グーなブー

不動産屋さんのフクちゃんが、熱心なんだけど魅力のない物件ばかりをすすめてくれる。予算と地域と仕様の希望を伝え「この条件に合うものを買いたい」と何ヶ月も前に申告したのだが、「絶対にアカン」と希望した唯一のイヤ条件「サイディング」の家を何度も何度もすすめるのである。ちょっと狭いけどめっちゃイイですよ~めっちゃオススメなんですけどねぇ~って。築浅やし値段も希望額やし地区も希望通り。値段は最悪ちょっとくらいなら高くなっても…地区は希望に添わなくてもかまわないけど…でも、サイディングだけはイヤ。そういった許容範囲をお伝えしていたが、値段と地区を叶えてサイディングを選ぶ男、フクちゃん。熱心に探してくれているのはわかるけれど、客のニーズに応える気あるんかいっと、かる~くそれとなく突っ込みを入れる。
「この程度の予算でいろいろ条件ばっかし出してな悪いとはおもてるけど、もちょっと頑張って探して、フクちゃん。予算なぁ…ほんまに間取りも地区も家もよくてちょっと超えるってんなら、私が働いたらええってコトやんかぁ?働く気はないけど、そうなったら働かんでもないねんね。場所も、ええ家で買いたいってなったら問題ではないような感じも私にはあるねんね、でも、サイディングだけはイヤやって、むーが…あぁ、主人が言うねんね。家の造りのことはよぉわからんけど、イヤや言うにはそれなりの理由があるんや思うわ。べつに嫌いじゃぁないけど…ちゅう気持ちはどうにかなるけど『イヤ』ちゅう気持ちはどうもならんわ。フクちゃんはおススメやろうけど、むー…主人が『ダメ』ゆぅもんを間取りをみたからええで~ってススメられるかゆぅたら難しいで。サイディング以外の家を見つけてくれる?むー…主人がサイディングはダメらしいから。」
するとフクちゃんが言う。
「グーですか?ブー?です?」
Good(グー)か×(ブー)か、という質問だろうか。はっきりブーイングだけれど。
「へ?何が??ブー…?ダメかってこと?」
「いやいやいや、ご主人様のことでしょう?何て呼んではるんですか?ブーですか?」
「ぁあ、むーむー。『むー』ね。」
私は夫むーちんのことを「むー」と呼んでいるわけであるが、よそ様には最近「主人が…」という便利な言い方で言うようにしている。知人レベルであると構わず「むー」という言い方で会話に登場させるが、最近は努めて「主人」である。それまでは実は「私の結婚相手が」と言っていた。そしたらそれが職場で大爆笑され、じゃぁ他人には何てゆ~てんスか?と訊けば「普通に『主人』やんか。」とサラリと言わはる。『宅の主人にきーてみますわ、ほほほ。』のアレ?!すげぇ…すげぇ…ギャグでしか使ったことない…。『ダンナ』はよその人が私に向かって言わはるやん、こうゆう風に「ダンナさんは同い年?」。それに対して応えるやん私、こうゆう風に「私の結婚相手は、三歳年上です。」この、私の今までの会話のありようを「どうゆう風に『結婚相手が』て言うん?」と訊くヒーさんに「いや…自然にですよ…『ダンナさんは何の仕事してはんのん?』『私の結婚相手はよぉわからん仕事をしてて…職種は知らんけど、サラリーマンです。』ね?」とお答えしたら、「不自然やっ!」と言われた。オーナーも「ヘンやで。」と言うので、それからは「主人」という自然な単語を使用している次第である。

「いやぁ…ずっと気になってたんですよ。『むー』ですか…。…何てゆぅてはんねやろと考えてました。こないだも何やろなぁ~と気になってたんです。『むー』だったんですねぇ…。」
下の名前と出身地がむーちんと同じフクちゃんに、名前に全く関係ない『むー』という呼び名で呼んでいることを告げると、皆さんが呼び名に抱く疑問をぶつけてくるフクちゃん。
「僕もご主人様と同じ名前なんですけどね…」
「そうやんね?実家も一緒やもんな?」
「はい…そうなんです。…で、なんで『むー』なんですか?」
「名前は一切、関係ないねん。呼び名が『むー』やねん。むっちゃムカつく~の『むー』やけど、ゆぅたらアカンで。」
「はははは…そうなんですね…わかりました…」
うそうそ。知ってるで、むーちん。ケンカした時に本人にゆぅたから。「むっちゃムカつく!むっちゃムカつく!!むっちゃムカつくから『むー』て呼んだろっ!むーっ!むぅ~っ!!むぅううぅうう!!かわいいやろ、かわいい呼び名になったやろ、けど意味は『むっちゃムカつく』の『むー』やからなっ!けっ!!」だからむーちんはむっちゃムカつく「むー」と呼ばれてるのを知った上で返事してるんやで。びっくりする包容力やろ?ありすぎるんだか、まったくないんだか。
[PR]

by yoyo4697ru980gw | 2009-04-17 20:52 | +開楽館+ | Comments(0)  

<< 三項目 ポキポキ事件 >>