どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

退会出来ないシリーズ⑫

フーケのシューラスク『居留地の壁』が好きだった。
とっても甘いので毎日はいらないけどキャラメルコーン現象と一緒で、たまになんか無性に食べたくなるという衝動系ソレのクチがおさまらないお菓子。
だった、ということは過去形であるがべつに嫌いになったわけではない。
買えなくなったので過去形になったのだ。

フーケの店舗が伊丹にはないのだが『居留地の壁』は空港で買える。
北ターミナルで神戸土産として売っているから。
だから飛行機に乗りもしないのにわざわざ空港まで行ったというのに、店内から『居留地の壁』が消えているではないか。

「すいません、ココってフーケのラスク置いてませんでしたっけ?」
「あぁ…フーケは会社自体が倒産してしまったんです」
「えええぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇえぇええっっっ?!」
ショーゲキの事実である。

「あーぁ…まぅが好きになったばっかりに、な。」
私が好きになった商品がよく廃番になるので、私が好きなモノはじきになくなると予想しているヒー坊がやっぱりな色の語気を強めて言い放った。
「強くなってる…チカラが強くなってる…とうとう会社を倒産させるまでのチカラを得てる…」
ここ数年で、廃番になるだけでは済まなくなっている。

あっこぜんぜん客入ってんの見た事ないのに潰れへんゆぅことは経営やっていけてんのよな~いっかい入ってみよっかな~、というブティックに入ったら次の月には臨時休業の貼り紙が出されそのまま長期休業に突入、とうとう薬局に変わった。まだ興味を示しただけの段階やのにスゴイな!とヒー坊は私のチカラを絶賛した。
私が興味を向けると何か災いが起こります!アナタの憎いアイツをアナタの手を汚すことなく!ライバル会社に気付かれることなく!どうぞお気軽にご依頼ください(相談無料)という謳い文句で商売を始めようかとも思ったがイマイチ決め手に欠けていた。
しかしこの決定打は強烈だ。
なんせ倒産なのだから。
世界各国から依頼が殺到しそうではないか。
私が全力で好きになるだけで会社ひとつ潰せるのだとしたら、私の好意ひとつでいとも簡単に為替や株が動くだろう。
ミセスワタナベもビックリの振れっぷり。
円売りもドル買いもしていないから原因は探れない。
絶対に私がかんでいるなんてことはバレないのである。
私のビジネスの相手は常に私の気に入らないひとが絶対条件である。
うっかり好きになってしまったら依頼人が消えてしまう恐れがあるから、気が合ったりなんかしちゃいけない。
なかなか感情のコントロールが難しい仕事だ。

この商売を始める前に本当に私のチカラが効くかどうか、確かめねばなるまい。遊びじゃないんやから。

いつまでも退会させてくれないサイトだからってちょっと嫌っていたけれど、好きになってみようか。いいや、もう半分くらい好きかもしんない。

woofoo.netよどうする気だ、私が好きになりかけているぞ。
退会を受理したほうがよろしいで。
じゃないとサイト閉鎖かもしんない。


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「受け取りちょうだい」
「…ウケトリ…ですか?」
「領収書ね」
「レシートでよろしいでしょうか」
「ダメですね」
レシートでよかったらわざわざ受け取りちょうだいなんて言わないでしょうが。

年齢にして45歳以上だと『受け取り』が領収書だということがわかると思う。40歳の私でもギリわかる。レーコーがアイスコーヒーだということも、私はわかる。しかし平成の民には通じないので注意されたし。

領収書ちょうだいと言うと、殆どがレジから『領収書状の紙』を出してくる。しかし、レジからベロンと出される領収書状の紙は、感熱紙である。
仕事上や地区役員などで会計を預かっている同士ならおわかりだろうが、感熱紙は字が消える。
会計ファイルを灼熱の太陽のもと車内に置き去りにすると、3ヶ月後の会計報告書をまとめるころには、ドコでナニをいくらで買ったのかを見るのに、天を仰いて微妙にああでもないこうでもないそうでもない角度にグリングリンやりながら蛍光灯を反射させなければならない。

「ほら、ほらほらほら。読める?315円て書いてるやろ?文具、ほらココ。これね、ボードマーカー代やねん」
「まァ…私はあんま見えへんけども…別に疑ったりしぃひんから315円渡すやんか」
「消えてるからペンで上に書いとくけど、ホンマにコレ値段とかココに印字されてるやつをなぞるだけやで?」
「だから疑ってないってば」

レジで「複写はいいけど感熱紙は資料として保存に向かないので書いてもらえます?一年間ちゃんと保管しておく必要があるので字が消えると困るんです」とお願いする。
いつから領収書は手書きでなくなったのだろうか。
「受け取りをください」とは、人間が書いたものを受け取りたいという意思表示であり、プリントアウトされた感熱紙が欲しいわけでは決してないことを、平成の民には覚えておいていただきたい。


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9歳の姪がカルボナーラをぬちゃぬちゃと食べているので、すすり上げられないのかと訊くと、うどんなら出来ると言う。
「うどんが出来るならカルボナーラも出来るやろ?液体と一緒じゃないとすすれへんとかそんなコト?」
「ううん、そうじゃなくて…。パスタはそうやって食べないって給食で決まってるから」
どうゆうことか説明を求めると姪は私にパスタ食文化の背景を語ったのである。
給食のパスタでは音を立ててすすりあげるタブーを犯してはならない、というマナーを教えているとのこと。
「ああ、そう。麺はね、すすれ!やね。日本人なら麺の種類に関係なくすすればええねん。こうしてみ?ほら。すすってみ。クチの形はこうやで」
私はパスタのすすり方を姪に教えた。姪はちゃんとすすれたし、そうやって食べるほうがダンゼンおいしそうに見えた。

私は外国の子供が蕎麦を食べるのに、スプーンを使い蕎麦をボソボソにちぎってクチに運んでも、それをマナー違反だとは思わない。
その子が食べたいと思う方法で食べたらいい、それが一番おいしいはずだから。おいしく食べている子供をマナー違反だと責める大人がいるとしたら、正すべきはその大人の食事環境だと思う。


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9歳の姪に朝「アイスでも食べるか~」と提案するとママが朝はアイスを食べちゃダメって言う、と断ってきた。
「なぬ?アンタんちではアイスに時間帯が存在するのか?お腹こわすとかそうゆう内臓レベルの理由で?」
「わかんな~い」
そうか、9歳ではなぜに朝にアイスがダメなのかの疑問を抱かない感じなんだな?
いいや、我が子は5歳で既に疑問を持ったら聞いてくるタイプだった。
粘土を捨てると言ったら、どうして?と疑問を抱いて聞いてきた。遊んでいるところを見たことがないからだと答えると、今から遊ぶと言う。黙って見ていると粘土の塊を少々てのひらで捏ね繰りまわして10秒ほどで細い棒状にし、それを粘土板にポトと落としてこう言った。
「ヘビ。」
「捨てる」
「まってまって!まだあそぶから」
「私を納得させるような遊び方するなら捨てないから何か作ってもっといで」
「なっとく、てなに?」
「納得もわからんで説得が出来るか?自分で考えや」
お母さんね、5歳児には甘くないの。

隣の部屋から音の外れた鼻歌がしばらく聞こえていたが、作品が出来上がったのか我が子はヘンな節で営業に来た。
「だんごいりませんか~だんご~」
団子でキたか。丸めるだけやからな。
「いっぽんしかありませんよ~」
串に刺したか。ちょっと技術的なトコ見せたけど、在庫薄。
「だんごいっぽん、300えーん」
「高い。要りません。」
「たかくないでふつうやで」
そう言って団子屋が売り歩いていた珠玉の串団子一本は、団子15個が一本の串に刺さった見た目がふつうじゃない団子だった。3本にしろよ。団子の相場はわかっているみたいだったので、5歳児の粘土は一命を取り留めた。
9歳児のアイスも疑問で状況は変わりそうなもんだが、姪はイエスマンのようである。
「んじゃ、食べないのね?私だけ食べるよ?」
そう言って冷凍室からアイスを取り出そうとすると、姪が衝撃の一言を放った。
「ハーゲンダッツ?」
「なぬ?オマエのウチのアイスはハーゲンダッツなのか?」
そりゃ、朝から食っちゃダメだな。
ハーゲンダッツはカップの側面を押したらアイスが盛り上がってくる“食べごろ”を待たなきゃなんない優雅でリッチなアイスだからな。
朝っぱらからアイスの食べごろを優雅に待たれたりなんかしたら、おかぁさん時間がいくらあっても足りゃしねぇ。
それに、兄のカイはちっとも宿題なんかせずに黙々とアイスを食べ続けていたしな。
大学生と高校生の従兄に加え、私の夫である伯父までもが、かわいい小学生のイトコたちのためにこぞって買ってきたファミリーパックのアイスを、ものの数時間で食べつくしていたからな。そんなアイス消費量を誇る胃袋で朝っぱらからハーゲンダッツを食べられたりしたら、金がいくらあっても足りゃしねぇ。


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「何回それすんの?」
家で半袖パーカーを10回ほど脱着していたら、友人に指摘された。
「脱ぐと寒い、着ると暑い。この季節ってどうしてもこうなるよねぇ」
「ならんわ」
衝撃の事実である。

季節の変わり目の気温変化に対応すべく人々は、着衣の脱着によって微調整をはかっていることだろう、とくに夜とかに。
と、思っていたら、しないみたいだ、夜はとくに。
日中の外出先で移動中に上着を脱いだり羽織ったりする程度で、季節の変わり目の夜の家の室内では今着た部屋着一本でやっているらしいじゃないか。

そう言えば私以外の家族が室内で頻繁にパーカーの脱着をしているところを見たことがない。しかし今の今まで私の方が大多数派の人間で、我が家の男3人が普通じゃないと思っていた。だって裸族だから。季節の変わり目の脱着とか以前に、もともと脱着するような衣服を着ていないのだ。
しかし言われてみればだがこれまでの40年間の人生の中で、まァ記憶があんまりない7歳まではすっ飛ばすとして、33年間で季節の変わり目に他人と部屋着姿で夜を明かすような場面はいくらでもあったが、私のように脱着を繰り返す姿を見た記憶はない。しかし私は昔からそうしているが誰からも指摘された覚えもないのだ。40になって初めて、季節の変わり目に友人が部屋で夜にパーカーを脱着しない事実を知った。別にパーカーじゃなくてもいいんだけど私はパーカーだから。あるいは彼女だけかもしれない、季節の変わり目にパーカーを脱着しないのは。いやだから別にパーカーじゃなくてもいいんだけど。

いや、やはり私は大多数派だと思う。
だって毎年「朝晩が肌寒くなってきましたね」て言ってるじゃないか、天気予報とかで。
誰の肌にも明らかに寒さと暑さが混在する期間が存在しているのである。
我が家の男3人と友人だけが季節の変わり目の夜に部屋でパーカーを脱着しない少数派なんだと思う。とくにパーカーじゃなくてもいいけど。

友人よ、パーカーを羽織れ!そして暑くなれば脱ぎ、肌寒くなったらまたパーカーを着ろ!そしてそれを繰り返せ!それが季節の変わり目の夜の部屋での過ごし方だ!厳密にはパーカーじゃなくてもいいけど!




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by yoyo4697ru980gw | 2015-10-18 15:48 | +in the sky?+ | Comments(0)
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