どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

見つけて。

「すまんがイチャよ、車で40分ほどかっ飛ばした所へ行って、藁を5束ほど、もらってきてはくれんかのぉ…」
と昔話の冒頭シーンよろしくお願いしている所へ、おじぃちゃんから電話がかかってきた。イチャ宛て。「うん…うん…」と控えめな返事を返すイチャは、このところ反抗期なので前ほど週末の度におじぃちゃんちへと繰り出さなくなっていた。おじぃちゃんにしてもそれが寂しく、春休みになったことやしこっちへ来んかえ?というお誘いらしい。私は実に行って欲しかった。なぜならば、おじぃちゃんちは車で40分ほどかっ飛ばした所で、藁がしこたまあるからだ。棟梁で畑付きの作業場まで持っているおじぃちゃんちに、私の欲しがるものはたいがいあるんである。イチゴハウスのイチゴが赤くなるまでのベッドにするため無料で藁が欲しいのである。
「うん…じゃぁ…僕たち釣りするねんな?…うん、6時頃まで。その後でいい?」
この何様な受け答えに、私は電話中のイチャを睨みつけた。
「なにを?えっらそうにっ。言い直しなさいっ!」
イチャは、
「ちょ、ちょ、ちょっと、待ってな?」
とおじぃちゃんにタイムアウトを申し出、受話器の口を塞いで、
「なによ?」
と聞いてきた。あたしゃ、この態度にカチーンときた。
「僕たち釣りすんねんな?6時頃まで??その後でいい???はぁああぁあああ???????ナーニーサーマーっ!!えぇかげんにせぇよ~っ!!『僕たち、今日、釣りに行きたいねん。6時頃まで釣りたいと思ってんねんけど、どうかな?それからでも迎えに来てくれる?』言い直しなさい。今すぐ。」
その通り、イチャは言い直した。私にガミガミ言われているだろうということを察したおじいちゃんが優し~く「ほな、6時から7時の間に迎えにいこか?それで、ええか?」と言っている声が漏れ聞こえた。「うん…うん…よろしく…はい。」と、その後のイチャはそつなくこなした。
「おじぃちゃん、なんて?」
「ん?…春休みやろ~?こっち来るか~?おいしいモン、こぅてあ~るでぇ?…て。」
イチャはおじぃちゃんの口真似で答えた。
「ほら…イチャが長いこと行かへんから、とうとう「物で釣らんと来へん」て思われとるやないか…モノやカネで動くよな人間と思われたらしまいやぞぉ…」
んー…なんか自分でゆぅてて、ちょっと違うような気がする…ま、いっか。
「んっ!行くかっ!藁も要るしなっ!」
イッパチ農園の優秀なスタッフはひとりしかいない。イチャである。我が農園は、君にかかっとるっ!行って藁をせしめてくるのだ~っ!!…ナニサマだ、わしゃ。

そして、行きっぱなしだった我が子は帰って来た。ナキヒーが声を枯らしているところをみると、どうやら【おじぃちゃんち恒例 徹夜ゲ~~~~ムっ いぇいいぇいっ】に興じていたらしい。やるなら病むな、病むならやるな。そこで、大変な事件が起こってしまった。
おじぃちゃんちは、いわゆる「実家」というやつでイッサンが世帯主となる以前に住んでいた家である。もともと5人家族が住んでいた家なので部屋数がある。喰うことに困れば私も度々お世話になった。世間一般に知れ渡る「同居」という世にも恐ろしい生活形態のことである。しっかし、私の「同居」とはとても楽チンな「同居」であった。男の三人兄弟である男所帯なイッサンの家で私が産んだ子供が男二人という「ひっくり返しても男しか出てきませんっ」な男系の血統は、見れば見るほど男まみれ。女の私は、このままでは人間としてダメになるんじゃないかと思えるほど、何もしなくてよかったしまた、出来やしない嫁なので求められもしなかった。私の婚前の家族も、奔放な母親の度重なる不在により冗談のような男系。大阪の親戚が「オマエは、タカの長男やな?」と確認するので「タカの、長女やっちゅ~ねんっ。」と教えたが、一昨年の年賀状では「ガンバレよ!タカの息子!」と励まされた。タカの娘じゃ。…大変だ…事件だ…。
でなくて、事件はそっちでなくて。
男系の家の間取りってのは、すべてがデカい。男はデカいから。例外的に三男のイッサンが小さいだけで、おじぃちゃんもアニキもでっかい。だから部屋ひとつひとつが、それに合わせてデカい。やりたい放題。そしてそれを、おじぃちゃんもおばぁちゃんも咎めたりしないのだ。
「徹夜ゲームいぇいいぇい」というゲームは、夜通し起きておく、という極めて単純明快な「徹夜」のことである。そこに「ゲーム」をくつけている理由は、眠っているおじぃちゃんを起こさないように焼きソバの残りを素手で喰うてみたり、ブラックコーヒーを暗闇でこさえて「にげぇ~にげぇ~」と当たり前の感想を静かに口にしたり、ペットボトルのフタで緑茶をご返杯し合ったりして雑巾がけを夜な夜なする羽目になったり、そうゆう悪行を如何に見つからずにやるか、というゲーム性を加えているからである。当然、私がここまで詳細に述べられることが、バレている証拠である。だっておばぁちゃんから情報、来てっから。

この春休みにも、ハイグレードな【徹夜ゲームいぇいいぇい 春の夜通しスペシャル】を開催したらしい。今回は「徹夜」と「かくれんぼ」のコラボ。これが大変な事件を招いてしまった。
おばぁちゃんは某温泉地で働いているのであるが、時に帰りが夜中になる日がある。この日がそうだった。おばぁちゃんが帰宅した車の音を聞いて、いつもは階段下のホームベースで「おかえり~」と冷え切った体で温かくおばぁちゃんの帰りを迎え「こんなに冷たくなってぇ~…」と
心配されてウヒヒっと勝ち誇っているのであるが、この日は隠れてビックリさせようとの悪党計画が実行されていた。おばぁちゃんが玄関を開けると、いつものホームベースに孫がウヒヒと笑っていない。さすがに今日は眠ったのか、と思い確かめるも布団に寝相の悪い孫は転がっていない。次第におばぁちゃんは真剣になってきたらしい。1回は「また~隠れとんのやろぉ~」とノっていたが、とうとう眠っているおじぃちゃんを起こし、二人で家中の大捜索となってしまったんである。こんな夜中に外に出て行ったんちゃうやろか?!いやいや、靴はある、どっかに隠れて眠ってしもたんかもしらん、どこやどこや。おとーさん、おとーさんが起きてた時分はどこにおったの?!思い出してっ!!いやぁ…わしがご飯食べとる時はTVを観てたおもったがなぁ…?おとーさんが眠る時は、ちゃんとおったんやなっ?!そんな言い争いまで勃発し、我が子二人は2階の、私たちが同居の頃に居間として使っていた部屋のカーテンの中で、事の重大さを悟ったと言う。

「外に出て行ったりしちゃってやぁ…もう出られんくなっちゃってん…大捜査始まってさぁ…あん時はココで寝とった、仏さんの部屋やで、とか言い始めて…もう「ばぁっ!驚いたっ?!」とか言える雰囲気じゃないねん…」
完全に飛び出るタイミングを逃した二人は、出るに出られない状況の中にいたという。大捜査が続く中、二人は「見つかりやすい所」に隠れなおして「見つけてもらう」しか方法はないと考えたそうだ。…アホかおまえらは。…はよ、出ぇ。
彼らは物音を立てて納戸へと隠れなおした。するとその物音を聞き逃さなかったおじぃちゃんが、
「なんか音がしたでっ!二階やっ!」
と願ったり叶ったりな反応をしてくれた。
しかし「さっきまでここにいました」と湯気でも立ちそうな居間のカーテンをシャ~っ!!とめくり、おじぃちゃんは「…違ったなぁ…おらんなぁ…」と肩を落として階下に去ってしまった。そのまま隠れていれば見つけてもらえたものを、よかれと思ってガラッと開けたらすぐに見つかる納戸をチョイスしたために、かくれんぼ目線では難を逃れてしまったのである。

わぁああぁあどうしょーどうしょー、とオロオロしたそうだ。オオゴト・オオゴト、すっかりオオゴト。
「んで?結局、どうやって見つかったん?」
「ちょこっちょこっ、て顔出したら丁度おばぁちゃんが階段のとこにおって『いたっ!!』て。」
居ました、ずっと。
いまかいまかと、待って居まして一件落着。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-04-02 00:08 | +cool down run+ | Comments(0)
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