どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

PPO

Paradise of the Pacific Ocean

それは、太平洋の天国。

私のPPOは太平洋の天国。

ポリフェニレンオキサイド(高機能樹脂)では、ない。

「貝取りに行こうや」
寒いこの時期になにも海に行かなくても…そんな雰囲気を漂わす宮崎の身内たち。
「なーどっかないの?行こうや」
「行くなら干潮調べてそれに合わせて行かにゃ。調べちょけ」
オトン、丸くなったなァ。
昔は娘の遊びに自分を合わすような父親じゃなかったのに。
いいトシのとりかたしたんだなァ(←上から)

父と弟が貝取りスポットを海馬から引き出しながら会話をしている。
私は18歳で宮崎から関西に出ているので、それ以降のこのふたりの暮らしぶりを知らないが、このふたりは常にこのようにボソボソと会話をするのだろうか。男親と息子ってどの家庭もこんなもんなのか?独り言かと思うくらいのテンションで二人の会話が進んでいく。
どのタイミングで会話に入っていいのかのつかみどころが全然やって来ないので、勝手なタイミングで入る。
「ウニある?」
「この時期やら食べれる部分少ししかねぇわ」
でたらめに入ったのに即対応できるもんだな。
さてはやっぱり独り言だったな、さっきの。
「バフンじゃねしてムラサキじゃわ、採る価値がねぇ」
なんなんだオマエの太平洋ズレした、その感覚は。
保育園の送り迎えをしてやったのに、なんだその態度は。
ムラサキウニに謝れ。
日本で消費される代表的な4種類のウニの中に喰い込んでるんだぞ、ムラサキウニは。たわけが。

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この看板が何を意味しているのかは、地元の人間でかつ釣りが趣味でなければわからない。ネーミングが奇抜だが、中岩・トオリマ・ボッポバエ・アミタテという4箇所の釣り場の入口がこの付近にある、と言っている。既にこの写真には一箇所の入口が写っているのだが、アナタには道が見えるだろうか。
ヒントは、アミタテの入口です。
あぁもう答えゆっちゃったなァ。

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見えましたか。
そうでしょうとも、見えないことでしょう。
だって地元の人間だったはずの私でさえ、23年間の兵庫県民人生ですっかりこのシャンゼリゼ通りが見えなくなってるんですから。

目指すはアミタテの奥なんだけど、タカボが一番わかり易い道へ誘導するのでついてゆく。あのOhシャンゼリゼよりかはわかり易い。

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ま、最初だけやけど。

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しっかし海に辿り着くとは思えない道。
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なかなかのデスロード。

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もう道とは呼べないし。

あれ?行き止まったけど?
「ねぇタカボー!ソコどやって行った?」
と聞けば、指を差す。声は聞こえない。

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コレはアレだな、見るんじゃない…感じろ!的なヤツだな。
めんどくせぇな。

予想通り、そこ。は崖。

波を避けながら降りてゆく崖。

家に引き籠ること18年。
たまに盆踊りに出る程度の娯楽しかしてこなかった孫、66歳のジジィにグングン引き離される。

生活をまったく共にしていないのに、なぜかシンクロするジジィと孫。

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左肩に荷物を担いで下見て歩く。

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DNAレベルで、しゃがみ始める。
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「ヒー坊『まってー』つってジジィ呼んでみ?戻ってくるから」
「えー…あんなに行っちゃってんやん…聞こえへんて」
「お。こっち向いたっ!今や、手招きして!」

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ジジィ、戻る。
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「くっくっく…戻って来た…」
「孫のチカラや」
孫、渡した手袋をしろとジジィに怒られる。
岩を掴むために渡したのにて。
いやいや、用途をゆぅて渡さんと。
寒い日でも手袋はしませんよ、この孫は。
とくに寒くもなんともないんだから手袋するわけないでしょ、この孫。

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そしてまたジジィはサクサク歩く。

よくもこの足場の悪い所を通常のスピードで歩けるもんだ。

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「ヒー坊、コレな?一回つま先で石に軽く乗ってみてグラグラしてないの確認してから乗らんとえらいことになんで」
「…思った。あとスベるヤツとかある」

「わ~~~~~見てぇ~~!こんな丸い石あるぅ?」

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「人工的に削ったとかちゃうで。ココに流れ着くまでに自然と丸になったんやで~すんごい丸いや~ん!持って帰りたい!」
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「おもい。…おもすぎる…でも持って帰りたい…こんな丸い石もうないと思う」

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「あるやないか、いっぱい。」

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無数に。

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「おもかる石やな~…持って帰りたい」

持って帰りたい・持って帰りたい・持って帰りたい。
でも岩場を移動するのにこの重さを持っていると危険。
しかしこの持って帰りたい気持ちを優先して、頑張る。
ヒー坊が。

「なァ、そんな重いの持ってたら危ないで。捨てたほうがええで。さっきも『アブネっ』とかゆぅてスベってたやんか」
ヒー坊18歳。受験しないけど、これから就職活動。
なのに岩場で何度もスベる。
普通「アブネっ」と言った時には、もう少しでスベるトコだったり危うくコケるトコだったりしてすんでのところでセーフであるが、ヒー坊の「アブネっ」はべっとりスベりちゃっかりコケている。完全にアウトな姿勢で「アっブネ」と言っている。
「ちょっと~『アブネ』って助かったみたいにゆぅてるけど完全にコケてるやん。セーフちゃうやんアウトやん、もぅ捨てていいよソレ。危ないやん」
「まぅ持って帰りたいんやろ?」
「そりゃ持って帰りたいけど。だって加工じゃないのにこの大きさでこんだけ丸いのって持って帰る価値あるやろ?」
「あるよな」
「いけんの?もしかして?」
「頑張ればなんとかなりそうな…」
「あ、そう?じゃ、頑張って。」
宝石を発掘したとかじゃないです。
石が丸いってだけです。
頑張れ、息子。

「ぅおお~~~!ウニ!」

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早速ウニ発見。
「この場で食べよう、この場で」
私、ウニとカキはこの場で海水しゃぶしゃぶで食べるタイプ。
「ドコ割るん?」

裏返して

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豪快に真ん中を叩き割る

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摂れ高はこんなモンだけどあっまいあまい。

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あまりキレイすぎる海だと貝は成長しないから、という理由で濁っている海まで来たけれど、カキやウニやアワビの子供トコブシが育っても十分コバルトブルー。
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貝を取ろうと思ったら

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もう遊びじゃなくて漁

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ジジィの生業はチキンなのに、本気で貝を取っている。
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私よりも本気なので、もう任しておいたほうがよさそうだ。

私は比較的安全な場所で遊びながら貝を取るから、楽しい。
しかし安全な所の貝は小さいからジジィはどんどん危険なほうへ行く。

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私が着ているTシャツは、講談社×日向ひょっとこコラボTシャツ。
「ひょっTちょーだ~い」と弟にたかった。
ワンピースキャラクターがひょっとこになっている。
「よく描いてくれたよねぇ」
と、イベントスタッフの一員である弟が言う。
「ホンマやなァ…ひょっとこ、ねぇ。もっとメジャーなコラボもあったやろうにねぇ」
会議でこのTシャツを1000枚作るという報告があった時、ただひとり弟だけが手を挙げ「1000枚じゃ全然足らんと思います」と発言。ワンピース人気を知らないスタッフたちの「いやいやいや1000枚もあれば十分でしょ~日向ですよ?!」に、主張の声を飲んだ弟。日向ひょっとこ祭り…そんなにか…そんなに集客が見込めないのか…ワンピースのチカラを借りてということではないのか。今年のひょっTはワンピースとかいうのにしてみましたくらいの軽い出来心感覚か。
1000枚のワンピースひょっとこTシャツは2日で完売。
慌てて追加注文をし「そんな急には無理ですよ~」と言われて用意した1000枚は、たった1日で完売した。
「プレミア付いてよ今1万以上になっちょっばい、このTシャツ。それも枚数制限やら何も無しで売ってよ…欲が無いっちゅうか何ちゅうか…」
「そんなんやったら転売目的で買い占めるひとおるやんか」
「それが、まとめて買った人てひとりくらいよ。あとは『孫に頼まれて』とか言ってるおじーちゃんらで完売」
「さすが日向やな…のどか。ワンピース人気が海外にまで広がってるコト知らんのやろうか?」
「知らんちゃねぇ?」
ワンピースをまったく知らない私でも、ワンピース人気が輸出されてることくらい知ってるのに…。

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「プレミア付いてるなら、ひょっTヤフオクで出品してみよかな~」
「未使用じゃないと無理やね」
日向アミタテの潮風付きで1万円即決。


こんなカンジの岩場の下で波がザッ~パンと岩に叩きつけられるわけだけど、波って一定じゃないから高い波だとかぶってしまう。

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干潮だから岩面積が広いと油断していると足場悪いから逃げ遅れるのだ。

「ひぃやぁっ~~~~!…ぅわ…濡れた…」
「波の音を聞かんか、今のは音が違ったじゃろ。…お?
ヒーはどこ行ったや?オマエ時々見ちょかなおぼくれちょっぞ」
ジジィ、ちょいちょい「ヒーはよ?…あぁおった」「おい!ヒーは?…おったおった」と言ってくるのでめんどくさいからほっといた。一緒に住んでる弟の子供たちがまだ小学生や2歳だったりするから、その感覚なんだなヒー坊のことも。確かに小6のカイと背丈一緒だったから無理もないか。小6のカイより体重は軽いし。波にのまれたらもってかれちゃうね。でもさすがに18歳だからな、泳げなくても。

「お?ヒーが見えんぞ!…あぁ、あっこにおるわ。オマエ、ヒーのこと時々見ちょけよ?」
「あのコ高3ばい、小せぇけど18ばい。そんげ見ちょかんでも大丈夫なトシじゃが」
「おぉ、そうか…うぉっ」

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ジジィ、波にのまれかける。
「波の音を聞かんか」

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こうやって写真を撮ると一見、手前は潮だまりなんだけど、実はコレ真水なの。

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山から湧水が岩のほうに流れてる。
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おたまじゃくしがいる、真水。

井の中の蛙大海を知らずと申しますが、ココで育ったからには蛙になった途端オーシャンビュー。大海を知ってることは知っているので視野が狭いなんて言わせない。

「うぉ~~~~!ウニ天国やんけ~!」

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ウニタイム
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手間はかかりますが無料です
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ウニ好きさん日向へおいでませ。





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by yoyo4697ru980gw | 2016-02-19 12:42 | +朝臣寺+ | Comments(4)
Commented by (^○^)ノ かおり at 2016-02-20 11:49 x
MAさま
はじめまして
先日、賞味期限切れ間近の牛乳をどのように調理しようか?とCOOKPADを検索していましたら
MAさまのハレンチトーストを見つけ、他21なレシピ(オノマトペスタイル)全て閲覧しました。

久しぶりに声を出し、楽しく笑いました。笑ったらまた楽しくなりました。

blogも楽しく読ませていただきます。

突然のコメント失礼致します。

(^○^)道産子かおりより。
Commented by yoyo4697ru980gw at 2016-02-20 12:41
道産子かおりさん、はじめまして。
クックパッドからようこそお越しいただきました。
あのオノマトペレシピでココに辿り着くということは、かおりさんは若干の変人ということになりますが、よろしいでしょうか。
残念ではございますが、ココにコメントを書いていただいたということが即ちそれを証明するカタチとなっておりますことを、ご報告させていただきます。
この度は本当に、ご愁傷様です♪
Commented by at 2016-02-23 23:01 x
今度、夏の海の写メ送ってやるわ
Commented by yoyo4697ru980gw at 2016-02-24 10:46
夏のウニを送ってくれたらよろしいですよ
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第9回エッセイ・ブログ大賞
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