ワイ先生の住処

国語のワイ先生は、口が悪くてごっつい怖い。始業のチャイムが鳴り廊下に出て『先生来た~っ!』と教室に入っていった生徒を見るとこう言った。
「さっき、先生来た~ゆぅたん、どいつや?立て。」
生徒が立つと、ピシャリと言わはった。
「オマエはずっと見張り役するんか?」
先生のセリフが聞こえづらかったのか「は?」とジェスチャー付きで訊き返した生徒にワイ先生、激怒。
「オマエはこれからも見張り役を続けるつもりかーってきぃとんねんっ!」

つい先日まで小学生だった一年生たちに、スレたカンジはあまり見受けられない印象を受ける私は、この「見張り役」の生徒の行動を「幼稚さの表れ」と受け取った。どんな先生が来るのだろうとワクワクして真っ先に顔が見たかったから、見た。しかし、小学生低学年なら許せても、中学生でそれをやるのは褒められる行動ではないだろう。シめられたな、ワイ先生に。

口が悪くて怖いけど、チョモはこの先生が好きだと言う。言っていること全てに理由があるからだそうだ。そしてその理由を説明するからだそうだ。
「ワイ先生がな、居場所の説明すんねん。『教科リーダーが先生を探すことがあるやろうから、居場所を言っておく。先生がおるんは三箇所や、そこ以外はおらん。まず、図書室。たいがいここにおる。住んどるからな。そこにおらんかったら職員室。』で、あと残りはドコや思う?」
「トイレ。」
「せいか~い。」
「来るなよ、て言うた?」
「そう、せいか~い。『残りのひとつは便所や。そん時は探すな。』て言うた。」
「私も好き、ワイ先生。」
「やろ?」

ワイ先生が図書室に住んでいると言うので、本当に住んでいるかどうかの確認をチョモはやったらしい。図書室のアクリル板のような囲いの中に、ワイ先生の住処はあった。
「先生がそこに座ってんねん。水の入ったペットボトルがあって、小さい流しみたいなんもあってな、ティファールみたいな電気ケトルまで置いて、冷蔵庫的なモンまであんねん。アレはホンマに住んどんな。」
「思いっきり生活しとんな。ヌシ、と呼ぼう。」

早く会いてぇ、ヌシに。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-04-17 23:29 | +開楽館+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA