どうでもよいことを考えはじめたらキリがおへん どうでもえぇのについつい考えてまう どなたサンもその状態が「ミルニング」どすぇ

笑道入門サル治療:喪失

治療のための入院をして、私は失ったものがひとつある。
他にも何か失ったかもしれないけど、はっきりとこれだけは目に見えて入院前と後でキッパリと自覚甚だしく失ったもの。
それは『痛みに耐えるチカラ』という名の私の根性。

入院生活中はどんなに痛んでも必ず何とかしてもらえた。
その保証がある、という安心感が100%だった。
一日の服用回数に制限はあったにせよ、ナースコールを押せば医療用麻薬がベッドまで持って来てもらえ、封まで開けてもらえ、手渡される環境に居た。
私は痛み始めたらナースコールを押して「オキノームくださーい」と言い、水を片手にじっとしていればよかった。
そんな生温い環境に身を置いたことが、悪影響だったのかもしれない。
たったの1ヶ月で類い稀なるこの根性が侵されていっているとも気付かず、私の心は呼べば助けの来るぬるま湯にどっぷりと浸かってしまったのである。
その結果私は退院してからこれまでにないほど、痛むことが怖くてたまらないのである。

入院前は何度も倒れ、救急車で運ばれてソセゴンという劇薬を筋肉注射するほど最高潮の痛みを経験したし、それでも後半なんて救急医療を受けると高額になるからという理由だけで救急車を呼ぶほどの痛みでも医療費をケチって自家用車を使い、待たされてでも痛みに耐えていられた。私はこれでもかというほどだんだんと強くなる痛みに確実に慣れてゆき、痛みを恐怖に思うことは殆どなかった。

それが一変、退院後、とくに昼間に自分ひとりで家に居て少し痛み始めるともう怖くて怖くて、これ以上痛くなる前にとつい麻薬に手を出してしまう。頭ではこれ以上に痛くならないことも、じっとしていれば大丈夫なこともわかっているのに、不安にかられてしまうのである。倒れるんじゃないかと思って。

私は緊急措置として倒れるほどの痛みに襲われた時、A病院でソセゴンを注射してもらってきていたが、特定疾患の医療機関追加の手続きの時に、今の今までソセゴンで私の痛みを取ってきていたA病院が、劇薬を使うような手続きを紹介状も何もなしに許可することは出来ないと言ってきた。これまで紹介状も何もなくてもソセゴンを打っていたのに、である。私の病状はカルテで把握していて、D病院で定期的に診てもらっていることも承知で、それでもどうしても急に痛みが強くなり医療用麻薬も効かないとなった時に駆け込めばソセゴンで痛みを取ってくれていたA病院が急に、特定疾患の登録医療機関として追加するのならD病院からの紹介状を持って来いと言うのである。申請書類はちゃんとD病院からの紹介というカタチで記入して提出しているのに。書類や手続きとなると病院という機関は融通もきかないし、面倒な事を言い出すものだ。

結局、A病院の登録追加よりも私の入院のほうが先になったので、この問題はA病院が私の申請を突っぱねたままの状況が未だに続いている。地域医療機関との連携では、私が倒れた時にはA病院が対応してくれることになっている、とD病院が確認はしてくれているものの、書類上の約束を交わしたわけではないので、もし今、私が倒れるほどの激痛に見舞われてしまったら、正直なトコロ、救急車を呼んでD病院を指定しない限り、私の痛みに対する処置はしてもらえないと思う。そして、私はどんなに痛んでも死ぬわけではないので、三次救急受入医療機関であるD病院がただ痛いだけの私を救急患者として受け入れることはないだろう。私自身はどんなに激痛であっても、この痛みで死ぬことはないと判断されるのだ。せいぜい意識を失うくらいだろうか。失神しているうちに痛みが引くのを願うばかりだ。

「ひとりで出掛けて痛くなったらどうしよう倒れたらどうしよう」という不安から出て行けない時がある、とペインクリニックで医師に相談した。だから鎮痛剤をもらおうと思って。しかしペインの医師の答えは「実際、倒れたことないでしょ?」だった。
鎮痛剤が効いているとは思えないから鎮痛剤は飲まないほうがよし、出掛けて行って倒れた時は倒れた時、今日は歩いて5分のとこまで行って帰ってくる、という小さな目標からひとつずつクリアしていって自信を付けること、恐怖感に打ち勝つということが一番難しいんよね、でも本人が克服するしかないねんからもっと自信を持って行動していこう。パニック障害のひとたちも、そうやって克服していってるんやから。

ん?私はそんなに精神を病んでいるのだろうか?試していないがもしかしてひとりで電車に乗れないのだろうか?『電車に乗って大阪でひとりブラブラ』と考えると確かに不安だが『神戸南京町で肉まんを買って帰る』という目標はクリア出来るような気もする。精神的にダメということは『行ける』とも思えないのかと思っていた。『行ける』という気はしているのだろうか?でも実際に行けないのだろうか?私はその必要さえあればどこにでもひとりで行ける気はするのだが、それでも実際には行けなくて、それが精神を病んでいるという状態なのだろうか?

どうも医師が私に抱いている病状と、私の自覚にズレがあるように思う。
このことは検証してみる価値がありそうだ。
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by yoyo4697ru980gw | 2014-06-30 17:07 | +YOU WIN!!+ | Comments(0)
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