笑道入門サル治療:脱・鎮痛薬

最近、長文を打っていなかったのでちょっとのタイピングで誤打に誤打を重ねてしまう。文字を打っているよりもバックスペースを叩いているほうが多い。えらいもんで仕事でPCを打つこともなくなりブログも更新頻度が少なくなるとこうも指が退化するんやね。現代病でござんすな、文字も書かなくなってちょっとした漢字が「1本線が足らんような気がする」といった文字になってしまってね。文化的な最低限の生活よ、どこいった。

40ゆぅたら世間では働き盛りだというのに、私は只今、長文を打つ気力っつーもんを失いかけているんである。
長文ちゅうて、私の言う「長文」とは、本当に無駄に長いだけの文章のことで、それを支えているのは気力しかないのだから、気力を失ったら打てない打てない打てないのである。
なぜ気力がないのかの原因はハッキリしていて、痛みである。
私の痛みは寒さと共にやって来る…そして今年もやって来たやって来たやって来た、ぞ~!

ここ数日ね~痛いのなんのって。
やめなきゃよかった、鎮痛剤。
しなきゃよかった、脱服薬宣言。
ま、正確にはやめてないんだけどね、鎮痛剤。
ただ、鎮痛剤をやめる計画で『その第一歩を踏み出してしまいもう戻れない』という状況にいるの。
戻れないという不安から痛みを強く感じている可能性もあるけれど、ま、これまでの悪化が全て寒い時期に集中していることを思えば『きたな~』てカンジ。
逆に言えばこの寒い時期の痛みさえ乗り切ればあとはオーライなわけで、ココが耐えどころの勝負どころである。

「仕事してみてどうだった?」
「一応12月で終わったんだけど、長期でやってみるかって言われて今長期契約の申請中ですねん」
「それはそれはおめでとうございます。ていうことは順調に行ったんやねぇ、仕事」
「まぁ…何とかは…なったかなぁ…」
「正直ねぇ仕事はまだ早いおもとったからねぇ、うまくいかないと思っていました」
「ひっひっひ…期待を裏切ってうまくいきましてん…」
「失敗するっておもたけど、うまくいってよかったよかったおめでとう」
「実は2回ね、救急車呼ぼうかと思うほどの日があって…それで年内に電話して先生に会おうって思ったんやけど『やっぱ痛いからダメや先生薬ちょうだーい』て言ってたら同じ事の繰り返しやな、おもて。こやってずっと痛いままなわけやし、どうなるかみてみよかな、て。倒れた時は倒れた時やおもてね。うわ~死ぬ~って思ったけど、生きてたわ」
「そうやね、生きてるねぇ」
「そんでね、鎮痛剤やめようと思って。1ヶ月間何とかなったんやし、やめるなら今がチャンスやろ?これで違う鎮痛剤を試してもしそれが効いたら絶対その薬に頼るんはわかり切ってるしね。それやったら今しかやめられる時ないな、て思うねんけど先生どう思う?」
「鎮痛剤やめる、ていうのは賛成やね」
ただペイン先生が言うに、ずっと続けて服用している比較的安全な鎮痛剤が一種類だけあるんだけども、それを完全にやめて「ああやっぱり痛い」つってまた服用し始める、という戻り方をしたら結局は一緒。失敗しない方法はただひとつ、戻らない。鎮痛剤をあれこれ試してみようとしているほど、私は痛んでも痛んでも薬で鎮痛出来なかったわけだから、やめるならもう一切飲まない、やめないのなら定時に決まった量を飲む、という二択しかないの。さぁ、どうする。

「ん、やめる。もう痛くてもいいや、耐えられるはず」
「そうやね。痛くてもどうにかなるって体験したから大丈夫やってことはわかったと思うし、あなたはやめられると思うよ。ただし、頑張って順調にいってるのに水を差すようなことを言うけども、あなたは『頑張ってしまう』というところがアカンね。頑張る前に休む、ていうことをしていかんと。自分では感じてないやろうけどストレスを受けて痛みが出やすい性質ではあると思うよ。僕がみてきた限りではね、ストレスの影響を受けやすい。だから頑張るより前に休むことやね」
わ~~~ビックリ。
私ってストレスに弱かったんだ。
精神的にタフな人間だとばかり思ってた。
麻薬に依存し中毒患者だった私に、初対面で怒鳴り散らして鬼のように怖かったペイン先生がこう言うんだから、何か根拠があるんだろうな。

同じ年齢くらいに見えるペイン先生は『親身になって優しく』というタイプの医者じゃない。ペインクリニックの前に私の痛みに薬を処方していた密売先生は、私の提案がまずかろうがよかろうがとにかく親身になって100%応えてくれた。病んでいる時には厳しい現実を突きつけられると避けたい。厳しい現実のほうが圧倒的に現実的なのに、優しく包んでくれるほうへと逃げる。密売先生はいつでも優しかった。だからペイン先生に初対面で「君はどうしたいんだ?」と詰問された時、一瞬で嫌いになった。私の痛みに関わる薬の処方は担当医ではなくペイン先生が管理すると決まってしばらくも先生のことを絶賛キライ中だったので、ブツクサと細かくワガママを言っていた。ペイン先生は私のワガママを聞き入れる性格をしていないので、ダメなものはダメと言った。
今にして思えば随分と無礼な態度を取ってきたが、根気強くよくも「ダメ」って言い続けたな、ペイン先生。
痛い時だけ薬を飲みたいと言う私に、ずーっと「そういう薬の飲み方をしてきたから、中毒になったんだよね?その飲み方はもうしない、わかるよね?」と言い続けたペイン先生。
どんなに言い方を変えてもすがっても反抗しても泣いても叫んでも笑っても、何をしても態度を変えなかったペイン先生。
こうも違うのね、私はあれやこれやのテを使ってすっかり自分を失くしてしまってさ…同じくらいの年齢の人間だけど、医者と患者じゃまるで違うみたい。

入院中に激痛に耐える頻度が高くなっていったので私は疼痛緩和の専門医を受診するよう勧められた。それがペインクリニックのペイン先生。病室から麻酔科へ自分の足で行くのだけど、予約した日にたまたま痛みが強く出て日を改めることになったの。そしたら日を改めるのではなくペイン先生が外来が終わったあとで、病室まで往診に来ることになった。

怒鳴るしダメだって言うし血も涙もない先生だと嫌ったけど、よぉ考えてみたら血と涙のある先生だから、痛くて外来に来れない患者のほうに自分から出向いたのだと思う。その事に今になってしか気付けない私だけれど、ペイン先生にとっては自分のことをあからさまに嫌っている私でさえ、患者のひとりだったんだなぁと思ったら泣けてくる。
ごめんね先生、あんなに嫌って。だって怖かったからさ。
自分に厳しく接する医師が『どう厳しいか』ということを考えることのできる患者でいることも大事だと、先生から学びました。
今はペイン先生に会うのが楽しみです。
鬼のようなペイン先生に認められる患者となるよう鎮痛剤のいらないカラダを作ることにしたのでいずれ会わなくなる日がくるでしょうが、もともとが嫌いだったので私はちっとも寂しくありません。
うそうそ、ちょっぴり寂しいけど、ペイン先生に会わないってことは私が前に進んだってことだからね。
私が健康になればそれはペイン先生の仕事が成功したてことだしね。
頑張って患者じゃなくなりまーす。
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by yoyo4697ru980gw | 2015-01-14 10:44 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)  

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