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休日には、勝たない。
半吉の担任ごっちゃんはこの一年「勝ち」にこだわっている。
低学年の時にも担任だったがその数年前のごっちゃんはたしか、大学をお出になったばかりの「熱意の担任」だったように思う。熱意は十二分に伝わるが、熱意だけが先走って精神と行動がついてけてナ~イ。フレッシュマンにありがちな現象「やる気DE空回り」。その若さゆえ目が行き届かない部分も多少はあり「大丈夫かしら…」との心配の声も方々から聞こえたが、一年また一年と経験を得るごとに、得た経験をプラスに出来るごっちゃん。一度は我が校を去って行かれたが、そのしっかりさを買われ呼び戻されるほどの教師となられた。ずっと半吉の学年に何かと携わっておられるので、私はごっちゃんが「熱意の担任」から「判断の担任」へとなってゆく過程を見学させていただいた。やっぱ、頭のええひとって、わずか数年で経験を糧にすんねなァ。
前回の低学年の時のやり方を180度も変え、最終学年を締めに締めて追い立てておられる。「6年生が我が校の手本であれ」それがごっちゃんの方針のようである。
「ごっちゃん…ほんーま、しっかりした担任になったなぁ…。『勝ちにこだわりたいねんっ!』って言うより『参加することに意義があるっ!』て言うタイプやったのにね。」
「なんかな、6年生やし最後やから、徹底的に勝ちにこだわりたいねんて。このクラスでみんなで協力して勝って欲しいねん!頑張ったからこそ、勝って嬉しい、負けたら悔しい、ていうことを感じて欲しいねんっ!て、燃えてんねん。」
「ふぅ~ん…。私、ごっちゃんに賛成やなぁ~。」
「勝つこと?」
「ごっちゃんの考えかたね、好きやなぁ。『徹底的に』てトコ。」
勝って嬉しいのは、どうやってもうれしい。テキトーに手を抜いて勝っても、勝てば私は嬉しいと感じると思う。ラッキー♪こんなにラクして勝っちゃったぜ♪て、私なら思う。でもそうゆう時に負けたら、悔しいという感情は味わわないという自信がある。だって負けても当然なくらい手を抜いたことは、自分が一番わかってっから。負けて悔しいと思うのは自分が努力して苦しんだからそう思うねな。ほんま、努力して苦しんだうえで負けた時って、泣くね。悔しい。だからこれからする努力の質が、変わる。テキトーにやって負けた時って、周りの何かや誰かを変えようとする努力を考えるけど、徹底的にやって負けた時って、自分自身が変わろうとする。ほんで自分自身が変わると周りが自然と変わってくるもんやねんなぁ、て気付くのね。こんな簡単なすんげぇ容易いことに気付くのに、泣くほど悔しい思いをしなきゃわかんないんだから、自分ってアホ。

リレーでも騎馬戦でもなわとびでもドッヂボールでも、とにかく「学年一位」になると勝ちにこだわり続けて来たごっちゃん。しかしその期待むなしくあまりに勝ってこなかった我がクラスを見てとうとう「一位になれたら宿題なしにするっ!こんなに皆で頑張ってんねんから、皆に勝って欲しいねんっ!」とまで言ってのけた。雨が降ろうが槍が降ろうが「宿題なしにしてくれるっ?!」と期待する生徒たちに「ソレとコレとは話が別」という姿勢を貫いていたごっちゃんだけに、「勝ちにこだわる」こだわりっぷりが窺える。1回ぐらい期待に応えて勝っておけよ、6年3組!どんだけ弱いんじゃ~っ!

「あの、2月8日、時間ありませんか?」
「2月8日…ですかぁ…?ううーん…2月8日…2月8日…」
「ちなみに、日曜日なんですが。」
「ぁあっ。だったら、ダメですね。日曜日はあきませんわ、時間はナイです。」
だって、日曜日っておやすみだから。ウチの教育方針は「遊び」と「手伝い」に力を注ぐのだ。
防災訓練で児童引き取りがあった日チェックを受けているとごっちゃんが、日曜日の百人一首カルタ大会・田辺聖子杯を、半吉とヘイポーに推してくださいまし、と言う。実は半吉とヘイポー、即戦力として使える駒なのである。半吉なんて100首全て覚えちゃって、ことば科カルタ大会に於いては一位であられる。100首とまでは覚えていないヘイポーでも、一位タイくらいの成績。とにかく勝ちにこだわるごっちゃんが目指すのは「優勝」だから。半吉情報によれば、校内カルタ大会から既に選抜の目が光っていたそうである。クラス対抗戦では、何か情報をつかんだら教えて!と生徒にシレ~っとスパイ行為を促し、他のクラスが出席番号でチーム分けがなされるという情報を誰かがつかむと「それはええ情報きいたっ!じゃぁ1組の強い子は…誰々と誰々やなぁ…ええっとー…た・ち・つ・て…、ううむ、だいたいココらへんのチームに入るな。そしたらココにまぁまぁ強い子二人、入れよう!ほんでなんとか一人10枚な?二人とも10枚は頑張って取って!あと誰おった??あ、フミ(半吉)!フミはひとりで頑張って!」と勝ちにイく戦法を組んだ。任務に忠実なクラスメイトが10枚のノルマを達成し半吉が一人で50枚頑張って、見事に勝ったので一週間の宿題無しが実現。勝ちを味わわせるという希望がみえたごっちゃんは、田辺聖子杯にかけている。「聞く話によるとフミ?弟も強いらしいやん?な?行こう、田辺聖子杯!弟も一緒に行ったらいいやん、な?」と半吉をスカウト。弟という奥の手まで出してきて誘うごっちゃん。情に厚い半吉は、学校寡黙のヘイポーがこれで自信につながる行動となる可能性も考えたのであろう「行っても…いいかな…」という気になっていた。が、断った。日曜日だから。我が家の日曜日の在り方を半吉は体で知っている。
「先生が防災訓練の迎えは誰が来るの?って言うから、母です、てゆぅてん。じゃぁ、お母さんに聞くからね?って言うから、はい聞いてください、ゆぅてん。田辺聖子杯、出ぇへん?て言われた時に『その日だけはダメです』て言うてんけど、ごっちゃん『ほんまにぃ~ぃ?』て思いっきり疑ってたからなぁ。どうせ日曜ヒマやろ~?みたく。強いひとは皆、ヒマみたいやで。行くことにしたらしいわ。やからフミもヒマなんやろ?てコトやったんちゃう?まぅに、2月8日時間ないですか~て訊いてた時も、僕のことチラチラ見てたやろ?あれ、疑ってんねん。ホンマはヒマやのに僕が行きたくなくて断ってるっておもてはんねん。やからまぅが日曜日って聞いて『あぁ日曜日ならダメです』て言った時、あんま強く『行きましょう』て言いはらへんかったやん?ホンマにダメなことがやっとわかりはってんで、あの時。ヒマじゃないってのがウソやったら強くゆぅてんねで、ごっちゃん。だって田辺聖子杯の〆切、今日やねんから。」
「そ~ゆ~ことやったん?だってダメやんウチ。日曜は遊びに忙しいやん。たぶんおじーちゃんちに居るやろ?」
「居るやろな。」
「伊丹に居なかったらどうしよーもないやん?ダメやんか。」
「ダメやねん。だからダメですって言ったんやけどなぁ…。」
「熱心やなぁ…ごっちゃん。」
「なんせ勝ちにこだわってるからなぁ、ごっちゃん。今はカルタのことで頭がいっぱいみたいやで?」
「なんかごっちゃん…たくましい…たくましくなったなぁ…感動するー…。戦力として買われてんねやん、半吉ぃ。」
なんか感動するぅー。
若き日のあの熱意もちゃんとあり、判断力をめきめきとおつけになり、経験から培ったいろいろな計画性をプラスして、完璧な教師たるごっちゃんが出来上がっているではないか。あとごっちゃんが経験するのは、挫折だろうか。それによりごっちゃんには深みがプラスされることであろう。生徒たちに我が身を以って教える、これぞ、教育者。徹底的に勝ちにこだわることを貫く一年を最後の最後までやり遂げるその姿勢。目的を持ってそれに進むことをこんなに体現してくれる教師が今、何人いるだろうか。問題が起こらないようにナーナーにする教師や、保護者からのクレームが怖くて当たり障りのない授業をマニュアル通りに進めるだけの教師を、何人、見てきただろう。いやいや、責めているのでは決してなくて。私たち保護者の躾の仕方だって未熟なの。叱ってくれる先生に愛があるのかないのかを見分ける目を持っていないのも保護者だし、愛があるムチをありがたいと感じる心を、我が子に教えることが出来ないのも保護者のほうだと思う。保護者も学校も、面倒を避けている。私だって避けている、とくに役員の部会で「誰か参加できるひと…」と言われた時に。動員がかかるとなるべく部長サンと目が合わないようにする。
だからこそ「それが若さ」と言えるようなごっちゃんのプッシュが…私には痛い。「私からも言いますので、お母さんからも推してくださいっ!」ごっちゃんからの決め科白。よろこばしい反面、ずっしりと重くのしかかってくるのである、私のこの怠け者精神に。それを若さと呼ぶ「やる気」。大阪府知事が今でもあんなにお持ちである「やる気」。
「そこまで買われてるんやったらや?行ったら?半吉。」
「僕はええねで?行ってええんか?…ヘイポーも行こか?一緒に。」
「いや!」
「…だそうです。」
「じゃぁええわ。僕ひとりだけで行っても~…やしな。」
本人にやる気がない時は、結果を出せてもそこから学ぶことは、すくのぉございますな。
私は果たして我が子に教えることが出来るのだろうか「やる気」ってやつを。もう既に手遅れのような気がするんだが。
by yoyo4697ru980gw | 2009-01-18 16:30 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)
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