出よか~」といった出発が望ましいし、チョモが食べたいポテトの列に、食べたくもない私がなにゆえ付き合いで並ばにゃならんか。よって、何か食べようと早く出たいなら先に行って欲しい、ノーメークの私は日が落ちでからでないとキツいのだよトシ的に。それなので、「ボンブーが始まるのがだいたい19時くらい」というのを知りさえすれば「何日にドコでボンブー」という情報をお教えするのみである。族長が言うところの「メンバーを増やす」活動というのは「ボンブー魂に火をつける」ダケの心理的勧誘。血が騒ぐような素質があれば何もせいでも、あとは勝手に燃えてくからね。

しかし中学生の行動範囲というのが狭くて驚いた。「現地集合」が通じない相手であるらしい。「現地集合な」「現地、知らんから行くんやめる。」「じゃぁ、17時半にキラで待ち合わせは?」「あ、じゃぁ行く。」というようなコトで、どこかで待ち合わせをするというサポートが要るんである。一応「やってる情報」は市内のボンブーを流しているんだけどなぁ、それも居住地付近をピックアップして遠くても市内中央くらいまでの範囲。我々は個人的に丹波篠山まで行っちゃうけどね。♪デカンショ・デカンショ~で半年暮らす・ハ・ヨイヨイっあとの半年~寝て暮らす~ヨ~イヨ~イ・デ・カン・ショ~♪ボンブー連のライフスタイルに即してるねぇ。デカンショは行かないとねぇ、半年寝て暮らしたんだからサ。

「モーリィがな?楽しくなってきた、ゆぅてたで。」
「おおお~~~~っ!!やっぱアイツにはボンブー魂があったかっ!!その調子や。」
最初のボンブーで偶然祭りに来ていたチョモの陸上仲間モーリィを無理からボンブーの輪に入れた族長のカンは正しかったのだ。族長は、7月と8月に行われるボンブー日程表をチョモに手書きさせモーリィに渡すよう命じていた。『ボンブー2009』と題した日程表に従い、彼は血湧き肉躍る夏を体感することだろう、よしよし。
「なんかな?覚えていくんが楽しいって、モーリィ。」
「あぁ~モーリィ、一番ええ時やな。そう・そう、覚えていってる時が一番楽しぃてしゃぁ~ないねんな~♪ったく、カイAとは大違いや。」
「ホンマやでっ、あいつモーリィよりもボンブー覚えてるハズやのに。」
「魂の違いやな。」
先日の一緒に行っていた中にはカイAも居たのだが、ヤツには「これはドコのボンブーに行っても市内だったら必ずかかる曲」のボンブーをレクチャーしたんである。『炭坑節』と『わっしょい伊丹』は覚えているハズのカイAよりも、何のレクチャーも受けていないモーリィに火がついている。そう、ボンブーとはすなわち、魂が揺さぶられるか揺さぶられないかなんである。抜け殻で踊りだけ覚えても、先祖供養の儀式は成立しないのだ。込めよ、魂。

5箇所のボンブーが重なった日、我々一族は歩いて3分の我が可否小学校ではなく、自転車を15分走らせた場所にあるボンブーへと赴いた。私たちが去年、ストーカーのようにこっそりと後を付け回していた『ハッピおっちゃん』に、やっとこ出会って「何日はドコドコね」と約束を取り付けていたからである。『総おどり』ボンブーで今年、おっちゃんの姿が確認できず、それ以降のドコのボンブーでも見なかったため「引退か…それとも…」とその身を案じていたのだが、公園でのボンブーでその安否を確認。「おっちゃ~~~~んっ!!なんで総おどりに居てなかった~~~ん?!」と寄って行くと「死んだとおもとったやろ?」とズバリ心中を当てられたので隠しもせずに「うん、実はな。」と白状した。その会話が盛り上がっているトコロへ、ボンブーでは顔なじみとも言える二人のボンブーが「盛り上がってますねぇ~」と寄って来て、ソコで初めて「顔は知っているが交流は無い」というボンブーコミュニティが出来上がった。このように、このおっちゃんは不思議なヒトなのだ。このおっちゃんを介して皆がコミュニティを広げてゆくようなおひとなんである。おっちゃんはひとりきりなのに、踊りの先生みたいな衣裳の年配の方から揃いの浴衣のおばちゃまたち、特攻服のような若者からカラフル甚平ギャルまで、いろんなひとたちがおっちゃんと挨拶を交わすのである。「私たち気安く「おっちゃ~ん」なんか呼んぢゃってるけど、実はなんか踊りのお師匠さんとかでさぁ…偉いヒトとかやったらどうする??」と私たちは、去年の出会いからその後の自分たちのおっちゃんへの対応を改めるべきか、とも考え始めていた。「子供を連れて盆踊りに行ってたんが自分がこんなんなってもーて。」と去年おっちゃんは笑って言っていたので私たちはそれをすっかり信じていた。盆踊り好きの陽気なおっちゃん、と勝手に思っているが。公園でやっと再会できた時に、おっちゃんが何者なのかを問う時間は十分にあったが、それより先におっちゃんが酔っぱらいボンブーのにぃちゃんに私たち親子のことをこう説明した。
「てっきりきょうだい三人やおもてたから、おっちゃ~ん!ゆぅて来た時『子供は9時で帰らなアカンねんで、いつまでもおったらアカンで、9時過ぎてるからもう帰り~』ゆぅたんや。そしたら『違う違う!親子親子!私が保護者や~』ゆぅねん。アッコでおーたんが最初やな?」
「…うーん…話しかけたんは最初やけど、おっちゃんが知らんだけで私らはずっと前からストーカーのように…総おどりン時も実はこっそり後ろについとったし。」
「えー?!そうやったん?!」
「めっちゃストーカーやんっ!」
私たちはすっかりストーカーの罪を問われ不審尋問を受けていたので、コチラがおっちゃんの素性を明かす権利などは与えられなかったのだ。
約束を取り付けたボンブー会場におっちゃんが現れた時、私は思い切って「おっちゃんってナニモンなん?」と訊いた。いろんなひとがおっちゃんに挨拶するしさぁ、実は偉いひととかやったら「おっちゃん」て呼ぶのもどうかと思って~。そう言うと「おっちゃん」でええねがな~おっちゃんやねんから~、と言う。おっちゃんの自分語りを鵜呑みにするならば、おっちゃんは単なる盆踊り好きの陽気なおっちゃんである。ボンブー歴が長いためにいろんな人とずっと踊ってきた、そうするうちに顔が知れ、踊りに来てくれと頼まれるようになり、教えてくれと言われれば行き、現在に至る。
「だからおっちゃんでええねん、おっちゃんなぁ…ただの盆踊りキ・チ・ガ・イ。」
いゃっほ~いっ!根っからの陽気なおっちゃんである。
「キチガイ」―ひとはそれを差別用語と非難するだろうか。
かつての五輪水泳選手、千葉すず女史はメダルメダルと日本中が煽るものだから「メダルきちがい」と発言して問題となった。なぜ問題視されたんだろ。誰よりもメダルに向かっていたのは選手本人であったろうに。4年に一度の一回の決勝のメダルでしか評価しないつもりなのか、メディアは。選手が何年の努力を積んだと思っているんだろ。メダルは選手のためにある。観客の感動アイテムではないのだ。

私、間違いなくボンブーキチガイ。ハシゴした可否小学校のボンブーでは、し~んとしている輪の中ひとりきりで「ア・ソレ~ア・ソレ~ア・ソ~レソレソレ」と声を張ったくらい、キ・チ・ガ・イ。
まぅちゃ~ん!としばらくぶりに見るアーリが寄って来て、「誰?」とわからないほど踊り狂っていた。「おぉ~アーリぢゃ~ん!はよ、踊るでっ♪」と誘うと友人の女の子を連れてきた。
「まぅちゃ~ん、紹介して欲しいねんて~。」
「どーもー…」
「さ、はよ、踊って♪」
挨拶を端折ってボンブー魂を呼び起こす。族長としての役割やからね。
「こうスか?あ、こう?あれ?難しいっス。」
「最初は足を覚えて~それに手をつけんねん。はい左、右、前向いて、中っ、ハイ、パンパンパンっとな~」
「すっげ~コレ、楽しい~楽しくなってきた~!」
「っんな?やろっ?ウマいぢゃん、素質あるね~♪」
「コレ、痩せそ~~~~!!」
「踊り続けたら3キロやせんで。」
「まぢスか?!」
「まぢっス。」
最後の一曲が終わり、私は彼女に言った。
「んじゃ、茶ぁでも飲みにいこか~。踊ったらお茶、タダやから。」
「まぢっスか?!」
「まぢっス、飲み放題っス。」
「めっちゃイイぢゃないっスか!!」
「んじゃ、明日は短羽公園で。」
「まぢっスか?!」
「まぢっス。」
「あー…でも明日は忙しくて…」
「忙しくないっ!行くっス!!」
ボンブーキチガイはバイトがあろうが、試合があろうが、しくだいがあろうが、病んでいようが眠たかろうが、ボンブーが優先っス。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-08-13 12:52 | +開楽館+ | Comments(0)
県ルートンがあった日、我々にはボンブーの予定があった。別々に帰宅したので先に着いていたヘイポーと私は少し体を休めたが、19時を過ぎて帰宅したチョモは休む間も無く言った。
「今、病院のトコ通ってきた。始まっとったで?」
「あーそう…行くか…でも今日はホンマに体がしんどいなぁ…とりあえず、水汲みに行ってくる。」
飲み水の調達に近所のスーパーまで自転車をこいでいて私は自身の体に相当の重さを感じたのだが、えらいモンやで~橋の上で聞こえた太鼓の音に、ボンブー魂が反応するではないか。家に戻った私はこう言っていた。
「急いで行こっ!んぢゃ先に行ってるから。」
はぁ…約4時間の運転と炎天下の中での応援でこんなにしんどいのになぁ…体。しかし、ボンブー会場に着いて10分もすると、祭りが終わってしまった。小規模ボンブーであったらしい。現地集合することになっていたカイAが着いた途端に終了。「終わりやて。」と教えると「え…」と言い、しばしチョモを待った。ルートンから戻って何も口にしていなかったチョモは腹ペコであり、ボンブー会場に着いた時に太鼓が叩かれていなかったので「休憩タイムみたいやから何か食べ物でも」と近所のスーパーに小腹を満たす食べ物を買いに行っていたのである。だって祭りなのに屋台のひとつもなかったから。食べ物を買って戻ったチョモに、「花火をチョロチョロっとやっててんけど、それが終わったら祭り終了のご挨拶が…」と告げると「えっ?!もうっ?!」とびっくらこいていた。後ろの坂道を指差し「帰って来る時あっこから降りてきてんで、太鼓が聞こえたから。なんや…あの時でボンブーは終わってたんか…」と言ったチョモ。

ルートンの時には朝が早いので、学校まで自転車で行ってよいことになっている。決められた通学路があるのだが、一切守らずに好き勝手な道を選択しているようだ。川沿いの道をツーーーーと真っ直ぐ信号も気にせず帰宅途中「今夜のボンブーはムリ~」と体は悲鳴を上げていたらしい。それは前から言っていることだった。県ルートンの日にボンブーがあるけれど一番必死で走るルートンだからボンブーを楽しむ体力はあるまいアンタは体を休めな、我々二人で行ってくるぜぃ任しとけぃ、と。しかしえらいモンやで~太鼓の音に「おっ♪やってる♪」と体が反応し、音に誘われ坂道を下ったと言うのである。恐るべしボンブー魂。
「リンゲンがボンブーに行くのアカンゆぅねん。」
「なんですと?なにリンゲンにボンブーの話、しとんねん。」
「いや…今日…盆踊りをしてるっていう話しになってんやん…そしたらリンゲンがあんま夜は出歩かんほうがええでって。」
「ナニをおっしゃいますやら。『盆踊り、すなわち筋トレです。』て主張せんかいな。トレーニングやないか。」
我々のボンブーは改良に改良を重ね、ものすんごいハードな盆踊りと化している。二の腕と太ももふくらはぎにクるよ。はんなりと踊っているわけではないのだ。腕はあげっぱなし、ステップの移動幅はMAX、ジャンプは最大限、コアリズムよりリズミカルな2時間のエクササイズである。夏の終わりには3キロ痩せているほどなのだから、その凄まじい運動量がおわかりになるだろう。腕や足についている筋肉の50%はこのボンブーによってついたものであることを、カニ腹のチョモは知っている。こないだ先輩に訊かれてこう答えていた。
「千徒って小学校の時、何かスポーツやってたん?」
「いや?何も。」
「家で筋トレやってる?」
「いや?とくには。」
「じゃぁ~どやったらソコに筋肉がつくん?」
「ココの筋肉ですか?盆踊りです。行きましょうよ~っセンパ~イっ!」

中学校近くの公園であるボンブーに行くことをチョモは渋っていた。理由は二つ、その公園で行われるボンブーが小規模であることと先輩が行くこと、である。
「先輩が行くって、アンタが誘ったんやんか。」
「いや、ソッチの先輩じゃなくて、女子の先輩。」
「ええやん、女子の先輩だろうがボンブーに引き込んぢゃえば。」
「絶対、踊るような先輩ちゃうねん。それに…絶対…からかわれんねよなぁ…もう前の祭りでボンブーやってるトコみられてたみたいでそん時も言われてん。大人しいひとやと思ってたけど踊るんや~、とか。」
「アンタ、ま~だそんなに学校でネコ被ってんの?アンタのドコが大人しいねん、うるさぁてしゃ~ないわ。」
「真面目なひとやと思ったけどおちゃらけてんねんな~、とかな。」
「まだ『まぢめちゃんキャラ』かましとんか。真面目な顔してゆぅたら?『盆踊りは先祖供養です』って。いまさら恥ずかしがることもないぢゃんけ。」
「まぅだって、可否小の盆踊りは知り合いに会うからイヤやな~ゆぅてたやろぉ?」
「私の『イヤやな~』は、アンタのイヤとは理由がちゃうわい。」
我が可否小の盆踊りに知り合いが多くてイヤなんは、ボンブーに集中でけんからや。私は今年、族長として無形文化財である「むぎわら音頭」を覚えそれをエクササイズにアレンジするという重大任務を負っているのだ。これがほぼ完成に近づいているのである。今年こそモノにしたいのだ。しかし可否小では数多くの知り合いに会うことだろう。「あ~どうも~」ダケで大人の会話が終わると思うのか。ソコは立ち話のひとつやふたつ、井戸もねぇのに井戸端会議のひとつやふたつ、交わし合ってこそ地域の交流というもんが成り立つわけである。
「むぎわら音頭」が流れる回数は、一カ所で2回あればいいトコロ。前回のイタショウで私はその貴重な一回を逃してしまった。イタショウでは「むぎわら音頭保存会」のひとたちが踊るのである。ボンブーの輪の一番外側で、保存会のひとたちの「これぞむぎわら音頭」という正式な踊りを学習していたトコロを、私は知らないおばちゃんに捕まった。おばちゃんは内側の輪から私に近づきこう言った。「おねぇーちゃん、コレは切ってんのぉ??」私に向って歩いて来て私に話しかけるひとを、無視することなど出来ようか。「はい…切って…ます…」と言いながらも私は保存会のひとたちの踊りを覚えていた。しかしおばちゃんは、私の切った浴衣をベロ~ンとまくり上げ、「どうやって着てんのぉ~ん?」となおもご質問。私は「あぁ…むぎわらが…」と後ろ髪を引かれる思いでおばちゃんの質問に全て答えた。帯はどうなってんのか、帯無しでも着られるか、幅はどうか丈はどうか、柄がどうで腰紐はどのあたりか、全て答えたさ。「ちょっと長めに切っておいてベルトをしてから、からげて着てはどうでしょうか、ラクですよ。」帯がイヤだと言うおばちゃんに私が最終的に提案した時には、むぎわら音頭は終わっていた。そしてそれ以降「むぎわら音頭」は流れなかった。…もう「むぎわら音頭」を逃したくないのだよ、族長は。世間話に花を咲かせているばやいぢゃ、ないんである。

さっ!合宿までの一週間!!ボンブー筋肉つけまっしょいっ!!
先祖供養DEエクササイズ。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-08-03 00:15 | +開楽館+ | Comments(0)

県大会

チョモが頑張って勝ち取った、加古川で行われる県ルートン。
不況の影響を受けて休暇中のおじーちゃんと、わざわざ休みを取って見に来てくれるおばーちゃん、そして加古川に住んでいるが競技場まで30分はゆうにかかるだろうという場所に在住の応援に来てくれる親戚。平日なので見に行くかどうかを迷っていたむーちんは結局、有給を取ったらさりげなく左遷されるし、チョモの今の力で全国への切符は勝ち取れないと判断し、ともするとクビの危険性も考えられるので仕事に精を出すことにした。よって、高速道路に乗れない私がナビを使って運転するという緊急事態の、県ルートン応援隊、にわか結成。電話番号をナビに入力しルートを一般道に設定して出発。ナビ上には青いルートが現れ、交通規制を守って運転するよう注意を促された。しかし途中、交通規制を無視した案内をしやがるナビ。オマエが守らんかい。オレンジの中央線は越えたらアカンのんちゃうかったか?右折するトコロを見落としてしまったのだが、ナビって設定ルートに軌道修正さそうとすんだね。行き過ぎたところから急に「左方向です左方向です左方向でヒダリホひだり」としつこい。とにかく戻るようにナビするみたいだが、間違ったルートを更に間違うので直進ポイントに来るまで慌ただしく急かす。「左方向ですまもなく右方向100m先を左ほ…まもなく直進ルー…5キロ以上道なりです左ヒダリひだり5キロ以上道なりです」と忙しい忙しい。落ち付け、ナビ。ルートをちょっとでも外れるとすんげぇ急かす。う~け~りゅ~っ。

法定速度を守らなかったので早めに競技場に到着。顧問リンゲンを見つけてテントの場所を聞き出し、探し当てるとソコには3年の俊足イードの姿。何度も「おめでとう!」と言った甲斐があってイードが私を認識。「あ、千徒はもうすぐ走りますよ。」とプログラムを見せてくれる。「来た時ちょーどハードルの女の子みたで?あのコはっやいなぁ?全国、イったな?」とイードに言うとイードが私のすぐ足元の女のコを指す。おっと、こんな近くにいたのか…。「おめでとう!」と言うと女の子は会釈を返した。小さくてほっそいコなのに、もっそ早い。予選でもう「全国標準記録を突破しましたおめでとうございます」と放送されていた。

「アンタ、おばーちゃんわざわざ仕事を休んで見に来るんやで?加古川のおばちゃんも来てくれんねんから、せめて二回は走らないと。予選で落ちたらシャレにならんで。」
そう脅しておいたこの県ルートンは、タイムではなく順位である。組にさえ恵まれ予選で2位であればタイムに関係なく準決勝に進める。予選5組の中から2位までで10人が進み、残りの6人がタイム制で準決勝へ。3位でタイム制になった時がキビシイので何としてでも予選で2位をトりに行かねばならぬチョモ。予選5組目6人の選手名簿の申込記録で見ればチョモ、2位に0"39の差をつけられて3位であり、4位との差は0"01。予選から死に物狂いで走り準決勝に残れば走り死にである。

7月上旬に行われた、チョモがゴールを間違え予選落ちした通信ルートンと同じ競技場。
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赤矢印の白線がチョモの「思い込みゴール」。実際にはピンクの矢印の先がゴール。写真判定用のカメラは緑色のコーンで大変目立つように囲われているのだが、これに気付かなかったと言うのに足元の白線には気付いたチョモ。手に負えないぞ、しっかりしろよ。むーちんがチョモに前傾姿勢だとか摺り足走法だとかいろいろ言ってきたけど、まさか「ゴールにはカメラがありますよー」とまでアドバイスしなきゃなんなかったとはな。
チョコンと見えているチビなチョモ、ひとりで走っているわけぢゃ、ないのよ。
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独走なのよ。手前のオレンジ矢印の選手にご注目。
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90m走という競技があれば独走であるが、瞬発力ダケのチョモはゴール手前でバテるタイプ。オリンピックとか見ていてもそうであるが、力のある選手はわずが10秒足らずの間に「後半の追い上げ」という技をキかせるのである。
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幻のゴール(チョモの思い込みゴール)目前にてグングンと迫られ、過ぎたらついに捉えられたチョモ。
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正真正銘のゴールでは完全に抜かれてしまった…

が、
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死守した2位。

準決勝から名前と学校名が呼ばれる。緊張感が出るね。
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後ろに立っているはずの選手が手前にいるチョモよりデカく見えるのは、もちろん目の錯覚か、きっと気のせいだな。
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瞬発力のチョモはドコ行ったんだ?
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隣のレーンがフライングだったから用心したのかなスタードダッシュ…チョモよ…ソコしか力の発揮できるとこないハズだぞ…瞬発力でココまでキたのに。
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どうやら、「後半の追い上げ」という走法に切り替えたらしい。
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全力を尽くすとアゴが上がるからなぁ…チョモ。
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案の定、上がりぎみでゴールするチョモ。

結果は5位に甘んじての敗退。
自己新を更新したのが成果かな。
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「打倒キディ」の目標達成オメデトウ。
学校がダブらないように組が分けられていたので一緒には走っていないが、タイムで見れば県ルートンでやっとキディに勝ったことにはなっている。

さぁっ!!これで心置きなくボンブーで筋トレだぞっ!!
レッツボンブーエクササイズっ!!!
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by yoyo4697ru980gw | 2009-07-30 12:41 | +開楽館+ | Comments(4)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA