チクり日記

メモ帳サイズの手作りの日記帳のようなモノが毎月作られて、そこに「気付いたことや感じたことを書こう」といったようなことが書いてあり、ヘイポーは毎日ではなさそうだがそれを書いて学校に提出している。私のブログを見ることの交換条件として私はヘイポーのこの日記を読んでいいことになっているが、ヘイポーの日記はチクり日記である。クラスメイトに蹴られたので仕返しを考えている、ということを堂々と先生に報告したり、家族への不満が書いてあったりする。チョモは悪口ばかり書かれている。こないだは、兄はずっと文句を言ってスパイクがどうにかなって母に相談していました。母は、先生に聞いてみたら?母がなんでもかんでも知ってると思ったら大間違いやでと言いました。と、私の無能さがチクられていた。現在のヘイポーの担任はチョモの担任もしていたので、「あっこはアホ家族やな」と思っておいでのことだろう。

最新の日記では昨日の事が書かれてあり、それはこうだった。

昨日は保険屋さんが来ました。そして父と母が口げんかをしました。けんかをすると酸素が減って二さんかたんそが増えるみたいになるので、いやでーす。

なんて表現力のあるコなの~~~~~!と私は感動した。つまり、夫婦喧嘩が息苦しいのだ。その場の雰囲気が凍りつくような口論の場に身を置くことの、窮屈さ。私たちは、確かに口喧嘩をした。私たちの立場で言えばそれは、意見がぶつかってちょっと口調が荒くなったのだ。日記に登場した保険屋さんが原因である。保険屋さんのミスで書類上、同じコトを再度書かなくてはならなくなったことに納得のいかなかったむーちんは、書く気はないからそれで保険が契約出来ないと言うなら解約する、俺のミスじゃない、と言う。私は、誰にだってミスはある書いて済むことならもう一回くらい書いたらええやん、という意見。保険屋さんは「ご主人様のおっしゃる通りです。」と謝りに来ていたが、「会う気はない」と言うので、謝りたいと来ているひとの話すら聞かないなんて、と、そこからが声を荒げた口喧嘩と発展していったのである。納得できひんのんはむーちんなんやから私じゃなくてむーちんが直接、会って話しをしたほうがえんちゃーんっ!と、「私はわからんむーちん出て・私はわからんむーちん出たら」口撃を続け、埒が明かないのでむーちんは結局、保険屋さんと話しをした。
保険屋さんが帰った後は、私たちはとくに何もなかった。だってむーちんと私の口論の原因は保険屋さんへの対応の違いが原因であって、私たちのどちらかに口論の原因があるわけではないのである。仲直りの必要もない。しかし、ヘイポーにとっては夫婦喧嘩であり、それぞれに会話もなく別々のことをして過ごしている私たちは、まだ喧嘩が続いているのだと思っていたのかもしれない。私はこの最新の日記を読んで、ヘイポーに言った。

「なぁ?口喧嘩をしているのを聞いた時の気持ちって、こんな気持ちやろ?だからな?私だってアンタら二人の言い争いは、いやでーす。わかった?」
反抗期チョモとヘイポーの兄弟喧嘩は毎日のように行われ、チビやバカやと言われまくっているヘイポーはいつも最後には発狂する。それを私は「叫ぶな。」とたしなめ、ヘイポーは「なんでボクばっかりに言うねーーーーんっ!まぅは、いっつもボクばっかりーーー!!」とイヂけている。いいか、ヘイポー。言われているウチが華なんやぞ?言われなくなったら、終わり。チョモは既にオワってる。聞く耳を持っていないヤツには言わない。言ってもムダなヤツは見限るってコトなんだよ。人間、見限られたら終わりやで。今のチョモに聞く耳は、ないんだよ。誰にでも聞く耳が無い時期ってのがあんのサ。私が何かするより、父親が威圧するほうがキくって時期がね。

私が台所で夕食の準備をしていると、帰宅したチョモとヘイポーが早速、兄弟喧嘩を始めた。
私はスーーーーと引き戸を開け、まだ発狂レベルに達していないヘイポーに言った。
「ケンカをすると酸素が減って二酸化炭素が増えるみたいになるので、いやでーす。」
「くっくっく…」
日記の内容を知らないチョモは何の反応もしなかったが、ヘイポーは私のいる台所へやって来てこう言った。
「いやでーす、の『でーす』ってのばしてるところが、面白味があるっちゅーか、フザけててイイね。」
「うん、私もそう思う。」

これ以上先生にチクられるのも、いやでーす。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-07-08 23:17 | +開楽館+ | Comments(0)  

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