どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

改名

11才になってなにかと反抗心の芽生えたチョモはとにかく、弟ヘイポーの一挙手一投足にイチャモンをツけずにはおられない。それなのでヘイポーは最近ことごとく泣かされている。「チビ」と言われては泣き、「ヘチョ」と言われては泣き、鳴き龍のごとく打てば鳴く。チョモが絶好の反響ポジションで拍手をポ~ンと打った日にゃぁ、バリバリに鳴きやがりオヨヨオヨヨと泣き崩れるヘイポー。よってヘイポーは呼び名を「鳴き龍」に因んで「ナキヒー」と改名することにした。
ナキヒーを毎日鳴かす反抗期チョモは、世の中の出来事すべてが気に喰わないらしく、降水確率が10%と新聞が表示していれば舌打ちをし、表面をあぶったプリンが「焼きプリン」だと言えば「表面だけかいっ」と楯突き、雪が降ったやゆぅて文句を垂れ、雨ニモ文句、風ニモ文句、丈夫ナカラダニモ文句、欲バカリ、常ニイカリマクリ、イツモナニカニケチツケテイル、ソウイウモノニ、アイツハナットル。ので、そんなチョモの呼び名は「イチャモン」に改名。「伊茶右衛門」と書いて「イチャモン」と読む。言わずもがな『伊藤園 伊右衛門』からの拝借である。しかしながら「お~い、イチャモ~ンっ!」と呼んだトコロでそれが『伊右衛門』にかけて『伊茶右衛門』であることが解りにくい。そこで、呼ばれた時の返事の仕方にその由来を織り込むことにして、イチャモンに伝授した。
「お~い、イチャモ~ンっ!て呼ばれたら、『うむ…今度のお茶は出来がえぇ…京都福寿園ですけどなにか?』と、返事をなさい、いいね?」
この返事の仕方を一応は踏まえているのだけど、伊茶右衛門は、
「う~んお茶の出来がえぇ京都福寿園。 …なに?」
と、勝手な解釈で返事をしやる。うぅ~ん伊茶右衛門はん…ニュアンスがちとちが~う…だってだってだって…それじゃぁなんか…出来のよいお茶を極めた感じが出ぇへんやないの。茶ぁのことしか頭にナイ伊右衛門はんのパロディやねんから、伊茶右衛門はん、そこはあんじょぉ覚えとくんなはれ。

「詩の暗記」をせねばならぬ伊茶右衛門は、その宿題にもイチャモンをつけ、覚える気もてんでない。詩のプリントを広げ音読してはみるものの、まともに読む気もさらさらない。保護者印をもらわねばならぬので、私の前で「覚えてますよ」アピールをしているが、「生きる 谷川俊太郎」と題名作者を読んだそばから、

「死んでいるということ いま死んでいるということ それは呼吸をしていないということ」

と生きるということを違う視点から捉えた詩をこさえてしまうのだ。伊茶右衛門はん、アンタはんのその暗記法は、ナニと言いますんけ?「雨ニモマケズ 宮沢賢治」に至っては「漢字・カタカナ」という組み合わせが白人神父さんを想起せらるようで、

「ア~メニ~モマ~ケズゥ?カ~ゼニ~モマ~ケズゥ、ユ~キニ~モォ?ナ~ツノ~、ア~ツサニ~モ?マ~ケヌッ(中略)ソウイウモ~ノニィ?ワ、タ、シ、ハ~、ナリタ~イッ…誓イマ~スカ~??」

と、最終行を『あなたにもチェルシーあげた~い』のリズムでゆぅたのち神への誓いを問うのである。いいかえ、伊茶右衛門はん、宮沢賢治は雨ニモマケズを作った時、アンタはんと全く違う心情でいたはったでしょうなぁ。…本人に訊いたわけでないのでハッキリとは言えんが、これだけは言える。白人神父は登場しない、決して。
誓います。
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by yoyo4697ru980gw | 2008-01-23 15:33 | +cool down run+ | Comments(0)
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第9回エッセイ・ブログ大賞
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