どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

笑道入門サル治療:痛みの数値化

「神経痛って一生モンらしいで」
「ウソや~ん、2~3年で治るつもりやで?」
「神経を傷つけたらもう治らんらしいわ、やからお前のその痛みは一生モンや」
「やってられんな…あと3年やったら我慢出来るけどなぁ一生はキツいなぁ…少しマシになるとかないんかな」
「ない。一生モンや」
長年培ってきた技術はカラダが覚えてますそれが職人です、みたいな言い方『一生モン』私の痛みは消えないのだろうか。消えないと思っているむーは、神経痛には温泉が良いとか、漢方はどうかとすすめてくる。どちらもずっと続けなければその効果が得られない『一生モン』タイプ。

「先生、運動って…」
「したらいいんじゃないか?」
「運動していいの?私?」
「止める理由はなにもないよね、順調に治ってるわけだし」
早く言ってくれよ。激しく動いちゃダメなんだと思ってたよ。まァ…痛い時に動けるかっつったら動けないわけで、じーっと固まっちゃうんだけど。
だけどペイン先生は、痛い時にじーっとしていたら痛いことにしか意識が向かないから、うまく気を紛らせる何かを見つけろと言う。
簡単に言うけどやなぁ…動けんぞな、もし。
痛むと手が止まってしまう。
カッターナイフで指をちょっと切って痛い、というのと痛みのレベルが違うのである内臓が痛むというのは。調理中に痛みが走ると、その時に箸で何かを掴んでいたら十中八九、落とすのだ。ビックリするほど痛い。

患者が「そんなコト言われても」と思っているのが、医師から要求される『痛みの数値化』である。「一番痛い時を10として今の痛みはどれくらいですか?」と聞かれる。痛い時に何人もの医師に聞かれるので「10です10ですもぅ10ですよ」と思わず答えたことが何度かあった。私は我慢強いほうなので10の痛みで意識があるわけがない。痛みの許容範囲なんてひとそれぞれの感覚だし、痛みの基準すらないのにそれを10段階評価せよと言われても、そりゃ無理ってもんよ。痛い時はいつでもその時が10の感覚、最高に痛い今である。後で冷静に考えた時、救急車で運ばれた時の痛みと比べたら痛くなかった、と比較する痛みがあるからこそ、数値化できんこともないわけでね。だからってね、そもそもじゃぁ6と言ったところで、医師は私の痛みを正確につかめるかそれも怪しいやんけ。
10が失神で0が無痛、じゃぁ1は小指をタンスの角にぶつけたくらい、としよう。しかもあまりに痛むので数日後に病院に行ったら骨折れてたみたいだね、というレベル。夜通し痛くて涙がチョチョ切れるハズである。1にして相当痛いんだけど、10の痛みが失神するなら1でそれくらいなきゃね。

私は痛みのピーク時には救急車を呼んで泣くほどだったが、それでもまだ意識はあった。人間はかなりの痛みでもなかなか失神まではしないもんである。
退院後、脾臓の腫れもひいて順調に治癒している私の痛みは、2をベースに時々6痛み、たまに8の激痛が走る。が、すでに痛みに耐えて2年目なので今では2くらいの痛みなど涼しい顔である。6の痛みでも「ぅうっ…」でやり過ごせる。
私の場合、数値化してこれはイカンと思う痛みは7からであるが、これが他の患者の7と同等とは限らない。
私の7が、10年も闘病している人の5かもしれないし、たったいま救急車で搬送中の患者の10かもしれないのだ。
人間は、慣れる。
痛みの数値化は患者年数を経るほど、信用度が薄くなるのだ。
結局のところどんな数値で表そうが、患者は痛みに耐え得るのである。

痛みの数値化を要求するのは、もうやめないか。
痛みを数値で表して処方する薬剤を決めるのではなく、医師はただ「その痛みに耐えられると思いますか?」と患者に聞いてみるだけでいいと思う。
患者は「耐えなしゃぁあらへんがな」と答えるだろうから。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-08-19 11:16 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)
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