平成の迷宮入り

「たぶん3部のひとやねんけどさぁ、学校のトイレで70万をなくしたひとがおんねん」
「ん?何を言っているのかな?」
この衝撃的な告白に、私が話そうとしていた衝撃の事実がぶっ飛んだ。
会社で私に起こった衝撃の事実が何だったか、もはや思い出せもしない。

「70万?!相当やで70万」
「そうやねん」
「額がひどいな」
「そうやろ?」
「だからそのひと、死ぬわ~!てゆってた」
「そら、死ぬわなァ。1万円でもしばらく立ち直れへんのに」
「70倍やもんな」

多部制定時制高校の3部(夜間)の生徒が知り合いの1部の(普通の高校生のように朝に登校し授業を受ける)生徒に会うために朝から学校に居たのが、そもそもの事の発端であるらしい。
封筒に70万を忍ばせて朝に登校していた3部の生徒は1部の教室で眠っていて、そのまま寝ぼけてトイレへ行き、70万入りの封筒をトイレに置き忘れたということらしい。

「疑問がありすぎて何から聞いていいかわからんわ」
「やろ?」
「70万てゆう大金を学校に持って来るのが間違いやけどな」
「やんなぁ」
「何のお金やろ?封筒で持って来たってことはおろしたてホヤホヤってことやろ?」
「バイトでコツコツ貯めた70万ちゃう?」
「18歳がガッツリ1ヶ月バイトしても10万程度や。7ヶ月分をキャッシュで持ってる意味がわからん」

それから毎日ヒー坊が帰宅したらまず70万の新情報があるかと「どうやった?」と聞くも、いつも返事はおーなーじー♪
「なにが?」
「アンタ!70万に決まってるやろ!」
「あぁ…なんや70万か…知らんで?」
「アンタ!これだけ衝撃的な70万事件をお伝えしておいて続報はないんか!」
昭和の3億円事件を彷彿とさせる平成の70万事件である。
「だって知らんひとやのに」
「私だって知らんわ!けどその知らんコの70万が気になってそっちのほうが重大やから仕事の愚痴とかどうでもよくなってんのに!ホンマやったら毎日出てるねんからな愚痴が!」
「よかったやん仕事の愚痴が止まって」
「ふざけんなっ!続報を持ってこいっ!」
昭和50年の警察の気持ちがちょっぴりわかるような気がする。
未解決ってこんなカンジなのか。





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by yoyo4697ru980gw | 2015-11-09 09:06 | +cool down run+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA