原因は筋肉に有

今回患ったインフルエンザの特徴は「微熱なので意識がはっきりしているが、何をするにも筋肉が痛む」という厄介なモノであった。全身の筋肉痛という症状は耐え難い苦痛である。そしてそれをはっきりとした意識で感ずることが出来るという病状は、ちょっとした地獄である。せめて意識朦朧という病状にあって痛みの半減という副作用が欲しい。どっちも地獄であるが、後者のほうがまだ「病人」として正当な地獄である。ま、地獄に正当も不当もないんだろうけど。しかしこんな時にでも発見というのはあるものだ。筋肉は連動しているということを、私は身をもって知った。

目を開けるのに瞼が痛い、というのを筋肉痛の種類として「ストレート」と表現しよう。そのストレートを基準にちょっと逸れているのを「カーブ」と表現しよう。下を向くと首の後ろが痛い、とか、しゃべるとこめかみが痛い、とか、そうゆう筋肉痛のことである。「カーブ」は万人が体験しているのではないだろうかと思われる。咳のヒドい風邪なんかだと、二日目くらいにこの「カーブ筋肉痛」に陥る。咳をするとミゾオチが痛い、というアノ筋肉痛である。あまりの痛さにくしゃみを手加減した御仁もおいでのことであろう。くしゃみというものは、手加減すればするだけ気持悪さの残る生理現象である。くしゃみほど思い切りやってしまえることなどありはしないというのに、それを手加減させてしまうくらい「カーブ筋肉痛」の苦痛は強力なのである。そして今回のインフルエンザで私は「カーブ筋肉痛」を超える筋肉痛があることを体験した。それを今、ざっと考えて「フォーク」と表現しよう。なぜならば、ストレート・カーブ、ときてあと思いつくのはフォークしかないからだ。「フォーク」ってどんな感じなんだろな、「なんじゃこりゃ~」て感じだといいけどな。

ざっと名付けた「フォーク筋肉痛」とは、「なんでココが?」という筋肉が痛む。物をつかもうとすると鎖骨が痛み思わず落っことす。膝を曲げると背骨が痛み思わず倒れる。寝返りを打つと股関節が痛み思わず起き上がる。
冷静になってこのように文字にしてみると、筋肉の連動の範囲内という感じがするが、これを実際のシチュエーションで見てみよう。
「何してんの?」といった有様である。

↓物をつかもとすると鎖骨が痛み思わず落っことす

喉が渇いた…と言って冷蔵庫から飲み物を持って来てもらい「はい、ここ置くで?」と枕元に置いてもらう。全身が筋肉痛なので10分くらいかけてやっとこさ身体を起こし枕元のペットボトルに手を伸ばす。右手で持ち上げた途端、右側の喉に近いほうの鎖骨がパキーンと痛んだ事により、ペットボトルを落っことす。ペットボトルは転がって、さっきの枕元より私の近くにあるのだが、鎖骨がいとぅていとぅてそれを思い出すとこわぁてこわぁて、手が出せない。「の…の…、飲み物…取って…」と懇願する。
「は?さっき取ったやろ?!」と確認に来、体育座りをして足元にペットボトルを転がし喉元を押さえ「い、い、痛い…」と泣いておる32才インフルエンザ疾患女性を発見。フォーク筋肉痛を発症しているとは知らないイチャは私に言った。
「まぅ?何してんの?ポカリ、目の前にあんで?」

↓膝を曲げると背骨が痛み思わず倒れる

着込んでも着込んでも、間宮さんの温度調節を強にしても、ちっともなくならない悪寒。斯くなる上は、足以外に他に着込める部位がないと思い「すまんがタンスの一番下から一番分厚いレッグウォーマーを取ってくれんか、伊茶右衛門よ。苦労かけるのぉ…こんな体ですまないねぇ…」と頼む。「おっかぁー早く元気になってくんれろ?おらぁ、喉が痛くて体がダルいだー。インフルエンザに感染してるだー。この家はもう全滅だー。」と言って取ってくれる。「出停解除なったナキヒーがおるだろさー…」と言いながらジワジワとレッグウォーマーに手を伸ばす。「あいつが何の役に立つだかーっ!まぅ、早く元気にならんと大変だどーっ!今朝、むーちんも喉痛いってゆってたどー?どうするだー、もう家のことをやるもんがおらんど~」そう言ってイチャは洗濯を始めた。私はベットのフチにやっと腰かけ「ウンショ」とレッグウォーマーを穿くのに、左膝を曲げて足を浮かせた。途端、首から腰までの背骨がバキバキバキーと痛んだ事により、ベットから落ちて倒れた。私は心の中で叫んだ「た…助けてくれろ…」。
レッグウォーマー片方を手に、ベッドから落ち微動だにせず「い…いだい…」と泣いておるインフルエンザ疾患女性32才を発見したイチャは、フォーク筋肉痛とは知らず言った。
「まぅ、何しとるだ?フザけてからにえらい元気になったのぅ?」

↓寝返りを打つと股関節が痛み思わず起き上がる

朝と晩の2回、食後に服用のタミフルを、どうも食欲がないので夕方に食事なしで服用しようと考えた。しかし待てよ、「空腹にタミフルのカプセルを服用したがために嘔吐した」と考えれば、何か胃に入れたほうがいいのではないだろうか。そう思ってイチャに相談した。
「なぁイチャ…。喉越しのいいモン、何か作れる?」
「う~ん…喉越しのいいモン…冷奴?」
「ヤだ。豆腐をそのままで食べさせるつもりやん、イヤやイヤやナマはイヤや。火が通ってる食べ物がいい。」
「じゃぁ、豆腐茹でたやつを氷で冷やそうか?」
「なんで冷やして食べさそうとするん?湯豆腐でええやんか。なんであったかいまま出さへんねん…」
「いや…冷たいほうがええかな~おもて。」
「何を根拠に…寒いゆぅてんのに…じゃぁ…豆腐の味噌汁にして…レタスもそろそろ使わなアカンから入れて…」
「えぇー味噌汁なんか無理やでぇ~、手間かかるし~めんどっち~。」
一度茹でた豆腐を冷奴にするほうがよっぽど手間と時間がかかるだろうに。
「アンタ…調理実習終わった後で『味噌汁ならいつでも言って。作れるから。』ゆぅたよな?今、言う。味噌汁作って。味噌汁を速やかに作って。」
そうして作ってもらった味噌汁をすすっていたら、イチャが一緒にすすりながら訊いた。
「なぁ、まぅ。タミフル飲むん?」
「飲むから味噌汁飲んでんねや。」
「タミフルが体にお~てぇへんのんちゃう?めっさ吐いてるやん?」
「やっぱりそうか…薄々そうじゃないかと思ってたけど…イチャもそう思うか…」
「気になる症状が現れたときは服用を中止してください、て書いてるで?気になるどころじゃないで。気の毒なくらい吐いてるで?」
「やっぱりか…今夜飲んで吐いた時には考えることにしよう…。もしくはタミフルにより異常行動が起こったら服用を中止しよう…。もし私の行動が異常やと思うようなコトがあったら一声掛けてくれる…?」
「トイレに立っただけでいちいち『タミフルかっ?!』て確認されたらイヤじゃない?」
「ま、そん時に意識がはっきりしてたら『タミフルじゃない。』てきっぱり言うから。言わなかった時は危ないと思って。そん時はタミフル。」
もう私たちの会話の中では「タミフル」という症状まで出来上がった。単なる薬剤の名前「タミフル」であるのに、私たちの言う「タミフル」とは動詞化してしまっているのだ。「タミフル服用後に異常行動をし始める初期状態に陥る(しかも極めて危険度が高い)」が「タミフル」である。
私はタミフル服用後、ベッドに入りスヤスヤと眠った。幸い嘔吐することもなくしかし眠りは浅く寝苦しい。だって全身筋肉痛だから。どんな体勢をしてもどっかが痛いな…と思いながら寝返りを右に左にとうっていたら、どのポイントでそうゆうことになったのか股関節がガックーンと痛んだ事により、反射的に飛び起きた。太腿をさすりさすりする疾患inインフルエンザby32才女性つまり母を見て、それがフォーク筋肉痛だと知る由もないイチャは訊いた。
「まぅ?タミフルかっ?!」
異常行動ではない、この行動には理由があるのだ理由が。

全てはフォークな筋肉痛が原因なんである。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-02-10 00:46 | +ミルニング+ | Comments(0)  

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