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笑道入門:入院のススメ⑧偏り

まただ。
また付け合せにしこたまグリーンピースが入っていた。
割合がおかしいのよ、D病院のグリーンピースは。
オムライスの上に乗せるグリーンピースは3コと決まっている。
あのオムライスの量に対して3コなのだ。オムライス大にしてもグリーンピースの3コは変わらない。3コなのだ。
なのに、白身魚の付け合せのミックスベジタブルで人参:コーン:グリーンピースが1:1:5なのだ。おかしいよ、グリーンピース協会に物申すくらいの割合だよ。そんな協会があるかどうかも知らんけどさ。
入院食の呼び名はエンドウ食で決定だ。まさか入院食にまでアダ名を付けるとは思わなかったよ。

本日のメニューの白身魚はパン粉焼きだったのだが、おかしなことにパン粉焼きのトッピングにパン粉がふりかけてあった。私の見間違いかなー生アーモンドのパウダーかなーと思ってよくよく見て、食べてみたけど、パン粉だった。ローストしたパン粉。
休日の空腹に耐えかねてかつてチョモが、何も食材がない我が家で、食パンにパン粉を乗せて焼く『パン粉パン』という伝説のメニューを作った。実質パンしか食べていないのだが、心理的なボリュームと妄想的な味の共演、彦摩呂的な味覚の魔術師や~がふんだんに盛り込まれた一枚の食パン…という芸術作品だった。
本日、パン粉焼きにパン粉がふりかけられているのを見、この感覚だったのかなぁチョモ…とまじまじと見ていたら、私にはハッキリと違いが見えた。
パン粉をトッピングしたパン粉焼きの中心には、白身魚がある。
それは、とても大事なことだ。
その大事なことに気付いていないぞ、チョモ。

そして私は今、闘病記として入院のススメと題した文章を8回綴って、真面目な闘病記にするつもりで書いてはいないものの、入院のススメと題した割には、ススメられる事を何も書いていないな、と気が付いた。たった今、気が付いた。
だから『入院してるひとのススメ』にしようか『パン粉パン』のネーミングにカケて『you winな入院』にしようかと方向性の変更に迷いが生じているが、既に更新完了してしまっている関係もあるので、雑念はキレイさっぱりと捨て去って、これまで通り『入院のススメ』で通そうと思う。

これで「大事なことをうっちゃておく親子」ということになってしまった。
こうゆう親子のことを偏り親子と呼んでいただいてもかまわない。
つめこみ教育にゆとり世代にさとり世代、かくれんぼ出来ない症候群にスマホ育児、モンスターペアレントに偏り親子と。いろいろバラエティに富んでるね。

有料システムの家電類が値下げしました。
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家電の中でも飛び抜けて金のかかるインターネット。
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戦後のバナナかチョコレートくらいの価値がある。今日は手術頑張ってザックリ切ったからご褒美にインターネット、といった物価である。冷蔵庫なんて24時間も使いっ放しで100円やで?冷蔵庫に1本のお茶しか入れてない、てな贅沢な使い方したって24時間100円。でもインターネットは30分で冷蔵庫の24時間に匹敵する100円。立ち上げるのにどのくらいの時間がかかるだろうか。OSは何かな。スタートプログラムは何だろうか。オートコンプリート無効にしてるだろうな。閲覧履歴を消すのに5分かかったりして。

テレビは共有スペースであるディルームで観るなら、無料。
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しかし、チャンネルを変えるのには勇気が要る。壁に設置してあるテレビの下にリモコンはあるんだけど、チャンネル権は誰にも無くて誰でも有るような、有って無いようなモノなので、一番乗りに来た人のモノということになる。
ひとりで要る時には気兼ねなくチャンネルも変えられようが、まぁまずディルームに人がひとり、てこたぁない。
電子レンジも冷水も湯も自販機もネットブースもココに集結していて、面会雑談ルームでもある。おまけに携帯電話通話可能スペースでもある。個室以外の病室では通話は出来ないので、ディルームに来て通話をする。
眼科のフロアと呼吸器内科のフロアがあってどっちもの共有スペースなので、ディルームはいつも賑やか。

ネットブースは驚くことにたったの1コ。
各フロア満室の時に49名収容だって掃除のおばちゃんが言ってたので、眼科と呼吸器内科を合わせて98名いるのに1コ。「D病院は予約してから2ヶ月待ち」て有名なくらいだし、4人部屋希望の私が空きがなくて回復室専用の個室にいるほどなんで明らかに満室だから間違いなく98名。なのに、インターネットブースがたったの1コ。足りないって。インターネットが30分で終わるひとなんているのかいいやいないだろう。メールチェックしてネットバンキングで振込して、ヤフーオークションを3ページくらい閲覧したら終わっちゃうよ、入札までいかないよ。

そんな心配をしていたが、ネットブースは足りているようだ。年齢層的に病院に入院している世代はインターネットをしないようだ。たった1コのネットブースは常に空いている。いつでも空いている。なんか可愛そうになって使ってあげようかと思うほど、空いている。しかし私は使わない…だって近々2泊3日で帰宅するからね、特例で。30分で100円もするんだもん。家にネット環境があって近々帰る予定があるんだったら、わざわざお金払ってまで使わないって。

病院のインターネット事情は、戦後の文明開化だね。




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by yoyo4697ru980gw | 2014-05-03 00:12 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:病人幸福論

毎朝唸りながら起床をした時に「もぅ痛いの限界」と考えるようになりました
そしてあたしに病院からの入院予定日程は来ない
時の流れと病状悪化 何も望みはしてないのに
痛みで泣いて笑うしかない現状を耐えるだけなんです


D病院からの入院可能との連絡は来ない。待てど暮らせどまだ来ない。
そんな心情を椎名林檎の幸福論に乗せて替え歌にしてみました。
知っているひとは幸福論のメロディで上記歌詞を歌ってみてください。
なかなかの無理があります。私の現状に無理があるもんだからね。

やっとこ6時に起きて、うー…て唸りながら弁当をふたつこさえてやね、「あぁもうダメ…今日はホンマにダメ…もう今日が限界…」とコタツに潜り込む。病気になってからゴミ出し担当になった夫むーがゴミをまとめながら出勤準備をしているんだけど、普通なら自分の朝ごはんの準備をしている私が、食べる気配なく横になっているので、私のためにパンを焼いてくれる。朝食後の鎮痛剤を飲まなくてはいけないから。それを飲めば少しはラクになるだろうと早く飲ませる準備をする、むー。

「パン食べる?」
「うーん…」
「焼くで?」
「うーん…焼く前にマーガリン塗って」
「わかっとるわいっ」

すいませんねぇ…どうせなら自分がおいしいと思うカンジで食べたいもんで。

船酔いのような副作用でもつれる足で二階に上がり、痛みに耐えかねてレスキューを飲む。吐き気がするので横になっていると爆睡をかまして気が付けば14時。あぁなんてこった昼食後の鎮痛剤が…。あわててまたパンを食べる。どうしてパンなのかと言えば、調理時間が少ないから。トーストしている間に昼食後の薬の準備。早く…早く飲まないと…。鎮痛剤服用のために起きているのか、私は。そしてまた横になって爆睡、目を覚ませば18時。あぁなんてこった夕食後の鎮痛剤が…。あわてて米を研いで炊飯。冷蔵庫を覗く、横になる。

「痛いん?」
「痛いよー」
「ほんなら俺アレするからやー、昨日のすきやきの鍋な、あのまま置いといてー。野菜とかうどんとか入れて、すきやきうどん鍋するわー」
「わかったー」

昼間に私を心配して電話をかけてきてそう言っていたむーが帰宅する前に夕食をテキトーに食べた私が、またおコタで臥せっていると、私の食器をシンクに下げてくれる、むー。

「どうもすみませんねぇ…」
「この鍋ってな?このまま野菜入れてええやんなぁ?」
「ええよ」
「うどんも?」
「うどん、20%引きのうどんのほうを先に使ってや」
「わかっとるわいっ」

すいませんねぇ…昨日のうちに消費しようと思ってた割引のうどんが残っているもんで。

では幸福論の続きを替え歌でまいりましょう。
ご存知のかたは、以下の歌詞で歌い上げていただければと思います。
コブシをまわしてもかまいません。


本当のしあわせは目に映らずに
案外傍にあって気付かずにいたんですが
臥せるあたしの求めるものが
こなれたそのテだったと知って
あたしはむーの介助やその手伝いや言葉すべてを
使うためなら少しくらいするめまいもいとわないんです

帰りに何か買って来てね だから残業はしないように
吐き気で泣いているとむーが すんなりと家事をしてる故に

あたしはむーの看病やその手伝いや言葉すべてを使い切ります
むーがまぅに惚れてるという真実だけで 降伏なんです




…と、こんなフザけたことを書いていたら、幸福なことに病院から待ちに待った入院可能の電話連絡がございました。
急なことに明日、入院出来るそうです。
つーわけで、明日から1ヶ月ばかし入院してきます、なんです。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-04-24 11:25 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:誠意

「オマエやぁ…入院して、もし、なんも治らんとそのままやったらやぁ、一生その痛いのが続くくらいならもう取るやろ?」
「そこやがな。」
私たち夫婦には、もはやイヤな予感しかしていない。
病状の悪化とちっとも回復しない痛み。
どんな鎮痛剤を使ってもいまいち効いていない現状。
“ちょっとは効く”だろうと期待してステロイド治療をするために入院するが、入院後に何も良くなっていない、という結果が言い渡されんとも限らないのだ。
そして残念ながら、そう言い渡されそうな気が、とてもする。
「7割が2年以内に自然に治っている、ていう最新のデータやろ?古いデータでも5年以内だったわけで、少数のひとが10年患ってます、や。と、なると5年間が痛みをどうにか鎮痛しまくって耐えて自然に治ることに賭けて内臓持っといてもええ期間やと思う。5年間、何も良くならんのやったら、その時に取っても…」
「いや、わかんで?そらわかるけどもやなぁ…」
「そやねんそやねん、わからんでもない、てコトやねんけどなぁ。痛いねんな~」
「痛いやろなぁ」
「2年はどうにか頑張れると思う…でも5年は正直キツいわ。今のこの痛みで5年はムリやけども、痛みがマシになってる期間がやって来て、また悪くなって、の5年なら頑張れんこともないかな、とは思う」
「痛みがマシになるかどうかなんてわからんやろ?」
「そこやがな。」
そこなのよねーそなのよねー。

麻薬がな~~~~にも効かないので、また救急外来に注射に行くのも明日・明後日のコトだろう。だから特定疾患の医療補助を受けられるようにA病院を追加する手続きを取るのに、D病院からの書類を書いてもらった。D病院のような大規模な病院は、主治医にペペペ~と2,3行の文面を書いてもらうだけのことでも2~3週間もかかってしまう。そこで、私は密売先生にその書類をたった今ここで書いて欲しいと提出した。ところが、密売先生は主治医ではなくて、疼痛コントロールの鎮痛薬を処方するためだけの医師だから、書くことが出来ないと言う。
しかし私も引き下がらない。主治医であるK先生はとても事務的で人情味がなく、冷たくて大っ嫌いなの、絶対に書いてくれないに決まってる。私が痛いっつってんのに、入院を一向に早めてもくれないし。
「文書の手続き取ってそれを出来上がるのなんかとても待ってられへんねん、それでは間に合わへんわ。この状態やったら近いうちにまた注射になっちゃうからさ…」と私は密売先生に懇願した。
「ん~…」
「入院の連絡だって、まったく来ないし」
密売先生は院内PHSで入院担当の先生に電話をして、どうなっているのかと強い口調で問い詰めた。
「K先生の対応には全く誠意が感じられませんね。もう一度、直接、入院の事を頼みたいから、K先生の番号を教えてください」
といって、電話に出ないK先生にしつこくしつこくコールする。
私は、密売先生は間違いなく信頼出来る先生だと思った。
最初から信頼出来る先生だと思ったけど、さらにそれが確たるものになった。
「ウチでダメなら、K先生の顔の利く病院でサルコイドーシスを専門にしている先生の病院に入院出来るように先生から頼んでください」とまで要求した密売先生。
いや…お気持ちはうれしいですがね、私はD病院でないと特定疾患の補助が受けられないんですが。

密売先生は、A病院追加の書類も主治医じゃないのにすぐに書いてくれた。
「クギを刺しておいたから、これで入院もちゃんと早めてくれると思う。それまでの痛みをどうするかだなぁ…」
「先生、ありがとう。先生て、めっちゃいいひとホンマにいいひと。私、先生が主治医がいいな」
「ありがとうなぁ…でもなぁすまないが、僕はサルコイドーシスの専門じゃないんだよ。素人が知らないのに知ったふりして何かしてヘンなことになってはいかんからな、専門の先生が主治医にならないとな」
「先生が主治医だったらよかったのに」
「ごめんなぁ。僕は生きる病気は専門ではないんだよ」
そう。密売先生は死ぬ病気の専門。ガンの先生。
密売先生の患者は、死んでしまうのだ。
どうして生きる病気の私が密売先生に会っているかと言うと、ガン患者と同じ痛みを味わっているからである。
痛みを鎮痛するのにガン患者と同じ薬を処方するため、ガン患者に薬を処方している密売先生が私の処方箋を書いている。

患者の最期を診る先生だからだろうか、密売先生には人情味があり、何より患者の気持ちを理解し尊重してくれる。私はかかりつけの人情クリニックの院長と同じくらい、密売先生が好きだ。人情味に溢れていて、あったかい。会う時にいつもいつも病んでてごめんね、と思う。病院の先生やねんから、それで正解やねんけどね。

薬も効かず痛みを我慢しながら、明日をも知れぬ病状だから今日中に特定疾患病院追加の手続きをしておこうとA病院へ行ったら、密売先生が書いてくれた申請書は突き返されてしまった。
D病院から紹介状を書いてもらえ、という指示である。
紹介状は主治医が3週間もかけて書く文書なのだ。
私はその3週間の間に何回倒れるか知れず、経済的にとても不安だ。
普通に夜間診療をしたら3000円、救急車で運ばれれば7000円ほどかかる。
もしかすると数日後かもしれない入院までの激痛時にちょいと注射をしてもらうために、3週間かけて紹介状を書いてもらえ、と?
何のための申請、何のための追加、何のための救急医療。
「あのね、日曜日もここへ来て注射してもらってるし、その前にも何度も救急車で運ばれて同じ注射をしてるんです。今後も、痛くなった時にやってもらうことは一緒なの。同じ注射を打ってもらうんです。やること一緒やのに、紹介状がなきゃいけませんか?」
私は今も激痛を耐えていて差し迫っての痛みの処置が明日いるかもしれないのに、そんな悠長なことはしていられないので、看護士にそう訴えた。
それを看護士が医師に伝えると、私の元へ医師がやって来て直々にこう言った。

「紹介状を書いて欲しいと頼めば主治医はちゃんと書いてくれますから、もらってきてください。申請書の書類は書きますよ、同じ事をやる、というのもわかります。でもね、アナタが使っている薬というのはね、劇薬なんですよ。それを若い医者がカルテだけ見て使ったら大変なことになるのは、わかるでしょ?常識的に考えてね、医者どうしの間で、アナタがどうゆう経過を辿ってどうゆう状態でどんな薬を使ってどんな治療をしているか、ちゃんと情報を交わさないと。それを知っておかないと適切な対応は出来ません。それがわかったらしっかりと責任を持って対応しますから、ね?わかるでしょ?」

わかるよ、正論だし、先生は間違ってないよ。
でも先生ね、目の前の私という患者はね、その劇薬を打たなきゃなんないほど麻薬なんかの強い鎮痛剤がどれも効かなくて、すんごく痛いの。
その劇薬を打つほど内臓が痛いって、どれくらいの痛みか、先生ならわかるんでしょ?だから働ける身体じゃなくなって、職も失っている。収入がないのに、救急医療は7000円もするのよ。
今、先生が追加書類にしかるべき記入をしてくれたら、今日をもってその7000円は2750円のみの負担になるのよ。
私は安心してソセゴンを打って意識を失える。
もし、先生が書いてくれないのなら、私は7000円を払うこと前提で救急車を呼ばなくてはならないの。この精神的にも経済的にも負担な状況に加えて痛み、その辛さがわかるという医者ならきっと追加の書類にサインしてくれる。
それが『患者に寄り添う』ということではないの?
患者の病変だけを診るの?患者そのものが病んでいる気持ちは、みてはくれないの?私が救急車で到着したら、先生は書類にサインをしていないのに、きっとソセゴンを打つんだよ。そして私に、意識のあるうちに会計してね、て言うの。
コレが先生が私に突きつけた現実だよ。

私が主張していることは、そんなに悪いことなのか。
今サインをしても、私のD病院での診療内容は後でいくらでも知れるじゃない。
インターネットが普及したこの時代にやで?私の脾臓のCT画像も各種検査データも、んなもん、メールに添付で1分もありゃD病院から送れるやん。
それを、麻薬飲み飲み40分も待たされて目の前におる患者にやな、D病院に戻って紹介状を書いてもらえ、と真面目にゆぅてんのか。
デジタルなこのご時世に何アナログな要求してんねん。

誠意というものは、ほんの一握りの人間が持ち合わせている特別な心である。
その心を持つひとにふたりも出逢ったのだから、ラッキーだと思うことにしよう。
密売先生はいつも最後に「決して死ぬ病気じゃない、とそれだけは言えることだから、頑張ろうな」と言って握手をしてくれる。その手はあったかい。
その手が私に差し伸べられていることに感謝して、私は恵まれていると思うことにしよう。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-04-19 10:59 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:予想通り

3月に予想した通り、私の病状はどんどん悪化している。
そのヘンのインチキ占い師よりも未来を当てることが出来ているが、誰か私から壺かパワーストーンブレスレット3点セットを買わないだろうか。
大まけにまけて100万円にしとくけど。

見ていてごらんなさい、私はこれからたびたび寝込むようになり、点滴をしなきゃいけないような身体になってしまうでしょう。
食べ物はソーメンを貪るに違いありません。
病状悪化の未来が見えていましたので、揖保の糸が198円だった時に買っておきました、よくやった、自分。
それから、きっと、このソーメンを全部、食べ切らないうちに入院が決まることでしょうね。

そう、お気付きだろうが、私は自分の未来しか当てられない。
それでもよろしいとおっしゃる奇特な方がおられましたら、どうぞ壺を買ってくださいね50万円にしとくから。ものの2分で半額の価格破壊ぶり。これを読み終わる頃にはタダになる勢いだよね。



久しぶりに病院へ行ってソセゴンという痛い注射をし、そのうえプリンペランまで打ってきた。それなので、ほぼ一日中ぶっ倒れていた。立っているのは10分が限界といったところで、とっても辛い。しかし病人歴1年とはよぉ経験を積んだもんで、この状態でも洗濯物を干し、夕食が作れた。これがぶっ倒れ初心者なら、とても出来るまい。私だからだ、ここまでやれるのは。よくやった、自分。

痛いからってイライラせんとこう、と私は常に自分に言い聞かせているが、実際は痛くてイライラする。痛ければ痛いほど、イライラする。
だから日曜日の明け方にわざわざ注射をしたいと思うほどの痛みの時は、イライラもピークであった。

明け方に訪ねた病院は、私の病気の症状が初めて出た時に救急搬送されたA病院。医師はその時に、研修医か何かで補助として女医に付いていた男性であった。

「ハズレ、だ。」

そう思った。
最初の時からハズレだったこの男は、ファーストアタックで首にかけている聴診器を、取ったりかけたり取ったりかけたり、取って、かけて、取って、かけて、挙句に私の脈をみた。この時点で私は相当イラっときていたが、これも医療の発展のため人材育成のため、と我慢した。主に私に問診をしているのは女医のほうであったので、直接的に彼が私をどうこうというやりとりはなかったので我慢した。ただ、彼はというと時々やって来ては挙動不審に振る舞っていた。何がしたいんだか、医者の真似事のような事をするこの男が、何かの処置を間違って女医に注意されていたが、私の命に係わるようなミスではなかったので大目にみた。

その後も私は痛みが最終段階に行きついた時には度々、A病院に注射を打ちに行ったが、彼が補助で付いている時はいつもハズレだった。しかし私はその都度、大目にみた、だって彼は補助であったから。

痛みがピークだからソセゴンを打ってくれ、と病院到着早々に懇願しても病院ってのはすぐに注射を打ってはくれない。
痛くなった経緯を聞いて、服用した薬を聞いて、今の痛みの程度を聞いて、やっと医師は注射という選択を出してくる。
私のグッタリ感から点滴を先にしよう、と判断する医師もいるが、痛みを止めるための注射は後の後でしか出してこないのだ。
明け方に私が病院に着いた時、状態は最悪で、受付をしながら嘔吐している、という有様だった。それなので、名前も言わないままベッドへと運ばれた。

私は、注射までの長い長い道のりを経験して知っているので、医師が欲しがる情報は全て自分の口で説明した。服用した薬の名前と時間、坐薬を入れた回数と時間、今の痛みの程度。嘔吐はオキノームを立て続けに服用したからその副作用です、とも説明した。むーがD病院に入院予定であることを看護士に話していたので、スムーズに行くはずだったが、枕元にはこの男がひとりで現れ、私を絶望させた。
補助として医師に付いているのではなく、この男ひとり。
彼主導のもとでの問診が始まるのである。
補助ではない彼は、もはやハズレというレベルではないだろう。

「伊藤さん、今、痛みはどうですか?」
診察券も出したし、何回も救急車で運ばれている私の情報もこの病院にはあるはずなのに、さっそく名前を間違える。カチンとキたが、大目にみてやった。
「チト、です。」
「あぁ、チトさんですか。千徒さんね、D病院に入院されるのはいつですか?」
「まだ病院からの連絡待ちの状態なんで」
「そうですか…D病院に入院することは決まってる、ということですよね?」
「そうですよ」
「何日ですかね?」
このコント、また続くのか?
「日にちはわかりませんよ」
「そうですか…D病院に入院することは決まっていて、日にちはまだわからない、ということですかね?」
続くんだな、コントが。

このような不毛なやりとりが続き、私は「先生が脾臓を見ますので、ズボンずらしますね?腰を上げれますか?痛いですかね?仰向けになれますか?」と看護士に言われ、かなりの無理をして腰を浮かしパンツまでズらされて必死で仰向けになったのにもかかわらず、この医師と名乗る男は、「相変わらず痛いのは、ココですかね?」と、触ったか触らなかったかわからぬほど指先で私の左横腹を指差しただけ。
その行為には看護士も呆れ返っている雰囲気が、大変によく出ていた。
なぜなら、素人の私にでさえ「このひと、ドコが脾臓で、内臓が痛い時にどう触診していいか、知らないんだな」という事がハッキリとわかったからである。

ええか?にぃちゃん、よく聞きな。
私は、自分がわからないことをわからないと言わずに誤魔化すような人間を、大目にはみないぞ。それが医療従事者であれば、なおさらだ。

「どうですか?今、痛みと吐き気とどちらが強いですか?」
「吐き気は横になってるとおさまってますが、起き上がると吐いてしまうのでねぇ。痛みは波がありますし、どっちも同じくらいですね」
「どっちが辛いですかね?」
「どっちも辛いですよ」
だから私はこうして休日の明け方にわざわざ休日診療に来ているわけでね、我慢出来るんなら月曜の朝に来てるからね。
「そうですか…どうでしょう?痛みと吐き気なら、どっちが強いですか?」
日本語、通じねぇのか?どっちか選んで言うようなマニュアルしか読んでねぇんだな?オマエのテキストにこっちが合わしてやんなきゃなんねぇのかよ?
これは痛みでイライラしているのではないな。明らかにコイツがおかしくてイライラしてんだな。おかしいことの確証を得て、私はこの男を攻める。オマエのフィールドで戦ってやるよ、オマエのお得意のマニュアルでは痛みか吐き気が、どっちかを選んだらその対処法が載ってんだな?正しい対処法は丸暗記して頭にブチ込んでんだろうな?え?
「痛み、です。」
「そうですか…D病院で入院されるということなんでね、ウチでやれることと言ったら、痛みを取ってあげることくらいですけども、どうしますか?」
私、ブチ切れる。
この男、許すまじ。
「そのために来てますけど?」
「前に打ったような注射ですね、その注射を打つという選択がありますが」
「ソセゴンでしょ?打ちますよ」
「フラフラしますけど大丈夫ですかね?」
「じゃぁ他に何かあります?」
「ん~…そうですねぇ…」
「他に方法はないでしょ?フラフラしてもやらなきゃ仕方ないですよね?それしか痛みを止める方法がないんやから」

この後も、吐き気止めであるプリンペランを打つっちゅーてんのに、痛い注射を2本打つけど大丈夫かと聞いてきたり、注射するって決まったあとで痛みの程度を聞いてきたり、「じゃぁ注射ということでいいですかね?」と確認をとったりする医者ごっこは続いた。
これにいちいちキレてたら長くかかりそうなタイプだったので、質問をさせない誘導で問診を切り上げた。結局、この男は自分で判断する処置の選択肢なんてひとつも知らなくて、ソセゴンを打つこともプリンペランを打つことも私が決めた。そして注射の副作用でふらつくがそのまま夫が車に乗せて帰り、家で意識を無くす、という選択も私がした。
私の嘔吐は少量の胃液で、あとは嘔吐の苦しさの割に何もアがって来ない、という状況だったので、点滴で水分くらい入れて欲しかったがそれをするとこの男の医者ごっこに付き合わねばならないので、吐き気と戦いながらむーの用意したダカラを無理にチビチビと飲み、カラッカラで帰宅した。…よくやった、自分。

アイツを救急外来に宿直させるな、A病院よ。
苦しい患者に更なる苦しみを与えるんじゃない、A病院。

その男は医者という顔をしていたが救急外来の宿直にまわされた、というカンジである。患者数が多くてサクサクと捌かないといけない通常勤務だと、邪魔になるからね。かといって日直だと、まだまだ患者数が多くてフォローの手が足らない。患者数が一番少ない時間帯に入れ込むしか術がなかったどっかの病院の院長の息子とかだな。親の金とコネでボストンの日本人村に留学したのさ、2年くらいの期間限定提携研究室留学。価値の低い論文を研究室の成果として少数にしかウケない雑誌に載せるお手伝い。最初のウチは現地のパーティなんかにも繰り出すけど、そのうち日本人同士で固まるほうがラクだから日本人とばっかツルむ。だから2年も居て英語ぜんぜん出来ない。1000万円ほど使って「海外留学の経験」というハクだけ付けてコネ就職したボンボン。だからいつまでたっても臨床の場でまともな問診ひとつも出来やしない。

よし、ボンボン、お前を再教育してやろう。
私がまたA病院に担ぎ込まれ、お前の姿を見たならば、お前の医者ごっこに付き合ってやるぞ。そして素人の私でもわかりやすい『何やってんだよ』や『何ゆってんだよ』というボンボンの言動に、いちいちキレてやろうと思う。そして「わかりません」と言わずに医者という肩書だけで誤魔化そうとする、ボンボンのその高い高いプライドを地獄の底からズリズリと引きずり降ろして、裸足の足でズッタズタに踏みにじろうと思う、同僚はそれをやろうとしないだろうからな。
私はありとあらゆる鎮痛剤が効かなくて最終的にボンボンの元へ運ばれている状況で、それをやる。死ぬ気でやったるから、覚悟せぇよ。どんな細かいことも大目に見ぃひんからな、覚えとけ。2回でお前に辞表を書かせてやる、という意気込みで頑張ってみせる。

あぁっもぅっイッライラするっ!
壺、やるよ。もってけドロボー!
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by yoyo4697ru980gw | 2014-04-16 13:48 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:イテッスイテイテッス

「病院から電話こんなぁ…」
「けーへんなぁ…ワシャもう限界じゃー…」

私は病院からの入院日程の電話連絡を待っている。
仕事を辞めるのを保留にして1ヶ月の病欠にしてまで待っている。
働けないほどの痛みに見舞われながら、医療用麻薬を飲み・舐め・挿入してまで、待っている。
が、残念なことに大学病院からの電話は鳴らない。
ベッドに空きがないようだ。
この待っている間、ありとあらゆるテを使って痛みを止めたい、と私は密売先生に訴えて、湿布までもらってきた。完全にイカレてるぞ。内臓の腫れにシップが効いたなんてハナシは聞いたことが無い。でも前にも湿布に手を出したことがある。“藁にもすがる”ってたぶんこうゆう心境なんだと思う。
薬を飲んで内側からなんかやっても痛むってコトは外側からなんかやったらいいんじゃないか、ていう発想になるねんな、たぶん。ほんでまた実際に背中が痛い。おそらく脾臓が痛いために猫背になってしまうのが原因だと思う。二次災害的に、違う部位まで痛くなっているので、常に痛いと言っている。
それなのでひー坊が、「一日、一回も痛いって言わなかったら100円やる」というスポンサー発表を行ったが、一日中声に出して発散することなく痛みを耐えるのに100円では割に合わないので、ひー坊の提供でお送りしましたこのチャレンジは、丁重にお断りさせていただいた。

「あ~~~~イテッス~イテイテッス~!」

と、痛い時にほざいているので、私の痛みは家族にはあまり正確には伝わっていないようだ。ちなみにこの『イテッス~イテイテッス~』は『カリートカリカリート』の替え歌。

せっかくなので、以下の文章は下記埋め込みの曲を流しながら読み進めていただければと思います。
サビの部分の『カリートカリカリート』にきたらLet's sing together!

イテッス~イテイテッス~!



こんなリズミカルでフザけたカンジの曲に乗せて痛いと言っているので、私の痛みはどうも信用されていないようである。なのでこの「何も手につかないカンジ」の痛みをわかってもらいたくて、ひー坊にこう言った。
「歯痛がず~~~~と続いてるみたいなカンジ、ズキズキして何も手につかないカンジに似てるんだけど…アンタ、虫歯ないもんなぁ…」
我が息子たちは幼児期のフッ素塗布が影響しているのか、これまでに虫歯痛というものを経験したことがない。

平成20年の時点でサルコイドーシス患者は日本だけでも2万人に達しているわけだから、なかなかの数の患者のデータが集まっているだろうと思う。その中で発表されたデータに「発症してから2年以内に自然に肉芽腫が消える」というものがある。しかもサルコイドーシス患者の7割が自然寛解するというかなり高い確率。

んで、ふと思ったのが、私はサルコイドーシスが『発覚』してから1年である。
『発症』ではなく『発覚』ね。
私は脾臓が腫れて痛みにのたうち回って、病気が発覚した。
つまり、自覚症状が出るまでは発覚しなかったわけである。
脾臓は2~3日で急に腫れたわけでなくジワジワと腫れたに違いない。
それに1年かかったと見積もろう。
自覚症状が出ていない状態で1年過ごしていたので、この春で『発症』して2年という計算になる。
データ的にはそろそろ自然寛解してもいい頃だがどうだろうか。

カリート・カリート
シゼンカンカ~イ・シゼンカンカ~イ
カンカイ・カンカイ・シゼンカンカイ

本日、入院前の病人として見る最後の陸上競技が尼であったので、運転をして行ってきた。
朝から麻薬。到着麻薬に着席麻薬。
レスキューのオキノームは30分置きに服用出来るったって、立て続けに6包服用した時点でもう嘔吐が止まらない。昼までもたないかもしんないと弱気になるのをレスキュー5包でなんとかモたして帰宅した時には、駐車場から家まで泣いたね、痛くて。

駐車場の二つ手前の信号くらいから前の車に「早く行って!早くっ!」
駐車場に入る時には徒歩や自転車のひとに「どいて、どいてっ!」
信号のない横断歩道を渡る時には車に「やめてやめて行かして行かして、渡らしてよ!」

人間ね、更年期と痛い時はイライラする~。

あ~~~イテッス!イテイテッス!
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by yoyo4697ru980gw | 2014-04-13 00:20 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

ネズミ算

ネズミを天敵がいない環境下におくとネズミ算式に増え続けネズミだらけになるか

という実験をしたら、最初は順調に増えるんだけど、ある日を境に今度は死ぬネズミのほうが増えネズミは減る、するとネズミは子供を産みまた増え、増えるとまた死に、増え、減り、を繰り返して一定数以上はネズミは増えず、ネズミだらけにはならない、ということがわかった。
どうやらネズミは生息密度が高くなると強いストレスを感じ始め、繁殖能力が衰える。そして体に変調をきたし死んでゆくらしい。

「で、その死んだネズミを調べたら、どうなってたと思う?」

私は、テレビを見ながらひとの話しを聞き取ることが出来ない。
みんなそうだと思っていた。
テレビを見ていたら呼ばれてることに気が付かないもんだと思っていた。
ところがドッコイ、呼ばれても気が付くひとだらけなのだ。
テレビを見ながら会話も出来るひとたちだらけなのだ。

私は自分でテレビの操作をしないので、夫のむーが私の興味のありそうな番組を録画しておいて、私がテレビの前の食卓に座った時に番組再生をする、というテレビの視聴態度である。
だからすごく集中している。
CMになったら「はい、ピして、ピ」て言わなきゃなんないし、テレビ視聴はとにかく忙しい。
だから、ネズミの話しなんて聞いちゃいなかった。

「で、そのネズミがどうなってた思うよ?」
「はぁ?何のネズミ?」

リピート。

「死んだネズミな、脾臓が腫れててん」
「それや。ストレスやな、ストレス」

脾臓が腫れるから、テレビ視聴中に話しかけないで。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-04-07 10:49 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:必要最低限

「豹変ぶりがスゴいな…」

今の今まで普通に過ごしていたのに急に痛みにのたうち回る様を見て、ひー坊はその豹変ぶりがウソのようだとのたまう。
おのれ…この痛みを知らんヤツが何を言うか。

「痛いイタいいたぁあああああぁぁあぁあい!!あー痛い、うー痛い、ひ~~~~ぃ痛い… … … 効いた。効いたキいた効いたスゴい!麻薬ってスゴ~~~~~いっ!!」
「麻薬ってそんな大きい声で言わんほうがええで、誤解されるやん」
だって医療用麻薬、て長いやないけ。
痛いから医療用麻薬を飲もうっと~…長い。
あぁ~医療用麻薬が効いて痛くないわ~…長い。

50包あった麻薬が4日間で20包に減った。
つまり、30包も食べてしまった。
1日で5包も食べたら、量が多い。
午前1包午後1包のなんとか2包にしておきたいトコロである。
でないと副作用の便秘がヒドいことになり、また下剤を飲む羽目になるから。
下剤で排泄をすると、とっても疲れるのである。
自分の意思に関係なく便が出るというのは、日常生活では有り得ない。
そんな有り得ないことが自分の身体に起こっているということは、かなり疲れる事態なんである。
自力排泄出来る麻薬の量は、1日2包。
どうにか2包で効いてくれ。

おいしくないほうのよく効く麻薬が6粒残ってるけど、どうせならおいしいほうを食べたいから、密売先生においしいほうの麻薬オキノームを所望せねばならん。
4月になった途端、麻薬をたかり、入院を早めてとダダを捏ね、また聞き分けの悪い患者だと思われることになりそうだ。
1年前は入院はしないとダダを捏ねていた。
その時も密売先生は私のワガママを受け入れて、点滴で通院という方法を許してくれた。
あの頃はちょうどひー坊の障害認定の手続き中で、10年以上も何をしても行政を動かせなかったのに福祉法の改正があってやっと発達障害に理解の目が向けられ、私の話しに行政が耳を傾けてくれている最中だった。今、冷静になって考えれば、入院するような体調だと事情を話し、改めて手続きを取ることも出来たと思う。しかし、私には訴えては裏切られ話しをしては断られ助けを求めては無視され、というこれまでの10年間があったのでこのチャンスを逃したらもう次はないという危機感しかなかった。あと3年でひー坊は社会へ出るのに、何もサポートもないまま、また放っとかれるのだと思っていた。10歳以上の発達遅滞の子供を持つ親の大半が、未だに行政に対してはそう思っているはずだ。何の手助けを求めても、ウチのコは助けてもらえない、と。
広汎性発達障害への理解は、10年前と今では雲泥の差。
お子さんにアスペルガーや自閉傾向があると確信しているオカンたちは、どうぞ市役所へ行き児童福祉課へご相談あれ。移動支援や放課後デイサービスといった、社会に適応するためのサポートが受けられる可能性は大である。


さて、このところの痛みに対応して私は外出を控えている。
出先で激痛に見舞われることなど今に始まったことではないので、帰宅することくらいは出来るのであるが、病状が悪化しているのでもしもの事を考えて自主的に出歩かない。
そうすると暇なのでネットショッピングをする。
時は折しも増税前の最終セールの時期で、軒並みいろんなショップがやれ半額セールじゃやれ90%OFFだとネットユーザーを誘惑中。
この非常事態に暇を持て余した私も浮き足立った。
消費税が8%になるって、こんなに社会現象化する事実だったのか!!

開眼した私は「入院中の下着買おっと~」やら「入院中の部屋着買おっと~」やら言いながら、セール品ばかりをバカスカと買い物かごへと入れていった。

「わ~~~~~!!安いからと思ってコレもコレもと何も思わずに欲しい物を全部、買い物かごに入れて行ったら、あっという間に1万円超えちゃった~~~~!!」
そう叫ぶ私に、バイトの面接に落ちたひー坊が言う。
「必要最低限の物さえあれば、生活は出来るんやから。本当に必要な物だけを買いなさい」
「…そうよな…本当に必要と思う物だけにしよう…」

コレ…必要ナイっちゃぁ、ナイな。コレ…もまぁ…必要か言われたらそうでもないし。コレ…は別に必要ちゃう。コレ…も…

「大変やひー坊…本当に必要な物だけをと思って削除していったら、買い物かごに物がなくなったで!!」
「まぁ…な。今ちゃんと生活していってるってコトは、必要最低限の物は既に揃ってるっていうことや。それでええねん、必要最低限の物だけあれば」

極論、今さら買い足すような物は、何もない。
私たち二人は沈黙した。今の生活には必要最低限の物が揃っているのだ。
だから90%OFFだからって、何も買わなくても、いい。
生活は成り立つのである。

…沈黙。

その沈黙を、すぐに破ったのはひー坊である。

「…かと言って、そんな生活イヤやけどな。必要最低限の物だけで暮らす生活なんて」

そうなんだよ、必要最低限の物だけ揃っていれば、生活自体は出来る。
でも日々の潤いってモンがないよな。
潤いのない日々は、有意義とはいかないものなのだ。
有意義に過ごさないと人間味を失う。
人間には多少の無駄ってのが必要なんだな。

短期のバイトが4月までだからとわざわざ入院を5月で予定したのに体調が悪化。結局は働ける身体ではなくなって3月でバイトも辞め、週一の介護職は4月まるまる欠勤の辞職保留状態。なんという無駄。痛みもピークなので、できるだけ早い入院に変更し、その時をじっと痛みに耐えて待つ。
あぁ…無駄に痛い。
この無駄が必要だったのかと問われると、不必要、極まりない。

無駄の種類にもよるのさ、潤いってのはね。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-04-04 01:12 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:副作用という作用

「痛いのに、5月まで入院しないのか?」
「うーん…だって短期のバイトが4月いっぱいまであるから入院出来ひんねんもん」
「大丈夫か?」
「それで相談やねんけどねセンセ。立ち仕事の時が辛いんだけど、痛いと思ってからじゃ遅いねんね。なんせ介護職なもんでこまめにオキノームを飲める状況にないねんやんか~…やから1回ですぐに効いて長く続く薬てないかな?」
「んー…そうだなぁ…オキノームも効くのに15分~30分はかかるからなぁ…」
「かかる・かかる、そやねん時間かかんねんね、間に合ってない」
「新しい薬でなぁ、すぐに効く舌下錠あるんだけど、それを一回試してみるか?」

確かに効いた。
舌下で溶けて30秒くらいですぐに効いたが、1時間とモたない。
激痛には波があるので厳密に鎮痛持続時間を計るのは難しいが、立て続けにやってくるパターンの激痛3連続くらいになら効いてくれるが1時間置きの激痛だと2回目の痛みの時に「アレ?もう効いてないのかな?」くらい。3回目には「完全に効き目きーれーてーるー!」という痛みが走る。

私の脾臓が痛み始めてから、そろそろ1年が経つ。
脾臓が小さくなることを期待して短期バイトが終了したあとで入院治療を受けることにしたので、それまでの2ヶ月間、どうやってうまく痛みを散らすかを密売先生と相談。

寒い場所での立ち仕事があったので、やめていた鎮痛剤を一時的に服用した。
私の脾臓の疼痛は温めることで和らぐタイプの痛みのようで、よって寒さで痛みが増す。
密売先生が投薬の種類を変えたリリカというカプセル薬は「そんなに強い薬ではないんだけどなぁ…」と言っていたけど、これまでの強い薬で耐えてきた副作用よりも副作用がツラい。
副作用の何がツラいって、吐き気とめまいがツラい。
眠くなるとか便秘になるとかの副作用なんてヘでもないのだ。
太りやすくなるとか感染症にかかりやすくなるとか骨がもろくなるとか、長期服用による怖いとされているステロイドの副作用も、さしあたっての吐き気やめまいのツラさを思えば、これをなんとかしたいという気にしかならない。

吐き気で吐いてしまった後の最終的な吐き気の副作用では「何も吐くものがアがってこない」という苦しみがやってくる。
胃液さえもアがってこないほど、カラなのである。
喰えてないし飲めていない。
吐くものが何もないのに吐くことが、こんなにツラいなんて知らなかった。
胃液がアがってくるその先にある、胃液すらもアがってこない嘔吐。
食道が焼けるかと思う、胃がアがってくるかと思う、唾液も出ない嘔吐。

ああでもないこうでもないと鎮痛剤を試すのも、自動的に1年になる。
決まらない…本当に何も決まらない。アレが効くような気もするし、コレも効くようなカンジもする。無数にある鎮痛薬、次々に開発される新薬。

一般的な鎮痛薬ロキソニンがジェネリックで1錠8円ほどなのに対し、最新麻薬の舌下錠はジェネリックもまだなくて500円超。1錠だよ、1錠。舌の裏に「ペ」て置いたら3秒足らずで溶けちゃう1錠が573.6円もすんの。痛みも引くわて、別の意味で。
私がレスキューとして現在使用中のオキノーム散は2007年に発売された麻薬で65円、比較的新しい薬であるリリカは2010年発売で125.3円なので、2013年12月に発売されたばかりのこの麻薬がいかに桁違いに高価な薬かということである。
これが14錠も処方されてごらんなさい、脾臓が痛まない代わりにフトコロが相当イタいよ。

難病指定の病気である私の場合は、処方薬は全額、国が負担してくれる。
私の今の鎮痛薬は、ガン患者に処方されている薬と同様のもので、これがガン患者の場合は難病ではないので全額自己負担ということになる。
私の脾臓の痛みはガンの末期患者ほどには痛まない。ガン患者の初期くらいの痛みだろうと思う。
それでも月に鎮痛剤だけで、5000円を超える。
痛みに毎日服用するのであれば、痛みを抑えるだけの薬に月々1万円ほどかかる計算になる。
これに治療や入院にかかる費用が加算されるし、ガンの治療には保険のきかない治療もある。
日本人の死因の1位はガンであるが、ガンになったら経済的負担がかかる、ということなのだ。
医療の進歩が目覚しいので、これからもガン治療の最新技術の進歩スピードは加速する。しかし公的保険でカバーできる範囲を技術進歩のスピードに合わせて拡大することが間に合わない日本の財政事情。保険のきかない治療の選択肢だけが増えていくことになる。

そこで「高額医療費制度」という聞き覚えのある制度を利用することになる。
多くの場合、病気にかかった先達がこぞってこの制度を利用しろと教えてくれることだろう。私もいろんな友人・知人がこの制度をすすめてくれた。
でもね、今はもっと便利な制度があるの「限度額適用認定証」という。

「高額医療費制度」では、一時的にではあるにせよお金が戻ってくるまで治療費を自分で立て替えなければならないという経済的な負担があるが、「限度額適用認定証」の場合は、がん治療のように高額な入院治療を行うことが当初よりわかっている場合、自己負担分の請求がある前に医療機関にこの認定証を提示すると、高額な自己負担額を一時的に立て替える必要がなくなる。限度額分だけ支払えばその月の残りの分の支払いは不要になるわけ。

しかしこの制度に保険のきかない「先進医療」は適用されない。
先進医療を受けるならば、全額自己負担。
保険がきく治療を「標準治療」と言うが、これは国内外の最新の研究成果を踏まえ、最も治療効果が高いと推奨される治療法のこと。
しかし治療というのはいつまでもいつまで同じことをやっているわけではない。新しい治療法は日々生まれているんである。だからこの日進月歩の医療に対応するため「保険外併用療養費制度」というものがあり、「評価療養」と「選定療養」に定められたものについては保険診療と組み合わせて行うことが認められている。先進医療はこの「評価療養」に該当するのだ。「評価療養」の中身は常に動いていて、評価が確立したものから保険診療に移行する仕組みになっている。要するに、治療効果が認められる治療は保険がきくようになっているのである。

大切なのは、自分に効果のある適した治療法を選ぶこと。
経済的な負担なしに医療を受けられることが、一番望ましい状況だということにほかならない。
高額な医療であれば、なんでもかんでも効くということでは決してないのである。
先進医療は保険がきかなくて高い、というのは実は誤解で、100万円を超える治療は3種類しかない。ほとんどの先進医療は50万円以下。
先進医療のうち約7割がガン治療で、ガン以外の先進医療のうち7割が10万円未満、99%が50万円未満。つまり、先進医療の費用を心配するのであれば、医療保険ではなくガン保険に先進医療特約を付けるほうが合理的な考え方ということになる。

私はガンではないんだけども、ガンと同じ鎮痛剤を服用している者として、経済的負担の観点から豆知識を入れておきました。

私は、ガンにかかった時のためにと一応は保険にも入り、そしてこの病気にかかるのを予期していたかのように2年前に、何故か保険の見直しをして入院と通院の内容を充実させていたんだって。
ダメ元で保険屋さんに連絡を取り聞いてみた。

「病気になって検査入院することになったんだけど、私の保険って一泊の入院じゃ出ないタイプだったんだっけ?」
50を過ぎないと入院することなんてないに決まっていると思っていた私は、とにかく保険料を安くすることに命をかけていた。
「1年前に入院1泊から出るように、って見直ししたじゃないの」
「うそ?!変えてんの?!そんな手続きした覚えないけど…」
「たしかあの時、通院でも5000円出るタイプに内容を変えたのよ。入院と通院の内容を良くしたの。だから1泊の検査入院でも、ちゃんと出ます」
「うそーん…ラッキー」
恐るべし予知能力。
私は何を思って2年前、自分の保険を充実タイプに変えたのだろうか。
子供達にお金がかかるので、節約出来るところはもう保険の内容を薄くして保険料を下げるしかない、と見直しをした。主人は風邪ひとつひいたことのない健康体ですからホホホ…と主たる保険契約を見直し、ついでに私の保険も見直したような気もする。学資保険などとうの昔に減額し、年金の保険もやめようとしていたのを、入っているのがとても良い時期に入っているから、これは続けたほうがよいと説得されて、貯金をしているのだと無理に思い込み、ヒーヒー言いながら払い続けている。だから残された保険関係は、夫婦にかけている保険。これを掛け捨てでいいからとにかく安くすること。そのための見直しで、私はどうゆうわけか備えを充実させてしまった。結果、当然だが保険料は上がった。しかし、1年後にこの病気発覚という事態である。無駄にトチ狂ってたわけじゃなかったんだな。

一泊の検査入院で、私の場合は47840円。
大学が病巣をサンプルとして使うので検査費用が大学持ちとなっての金額である。
本当に検査費が大学負担となっているのかと思うほどの金額である。
校費負担の書類にサインしたけど、本当に校費で負担して47840円なのだろうか。
だとしたら、全額自己負担だった場合に入院検査費が6万を超えてもおかしくないということである。
検査するだけで6万円。
単なる、検査。治療でもなんでもなくて、6万円。
医療費とはかくも高額なのか。

そして、入院1泊から出た私の保険料は3万円。
差し引き17840円の負担ということである。
これは大きい。
1回の入院で5万負担するのと、2万負担するのとでは、だいぶ違う。
備えあれば憂いなしとはまさにこのことである。
はぁ…何を思ったかあの時トチ狂ってて本当によかった。

病気になるとお金がかかるんだなぁ…。
私の入っている保険は、「払込免除」が付いているタイプ。
実はいろんな保険会社がこの払込免除をなくしていってるの。
なんでだろうね?免除されるほうがいいのに。
ガンや生活習慣病であれば保険料そのものを払い込まなくていいタイプだけれど、その中に難病は含まれない。
だから私は、保険料を払いながら保険料を受け取る患者である。

週一のパートで月に17000円ほど稼ぐとしても保険料で13000円が消え、残りの4000円で医療費を賄わねばならない。
特定疾患医療受給者証による、私の医療費の月額自己負担限度額が外来で2750円。これは4000円内で賄えるな。
しかし入院だと5500円の負担である。
入院後も確実に通院するので、入院したら8250円。
アシの出た4250円を、入院と通院の保険でカバーする、と。
入院治療するまでの通院には保険は出ないけど、入院後は5000円出るわけだから大丈夫だ、とお思いのことだろう。入院しても保険が出るので、プラスだと。
がしかし、入院している間の生活費が通常の倍以上になるのをご存知だろうか。
オカンが入院すれば、食費はヒドいことになる。
まず弁当は学食になり弁当ならば170円前後で出来ていたのにそれが一気に500円に跳ね上がる。息子二人で一日1000円なのだ。1ヶ月の入院で昼の弁当代が25000円。我が家の1ヶ月の平日食費相当である。
材料費1000円程度で出来ていた4人分の夕食は、惣菜などを利用して3人分1500円前後だろうか。1ヶ月45000円。冗談じゃない、弁当と夕食のみで7万円だと?
朝食はすぐに食べられる調理パンなどを買うはずだ、89円で「安かった」なんて言ってる調理パンをひとり3個の計算で買ってくるむー、1日801円、1ヶ月2403円ふざけんな。その他、アレがいる・コレがいる、となる。家の中を探せばある物なのに、当日の朝などに言いやがるため「あぁ~もう!購買部に売ってるやろ!」となる。こうしておもしろいほど現金が飛ぶに飛ぶのである。

私が、平日に3店舗をハシゴして広告品を買い求め、一週間の食費が5000円以下となるようにしてきた努力。そんな努力に努力を重ねて食費を削ってきた10年を超える日々。そうしてコツコツと貯めてきた血のにじむような努力の結晶、貯めるのには10年もかかったというのに、わずか1ヶ月の入院生活でそれが消えるのかと思うと、泣けてくる。
あぁ健康だったあの時に、一回でいいから旅行に行っておくんだった。
お金がないから無理、と行って宮崎への帰郷を許さなかったむーに「へそくりがあるんぢゃい」と威張り、あの時に無理やり宮崎に帰っておくんだった。
手土産までは買えなかったが、旅費くらいはあったのに。
なんで病になんて侵されてしまったのだろう。
しかも、なんでサルコイドーシスで、そのうえなして「悪いほう」なのか。

サルコイドーシス患者の8割は無症状で自然治癒していくというのに。
なんの症状も出ず、自分がサルコイドーシスであることにも気付かず、健診なんかで肺のレントゲンを撮ったら判明した、というひとが8割もいるのに。

「サルコイドーシスの人の8割が自然に治るのに、どうして2割のほうだったんだろう…8割のほうに入れなかった違いって何なんだろう…」

それを研究するために2割のほうの私はサンプルになるわけだが、私以外の2割の方々と会って話しをすることが一番の近道なんじゃないかと思う。
症状が出る人と出ない人がいるということは、出る人に共通する生活習慣や体質があるはずで、それなら患っている本人が病人のカンで「ひょっとして原因はコレなんじゃないか」と疑っている事項を発表するのもひとつだと思う。
『サイルコイドーシス2割のほうあるある』ていう情報交換ね。
それで見えてくる事が、私たち2割のほうのツラい症状に効く気がしてならない。

世の中のサルコイドーシス患者の2割のほうの皆さん、ココで『2割のほうあるある』の発表をしてみませんか。
よりお金を使わない治癒の方法が見つかるかもしれませんよ。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-03-30 18:28 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:刻み込んだかい

「その体調でよく三宮に行こうとか言ったよな」
「あの時はこんな体調になるなんて思わへんかったからな」

短期のバイトと週一の介護、ふたつの仕事を掛け持ちしていても水曜日が確実に休みの私は、水曜日になる度に次の休みにはココへ行こうアソコへ行こうと、口だけは達者であった。
しかし実際には薬の副作用でおおかた気分が悪いので、どこへも行かない。
なのに自分の行動範囲内で一番の遠くへと想いだけは馳せて、クチにするクチにだけ一応。

「つるさくにうどんを食べに行こう…でも食欲がないからやっぱ行かない」

そんな私が21日金曜日の祝日にはサンキューマートへ行く!と具体的に宣言したのが、19日の水曜日であった。

三宮にあるサンキューマートへ行き、買い食いをして帰って来る。
久々の、遊びという遊び、遠出という遠出の計画。
サンキューマートと南京町での買い食い、たった二箇所であるが、今の私には冒険に匹敵する険しい道のりである。
電車に乗りまぁまぁ歩くんだから、付き添いなしでは出発出来ない。
基本的に付添人は二男ひー坊。
いざという時に頼りにならないことが予想されるが、いざって時に急に役に立つ可能性にかけての、イチかバチかの付添人。
その付添人に祝日の三宮冒険予約をすると、二つ返事で快諾であった。

が、しかし。
20日の仕事中、午後の仕事を2時間ほどこなしたところで私は激痛のあまり仕事が続けられなくなってしまい早退。帰宅してからは麻薬に次ぐ麻薬で意識もぶっ飛びまくった。
悪くなる一方の体調が3日も続き、今回という今回はもう救急車を呼んだら打つ手はないぞと覚悟。最終兵器である坐薬の効き目が現れなかった時には、さすがに青ざめた。
もちろん祝日の三宮なんて行っている場合ではなく、吐くか泣くか眠るかってカンジ。
ようやく病状が落ち着いた日曜日に、よくぞそれで三宮に行く気になってたよな、とひー坊は呆れ返っていた。
二日後の体調がこんなに死にかける状態になるなんて、わかってたら三宮に行く気になんかなってないわい。

「悪かったよ…こんな事になって。約束してたのにさ。でもこんな状況なんで体調が悪くなって行けないことは仕方がないと思ってくれないと…私だってわざとじゃないんやから…もぅ遠くに遊びに出ようとかすんの、やめる。はぁ…行きたかったけど…行けると思ってたんやけど…」
そんな私の心情を思ってか、ひー坊はハナモゲストアレンジ曲を口ずさむ。

♪もうすぐ今日が終わる~ やり残したことしかないわい~♪

後悔がかなりあったかい
残念な歌詞やないか~い

一生忘れないような~
出来事に耐えたやないかい
かけがえのない時間を胸に
刻み込んだやないかい

…切ない
…胸にしみるなァ
…イヤだ…こんな生活はあぁもうイヤだ

こんなカラダになりたくなけりゃ
いま元気な皆さん
自ら人間ドッグに行きましょう
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by yoyo4697ru980gw | 2014-03-30 18:02 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

笑道入門:闘病をするにあたっての予備知識

「おまえ、病気で意外に不安になっとってんなぁ?」

不安にならない病人なんて、いるのか???
たとえそれが死ぬような病気じゃないとわかっていたとしても、風邪やインフルエンザの類ではないと言われたら、ちょっとばかし不安にもなるだろう?
病名がわからず何が原因かすら不明の状態が半年以上も続いてて、良くなるかも悪くなるかも不明、その状況下で痛かったら、不安にならないほうが人間としておかしいよ。

故郷宮崎の友人から、金柑がプレゼントされた。
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宮崎のブランド金柑『たまたま』は生食用金柑の最高峰で、その『たまたま』の中から更に糖度が厳選されたエリート金柑が『たまたまエクセレント』に昇格する。
『たまたま』を金柑専務とするならば『たまたまエクセレント』は金柑代表取締役ということになる。
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金柑は常温保存で1週間は日持ちがするのですが、金柑相談役になりますと鮮度が落ちることが予想されます。
冷蔵保存で3週間が過ぎてしまった完熟金柑である金柑会長ともなりますと、アクが強い可能性がございますのでなるべくお早めにお召し上がりください。

どうしてプレゼントされたのかとむーが訊くので、同級生たちの今年の年賀状に病気であることの報告と、とにかく検診を受けたほうがいいと書いたからそれで私の身体を心配してお見舞いを送ってくれたのだと説明した。
それを受けてのむーの感想が冒頭の言辞である。

さて、将来的に闘病をする予定の皆さん。
健康には一方ならぬ自信があり風邪ひとつひいたことがござぁやせん大将も、元気だけが取り柄と豪語する姐御もどなた様もね、闘病の予定など立てたことはないことでしょう。
私もそうでした。
3~5年に一度の頻度で大々的に寝込むくらいであとは風邪やインフルエンザをひきつつ仕事や家事をこなしている一般的な健康体保持者である私は、自分が人生に於いて難病申請をするような予定は全くありませんでした。
予定外の事が起きるのが人生ってモンです。
だからと言ってアタフタして、これから先の何かが変わりますか?
いいえ、変わりません。
アナタの力をもってすればこれから先の出来事を変えられるなんてことがあったらね、人生はアナタに合わせてアナタの予定通りに事が運ぶハズではありませんか。
金があっても地位や名誉や人気があっても人生を予定通りに運ばせる力にはならないみたいですよ、ほら、最近話題のアノ方もコノ方もアチラ様もコチラ様も金や権力や秘密を使っても人生を狂わせてしまったではありませんか。

どなた様の人生でも予定は狂います。
人生が、アナタが思い描くちっぽけな未来に合わせてくれたことなんて、ただの一度もございません。
いつでも、アナタが人生に合わせて変わっていきます。
アナタが想定外の出来事に合わせて変化するからこそ、アナタの未来はちっぽけなものではなくなるのです。
コレが自分の人生だと腹を括るのは容易いことではないでしょうが、人間のクズになりたくなければどうぞ黒くてもその腹を括ってくださいね。

人生が、予定になかった闘病で狂ってしまった場合を想定して、死に損なった私からひとつ、予備知識をお教えしておきますね。特別ですよ。
「特別ですよ」と言われると、自分だけが得したような気分になりますが、この「特別ですよ」の催眠言葉を誰にでも言っている、というのが世の中の真実です。
本当に特別な人に対しては、その人だけが特別であるということを特別な本人には悟られないようにして特別扱いをします。それほど、特別なひとだから、そうします。
その事を踏まえまして、特別な予備知識をご熟読ください。



【闘病をするにあたっての痛みの予備知識~特別編~】

症状の何がツラいって、痛みです。
耐え難きを耐え忍び難きを忍ぶ闘病のいの一番は、痛みです。
闘病には他にも堪え難き諸々のことがございますが、痛みに耐える根性がつけばおおかた大丈夫です。

痛みが全くないのをゼロ、意識を失うくらいの痛みを10とした時、5までが日常生活をどうにかこうにかでもこなせる痛みであり、6以上だと日常生活に支障が出てしまうと考えてください。

6痛で大半の時間を横になって過ごすことになります。
これは鎮痛剤の量を増やした結果、副作用である吐き気やめまいが耐え難いレベルになるからです。5痛までの鎮痛剤の副作用程度ならば、服用しているうちに身体が次第に副作用に慣れていきますが、6痛以上に使う鎮痛剤の種類や量では慣れることは望めません。「今日の副作用はなんか軽いかも~」と喜ぶのも束の間、立って10分の作業をするのに40分眠らないといけない有様です。
ちなみにですが私はこの文章を5痛強くらいの症状で書いていますが、6痛と7痛に悪化することを繰り返しているために、書き始めてすでに4日経っています。
座りの作業でこのくらいの進み具合です。ブログが更新されていないからネタが尽きているのだとお思いでしょうが、ネタならアホほどございます。
「書いていないネタ」が腐るほど溜まっていて、そのネタに添える画像は2011年10月から溜まる一方で、実際に半分ほどはネタとして腐りました。
ブログが滞っていることはこれまで、怠けている私の性格が関係しておりましたが、2013年の夏以降は『痛みに耐えている間は更新していない』という立派な大喜名分を得た現状なのです。
どっちにしろブログを更新しないのは怠けているからですが、今の私は今までの私とは違います。怠ける理由が立派なのです。私はこんなにも怠ける理由がご立派な人間を私以外に知りません。怠け者のカガミになりたいくらいです。

7痛で上記副作用に加え、痛みで身体の芯が小刻みに震えるようになります。
もはや医療用麻薬を服用しても1時間ともちません。
見た目には薬中毒で『クスリが切れた』というようなカンジ。
短く浅い呼吸に、時折発する唸り声。
医療用麻薬は30分置きに服用することは出来るけれど、このような状況下ではそれが効かなくなるのも時間の問題ってトコでしょう。
医療用麻薬の間違った知識を植え付けないために、これだけは強く言っておきますが、医療用麻薬の効き目がなくなったわけではございません。
副作用に身体が慣れることはあっても、効き目がなくなるということはありません。薬に慣れると効果もなくなると思っているひとが大半だとは思いますが、効き目は変わりません。「効かなくなった」のではなく「痛みが増した」のです。
麻薬2.5gの効き目を超える痛みになったから、麻薬の量を5gに増やし、それでも痛みのほうが強いなら7.5gを服用します。
2.5gで1時間は確実に痛みを取る作用のあるオキノームを1時間で15g服用した時の副作用はいかほどか。
強い薬は副作用とのセットであることを忘れてはいけません。
医療用麻薬を使用するということは、痛みを単になくすという行為ではないのです。麻薬が痛みに作用するようにうまく痛みをコントロールすることなのです。
だから、こちらが常に主導権を握って服用をしていかねばなりません。
意思を持って服用するのが医療用麻薬です。
痛いからって安易に手を出す魔法の粉ではなく、タイミングを見計らって投入する秘密兵器です。
痛みを我慢することのほうがストレスなのか、副作用に耐えることのほうがストレスなのか、自分にとってどっちなのかを見極めて服用することがポイントになってきます。
痛みを我慢していて身体に悪いことが何かあるのか、そのことが知りたいと患者なら誰でも思うでしょう。私も思ったので訊いてみたら、我慢した痛みはただ我慢した、という事実でしかないそうな。
痛みやストレスそのものが、病気の悪化を招いたり手助けすることはない模様です。
そんなわけなので、痛いのがストレスなのか副作用がストレスなのか、自分でよくよく考えてよりストレスレスな状態に近づけるというのが、7痛の時に優先する事項です。
耐えられるならば副作用だけしか出なくなるような服用の一歩手前で医療用麻薬の服用をセーブして、その効き目が一時的にでも現れるのを待ちます。
家族は麻薬中毒者のように唸って痛がるアナタを心配して早く痛み止めを飲めとすすめてくるでしょうが、その声に負けてはいけません。
見極めて『ここぞ』というタイミングで服用します。
そして一時的にでもレスキューが効けば、安心感からその後の激痛にも落ち着いて対処出来るようになります。

8痛ではあまりの痛さで実際に嘔吐します。
服用タイプの麻薬では鎮痛効果は殆どありません。
麻薬の作用よりも痛みのほうが強力な症状に見舞われています。
残念ですが8痛までの激痛が出た場合、9痛にまで悪化するのは確実でしょう。
痛みの劇的な回復というのは、私の経験上ございません。

9痛でとうとうモルヒネに相当する座薬を使い、意識が4時間ほど飛びます。
意識が戻った後でもしばらくは睡眠と覚醒を繰り返し、翌朝までまともな人間活動は出来ません。
これで痛みが増すようであれば、10痛でしょうね。
あまりの痛みに完全に失神してしまいます。
もしそうなった場合にひとりなら、9.5くらいのかろうじて意識があるうちに救急車を呼ぶべきです。病院到着後は筋肉注射ですね。
鎮痛剤の筋肉注射はだいの大人が腹の底から情けない声を漏らすほど痛いですが心配はいりません、その筋肉注射をしてくれと頼むほどアナタの痛みは末期ですから、どちらにせよ地獄の一瞬を味わうのに変わりはございませんので。
10痛を前にしているアナタの幸せは、この筋肉注射の後に安らかな眠りが待っていることです。
痛みと意識が、なくなります。

以上が痛みを段階分けした予備知識です。

私にはあらかじめこういった知識がなかったので、不安でした。
どこまで痛いのか、いつまで痛いのか。
いつになったら痛みがマシになってどのくらいまで痛いかなんて今だってわかっているわけではないですから、不安と言えば不安ですが、えらいもんですねぇ経験って。不安はなくなりませんが、考え方が変化します。
「しゃ~ないがな、痛いねから」
といろんなコトをサッサと諦められるようになります。

本当は4月までだった短期のバイトも3月いっぱいで諦めました。
しゃ~ないがな、痛いねから。
病状の悪化を理由に辞する意向を社長に告げるのには多少の勇気と申し訳なさを要しましたが、社長は快諾してくだすった。

入院治療をするならクビになるかな~と思ったけど職を失うならそれはそれでと諦めた週一の介護職。
しゃ~ないか、痛いねから。
入院治療する旨を申し上げ「私はクビになるのでしょうか」とうかがうと施設長はおっしゃった。
「千徒さんの場合は、病気のことを知った上で雇用の契約をしていますし、最初から週一勤務というのも治療を優先したいということでの勤務でしたからね、入院が理由でクビということにはならないですよ」
私の試用期間は半年。
入院治療が終わった頃にちょうど試用期間が終わり、このまま仕事を続けるのか辞めるのかの意思確認をして本採用となる。
「その時にどうしても体力的に働き続けるのが無理な状況であれば千徒さんのほうで辞めることを決めてもらったらいいです。会社としてはこれもせっかくのご縁ですからずっと働いてもらいたいとは思っていますけどね」
入院治療の甲斐があって継続して働けるまで回復する可能性もあるのだから、と入院期間中の欠勤が続いてもそれが理由でクビにはしないから安心して入院してください、と言ってくだすった。

あぁ私はなんてひとに恵まれているのだろう。
病気になったことは良い出来事ではなかったけれど、そのおかげでたくさんの良い人たちに出会いました。

嗚呼、人間万事塞翁が馬。
これまでの出来事をややダイジェストでお送り致しましょう。
幸福や不幸は予想のしようがないという例え、人間万事塞翁が馬劇場です。
久々に長文を書くというビョーキまで出ていますが、モノはついでなので。
しゃ~ないがな、痛いねから。

伊丹に筆名を千徒馬丁とするまぅがおりました。
2013年の春、このまぅが原因不明の病気にかかり、職を失ってしまいました。
人々は気の毒がりましたが、まぅは言うのです。
「このことが幸福にならないとも限らないよ」
病床に伏せる何ヶ月かが過ぎ、まぅは何もしていないのに急に元気になりました。
その時期たるや趣味のボンブーシーズンが始まる直前。
職を失っていたまぅは翌日の仕事に縛られることなく大好きなボンブーを心ゆくまで堪能出来る日々が続いたのです。
人々はこれは奇跡だと喜びましたが、まぅは言うのです。
「このことが災にならないとも限らないよ」
体調が良い日々が続き自分の元気を過信したまぅは、介護職を友人に紹介してもらいます。自分の病気のことを知っている友人が紹介してくれる職なので、病気の治療を優先して働ける職場でした。しかし働き始めると痛みがぶり返し、これでは仕事にならないと働いている間の強い鎮痛剤が必要になりました。その鎮痛剤がとても高価で、週一の就労ではとても賄えません。人々は何をしてるんだ、と呆れましたが、まぅは言うのです。
「このことが幸福にならないとも限らないよ」
まぅは痛みに耐えながら、友人に泣きごとを言いました。鎮痛剤がとっても高価で週一のバイトでは赤字なんだけど、かといってずっと週二勤務を続けられる自信がないんだよ~。すると友人は言いました。1月~4月まで週三勤務の短期のバイトがあるねんけど、どう?病気のまぅに仕事をすすめるなんて鬼やな~と思って言ってなかったんだけど。これは良い職に就けたと人々は祝いましたが、まぅは言うのです。
「このことが災にならないとも限らないよ」
週三で4ヶ月ならなんとか大丈夫だろう、と働き始めた職場で2ヶ月が過ぎると、病状は悪化の一途を辿るようになりました。鼻血も出し、欠勤もし、最後の1ヶ月を就労するだけの体力がなくなってしまったのです。



3月いっぱいで短期バイトのほうは終わる。
4月末までのバイトだったのでそれが終わってから入院治療をしようと、5月半ばくらいの希望で入院の手続きをしているが、大学病院なのでベットの空き状況により入院日が決まる。
希望が叶えられるかどうかはわからないが、一応は希望を考慮してくれることになっているので、バイトが終われば1ヶ月ほど仕事は週一だけとなり、体力的には入院までなんとかこれでもつだろう。
このことが、吉と出るか凶と出るかはまだわからない。
その時々で自分を変えてゆくまでよ。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-03-16 23:13 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)