顔で一杯のつもりで飲んで

そうさ私は戸籍上関西人ってだけで、九州の血で出来てるさ。何世代にも渡る驚異的なアルコール分解度がDNAに組み込まれてるだろうさ。それが顔に出ちゃっててもおかしかぁないさ。いかにも朝っぱらから飲んぢゃってそうな顔してんだろうさ。いいんだよ…グリーンダヨ…いいのさ…酒は百薬の長だからな。

我が喫茶店は女の職場(男性はオーナーの御主人のみ)であるため、差し入れとしていただくものに「あま~い」物が多い。私には、人に言ってもどうもワガママとしか言いようのない食癖があって、「食べられるスィーツ」と「食べられないスィーツ」がある。ケーキ苦手、カステラ苦手、シュークリーム苦手、カスタードタルト大好き~、という「どないやねん」な食癖。それで、まだ先輩パートのナラヒーさんがいた頃は、何か差し入れをいただいて「スィーツタイム」となると、「まぅちゃん、コレ、食べられる?」「いや…これは無理です。」「コレは?」「うーん…7割無理だと思います。」「コレは?」「あ~…もう…(泣)私のことはそっとしておいてください…コレ…私自身も食べられるかどうかがわかりません…」「…まぅちゃん…わからんっ」「私にもわかりません…(泣)」といったやりとりがた~くさんあったのだ。そのうち、「まぅちゃん、食べてみ?一口食べて、ダメやったら、私が残りを食べるから。食べてみてごらん。」と、ナラヒーさんは私の食べさしばっかりを「…す、すいません…無理でした…続きを…食べてください…」といった具合に請け負ってくれていたのである。

そのナラヒーさんがいなくなって、私には、ちょっと肩身の狭い出来事が続いていた。毎回、毎回、甘い差し入れを断り続けているのである。なんとなく、気まずい。こないだもオーナーのご友人が来られ「まぅちゃんは、アンコあかんやん?やからあんたにクロワッサンをな、買ってこようおもてん。あそこのクロワッサンなら、あんた大丈夫やろ?でも、なかってんやん。ごめんなぁ…」とお気遣いいただき、とっても申しわけない思いにかられた。だれか、おいしそうに食べてくれるひとがいなければ、パートの中に…、と切実に思った。
だから、後片付けの最中に2歳年上のユンちゃんに訊いたのである。
「ユンちゃん、甘いのイケる?」
「うん。好き~。」
「そっかそっか、それはよかった~。ココ、結構、甘い物の差し入れがあるトコやねん。お酒は?」
「うん、飲む~。そんなにたくさんは飲まないけど、チューハイとかを飲む~。」
「そーなんや。じゃぁ、どっちもイケる口やね~。」
私としては安心出来る情報の入手が出来たので、床掃きを続けた。すると洗いものをしていたユンちゃんが振り返って私にこう訊いた。

「まぅちゃんは?お酒だけ??」
あたしゃ箒を落っことしそになったね。
「私…下戸やねん。」
そう返事した私は、ユンちゃんの反応に箒を振り上げようかおもたね。
「ええええー??なんか…毎日、晩酌してそうに見える…。」
わしゃ顔だけで何本空けとんやっ。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-04-23 21:55 | +ミルニング+ | Comments(0)  

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