どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

笑道入門サル治療:絶好調に不調

「センセぇ…絶好調に不調…痛い」
「寒くなるとみんなそう言うなぁ」
「いたくてはきけがする」
「他の痛み止めって何か飲んでるんだっけ?」
「のんでない」
「それは、えらいね。」
「うんえらい」
返事、手短か。
顔、さする。
痛いとなぜだろう、顔をさする。
本能の行動なのだろうか。私は耐えられないほどの痛みだと額を掌でさする、それも高速で。なぜ自分がこのような行動を取るのかも謎だ。

「頭痛は?」
「ない」
「頭痛がして吐き気ってのはあることだけどね」
「ただただ脇腹が痛い吐き気がする」
「医学的には関係ないけどね」
医学的に説明出来ないことは、起こり得ないのか。
私の身体では現に起こっているではないか。
それを医学的には起こらないと鬼の赤松(仮名)は言う。

痛いと気力が殺がれ、イライラもし、とても疲れる。
こんなに私にダメージを与えることが、医学的には何も起こっていないと言うのか。
医学って、ナニ。


「11月の終わりのほうで急に寒くなった日あったやろ?あの日から今日までの短期間で3回もツライ時があった。2日と半日、横になって、吐き気がおさまったら家事して、また横になって、てなことやってた。ダメになった時いつでも来れるように火曜日は休み取ってるから、よっぽど来ようかとも思ったけど、どうせ先生、薬くれへんやろ?」
「うん、あげないね。」
鬼。
「だと思ってひとりで耐えた。何も方法ないならもう…来るのがしんどいねん…」
「ほんまやね、今日はしんどそうや。いつもはもっと元気やもんね」
「やろ?やからリリカ増量は?」
「増やさないよ」
鬼。
「いーよ余ってるリリカ勝手に増やしてるから」
「あかんアカンあかん!勝手に増やしても減らしてもあかん!」
「痛いもん」
「痛くても勝手に増やすのはあかんで」
鬼。
ペインに通い続けてもちっとも薬をくれないペイン先生のことを患者LINEで、鬼の赤松オニのアカマツと愚痴っていたら、ミッキーが『オニマツ』と略す。それからは、オニマツ。ピッタリのネーミング。私のためを思って頑なに薬をくれない、ブレないオニマツ。痛み専門の薬を処方する医師なのにオニマツは最初っから私には薬を抜くことしかしなかった。目の前でこんなに私が痛みに耐えているのに私から薬を取り上げることしかしないオニマツ。鬼。顔を合わすと私はオニマツに文句しか言っていない。どうせ薬くれへんねやろ、て。毎回ケンカ売りに行ってるけど、私は主治医よりもオニマツのほうが好きだ。人間味があって、嫌われてるのに好かれようとはしないから。絶対に薬くれないし。くれないからすごく腹は立つけど、くれたらくれたで信頼できないしな。

「センセ、12月で仕事辞めるねん」
「あかんアカンあかん!」
鬼。
「なんでよ」
「絶対にそれはおすすめできないよ」
「もう辞めるの決まったし」
「やっぱり続けます、て言って仕事はしとき」
鬼。
「ヤだ。今の仕事を続けることはない」
「家におったらもう痛みのことしか考えんようになんで?働いてるほうが気がまぎれるから」
「まぎれてんの?電話出ても痛くて声が出ぇへん」
「医学的には出るよ」
「出ぇへんもん。たった一枚の紙を落とすこともある」
「それでも働いとかなあかん!辞めてどうすんの?次の仕事見つかるの?」
「パートやで?すぐ見つかる・見つかる。あるわ」
「そうなん?」
どんな世界なんだ、医者って。
辞めたら二度と再就職出来ないって世界なのかな。
医者以外だとわりとすぐに見つかるけど。
職種を選ばんかったら明日にでもあるわ。

「今の仕事って事務職やねんけど、ほとんどクレーム処理やねん。やから身体に向かん」
「あぁ…それはよくないね。でもすぐに次を見つけて仕事はしといてね」
鬼。
「見つけるけど、すぐではないな」
「仕事しとかないと生きがいを失くすで?」
「生きがいって仕事に求めなあかんもん?」
全てのひとが仕事に生きがいを見出せるわけじゃない。オニマツは就こうと思って医者になったかもしんないけど、私は常に“この職に就く”と思って仕事を選んだということはない。なんとなくその時の運で職を選び、採用されたから就いている。そして仕事に生きがいを求めたことはない。生きがいは趣味のほうで求める性格をしているので、職業は生活費を得るためのものである。だからといってイヤイヤ仕事をしてきたということもなくて仕事の中にやりがいを見つけることは出来る。私にとって仕事ってそうゆうもんだ。働かなくてええもんなら100%趣味に生きがいを求めるまでよ。

「千徒さん漢方やってみたら?」
「そうやねやろかなマズそうやけど」
「とっても苦いよね。でもまぁ、大人やからね。千徒さんには漢方が効きそうやで。冷え症とかそうゆう体質改善で身体全体を良くする、ていうのが漢方やから。一緒にやってる先生おるから紹介状書いとくわ」
「ココにあんの?漢方?」
「うん、あるよ。漢方外来っていうのがあんねん。やから予約取っとこか」
「えー意外…あるんや…」
「意外?」
「だってセンセて西洋医学やろ?」
「そうだね」
「漢方って東洋医学やんか。西洋医学と東洋医学が同じ病院にあるなんて意外やん。互いに合わんのやとおもてた」
「一緒にやってるで。ただ、西洋医学と東洋医学は考え方が違うよね」
まだD病院がかかりつけになる前、私の病気が何か特定出来なかった期間に、私は西洋医学と東洋医学に助けを求めた。西洋医学は東洋医学を鼻で笑い、東洋医学は西洋医学が東洋医学を毛嫌いしていると言った。
互いの違いを認め歩み寄らんかい、と患者の私は思ったが、どちらも敵視しているかのような言いっぷりだった。聞く耳を持っていないひとに声が届かないのと一緒で、認める気のないひとに理解を求めても無駄に終わる。

D病院は歩み寄ってるんだな。
血の通った病院がかかりつけみたいでよかった。
診察90分遅れとかざらだけど。
90分遅れってもう遅れの範疇を超えてるからな。
しっかりとした仮眠が取れるっつーの。





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by yoyo4697ru980gw | 2015-12-21 01:18 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)
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