笑道入門サル治療:鎮痛本番

「じゃぁ、これからが本来の痛みに対するアクションになるね」
「…へ?」
やっと麻薬断ちが完了した8月、ペイン先生が事もなげに言った。

私は、麻薬断ちをするためだけにペインクリニックに足繁く通っているのだと勘違いをしていた。そもそも意志の強さには自信があったので私は麻薬を断つことを目的に「8月は麻薬に手を出さない」と決め、オキノームをポケットに所持していても服用をしない日々を過ごしてみた。痛みの見極めをしていたのである、どのくらいの痛みまで耐えれられると自分が感じるものかどうかと。結果は、大半の痛みを自分は耐えるだろう、と感じた。要するに、救急車を呼ぶほどの痛みではない、ということだ。

「7月28日に服用したのを最後に麻薬は使っていません、そして今後も。」
そう脱麻薬宣言をすると、おお素晴らしいね、とペイン先生は声に出した。そしてこれからが本来の私がするはずであった鎮痛への薬剤の処方になる、と言った。
これが私のスタートラインだったのだ。
今までなかなか心理的に苦しみながら麻薬を抜いたのに、この日々はまだスタートラインにも立っていない鎮痛下準備だったことに愕然としたね。

本来の痛みに戻すのに、3ヶ月もかけたのだ。
ペイン先生は私の場合は麻薬断ちがスムーズにいったと言っていたが、もし私が自分に負けてグズグズしていたら、下準備の下準備期間がプラスされて半年かかっていたかもしれない恐れがあるのだ。

私の日常はいつ戻るのだろうか。
もう麻薬を断った時点でゴールだったよ、私にとっては。
そうか、健康な人間は左脇腹に激痛が走ったりしないんだな。
バラエティ番組を観ていて大笑いした時に「いてーーー」て言ったり、しないんだな。

本来の鎮痛薬として一回に9錠も飲むという錠剤を危うく処方されそうになった時「きゅーーーーーーじょぅうう???あっはははは、めっちゃ飲みますやん、ナイナイナイ、9錠なんて無理ムリ飲まない飲まない」と、これまでがあまりに薬漬けの日々だったのでイヤになって断固拒否していたのだが、これがいよいよ本来の効果ある量まで大量投入される見込みである。一粒がバファリンよりもデカいカロナールとりあえず12錠二週間。一日4回もせっせと飲む。薬をやめてみたい、と持ち掛けたのに逆に増やされたサ。
とにかく薬を一個でも減らしたい私と、効果が見込める処方をやりたいペイン先生の攻防戦である。

「例えば薬はもらっとくんだけど、飲まないで、やっぱ痛いなぁ~って思ったらもらってたヤツを飲む、ていう飲み方は?」
「そうゆう飲み方はよくないね。もう飲まないのなら飲まない、飲むのならちゃんと飲む。痛くなったら飲むというやり方ではちゃんとした効き目が出ないからね」
「ん~…そうかァ…じゃぁ…飲む」
「ん、飲むね。では続けよう」
負けた…負けたよ完敗だ。
あぁ笑いたくば笑え。
アンタらにはわからんだろうがねぇ、内臓が痛いってのはねぇ、どんだけの苦痛か~ゆぅことや。
いいんだ…私はしばらく薬物に漬かってでも痛みとおさらばするんだ…。
自然に治っていっていることをひたすら信じて、今は痛みを散らすんだ…。

痛む回数が減っているような気がするから治ってると思うと、意気揚々と宣言したのに病院から帰宅後さっそく痛い。
気持ちが完全に痛みに負けている。
昨日の夜からびっくりするくらいイタイイタイの絶不調。
おかしいな、一日2回だった痛み止めを倍に増やして一日4回も飲んでんのに。

おかしいとは思わんか。
たいがい内服薬の服用は食後と相場は決まっている。
一日三食毎食後で一日3回である。
私の鎮痛薬は4回。
薬のほうが1回多い。
余った1回の服用タイミングは「就寝前」である。
ほほー。
あたしゃ日により就寝時間が違ってくるし、毎日毎日0時を過ぎなきゃ就寝しないし、そうなると今日の4回目の鎮痛薬は今日中には服用しないことになってしまう。たまに絶不調の頂点を極めた時などは、薬を飲むためだけに起き薬をのむためだけに食事をする、服用に魂を売ったような闘病っぷりであるが、そんな時はほとんどが就寝前であって、夕食後の服用をしてすぐに眠る場合に「就寝前」の分の薬は途中で一回起きてまた飲むのだろうか。
眠ってるひとを「お薬のお時間ですよー」ゆぅて起こして睡眠薬飲ます、みたいな「なんじゃそら」感をたっぷりと感じながら、私はいま病床に伏しつつある。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-09-17 14:57 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)

どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ


by MA