爽やかが濃い

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爽やかパパに爽やかポロやって。爽やかか爽やかじゃないかってきかれたら『爽やか』のほうやと思うけど、この人、爽やか?もさいことはないけど…ビミョーじゃないか?」
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「うぅむ…そうやなぁ…なんか『作ってる』って感じ?」
「ま・広告やからなぁ…作んなきゃ出来上がらないし。『作ってる』ってゆぅ時点でもう『爽やか』じゃなくなってるよな…」
パパモデルにケチをつけたいわけではないけれど『爽やか』かってことには、ケチがついてしまいはしないか、この微妙な爽やかさ。男前のパパではあるが濃い男前ってゆぅね。若いお父さんなんだけど「新世代って言われはぢめてる」というような「ちょっと男っ気の残り香がある」カンジ。
そりゃね、外見で「爽やかさ」を醸し出す男は、いる。しかし私が爽やかさを感じるのは「コンディション」である。ひとの体調や感情には波がある。決して感情を表に出さないような冷静沈着な男にでさえ、いくばくかの波はある。見てくれがどんなに爽やかであっても、サワヤカくんだって落ち込んだりする。落ち込んでいるサワヤカくんに「君、肩が下がり切ってて爽やかだね~っ!」と言うひとがいたら、そいつが不謹慎に爽やかだ。

いっつもいっつも、もっさいどよ~んとした男と待ち合わせをする。12時間の睡眠をとったモサ男は午後1時に起床。2時に待ち合わせの喫茶店までは、徒歩7分。何かの時間潰しをするには余裕がなくじっとやり過ごすには余るので手持無沙汰がモサ男に髭を剃らせた。上に下に右に左にと顔面の皮膚を伸ばして毛穴の奥まで剃らんばかりの丁寧さ、だって時間に余裕があるから。シェービングフォームを流すついでに洗顔。なんの違和感もないが目薬なんかをさしてみる。季節は初春、日によってはいくらか肌寒いが、本日は快晴なり陽射しもまた良好。「半袖でいっか…」モサ男はひとりごちて白いだけのポロシャツを着、濃いインディゴのジーンズを履く、そして出発。7分後に喫茶店に着くが時間は少々早い。朝食兼昼食の軽い食事を注文、待ち合わせをしている私の姿が見えたらわかるようにと、テラスのパラソル下でクラブハウスサンドをパクつく。平らげて二杯目のアイスコーヒーを飲みながら、適当な時間潰しでもないものかと目が店内を捜索しているトコロへ、3分遅れた私が到着。おお~カウンターの下に雑誌あんじゃ~ん、と立ち上がったモサ男の姿を認めた私は声を掛ける。
「あ~モサ男っ!どしたん?今日は時間通りに来てるやーん。」
立ったままモサ男は私の声に振り向き、万年遅刻の汚名を返上したとばかりに勝ち誇った笑みを見せてこう言う。
「あれ?もうそんな時間?」
腕時計を見やる。
モサ男は今日、えらく爽やかな男である。普段のモサ男を知ればこそ、爽やかなことがわかるのである。それは12時間の睡眠と手持無沙汰の髭剃りとおまけの目薬による効能で、「爽やかやな~っ」と私が感想を持つ時その前には必ず「今日は」という限定的な枕詞が付いている。

爽やかなパパがいつもいつも爽やかなわけでは、ないのである。
爽やかポロで爽やかパパ、という見せ方が出来ているだけなんである。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-06-18 10:20 | +in the sky?+ | Comments(0)  

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