ハンター

いい物件があるので時間とれませんか?見に行きましょうっ!とえらくフクちゃんが乗り気なのをずっと、卒業と入学の準備やら何やらで忙しいからそっちに時間を使いたいと2月3月ことごとく断り続けていたのであるが、めっちゃイイですめっちゃイイです・1時間くらいの時間を作ってもらえればあと一件のほうも見ることが出来るんで是非、と電話で絶賛する。ほなら時間を作りましょうか…てゆぅても前もって「この日」てゆわなアカンでしょう?そんなに前から時間、空けるんがなぁ…前日に「明日行けるで~」じゃ無理?と正直なところを申し上げると、
「そうですねぇ…前日はちょっとキツいですね…売主さんがまだ住んではるんで連絡する時間が欲しいですね…2~3日前だと…」
と言うので、要求通りに3日以上前に時間を作ったというのに、
「すいません…今日ちょっと売主さんの都合が悪くなって…申し訳ないです…」
と電話をくれやがるフクちゃん。わ~れぇ~「前日はキツい」ゆぅといて3時間半前にキャンセルてどうゆうこっちゃ。こっちの要求はノまんかったやないかいっ。信用度が80、下がった。

「んじゃぁ~バドでも行こっか。今日、夕食はむーが何か食べに行くらしいこと言ってたで?夕食作らんでええから時間もあるし、お腹も減らしたいしな。おっちゃんにも長いこと会ってないし。」
「そやな~。」
冬の間ナマっていた体は、バドのラリーを続けるほどに息があがる。
「ナマってんな…座バドにしよか…」
ハァ…ハァ…
「ナマりきってんな…寝バドにしよう…」
すっかりトド。

そうして寝バドで体を慣らしていると、私の目の前に小さな石が転がってきた。
「…ん?…石?そんなん転がしたら危ないやん、やめぇや。」
「え?僕じゃないで?だってソッチから転がって来たやんか。」
そう言い合っているそばからドングリが数個、転がって来た。私が立ちあがって転がって来た方を見るとガキンチョが2名、サっと花壇の陰に隠れる。
「投げてんの誰やこらっ!」
と言うと、インラインスケートを履いた4名が低い姿勢で逃げてゆく。今日のバラ園は閉園していて扉が閉まっているのだが、乗り越えて入ったガキンチョどもは芝生公園でバドを楽しんでいる私たち目掛けて故意に石やドングリを投げているようである。私は、このテのガキンチョどもを決して許しはしない。地域の大人としてガツンとシめると決めている。危害を加える行為と銭湯での飛び込みと遊泳は、絶対に許さないのだ。
タダでさえ大っ嫌いな予定を組んでまで時間を空けた物件下見を当日キャンセルされて気が立っているところである。いやいや、断っておくがソレとコレに関係性を持たしたゆぅことはナイ、ナイ。ただ、気が立っていただけにいつもより行動が早かった、くらいの影響は出たけど。私は、すぐさま扉を乗り越えて坂道をダッシュで追い詰めて行った。数秒後、逃げ遅れたひとりを捕らえようと手を伸ばした瞬間、半泣きのガキンチョは言った。
「す、すいませんっ、投げたの僕じゃないですっ!」
簡単に裏切ったな、仲間を。
投げたのが誰かは問題じゃないんだよっ、便乗してる時点で同罪だ。
私は逃げ遅れの裏切り者を切り捨てて頂上まで主犯格を含む三名を追った。インラインを履いたガキンチョは、アスファルトではない土剥きだしの位置から自分たちの背丈以上もあるフェンスをインライン装着のまま越えるのは不可能と判断し、止まった。
「オマエらかっ投げたんはっ!」
私は、悪行をはたらくヤカラに物腰優しい言葉は使わない、これでもかと声を荒げピー入るくらいに口汚く説教たれる。それがどんなに小さい子供であっても。
「石やドングリやを投げてコソコソ隠れたんは知ってんねんぞっこら!」
「知らない…投げてない…オレたちじゃない…」
「じゃぁ何で逃げんねんや?ぅあ?」
「…それは…追いかけられてびっくりして逃げた…」
「はぁあ?ざけんなよオマエっ!仲間が『すいません投げたの僕じゃないですっ』てゆぅてんねんっ、ぉあ?」
「… … …」
「投げた石が当たったら大変なことやぞ?わかって投げとんか?シラを切るつもりか?切り通せるとでもおもとんかワレ?ぁあ?」
「… … …」
「イタズラと悪ふざけはちゃうねんぞっ!わかってやっとんか?」
私はひとりひとりをじーーーーっくりと、日除けのためにかけていたサングラス越しに凝視してから言った。
「答えろやっ!!」
「す、すいません…ごめんなさいもうしません…」
「ちっ、逃げんなっ!」
捨てゼリフを吐いて私は駆けて来た坂道を下った。
「…おぃっ!まぅっ!!」
心配になったのかそれとも止めに入らねばと察したのか、後を追って来たらしい平次が半分ほど下った所で声を掛けてきた。
「…あぁ…平次…はぁーしんど…。アイツら…坂やのに走らせやがって…」
「…オモロ…よぉやるわ。まぅが扉を超えた時な、ちぃちゃいコが『あーあー…入っちゃった…』ゆぅてたで…」
「しゃーないわ…ルールを破ってでも追わなアカンかったんや…見過ごすワケにはイカンってコトもあんねん…この場合は仕方がない…」
それを理解する年齢じゃぁないだろうけど、そのコの手本は親だからな、私じゃなくて。
「あのコ…僕じゃないですって言ってたコ、だいぶ怖がってたで…」
「裏切るのが早かったなぁ…あのコ。」
そらコワいやろな…ノーメイクで眉毛のない、ランナーがかけてるようなグラサンの大人に追いかけられてんだから。まるでハンターのような全力疾走で。私だって…追いかけられて悪ふざけを認識したクチや…木刀持ったジジィに追いかけられたりもしたからな…必死で逃げたよあの時は…あの時のジジィも「逃げるなっ!」ゆぅて追っかけて来てたな…それを今度は私がやってる。はぁ~しんど。あの時のジジィ…もっと老人だったもんなぁ…すんげぇタフじゃん…よぉやったわ…頭が下がる。

私がこのように威嚇した後のガキンチョの傾向は、それが小学生ならすぐにその場から立ち去る。中学生以上なら立ち去りはしないがガンくれながらかニタつきながら私の近くまで様子を伺いに来て、私が無視をしているうちは一定の距離を保っていつまでもガンくれているが私が視線を合わすか「何か言いたいことでも?」と問うかすると、ピャ~と逃げて行く。というのがパターン。
「あのコら、ええ根性しとるなぁ…。」
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こちらには近寄っては来ないものの、立ち去りもせずインラインを続行する小学生。
「こっちに呼んで投げてきた石…全部拾わそかな。」
そんでウマいこと舎弟にしちゃおっかな。
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by yoyo4697ru980gw | 2009-04-01 13:59 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA