チン

アクティブライフの遊び場のひとつ「チン」には、突然行きたくなるものだ。そして「チン」は、ずっとずっと居ても、よい。ちゅ~か、たっぷり居たほうが、よい。だってやること「釣り」だから。

私のチンでの「釣り」は「ロマン」ではない、「合わせ」である。カエシの無い針で、ブルーギルの一本釣り。まづめに合わせてばっこばっこ、釣る。ルアーの千切ったやつを付けて池に垂らし、パクついてくる極小のブルーギルをシュンと合わせて次々アてる。アてたブルーギルはその場で、大物狙いの少年たちが生きたエサとしてもってく仕組みになっている。キャッチアンドリユース。この小物狙いの釣りの素晴らしさは、既によそでくどくど書いたのでここでは省除。チンにはライギョもコイもカメもブラックバスもフナもあと何いたかな…いろいろいるけど、私は絶対に目の前の極小ブルーギルしか狙わない。チンに集う小中学生の釣り方「投げ釣り」とやらに、イチャとナキヒーも鞍替えしたもんで、ちっともアタらない。30回に1回のアタりで大物より、百発百中の小物である。まづめどきを過ぎるとアタりもないわけで、その時間になれば私は釣らない。次のまづめを読書でもしながら待つのだ。十中八九、アタってなきゃね釣りは。

「うむ…そろそろ、チンや…」
ガサゴソと押入れを掻き回し、私は頂き物の【ペン型コンパクト釣竿】をイチャに差し出した。
「明日、チン行こ。これ、私が仕事行ってる間に作っといて。」
「そうかぁ…もうチンの時期かぁっ!!」
イチャ、ノリノリ。
「明日行くんか??雨やぞ??」
我が家の天気予報士、洋々サン、残酷な報告。
「え~…じゃぁ、やめる。」
「…夕方からやろうけど。」
「じゃ、行く。」
翌朝、曇り空であったが私は決めた。行くと決めたらオラ行くど~っ。ちゅうわけで、出勤した途端にオーナーに申告。
「あのぅ…すいません。今日、13時半に帰らしてもらっても…いいですか?」
オーナーは大きく頷いた。
「はい、いいです。いいのよ、まぅちゃん気ぃつかわんくても。春休みはもう覚悟してますから、大丈夫よ。」
私の「遊びたい盛り」が毎年しょっちゅうあることを知っているオーナーは、欠勤ではなく早引けでなんとか遊ぼうと一応の遠慮をしている我が勤務態度に、いつでも快く時間をくれる。時折「ほんまは休みたいんやろうになぁ…かわいそうに…休ましてあげたいねけど…どうにもならん現実があるのんよ…わかって…」と、ナミダちょちょ切れ呟きを、しなさる。我が職場、ギッリギリカッツカツの人数でまわしている現状により、ひとりでも欠けると残された者の負担が大きいんである。最低でも13時までは働かんことにゃ。しかも只今、新人パートのユンちゃん(年上だけど)が勤務し始めて1ヶ月少々という大事な時期である。なんとか続けてもらわねばならぬ。しかし間が悪いことに、前日まで2~3日あんなに暇だった店が、こんな日に限って朝から大忙し。途中、私が立つレジの後ろを通り過ぎたオーナーが呟く…「どうしたんやろ…今日は異常事態やわ…」13時半を迎えても、パン系のオーダーが相次ぐ。あぅ~ん…私…パン系の調理、担当…。するとオーナー叫んで、
「わ~時間、時間。もう13時半~。帰って~まぅちゃん帰って~もうあとはほっといてかえってぇえええぇぇっぇええ!」
と、パニくる。
「パンだけ切って、帰りますっ!すんませんっ!!」
潔く、サンドイッチのパン、シャキーンと、切って、帰る。後は野となれヤマイダレ。疲れるわ…きっとオーナーくたくただわ…。

帰ると、ちゃあんとイチャが私のコンパクト竿を用意してくれていた。はうはず氏にこないだもろたコンパクト竿。ペン型なのでスーツのポケットに入る。ペンと見せかけて、というカモフラージュが出来るってことだな?
ちなみに、スーツを着ない私がジーンズのポケットでカモフラージュするとこんな感じ。
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不自然にデカいペンだ。
隠し切れてない感じがするのは私だけか。
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ちなみにこうしてしまうと、もうまるで隠す気なんてナイね。

チンに着いたが、驚いたことに寒い。体感気温5度。この寒さじゃぁ魚も省エネだろうて…しかもワーム千切ったやつ付けてさ…こんな味もないエサじゃぁな…と語らいながらも、とりあえずは釣り糸を垂れてみる。私たちは「釣り禁止」の看板の前が定位置である。モラルもへったくれもないのだ。ここを「のほほん場」と呼んでいる。場所取りの争いから逃れて「のほほん」と釣りが出来るからである。「のほほん場」に腰を据えようというひとで私以外は、おおかた老人である。そして、老人は午前中に腰を据え、私が来る夕まづめ頃に道具を片付け始めるというリズムで釣りを楽しむ。交代がうまくいくパターンで私たちアンチモラリストは「のほほん場」を共用しているのだ。
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「寒いよぉ…寒いよぉおおぉおお…」と言いながらもずっと垂れる。
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工夫もする。
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サグってもみる。
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すると私は水の中で真実を発見した。
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釣れねぇはずだ。
魚の死骸が、頭部を少し喰われているのみである。
食欲、ねぇんだ、まだ。
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ほんなら、とイチャに竿を渡してとっとと釣りを諦める。
引きの無い釣りは、釣りじゃぁ、ねぇっ。
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今はとにかく体をあっためるこったな。

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ナキヒー、おまえもか。

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ハト、おまえもか?
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by yoyo4697ru980gw | 2008-03-28 17:38 | +ミルニング+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA