どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

おクニ大捜査線

電車に詳しい級友デンタクと中学でも同じクラスなので、チョモは月曜日にこう訊いた。
「なぁ…40年ほど前に、兵庫以南山口以北で、大阪に向かう、当時よく使われていた電車で、停まる駅がたくさんある県って、何があるかなぁ?」
「うーん…それって、答え知ってんの?」
「…へ?知らんからきーとんねん。答えとかは…ナイ。」
「んー…もうちょっと絞れへん?広島?」
「ひと県に絞ってってコトじゃないねんなぁ…。「停まる駅」がいっぱいある「県」のほうを教えてほしいねん。」
「ぅうーん…」
デンタクはこの範囲の絞れない質問に、まったく興味を示さなかったらしい。

「やからな?ぜんっぜん真剣に考えてくれへんからな?『人ひとりの命が掛かってんねんっ!オマエが探し出せるか、探し出せへんかやねんでっ!』て、ちょっとウソついてみたらやぁ、なんか『いつまでにやったらええの?』て訊くから『あ~…土曜日までにやってくれたら、ええカンジかなぁ?』ゆぅて、大きいコトになっちゃってん、わっはっは~。ちゅ~コトで、土曜日までに調べてくれそうやから、今度、会うまでには予想できそやな、県。」
「ちょっとドコロぢゃないウソ、ついてんぢゃん。ホンマのコトゆぅたらええのに。」
「だってー…話すと長くなるやん?なかなか全部を説明するとなると、難しいもんやで?」
「確かに。」
ホンマの説明をするには休み時間では足りそうにない。かといって分割で話していると、昼休みまでに話したことはすっかり忘れられて再度イチから説明する羽目になりそうでヤだ。
「でもそんなんやぁ…『ひとの命が掛かってる』なんかゆぅて、そっちのほうが『どうゆうことよ?』てメンドーなコトにならへんか?」
「なってん。『何なん?詳しく説明して。じゃないと、教えへん。』てゆーからな?『それを説明すると犯罪になるねん…』て、濁しといた。」
濁してねぇよ、ソレ。濁してんぢゃねぇよ、吹いてんだよ、ホラを。

私たちは日曜日、夜の公園で値引きされた惣菜を食べていたら、とあるおっちゃんに出会ったのである。
そのおっちゃんは関西弁で話し掛けてきたのだが、そのイントネーションに「関西人」ではない抑揚があった。おっちゃんは自分の生い立ちと、公園の野良猫を餌付けしている経緯を語った。出身地がどこだということは明かさなかったが、それらしいヒントが話の中に出てきた。私たちはおっちゃんと別れた後で、今度また会うまでにおっちゃんの出身地を予想しよう、ということでおっちゃんの生い立ちを整理しながら帰宅したのである。

「…でもな?九州のひとなら、私がわかんねん。何県とまでは限定できひんけど「九州」には「九州」っぽい発音があるから、それはわかる。でもおっちゃんからは「九州」っぽさが感じられへんかってんよなぁ…どっちかゆぅたら、東北訛り。漁師マチの言葉っていう印象やってんけどなぁ…しかも日本海の。太平洋ではなく瀬戸内海でもなく、日本海。ザッバ~ンっ!の日本海っ!!」
「ああー僕もそう思った。東北っぽいな、って。」
「でもな?おっちゃん「中学で都会に出た」ってゆぅてたやろ?東北の中学生が「都会に出る」てゆぅ言い方するのに、東京を飛ばして大阪に来るやろか?東北に居て「都会に出る」ゆぅたら、その「都会」は東京やろ…。それに、本屋さんのおねーさん福井の人やねんけど、どーもあのおねーさんのイントネーションに似てる感じがあるんよなぁ…。福井って、上のほう?」
「ココよりかは北やけど…東北じゃない。…あっ!鳥取は?鳥取っ。」
「アンタ、鳥取なんぼほど行ってんねん…。鳥取のひとと話した時に、言葉が違うな~って感じたコトある?」
「あ…ん~…鳥取って、どんなんやったっけ?」
「…どんなんやったっけ?てゆぅくらいやから、言葉の違いを感じちゃおらんのんちゃうか?埼玉や千葉のひとならすんなり東京に出るやろ?…東京より上のひとが何が嬉しゅうて東京すっ飛ばして大阪に…てカンジやし…やっぱ南かなぁ…でも、九州ではないな。」
大阪に出て行く九州人は限られている。大学で東京に行く以外の目的で、県外就職をしようという九州人は大阪でテを打つわけだが、それには地元を離れることが出来なければならない。家を継がねばならないような家業の長男・長女はまずアウト。ひとりっこもなかなか出にくいもんである。実家の居心地がよいとダメ。何より出て行く本人に「地元を離れたい」という強い意思を持続する理由がなければならないのだ。住み慣れた地元を離れたいというようなひとは、あまりいない。だから隠居生活では九州に戻ったり、両親が年老いてきた頃に九州に戻るのが自然な九州人のカムバックである。
おっちゃんは、50代か60代くらい。このお年になっても関西に留まっていることが「九州人」ではない理由である。
家業がイヤだと反抗して中学卒業で親元を離れたおっちゃんは都会に出、わずか3ヶ月で仕事を辞めてしまう。地元に戻るも、親の反対を押し切って都会に出た出前、家に戻ることは出来ない。そこで近くに住むオジの家へと転がり込んだ。1ヶ月ばかしオジさんの仕事を手伝ったものの、同級生たちは皆、農業で鍛え体が自分の倍以上。都会に出ていた自分は鍛えられることもなくか細いか細い。そこでオジさんに職を世話してもらう。逃げて戻って来たはずが、オジさんの紹介してくれた職はなんと大阪の地にあるのだった。3ヶ月で逃げ帰った前科があるおっちゃんはオジさんからの信用がなく、オジさんは切符と共に大阪までついて来た。
「そんなん、大阪にやで?切符まで持ってついて来とんねんから、こっちは戻るしかしゃーないねんがな。」
という状況で大阪に舞い戻り、おっちゃんは娘ひとりを育て、今では公園のネコにネコまんまを与えるのが生きがいのようである。おっちゃんは私の子2名が男であることを羨ましがった。男の子は育てるのに励みになるって。親の夢を託せるから。…私の夢は…子に託せるほど立派ぢゃない…好きなことをして暮らしたいダケなのだ。私は常々言っている「好きなことをやり楽しんで暮らしたい…そのような夢だけを持ってきたのが私です。この暮らしがよいと思えばどうぞ貧乏は覚悟してください。」
ひとりの子を育て、その子が女の子であったなら、フツーにフツーにと育て、いずれ嫁に出すのだそうである。女の子を育てていないので私にはわからないのだが、かつて娘であった期間に私はごくごくフツーにと育てられていたろうか。嫁には出たもののフツーに育てられてきたかどうかは怪しいモンである。
それにしてもあんたら3人はよく似た顔をしてる、「最初に見た時はお母さんとは思わなかったんよ、きょうだいやろう、と思ったんやけど…でもこれはどーも…親子なんやろうなぁ、と思って。お母さん、ところでいくつ?」「33です。子供は大きいんやけどね、中学生のコの親としてはトシが足りてないやろ?結婚が早いねん、私。じゃないと、計算が合わんやん33では。19でしてんねん、結婚。」「あーやっぱり…。そうよなぁ…計算が合わん思ってなぁ…どうもきょうだいじゃないみたいやけど、親子にしてはなぁ…そうやったんやなぁ…」中学生の子供が?という視線は、ヒシヒシと感じる今日この頃なんでね、もう慣れたっつーかなんつーか。おわかりの通り、きょうだい的な雰囲気を出しながらも「親子だな」とわかる上下関係はハッキリと見てとれましょう。我が家は、タテ社会。

「あー…でも同級生が農家やってるって言ってたよなぁ…内陸かなぁ…」
「あのおっちゃん、漁師マチってカンジがするんやけどなぁ…浜っ子・浜っ子。」
「する、する。」
「兵庫よりは向こうで九州よりはこっち、そのどこかの県、そんなカンジかな。たくさんある?」
「うーん…まぁまぁ。」

と、ゆ~ことで「切符」を持って「大阪」にやって来た、というおっちゃんの証言をもとに、電車だったらデンタクに頼れ、というわけでデンタクにきーたんやでぇ。
これが、事の真相。
な?詳しく説明したら犯罪的に長いハナシになったやろ?
だからホラ吹いて、端折ってみたのよ。
しかしこの真実は、デンタクの目には触れない。
だってデンタクにはココのブログのURLを教えていないから。

さて、いいかね君たち?
どうもブログタイトルで検索しているようだが、現実的に私と関わりを持つような御仁に関しては、我が家にやって来て靴を揃え挨拶をしてこの家で3回以上、私のために働いてはぢめてブログのURLを知る権利が与えられることになっているんだよ。ウチ、完全タテ社会っスから。この条件はね、どんな権力にも屈しないのだ。あれだけ世話になった役員の部長さんが「ねぇ、ブログ見てい~い?」と言った時にも「あ~ダメダメダメ、ダ~メっすよ。条件をクリアしていただかないと。」と揺るがなかったのだよ。何年にも渡り世話になった担任ごっちゃんが「教えてくださいよぉ~」て言った時にもね「あっは~学校の悪口書いてるからダメですぅ~」と、決して教えることはなかったのだ。
この清い条件は、わかったね?
とくにオトンがIT関係の金持ちシュークリンね、検索しちゃイカンぞ。
こちとら低性能・軽技術でコツコツやってんねんから。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-06-09 10:09 | +朝臣寺+ | Comments(0)
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