本日、仁王立ちがアツい!!

あれやね。

仁王立ちする男ってのは、一点を定めて凝視しとるね。

何があっても周りの変化には動じませんっ、てくらいの定まりっぷりやね、その視点。

てのも、私は本日2回も「仁王立ちする男」を目撃したからである。
小用があり仕事が終わってから私は阪急電車に乗った。目的地最寄の「塚口」という駅で降りたのが15時前であった。小用がものの15分程度で終わり、「塚口」に行くと『まァ寄ってみまひょか~』と思うお店をいくつかのぞき、おやつのパンを3種類買い、「塚口」という駅へ戻ったのが16時半くらいだったろうと思う。

16時半。

ちょっと早い。
何が「ちょっと早い」かと言うと、帰宅ラッシュには「ちと早い」と思うのだ。まぁ、伊丹に限定してみよう。伊丹の人間が大阪なり神戸なりへ行って働いていたとして、定時である17時に残業なしで帰れたとしても、だ。「塚口」に16時半に着くことはありえまい。お腹が痛くなったもんで16時で帰らせてくださいまし、と上司に頼んだひとなら16時半に「塚口」に着けているだろう。しかし、お腹の痛いその人は「もう明日から来んでええで」と上司に言われているだろう。思いがけないクビ宣言にヤケを起こして、南京町で買い喰いをして発散したろうから、やっぱ16時半に「塚口」には辿り着けてはいまい。どう考えても、16時半にラッシュに遭うハズが無いのである。しかも、現地の民ならおわかりになるだろうが、「塚口」発「伊丹」行の平日の阪急電車と言うのは、4両ガラ空き全員着席である。「もう伊丹に用事がないんやったら降りてっ」と言わんばかりの限定路線なんである。伊丹終点で伊丹より先は無い。パツンと、無い。もう伊丹駅から、線路が無い。♪線路は続か~んよ~・ど~んだけよ~♪とオネェ系デンタクがウケてしまうくらい、無い。塚口からはたった3駅のみぢかい距離。その気になれば自転車で頑張れる。駆け込み乗車とかぜっっったいに無いし、駆け込んだとしても余裕で乗り込める。
それなのに、である。
それなのに、本日、「塚口」発「伊丹」行、4両のドア、全てに駅員の介添、付いた。先週、花火大会が終わった後に乗った阪急電車は、身動きが取れないほどの満員御礼にも関わらず、ひとりの駅員の介添はおろか、危険だからこれ以上乗り込まんほうがえんちゃうか~というアナウンスすらなかった。発車寸前まで駆け込み乗車が絶えず、つり革にさえつかまることが出来ない位置に押しやられた私は、発車した途端に背中側に立っていたおっちゃんの方へ傾き、そのまま2駅、おっちゃんに支えてもらった。「…ちゅ~か、帯が当たってるダケっすから」という顔をしてごまかしていたが、体重の70%の負荷が背後のおっちゃんにかかっていた。こんな状況にあって駅員がドアにおらんっちゅ~のに、何故今日の、月曜日の16時半のガラ空きの伊丹行に、付くよ、介添。
何があったの、阪急電車。
押し込む必要も、制する必要も全くない「伊丹」行の阪急電車ドアの前、ホームの白線の外側と車両とのキワキワ位置に同じユニフォームに身を包み、仁王立ちの男が総勢8名スタンバイ。各々、自分で定めた一点を凝視。エスカレーター付近であったり、階段の上がり切った所であったり。自分が担当する「駆け込みポイント」からやってくる人の服装の縫い目までしかと見届けるくらいの気合で、凝視。
何があったの、阪急電車。
仁王立ちの男たちは、電車が発車すると一斉に回れ右をし、車内に向かって敬礼。進行方向へ横移動する、着席した私の目に流れてゆく仁王立ちの男たちの視線は、網棚一点を凝視していた。
何があったの、阪急電車。

他に使う神経は無い、といった感じで仁王立ち阪急スタッフを目撃した私は、興奮冷めやらぬ状態で公園の金網に括りつけていた折り畳み自転車に乗り家路へとペダルをセカセカ踏んだ。公園から我が家まで、車輪の小さいマーチの粗品赤い折り畳み自転車で20分強、かかる。行きと同じ道で帰っていると、ドラッグストアのちょいと手前の路地のようなところから、ツナギという「いかにも力強い職業をしています」という格好なのに華奢な男性が、人生には何の迷いもないような足取りでスッと出て来た。男性は37歳である。訊いたわけではないが、37歳だ。ツナギの首元にクロムハーツ調のネックレスがいい具合に酸化してぶら下がっていたが、その燻し銀のプレートに37歳であるという情報が刻まれていたわけでもない。書いてあったとしても、見えてない。しかし、37歳である。ここまで37歳37歳と断言する根拠は何もないが、こんなに言ったんだからもう37歳ってコトにしてほしい。
そのツナギを来た37歳の男性は、きっと奥のほうにある、力がないと運べないような資材が置いてあるような場所から、歩道まで一直線に迷いも無く、ハッキリと出て来たのだろう。37歳男性が「ココ」と決めたポイントに着くと、仁王立ちになって私が今通って来た方向を向いて仁王立ちになり、一点を凝視した。その先にあるものは、交差点である。ソコしか見えていない、といった具合で、それは「待ち人来たらずに業を煮やして」といった感があった。私がその37歳男性を通り過ぎるまで、37歳男性はずっと一点を凝視。交差点に見えるはずの取引先のトラックか、はたまた親方か、「その人の姿を確認出来るまでは足元にダイヤが転がっても拾いません」という程の固い固い決意が垣間見えた。

何かあったの、37歳男性。
何があったの、阪急電車。
何はともあれ、仁王立ちする男たちの視線は、アツい。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-08-04 23:57 | +ミルニング+ | Comments(2)  

Commented by s_h_i_g_e_y_a_n at 2008-08-06 02:55
(・∀・)つサマータイム
Commented by MA at 2008-08-07 00:52 x
おつかれサマ~

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